2015年06月30日

『最弱無敗の神装機竜《バハムート》6』

アニメ化が決定した、明月千里 先生が贈る学園ファンタジーバトル。第6巻は七竜騎聖の
候補として“ルクス”を見定めにきたというその副隊長に彼が圧倒される局面を迎えます。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797383201.html


装甲機竜を扱い、金さえ積めば戦争すらこなす「竜匪賊」。遺跡発掘が装甲機竜の強さで
決まる時勢だからこそ生まれた者たちと泥沼の戦いになることを危惧した七竜騎聖副隊長
“シングレン”が自分たちの力で世界統一国家の制定を目論んでいるというのだから驚き。

その候補として選ばれた“ルクス”はもちろん拒否するものの圧倒的な力の差に手も足も
出ず。“アイリ”も彼に自身の謎を探られ気が気ではありません。更には「竜匪賊」が
二人の身に関与してきていよいよ待ったなしの状況。苦渋の選択が二人に迫られます。

こうした緊張感のある展開の合間にもラッキースケベな目に遭う“ルクス”は安定ですし
ついに“アイリ”も折れて正直な気持ちと態度を示すなどうらやまけしからん限り。彼が
進む道も過酷になりつつ、アーカディア帝国の謎も絡んできてますます続きが楽しみです。

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2015年06月29日

『アクセル・ワールド18 ―黒の双剣士―』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ第18巻。白のレギオンと直接対決に向け、緑のレギオン
との休戦協定を模索する“黒雪姫”たちに思わぬ人物の乱入と想定外の事態が発生します。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865189-9/


“グラファイト・エッジ”の登場、そして「ネガ・ネビュラス」がまた一つ明らかとなって
当時、色々と葛藤があったことが浮き彫りに。宇宙ステージの解禁で普段通りとはいかない
戦闘スタイルが求められるバトルに力と想いを合わせて挑む“ハルユキ”たちの奮闘が見所。

加速研究会への対策を進める傍ら、リアルでは学校での生活を変えるために生徒会役員選挙
へ立候補する決意を固める“ハルユキ”。成長している、という様子を感じさせてくれます。
更には帝城にも再挑戦する意気込みを見せて・・・って“グラフ”ってここでも関係するの!?

巻末にはTVアニメのBD・DVD特典として書き下ろされた短編『紅炎の軌跡』を収録。円盤商法
に付き合えない身としてはこういったご好意はありがたいもので。普段の様子、表情からは
窺い知ることのできない“美早”の心情などを見ることが出来て大変よろしゅうございます。

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2015年06月28日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンVIII〈下〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。8話下巻は“明智”そして本能寺の変と周辺に
関するアプローチへ武蔵ほか各国の思いと動きが交錯する夏休み終盤の状況を描きます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869263-2/


いつ始まるか分からない本能寺の変に備えて装備の改装や鍛錬にいそしむ武蔵勢。改めて
考えさせられる襲名の件なども含めて考えることはいっぱい。そんな中で“ミトツダイラ”
と“葵”の距離が精神的かつ物理的に急接近していくあの場面は思わずニヨニヨしました。

末世、創世計画、公主隠しの件。未解決の謎を解きほぐす過程で一気に騒がしくなる内裏
という謎に包まれた場所に人が集まり・・・野球!? これはまた突然に(苦笑)。他にも準備
してきたあれこれを活かしたバトルも繰り広げて、流石は武蔵勢と見せつけてくれます。

“正純”に翻弄される“大久保”とか見ていて好きです。“福島”と“清正”はなんとか
ならんものかな、と常々思っております。“明智”からとんでもない話が暴露されて驚く
間もなく歴史再現のイベントは重なってどうなることやら。ということで続きを待ちます。

posted by 秋野ソラ at 09:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年06月27日

『とある飛空士への誓約8』

犬村小六 先生が贈る飛空士たちの恋と空戦の物語。「誓約」第8巻はエリアドールの七人
がそれぞれの立場、抱えているものを経た上で再びつながりを形成する過程を描きます。
(イラスト:森沢晴行 先生)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784094515565


“カルエル”の登場に改めて身が震える場面で空気読まなさすぎな振舞いに思わず笑みが。
起死回生の一手を打つために“エリザベート”が“セシル”として“バルタザール”の態度
を跳ねのけるあたりもそう。今巻は話が重めなだけに、そんな場面がひどく印象に残ります。

そんな明るさとは対称的に無益な戦争を止めるべく修羅の道を行く“かぐら”。その果てに
実兄との対峙があろうとも歩みを止めない彼女が遂に“バルタザール”と再会したときの
喜びようたるや。だからこそ回避できなかったあの結末が理解できるだけに悔やまれます。

あるいは教皇の意向を逸脱したことで無実の罪に追われる“ニナ”。“デミストリ”の妄執
に囚われ風前の灯たる彼女を、家族と親友を両天秤に掛けられた“ミオ”の一縷の望みが
救いの手立てとなるか。誓約を果たすべく飛び立つ“清顕”に全てを託したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年06月26日

『ガーリー・エアフォースIII』

彩色済みプラキット「技MIX」とのコラボが決まった、夏海公司 先生が贈る戦闘機×美少女
ストーリー。第3巻は米軍艦載機のアニマと共に“慧”たちがザイへの反攻作戦に挑みます。
(イラスト/遠坂あさぎ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865195-0/


“明華”が不憫で仕方が無いと思わざるを得ない状況下で“八代通”に連れられアメリカ
へと向かう“慧”と“グリペン”。「アニマだけがザイ打倒のアプローチではない」と嘯く
米軍研究者“シャンケル”と彼のアニマ“ライノ”から上海奪還の内容が提示されます。

海鳥島の一件もあり“慧”自身、そして“ファントム”も指摘する作戦への疑念は最悪な形
でもって的中することになります。そこで生じた“ライノ”の変調、あるいは“シャンケル”
ら捉えるアニマへの認識の齟齬がザイというものを含めてその存在意義を再考させられます。

“慧”にだいぶご執心な“ファントム”からのアプローチが見ていて微笑ましいところで。
彼が冒頭で見た“グリペン”とのやりとりも含めてザイとアニマは何が違うのかを気にかけ
ながら、雄飛を眺める2人の姿に輝ける未来が訪れることを信じて続きを待ちたい所です。

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2015年06月25日

『中古でも恋がしたい!2』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第2巻は“清一”にトラウマ
を与えた初恋相手の再来と“古都子”の悪い噂再発に対処すべく、彼が静かに奮起します。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797382952.html


“天女”と書いて「イブ」と読ませるとは。キャラクターとしても肌の色も濃い所にしても
インパクトは十分。あけすけに“清一”へアプローチを掛ける彼女が“古都子”を煙たがり
信じる「おまじない」を頼りに動き出す・・・かのように見えるのが話のポイントになります。

悪い噂を払拭しようとあれこれ提案する“清一”、それを受けて頑張る“古都子”。一度は
潰れかけそうになる所を「見ている人はちゃんと見ている」と気づいてからの巻き返しが
実に心地よい話運びです。伏線を張って綺麗に回収する手法は今巻でも魅せてくれます。

更には“清一”がトラウマに打ち勝つ、なんて場面も見られたりしますがそのトラウマ自体
とんでもない勘違いによって生み出されたことも明らかになり、彼の女運の無さが改めて
浮き彫りとなります。“アコっち”なる人物は一体誰なのか注目しつつ、続きを待ちます。

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2015年06月24日

『ストライク・ザ・ブラッド13 タルタロスの薔薇』

三雲岳斗 先生が贈る大人気学園アクションファンタジー。第13巻は本土から絃神島へと
戻ってきた“古城”たちの日常を魔族特区破壊集団「タルタロス・ラプス」が襲います。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865191-2/


“グレンダ”を絃神島へ移送する“志緒”と“唯里”、そして島へ内偵に向かう“紗矢華”
をも含めあらゆる進入手段を阻止する「タルタロス・ラプス」の暗躍が先んじたことで島は
一気に大混乱。“古城”の力も抑止され、島の勢力もかく乱されてかつてない騒乱ぶりです。

敵勢力の能力、中でも“ディセンバー”のそれに阻まれ意気消沈する“古城”と“雪菜”。
その裏で“那月”や“基樹”、“浅葱”ほか様々な人物が各々の立場から見た今回の真相に
触れていく展開が大詰めな雰囲気を予感させます。あとがきでの言及も興味深いところで。

“紗矢華”たちはいつ出番が来るのかな、と思いつつ与り知らぬ感情の変化に戸惑う“凪沙”
を見てニヨニヨしたり。「カインの巫女」というキーワードがいよいよその身に降りかかる
“浅葱”が専ら気になります。“古城”と“雪菜”が出した結果の行く末を見届けます。

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2015年06月23日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第8巻は王国軍が迫るオラリオにて変わらぬ日常を過ごす“ベル”たちの様子を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797383140.html


“命” “リリ” “ヴェルフ” “エイナ” “シル”、想いの深さに違いはあれど各々の
思慕に関するエピソードが満載。“リリ”や“エイナ”とかイイと思います。“春姫”が
合間にさりげなくアピールしたり、“ヘスティア”がぐぬぬ・・・となる場面も面白いです。

そんな恋話が語られる間、脈々と続いていく「第六次オラリオ侵攻」。軍神“アレス”に
導かれしラキア王国による侵攻をロキ・ファミリア、フレイヤ・ファミリアなどが中心と
なってあしらうワケですが、これが思わぬイベントを“ベル”たちに引き起こします。

「神々の愛は一瞬」「神々の愛から逃げないで」そう諭された“ベル”がその意味を実際
に目の当たりにすることで“ヘスティア”に対する自身の気持ちを変えていくエピソード
は見逃せません。青空の下、地下迷宮では新しい兆しが垣間見えて続きが気になる所です。

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2015年06月22日

『はたらく魔王さま!13』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第13巻は相変わらず理解不足な
“ライラ”への打開策を検討する間に、恋心の遷移を思わぬ所で垣間見ることになります。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865205-6/


“ライラ”からしてみれば“真奥”たちに歩み寄っているつもりかもしれないが、逆から
みれば全然そんなことはない。そんな事実を間接的に“千穂”から突きつけられる彼女が
引き続きダメダメです。“恵美”もギリギリまで保留していたので似たり寄ったりですが。

聡い“千穂”だからこそ「“真奥”が“恵美”のことを見ている」ことに気づき、じゃあ
自分は? という疑問に行き着くワケです。もう本当にいい娘すぎるので“真奥”は早く
追いついてください。“アシエス”の助言もあってアピールしていく姿勢を応援したい所。

恋の話といえば“芦屋”を想う“梨香”の一大決心にもご注目。“芦屋”の悪魔で真摯な
対応にほのかな苦笑いとほろ苦い感情を味わえること必至です。“ガブリエル”の昔語り
で“真奥”と“恵美”にやってほしいことが見えてきてここからどう動くのか楽しみです。

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2015年06月21日

『魔王の始め方 2』

笑うヤカン 先生が「ノクターンノベルズ」に投稿しているダークファンタジーの書籍版。
第2巻は魔王と名乗りをあげた“オウル”が英雄王が治める大国へと挑む過程を描きます。
(挿絵:新堂アラタ 先生)

http://ktcom.jp/bn/bn006
http://ktcom.jp/bn/bn001


1巻からの一気読みです。前巻では人間不信の“オウル”がダンジョン作りに心血を注ぐ
傍ら村や街、そして女性を手に入れるため暗示や脅迫、調教などの非道と絶倫ぶりを発揮。
その間に味わった窮地を経て「仲間」という言葉に心揺れ動かされるまでが描かれました。

今巻はダンジョンを、領土を、そして愛人の数を広げつつ、英雄王である“ユニス”の父と
どう対峙していくかで“オウル”は頭を悩ませます。更には“ユニス”の信じる想いに触れ、
自身の過去とその結果に向き合うことで「らしくない」言動に及ぶ興味深い展開を見せます。

新堂 先生の艶やかなイラストと共に描かれる情事の数々もまた種類豊富でごちそうさまと
言わざるを得ませんし、時折り差し込まれるコミカルなシーンも緩急をつける上で面白い。
思わぬ形で「彼女」の秘密を垣間見たその先、天に挑む物語が楽しみで待ち遠しく思います。

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2015年06月20日

『魔装学園H×H5』

久慈マサムネ 先生が贈るハイブリッド・バトル。第5巻は“愛音”が帝国で“アイネス”
として振舞いを求められる中、圧倒的な劣勢に立たされる“傷無”が選ぶ道を描きます。
(イラスト:Hisasi 先生 メカデザイン:黒銀 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321412000112


“愛音”なき帝国の留守を預かってきた“グレイス”。姉に対する想いの強さ、そのために
非情となることも厭わないという姿勢が彼女の存在感を強烈に印象づけます。衣装的にも。
その変わらぬ好意に触れ、これまでの生活との間で“愛音”の心境が揺れるのも致し方なく。

一方、囚われの身となった“傷無”たちはというと・・・生き残るためとはいえ、羞恥心すら
二の次となる選択肢に一縷の望みを託すあたりはもう何度帽子をぬがねばならんのかと。
三人残される形となったアマテラスの面々がアイドル活動をする展開にも驚かされます。

そしてその上を行く驚愕のシーン。表紙のあの方と接続改装を、あんなやり方で実現させる
という先生ナニやってんですか案件。たがを外す「スニーカー文庫」編集部が空恐ろしい。
“モモ”たちの助力も得て再び立ち上がる“傷無”の前に現れる厄介な敵の真意に注目です。

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2015年06月19日

『異世界支配のスキルテイカ― 〜ゼロから始める奴隷ハーレム〜』

「読専チャンB」こと 柑橘ゆすら 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。腕の立つ
少年が召喚された異世界で得た特殊能力を活かし悠々自適の生活を送る物語を拝読です。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41363


奴隷商人に召喚された少年“悠斗”はあらゆる格闘技に精通し、時には相手の技をも盗み
習得する「近衛流體術」の達人。魔物のスキルを奪う能力が与えられたことを知った彼は
武者修行がてら異世界を旅する中で合法的に奴隷ハーレムが築けることを見い出して──。

難しいことは考えずに、とにかくゲーム感覚で進んでいく展開が圧倒的な読みやすさへと
繋がっています。“悠斗”は状況からして運がいいだけじゃなく、バトルでは文句なしの
強さを見せつけてきますし、思春期真っ只中とも言える情欲にあふれる行動も見せます。

なりゆきで手に入れた“スピカ”、紆余曲折を経て隷属させることとなった“シルフィア”
いずれにもあれこれシちゃう場面を 蔓木 先生のキャッチーなイラストで魅せてきます。
実にお手軽に読める少年向け異世界ファンタジーものとして太鼓判が押せると思います。

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2015年06月18日

『グリモアコートの乙女たち』

『七曲ナナミの斜めな事情』の 雨木シュウスケ 先生が贈る新作は魔女を題材としたお話。
万能魔法具を扱う日本の魔女を育てる学校にある男子が潜り込む所からその幕を開けます。
(イラスト:かわく 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/41053#41364


常夜坂女学院。大和魔女を育てる学院において風紀委員が夜ごと追いかける謎多き人物は
黒衣のグリモアコートを纏うことしか分かっていない。ある目的ゆえに単身入学すること
となった少年“織音(おりおん)”、学院内では女学生の姿で過ごす彼を除いては──。

ということで級友の“環”に早速正体がバレたりする“織音”はちょっと抜けている所も
ありますが魔法の実力はすでに折紙つき。「若宮」と呼ばれる首席になれば独自の寮を
あてがわれると知り昼も夜も一躍、時の人となっていく展開は自然と読める感じです。

大和魔女しか使えないグリモアコートの謎をつけ狙う勢力の思惑を危惧する“織音”を
たしなめる理事長の言動がどこまでも実直で、容赦がないのが印象に残ります。そして
友だちを得た彼の心境の変化も。かわく 先生の絵も世界観に合っていて良いと思います。

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2015年06月17日

『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録<アポカリプス>!? 14』

なめこ印 先生が贈るヒロインが増えすぎて困っちゃうバトルロワイヤルラブコメ第14巻。
いつもと違う平穏な日常という異常に気がつかない“烈火”ならではの窮地を描きます。
(イラスト/和狸ナオ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/602.html


いつも冒頭に挟んでくるキャラクター紹介からして異常であることから、今巻において
“烈火”が巻き込まれた状況がどれだけ特殊で特異なものかがお分かりいただけるかと
思います。本文中にも「違和感」を印象づける描写がこれでもかと盛り込まれています。

“常盤”や“吉備”といった先輩方と中心に過ごす日々の中で突如現れた巨大ロボット
を目の前にしても、なぜか自然と体は対処できていることを実感しても「違和感」は
拭えず、そんな彼を不甲斐ないと見た“エル”に叱咤されてようやく我を取り戻します。

とは言え手立てのない“烈火”を救った思わぬ助っ人がこれまた規格外すぎて驚かされる
と共に、ある重要人物から語られる「波乱の血筋」そして「波乱烈火の特異性」は更なる
驚きをもって読み手をも震撼させます。そして舞台は未来へ! 面白くなってきました。

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2015年06月16日

『VRMMOをカネの力で無双する THE ORIGIN 1』

「増やしても削らない! っていうか極力変えない!」をモットーにウェブ版準拠で贈る
鰤/牙 先生の課金バトルアクション。「HJノベルス」より刊行の「カネの力」を拝読です。
(イラスト/桑島黎音 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/vrmmo/


「カネの力」は書籍化されたものを読んでから知って、今のところ最新刊まで追うくらい
には楽しませていただいている作品です。ウェブ版に手を入れて形となった「HJ文庫」版
と一線を画す「HJノベルス」版は物語を知り直すという意味合いもあり新鮮に映りました。

何と表現したらよいのかアレですが、テキストにどこか荒削りな感じがする点ですとか、
キャラクター独特の言い回しにリアルタイム感というか、作者のこだわりを強く感じます。
「アイリスブランド」立ち上げの顛末を描く中で話が早く動くのですね、オリジナルは。

番外編として収録されている「キルシュヴァッサー、大地に立つ」はその名の通り“桜子”
が「ナロー」を始めてからキャラクターを確立していくまでにあったエピソードが描かれて
います。文庫5巻と同じく、ここでもリハビリが必要になっていてご苦労さまです(苦笑)。

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2015年06月15日

『VRMMOをカネの力で無双する5』

鰤/牙 先生が贈る圧倒的な課金バトルアクション。第5巻はアカウントハックをされた
“一朗”が手を打つ中、犯人を止めるべく“桜子”が禁断の力に身を任せていきます。
(イラスト/桑島黎音 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/604.html


散在の波動、カネの暗黒面にさらされた“桜子”が暗黒課金卿キルシュヴァッサーと成り
果てる、というどこか滑稽な彼女のロールプレイが見られます。ここぞ! という場面で
課金剣が使えなくなって動揺したり、“アイリス”が説得する場面とかステキすぎます。

乗っ取られた“イチロー”、区別するため“パチロー”と呼ばれた犯人の意図は何なのか。
彼をライバル視する“キング”こと“世良”のプレイスタイルがあればこそ気づいたある
ある共通項から意外な真実へと辿り着く展開も見どころです。“世良”の秘密の件も含め。

犯人と直面するまでにとった“一朗”の行動一つ一つが、改めて彼のハイスペックぶりを
認識させてくれます。ホントになんでもござれ、という感じで。今回の騒動を経て弱みを
握られたシスル社を“一朗”は最終手段を使わずにどう守るのか、注目したいと思います。

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2015年06月14日

『天久鷹央の推理カルテIII ―密室のパラノイア―』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。第3巻は天才女医“天久鷹央”が
呪いの動画、男性恐怖症、そして“小鳥”の派遣終了を促す溺死事件の謎を診断します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180035.html


精神科の診療部長を、かつて誤診をもとにあげつらった“鷹央”。いがみ合う仲でも診断
により呪いの動画事件を解決した点を認めるのは潔い。男性恐怖症の女性に男として認識
されていない、と“小鳥”を落ち込ませた騒動の落とし所はためになる話でもありました。

そして冒頭のプロローグが“鷹央”の焦燥を煽る事件では“小鳥”の派遣元となる病院で
医師が殺人の嫌疑を掛けられ彼を呼び戻す話が浮上する所からスタート。その発端となる
密室での溺死の謎を解けばそれもご破算になると見た彼女は勇んで診断に乗り出します。

“鷹央”の診断という行為は彼女が世間とのつながりを掴み直すリハビリだと、それが
出来ているのも“小鳥”のサポートがあればこそだと言う“鴻ノ池”の分析が強く印象に
残ります。リハビリ期間の内に好意へとつながるかどうか、が最大の謎になりそうです。

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2015年06月13日

『@バスルーム』

秋口ぎぐる こと 川上亮 先生が贈る監禁脱出サスペンス。アイドル4人組が監禁された所
から繋がるSNSを利用して脱出を試みる過程を描く物語。すでに映画化が決定しています。
(イラスト:さらちよみ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321501000064


リーダーでしっかり者の“久美子”。最年長だけど引っ込み思案な“瞳”。ボーイッシュで
直情的な“有希”。最年少の美少女だけど毒舌家な“さくら”。「Qvinta」として音楽活動
を続けるも伸び悩む4人がある日、見たこともないバスルームに閉じ込められていて──。

助けを求めたSNSでは興味本位で見る者、事の重大さを感じて助言する者、煽る者など様々
な人たちが関与してきます。その中で真犯人を名乗る者が「見返り」を求めてから吹き出す
人間の悪意、集団悪とも言える文字の羅列が妙な現実感を帯びて薄ら寒さを感じさせます。

SNSでのやり取りも興味深い話運びですけど「そもそもなぜ監禁先でWi-Fiが繋がったのか」
という点に気づかされてから監禁事件の真実が明らかになっていく過程もまさにサスペンス。
これは映像にしたら映えるでしょうね、ということでそのあたりも期待したいところです。

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2015年06月12日

『やる気なし英雄譚 3』

津田彷徨 先生が贈るやる気なし英雄の隠れヒーロー譚。第3巻は士官学校での誘拐事件に
思う所ある“ユイ”が彼の地の駐在大使へ左遷され、そこで新たな英雄譚を生み出します。
(イラスト:MID 先生)

http://mfbooks.jp/1510/


1巻からの一気読みです。やる気がないだけで実力は十分な“ユイ”は救国の英雄になって
しまったかと思えば貴族院に疎まれ名誉職の仕官学校長になり、閑職を満喫するかと思えば
スパイをしていた教員を締め上げて株を上げてはまた疎まれたり、と苦労が絶えません。

そしてまた左遷の道を行く“ユイ”が選んだのはスパイが利益を得ていたラインドル王国。
内戦の最中にあるこの国に士官学校に所属していた若き魔法士が連れ去られ利用されている
ことに深く静かに憤りを感じた彼が駐在大使の肩書きを手に乗り込み、引っ掻き回します。

今巻もテンポのよい場面展開と共に、ピンチも迎えましたが勧善懲悪の話が展開されていく
実に爽快な読了感が味わえます。また一人、レディの心を“ユイ”が掴んだりもしますし。
次巻は“エリーゼ”が王女を目指すと共に、Web版とは話が分岐するとのことで注目です。

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2015年06月11日

『勇者イサギの魔王譚 3 鞄には愛だけを詰め込んで』

みかみてれん 先生が贈る、魔王候補として召喚された勇者の冒険譚。第3巻は元の世界に
残した妹との再会を渇望する“廉造”の執念に、“イサギ”が真正面から向き合います。
(イラスト:荒川眞生 先生 監修:桝田省治 先生)

https://www.enterbrain.co.jp/product/mook/mook_bungei/213_other/14398301.html


冒険者から受けた被害が深く残る魔族国にも抗戦派、穏健派、親人間派と派閥があり足の
引っ張り合いをする始末。見かねた“廉造”が一刻も早く元の世界に戻りたい一心で暴挙
に出た彼を守りつつも危惧し、いざとなれば体を張ってでも止める決意をする“イサギ”。

“廉造”が妹“愛弓”を大事にする契機となったこれまでの人生そのものがまた痛ましく、
だからこそ帰りたいと焦る気も分かるというもの。けれど“イサギ”にも譲れない想いが
あるワケで、だからこそ表紙の絵にも繋がっていくのです。それが熱くて、そして切ない。

そんな二人の不毛な戦いが行われている裏で進められていた筋書きに救われるものを感じ
ながら、“イサギ”が遂に「想い」に繋がる手がかりを得たと知ったときの高揚感たるや。
殊更にきな臭くなってきた冒険者ギルドを舞台に物語がどう動くのか、注目が集まります。

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