久慈マサムネ 先生が贈るハイブリッド・バトル。第5巻は“愛音”が帝国で“アイネス”
として振舞いを求められる中、圧倒的な劣勢に立たされる“傷無”が選ぶ道を描きます。
(イラスト:Hisasi 先生 メカデザイン:黒銀 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321412000112 】
“愛音”なき帝国の留守を預かってきた“グレイス”。姉に対する想いの強さ、そのために
非情となることも厭わないという姿勢が彼女の存在感を強烈に印象づけます。衣装的にも。
その変わらぬ好意に触れ、これまでの生活との間で“愛音”の心境が揺れるのも致し方なく。
一方、囚われの身となった“傷無”たちはというと・・・生き残るためとはいえ、羞恥心すら
二の次となる選択肢に一縷の望みを託すあたりはもう何度帽子をぬがねばならんのかと。
三人残される形となったアマテラスの面々がアイドル活動をする展開にも驚かされます。
そしてその上を行く驚愕のシーン。表紙のあの方と接続改装を、あんなやり方で実現させる
という先生ナニやってんですか案件。たがを外す「スニーカー文庫」編集部が空恐ろしい。
“モモ”たちの助力も得て再び立ち上がる“傷無”の前に現れる厄介な敵の真意に注目です。
2015年06月20日
2015年06月19日
『異世界支配のスキルテイカ― 〜ゼロから始める奴隷ハーレム〜』
「読専チャンB」こと 柑橘ゆすら 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。腕の立つ
少年が召喚された異世界で得た特殊能力を活かし悠々自適の生活を送る物語を拝読です。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41363 】
奴隷商人に召喚された少年“悠斗”はあらゆる格闘技に精通し、時には相手の技をも盗み
習得する「近衛流體術」の達人。魔物のスキルを奪う能力が与えられたことを知った彼は
武者修行がてら異世界を旅する中で合法的に奴隷ハーレムが築けることを見い出して──。
難しいことは考えずに、とにかくゲーム感覚で進んでいく展開が圧倒的な読みやすさへと
繋がっています。“悠斗”は状況からして運がいいだけじゃなく、バトルでは文句なしの
強さを見せつけてきますし、思春期真っ只中とも言える情欲にあふれる行動も見せます。
なりゆきで手に入れた“スピカ”、紆余曲折を経て隷属させることとなった“シルフィア”
いずれにもあれこれシちゃう場面を 蔓木 先生のキャッチーなイラストで魅せてきます。
実にお手軽に読める少年向け異世界ファンタジーものとして太鼓判が押せると思います。
少年が召喚された異世界で得た特殊能力を活かし悠々自適の生活を送る物語を拝読です。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41363 】
奴隷商人に召喚された少年“悠斗”はあらゆる格闘技に精通し、時には相手の技をも盗み
習得する「近衛流體術」の達人。魔物のスキルを奪う能力が与えられたことを知った彼は
武者修行がてら異世界を旅する中で合法的に奴隷ハーレムが築けることを見い出して──。
難しいことは考えずに、とにかくゲーム感覚で進んでいく展開が圧倒的な読みやすさへと
繋がっています。“悠斗”は状況からして運がいいだけじゃなく、バトルでは文句なしの
強さを見せつけてきますし、思春期真っ只中とも言える情欲にあふれる行動も見せます。
なりゆきで手に入れた“スピカ”、紆余曲折を経て隷属させることとなった“シルフィア”
いずれにもあれこれシちゃう場面を 蔓木 先生のキャッチーなイラストで魅せてきます。
実にお手軽に読める少年向け異世界ファンタジーものとして太鼓判が押せると思います。
2015年06月18日
『グリモアコートの乙女たち』
『七曲ナナミの斜めな事情』の 雨木シュウスケ 先生が贈る新作は魔女を題材としたお話。
万能魔法具を扱う日本の魔女を育てる学校にある男子が潜り込む所からその幕を開けます。
(イラスト:かわく 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41364 】
常夜坂女学院。大和魔女を育てる学院において風紀委員が夜ごと追いかける謎多き人物は
黒衣のグリモアコートを纏うことしか分かっていない。ある目的ゆえに単身入学すること
となった少年“織音(おりおん)”、学院内では女学生の姿で過ごす彼を除いては──。
ということで級友の“環”に早速正体がバレたりする“織音”はちょっと抜けている所も
ありますが魔法の実力はすでに折紙つき。「若宮」と呼ばれる首席になれば独自の寮を
あてがわれると知り昼も夜も一躍、時の人となっていく展開は自然と読める感じです。
大和魔女しか使えないグリモアコートの謎をつけ狙う勢力の思惑を危惧する“織音”を
たしなめる理事長の言動がどこまでも実直で、容赦がないのが印象に残ります。そして
友だちを得た彼の心境の変化も。かわく 先生の絵も世界観に合っていて良いと思います。
万能魔法具を扱う日本の魔女を育てる学校にある男子が潜り込む所からその幕を開けます。
(イラスト:かわく 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41364 】
常夜坂女学院。大和魔女を育てる学院において風紀委員が夜ごと追いかける謎多き人物は
黒衣のグリモアコートを纏うことしか分かっていない。ある目的ゆえに単身入学すること
となった少年“織音(おりおん)”、学院内では女学生の姿で過ごす彼を除いては──。
ということで級友の“環”に早速正体がバレたりする“織音”はちょっと抜けている所も
ありますが魔法の実力はすでに折紙つき。「若宮」と呼ばれる首席になれば独自の寮を
あてがわれると知り昼も夜も一躍、時の人となっていく展開は自然と読める感じです。
大和魔女しか使えないグリモアコートの謎をつけ狙う勢力の思惑を危惧する“織音”を
たしなめる理事長の言動がどこまでも実直で、容赦がないのが印象に残ります。そして
友だちを得た彼の心境の変化も。かわく 先生の絵も世界観に合っていて良いと思います。
2015年06月17日
『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録<アポカリプス>!? 14』
なめこ印 先生が贈るヒロインが増えすぎて困っちゃうバトルロワイヤルラブコメ第14巻。
いつもと違う平穏な日常という異常に気がつかない“烈火”ならではの窮地を描きます。
(イラスト/和狸ナオ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/602.html 】
いつも冒頭に挟んでくるキャラクター紹介からして異常であることから、今巻において
“烈火”が巻き込まれた状況がどれだけ特殊で特異なものかがお分かりいただけるかと
思います。本文中にも「違和感」を印象づける描写がこれでもかと盛り込まれています。
“常盤”や“吉備”といった先輩方と中心に過ごす日々の中で突如現れた巨大ロボット
を目の前にしても、なぜか自然と体は対処できていることを実感しても「違和感」は
拭えず、そんな彼を不甲斐ないと見た“エル”に叱咤されてようやく我を取り戻します。
とは言え手立てのない“烈火”を救った思わぬ助っ人がこれまた規格外すぎて驚かされる
と共に、ある重要人物から語られる「波乱の血筋」そして「波乱烈火の特異性」は更なる
驚きをもって読み手をも震撼させます。そして舞台は未来へ! 面白くなってきました。
いつもと違う平穏な日常という異常に気がつかない“烈火”ならではの窮地を描きます。
(イラスト/和狸ナオ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/602.html 】
いつも冒頭に挟んでくるキャラクター紹介からして異常であることから、今巻において
“烈火”が巻き込まれた状況がどれだけ特殊で特異なものかがお分かりいただけるかと
思います。本文中にも「違和感」を印象づける描写がこれでもかと盛り込まれています。
“常盤”や“吉備”といった先輩方と中心に過ごす日々の中で突如現れた巨大ロボット
を目の前にしても、なぜか自然と体は対処できていることを実感しても「違和感」は
拭えず、そんな彼を不甲斐ないと見た“エル”に叱咤されてようやく我を取り戻します。
とは言え手立てのない“烈火”を救った思わぬ助っ人がこれまた規格外すぎて驚かされる
と共に、ある重要人物から語られる「波乱の血筋」そして「波乱烈火の特異性」は更なる
驚きをもって読み手をも震撼させます。そして舞台は未来へ! 面白くなってきました。
2015年06月16日
『VRMMOをカネの力で無双する THE ORIGIN 1』
「増やしても削らない! っていうか極力変えない!」をモットーにウェブ版準拠で贈る
鰤/牙 先生の課金バトルアクション。「HJノベルス」より刊行の「カネの力」を拝読です。
(イラスト/桑島黎音 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/vrmmo/ 】
「カネの力」は書籍化されたものを読んでから知って、今のところ最新刊まで追うくらい
には楽しませていただいている作品です。ウェブ版に手を入れて形となった「HJ文庫」版
と一線を画す「HJノベルス」版は物語を知り直すという意味合いもあり新鮮に映りました。
何と表現したらよいのかアレですが、テキストにどこか荒削りな感じがする点ですとか、
キャラクター独特の言い回しにリアルタイム感というか、作者のこだわりを強く感じます。
「アイリスブランド」立ち上げの顛末を描く中で話が早く動くのですね、オリジナルは。
番外編として収録されている「キルシュヴァッサー、大地に立つ」はその名の通り“桜子”
が「ナロー」を始めてからキャラクターを確立していくまでにあったエピソードが描かれて
います。文庫5巻と同じく、ここでもリハビリが必要になっていてご苦労さまです(苦笑)。
鰤/牙 先生の課金バトルアクション。「HJノベルス」より刊行の「カネの力」を拝読です。
(イラスト/桑島黎音 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/vrmmo/ 】
「カネの力」は書籍化されたものを読んでから知って、今のところ最新刊まで追うくらい
には楽しませていただいている作品です。ウェブ版に手を入れて形となった「HJ文庫」版
と一線を画す「HJノベルス」版は物語を知り直すという意味合いもあり新鮮に映りました。
何と表現したらよいのかアレですが、テキストにどこか荒削りな感じがする点ですとか、
キャラクター独特の言い回しにリアルタイム感というか、作者のこだわりを強く感じます。
「アイリスブランド」立ち上げの顛末を描く中で話が早く動くのですね、オリジナルは。
番外編として収録されている「キルシュヴァッサー、大地に立つ」はその名の通り“桜子”
が「ナロー」を始めてからキャラクターを確立していくまでにあったエピソードが描かれて
います。文庫5巻と同じく、ここでもリハビリが必要になっていてご苦労さまです(苦笑)。