あさのハジメ 先生が贈る劇場型青春ラブコメディ。第4巻は“北斗”たちの秘密を知った
“ルナ”からの脅迫に彼はどう反応するか。選挙の行方も決まりクライマックスを迎えます。
(イラスト:ゆーげん 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1327 】
怪我の功名と言いますか、かえって“北斗”の「好きだ」という気持ちを固めてしまった
だけに過ぎないかもしれない、“ルナ”が持つ好意ゆえの行為。まだその高さに至らない
“愛梨”にとってみればその妙な決意の表れは不安に映るようで。何とも面倒なものです。
“千夏”が抱く想いの強さを改めて示された上で、更に強い“北斗”の想いをもってそれ
をはじき返されるという不憫さは選挙戦にも大きく影響を及ぼすほどで居たたまれない。
けれど“北斗”が自身の納得がいく選択肢を選んだことの証左でもあるので評価したい所。
それにしてもデレた“愛梨”の何と可愛らしいことか。見開きイラストの使い所はとても
印象的で良かったです。新しい季節を迎えるにあたって彼と彼女の2人の笑顔が見られた
のも喜ばしい限り。ということで完結を祝うと共に、次回作にも期待したいと思います。