2015年05月31日

『結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの?』

『瑠璃色にボケた日常』の 伊達康 先生が贈る新作は人類反抗バトラブ活劇。竜人から村を
守る女騎士の前に奇妙な術を使うシノビが現れ、彼を招き入れる所から物語が始まります。
(イラスト:そりむらようじ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1299


魔法が使えるがオスしかいない竜人族。人間を餌と同時に子孫を残すための要とする彼らに
ただ一人抗う旅を続ける剣聖女“メルシオーネ”。竜を狩り、里の頭領となるため大陸へと
渡ってきた“サビト”。立ち寄った村を守るため彼と主従関係を結ぶことを提案するが──。

天然な銀髪巨乳少女と寡黙だけどボロが出る忍者が繰り広げる日常会話のやりとりはどこか
ズレていて面白さと時にエッチな場面を演出してきます。流石です。二人ともめっぽう強い
ので戦闘シーンでの立ち回りも映えます。そりむら 先生のイラスト的にも、ということで。

“メル”がひた隠しにする出生の秘密、更に秘中の秘とする能力。それを知りつけ狙う竜公
“セルサーレ”の執拗な策に脅されることなく立ち向かう彼女の気丈さと、彼女を真の意味
で助ける“サビト”も持っている秘められた力の魅せ所にご注目。お勧めできる一冊です。

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2015年05月30日

『天空監獄の魔術画廊』

永菜葉一 先生が贈る新作は、かつて魔王が魔力を注ぎ命ある魔導具「魔王の絵画」とした
少女たちを隔離すべく収監した「天空の大監獄」を舞台とするファンタジー作品です。
(イラスト:八坂ミナト 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321410000132


「魔王の絵画」のキャンバス候補となる不浄の魂を持つ者を審判する「天空の大監獄」。
その意に従い、王国・元老院が天空に浮かぶ監獄へと送り出した絵画は600はあると言う。
ある日、王都の絵描き“リオン”が無実の罪を着せられるところから物語は始まる──。

送られた監獄でなぜか看守に任命された“リオン”が絵画や監獄そのものの仕組みを理解
していくうちに根付く「脱獄」の意思。三流詐欺師“レオナ”しか味方がいない劣勢を
どう巻き返していくかが展開としてまず面白い。絵描きで絵が下手なのはアレですけど。

かつて“リオン”を捕らえた騎士“キリカ”の立場が一気に凋落し、不遇な扱いを受ける
展開の妙と言ったらもう。倒錯的な描写や 八坂 先生のエロいイラストと相まって雰囲気
作りが良く出来ています。落とし所もうまく纏めてきて読了感も問題なしでオススメです。

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2015年05月29日

『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話』

TVアニメが放映中となる 武田綾乃 先生の部活&青春エンターテインメント小説。4冊目は
公式特設サイトに掲載されていた短編に加筆修正、書き下ろしを加えて収録した一冊です。
(イラスト:アサダニッキ 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72411901
http://anime-eupho.com/


「あの子には才能がある」「きみのいなくなった日」で退部騒動におけるまた違った側面
を描きつつ、「犬と猿とおかん」「新三年生会議」では転換期を迎えて“優子”“夏紀”の
反りは合わずとも馬は合う体制に興味と新しい予感を思わせる一幕も見せてもらいました。

「こんぷれっくす」等々で“緑輝”が見せる「夢見る乙女」感覚は相変わらず。「背伸び」
「お兄さんとお父さん」は“滝”先生の、音楽から離れたときの優しさを120%感じられる
好エピソード。後者は小学生時代における“麗奈”の心情も垣間見ることができます。

そして「好きな人の好きな人(前・後編)」「北宇治高校文化祭」「とある冬の日」では
“秀一”と“久美子”の青春真っ只中な日常を追うことができます。更には決定的な瞬間
をも、ということで。この何とも言えぬこそばゆい感じ、久々に味わわせてもらいました。

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2015年05月28日

『放送中です! にしおぎ街角ラジオ』

岬鷺宮 先生の新作は、西荻窪を舞台に放送関係の道へ進む夢に及ばなかった大学生3人組
が喫茶店「フレクエンシー」の片隅でミニFM局を始める顛末を描く青春ストーリーです。
(イラスト/ブータ 先生)

http://mwbunko.com/product/2015/05_03_isbn.html


ナレーターで声の仕事がしたい“宇佐美”、TV局ディレクター志望の“松任谷”、音楽で
CDデビューを目指す“奈須野”。なじみの喫茶店で気落ちする女性1人、男性2人の様子
を見かねた多趣味な店長が機材と共に「ミニFMをやってみないか?」と持ちかける──。

最初は上手くいかないことばかりでも、聞いてくれる人がいる、番組宛にお便りが届く、
といったことに喜びを覚え、研鑽し、見直すべきところは見直し、リスナーに応えていく
ことで輪が広がり、縁が結ばれていく様子がサクセス・ストーリーのようで心温まります。

その縁ゆえに「にしおぎFM」存続の危機に立たされる場面では3人組の誤解とすれ違い、
更にそれを解消することで絆の深さを描いていく、というエピソードが実に若さあふれる
感じで良かったです。危機の回避策も含め、ハートフルなラストを見届けてみてください。

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2015年05月27日

『できそこないの魔獣錬磨師2』

見波タクミ 先生が贈る学園バトルファンタジー。第2巻はランキング戦前に転校してきた
スライムトレーナーの少女が“レイン”を婿にすると言い出すなど恋の鞘当も発生します。
(イラスト:狐印 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321411000014


“エルニア”の空回り感と言いますか、報われない想いが切なくもどこか滑稽で。とある
助言を得て「契約の絆」の本質を掴んだ彼女であれば、改めて“レイン”を叩きのめす
機会もあるでしょう、ということでその時が転換点となることを幾ばくか祈っておきます。

さて、今回新登場となる“ジナ”は銀髪のちょっと不思議めいた少女。生い立ちがもとで
辛い経験を重ねてきたからこそ“レイン”の忌憚ない反応になびく一途な様子や気持ちが
素直なところは実に好感が持てるキャラクターであります。今後の活躍に期待であります。

学年1位の“ファルド”、同2位の“ミストリア”が帰還&即参戦で沸くランキング戦は
思いも寄らぬ悪意の介入で影を落とす結果となりました。“ファルド”の決意を垣間見た
ことがポイントとして大きかったようにも思います。次はどんな敵とあたるのか注目です。

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2015年05月26日

『Only Sense Online5 ─オンリーセンス・オンライン─』

羽仁倉雲 先生のコミックス1巻と同時発売となる、アロハ座長 先生のMMORPGストーリー。
第5巻は生産職ギルドのPvPイベントへPKギルドが妨害を仕掛ける一連の顛末を描きます。
(イラスト:ゆきさん 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321502000017


コミックスを先に拝読しました。ゴミセンスを取って罵倒されつつも生産職として徐々に
成長していく“ユン”の様子が 羽仁 先生の絵柄でテンポ良く感じ取れるのでオススメ。
アロハ座長 先生のSSとかありますし。キャンペーンにも応募しますのでどうぞよしなに。

さて本編は“ユン”と“エミリ”が“ライナ”と“アル”の成長を見届けつつ生産職として
意見交換に余念が無い中、“ユン”が手がけるのはPvP対策となる「蘇生薬」。ここに先の
ギルド勧誘騒動の余波で“フレイン”に再び目をつけられるのだから悪い予感しかしない。

PKという脅威に対し一致団結して事にあたる“ユン”たちの頑張り具合、それとは対称的に
PvPで個別に力を発揮する個々人の奮闘ぶりが熱い。“フレイン”の必殺スキルに対抗する
措置をあれこれと打ち出す関係者の創意工夫にもご注目。次巻もどう魅せてくるか期待です。

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2015年05月25日

『英雄教室2』

新木伸 先生が贈る学園ファンタジー。第2巻は国王の提言する「実践的訓練」の名の下に
“ブレイド”たちのちょっとシリアスで大いにコミカルな日常を引き続き描いていきます。
(イラスト:森沢晴行 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631045-1


泳げない“ブレイド”のひねくれ方がちょっとお茶目。その練習を拒む強情な彼を泳がせる
ために女性陣があれこれ手を打ちます。成功させたのは「彼女」ということでまぁ納得です。
デスゲームやダイエットの件など、“アーネスト”の残念キャラぶりが心配です(苦笑)。

三つ編みお下げのおとなしそうな女の子“マリア”から相談をもちかけられた“ブレイド”
が直面した心の問題。女医を心配のあまり泣かすほどの窮地に陥った彼の「一般人」化に
今後注目しておきたい所。それにしてもコレも国王の差し金。どれだけ仕込んでいるやら。

更には“ブレイド”と顔見知りの将軍を教官に据えてみればそのオマケで国王自身が抱える
積年の想いを果たしにかかったり、と結構やりたい放題。その分、反撃も食らってますが。
方針の定まった元勇者のスローライフ、今後も安定して読めると思いますのでお勧めです。

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2015年05月24日

『一ナノ秒のリリス』

ゲームブランド「ALcot」のシナリオライターである 瀬尾順 先生が「講談社ラノベ文庫」
からデビューして贈る、疾走系ボーイ・ミーツ・ガール物語を読ませていただきました。
(イラスト:風見春樹 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/40709#40952


コンビニで“一希”が目にした血の海。そしてその中心にいる少女。“リリス”と名乗る
彼女に助けられ逃避行をした後に「全てを忘れて」と別れた・・・かと思いきや“島村璃莉子”
転入してきた。コンビニには惨状の痕跡も無くなっており、彼はただ混乱するばかり──。

ゲームでもお仕事をご一緒されている 風見春樹 先生と組んでの創作ということで世界観
の合わせ具合はお手の物といった所でしょうか。読んでいてどこか懐かしさを感じさせる
雰囲気のある、まさしくボーイ・ミーツ・ガールぶりが満載の物語に仕上がっております。

「一ナノ秒」というキーワード、“リリス”の立場がもたらす葛藤、“一希”との本格的
な逃避行とその先で求められる決断。全てが決定的な結末を予感させる話運びはある意味
安心して読める内容であったかと思います・・・って、これシリーズものなのか。驚きです。

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2015年05月23日

『うちの居候が世界を掌握している!11』

七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第11巻は「林間学校」という学校行事に
何とか間に合わせた“真哉”がまさかのハプニング発生でサバイバル生活を強いられます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/contents/index.html#b03


“愛”が前線復帰、ということで“桃香”との小競り合いも微笑ましく感じつつ始まった
集団行動のイロハと個人の総合力を養う宿泊行事。仕組まれたかのような班分けで協調性
よりも個性が光る“真哉”たちをそれなりにマトモな“小雪”がフォローして回ります。

向かった先が昔、忍者の里であったという伝承が今回の騒動に一役買う形となります。
“真哉”たちが山の中で立ち往生する間にオリオンリュート本社でも未曾有の危機が発生
する、敵の用意周到ぶりに対しても“真哉”の落ち着いた態度と対応は変わりません。

専門職と総合職、どちらの良し悪しを問う話ではなく今の“真哉”はどうあるべきか、
という考えを具現化したことで騒動を解決に導くという展開が印象的。で、帰ってみれば
三姉妹相変わらず仲良し・・・という情景を揺るがす宣言が飛び出して続きが気になります。

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2015年05月22日

『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)7』

遂にアニメ化決定となりました、海空りく 先生が贈る学園ソードアクション。 第7巻は
ヌードモデルになってほしい“サラ”との異色の直接対決に“一輝”が全力で臨みます。
(イラスト:をん 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/contents/index.html#b02


“珠雫”にハメられたりなどありますが、“ステラ”も色々な局面でサービス要員として
奇しくも力を発揮している今日この頃。“サラ”はその上を行くお色気ぶりを自堕落共に
見せつけてくるのだからさあ大変。“アリス”からも心配されて少しは改善の兆しが。

父である“厳”から絶縁宣言を勧告された“一輝”が“サラ”に発破を掛けることでその
動揺を吹き飛ばしていく、見習うべきところは見習うという姿勢がポイント高いのでは
ないかと。それにしても“王馬”の強さが尋常じゃないんですけど大丈夫ですかねコレ。

ということで“サラ”が繰り出す技のトンデモなさもさることながら、それを見切って
あの形で押さえ込むあたり“一輝”も相当なもの。また一つ勝ち上がっていく彼に対し、
改めて“天音”という存在の特異さを目の当たりにした彼がとる行動に注目が集まります。

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2015年05月21日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア4』

大森藤ノ 先生の大人気シリーズ「ダンまち」のスピンオフ作品。第4巻は59階層へと挑む
「ロキ・ファミリア」の激闘と、そこに至るまでのつかの間の安息日の様子を描きます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生)

http://ga.sbcr.jp/novel/contents/index.html#b01


“ベル”からの訓練を依頼された“アイズ”が人知れず充足する役得な場面が普段の彼女
からは窺えないだけに微笑ましい。それを見た“レフィーヤ”の心境は穏やかではない訳
ですけど。その情熱を力に変えて、新たな成長を掴むエルフ少女の頑張りにもご注目を。

未踏の地に挑む「ロキ・ファミリア」の面々が直面した、9階層でミノタウロスを撃破する
“ベル”の姿。かつての英雄譚とそれを重ねる“アイズ”たちの高揚感を描く描写は見所
の一つと言えましょう。こういう同じ場面を別視点で描くのはより印象に残って良いです。

そして全員が全力で力を合わせて生き残ったという熱量も冷めやらぬ中、「精霊」と対峙
したその意味を分析した結果「暴かれたシナリオ」がこれまた衝撃的で。“ベル”たちの
冒険をも吹き飛ばすような新たなサイドストーリーの幕開けに期待の高まりが隠せません。

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2015年05月20日

『僕と彼女のゲーム戦争8』

有名ゲームが実名登場する 師走トオル 先生の人気シリーズ。第8巻は部活禁止を父から
言い渡された“天道”を助けるため“岸嶺”たちが厳しい交換条件のクリアに挑みます。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865131-8/


ということで今回は『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』と『League of Legends』。更に後者は
TV番組「ゲームクラブ eスポーツMaX」とのコラボも、ということで仕掛けも盛りだくさん。
前者はプレイ経験があり「分かる」と感じる点も。やはり知っているほうが楽しいです。

ということで頭の固い父親である“秀樹”に対して「ゲーム」が天道グループのために益
となる点を証明するべく「LoL」のゲーム大会に臨む「現代遊戯部」の面々。そこにはあの
脱サラゲーマーの参戦も仕組まれ、彼女らにはかつてないほど厳しい局面を迎える展開に。

準備不足が否めない中で“瀬名”の的確な助言が随所で光る場面にご注目。最後は威勢の
いい啖呵も切ってくれましたし、今回はかなり格好良かったと思います。結果としては
怪我の功名みたいな収まり具合でしたが、その決意を胸に巻き返しを図って頂きたいです。

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2015年05月19日

『白銀のソードブレイカーIV ―剣の絆、血の絆―』

松山剛 先生が贈る血と剣の絆の物語。第4巻は“デュランダル”との決戦を通じて聖剣に
まつわる謎が次々と明らかになる中、“エリザ”と“レベンス”に決断の時が迫ります。
(イラスト/ファルまろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865137-0/


“ヴァリエガータ”の見識や“サンデリアーナ”の調査から“デュランダル”と“剣魔”
への対応策が決定。「終わりが近いのだ」とどこからとも無く聞こえる声の正体も判明。
世界そのものを超えて戦うことになる“エリザ”や“レベンス”の緊張はいかばかりか。

などと言及する内から“エリザ”と“レベンス”の距離感は一気に近くなり、開き直った
彼女の可愛らしさが顕著に見られます。そんな彼女が繰り広げる激戦もそうですが、その
果てに“レベンス”の終わりと向き合わなければならない宿命の局面にもぜひご注目を。

要所で“ヴァリエガータ”が“レベンス”の心の支えになっていた、と感じられる場面が
あって実に良いキャラクターでありました。MVP級です。初のシリーズもの、ということで
最後まで気にかけながら楽しく読ませて頂きました。無事の完結をお祝い申し上げます。

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2015年05月18日

『安達としまむら4』

入間人間 先生が贈る「ガール・ミーツ・ガール」ストーリー。第4巻は高校二年生となり
“しまむら”との距離感を感じる“安達”が気持ちを空回りさせつつ対策に乗り出します。
(イラスト/のん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865115-8/


“安達”の言動が飼い犬のようになっていく様子と、“しまむら”のことが好きすぎる想い
の深さに「大丈夫か?」と言いたくなります。思考もだいぶネガティブでしたし(苦笑)。
エキシャーマンの妙な後押しを受けて前のめりに突き進んじゃうところも心配だったり。

一方“しまむら”はと言えば新しい級友や“樽見”との新しい友達関係を流れにまかせて
築いていたり、と安定感があります。気負う“安達”にもマイペースに対応する所に妙な
懐の深さを感じます。とはいいつつも、彼女は彼女なりに悩みがあったりもするワケで。

そんな傍らで“日野”と“永藤”は順調にイチャイチャする日常を重ねているようで実に
微笑ましい。何気なく下の名前が判明したりする“安達”と“しまむら”の関係が、絶妙
かつ微妙な関係の上に成り立つのが改めて判明した中でどう進展していくのか楽しみです。

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2015年05月17日

『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』

鴨志田一 先生が贈る青春ストーリー。七宮つぐ実 先生によるコミック化を決めつつ刊行と
なる第4巻は“麻衣”の異母妹の入れ替わりが発生。それぞれの主張と想いが交錯します。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865135-6/


ということで、“麻衣”が入れ替わった先は新人アイドルの“のどか”。“麻衣”の芸能界
復帰がこんなところに、みたいな思惑が散見されて「どこがシスコン?」と疑いたくなる
ような決定的な亀裂まで生まれてしまって“咲太”のおあずけ感が今巻もハンパないです。

“のどか”が“麻衣”として振舞うことの凄さを体感しつつもコンプレックスは拭えない。
“麻衣”の本当の気持ちを知った“咲太”が、彼女一筋な姿勢を維持しつつ余計な手出しは
せず、けれど効果的に説得していく所が何だかとても格好良い。あ、でも口は出してるな。

コツコツと努力して結果を出していく“麻衣”には“のどか”もそうですが圧倒されること
しきり。結果として“咲太”にとって良い結果となったかどうかは難しい局面かと思う次第
ですが、ラストの引きも相変わらずでますます続きが気になります。次巻も楽しみです。

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2015年05月16日

『魔法科高校の劣等生(16) 四葉継承編』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第16巻は“深雪”が四葉家次期当主を担う事で“達也”
の立場が上がる点を危惧する勢力の妨害に加え、婚約者の宣告に衝撃が走る展開の連続です。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865116-5/


表紙力が高い。帯にもあるとおり“真夜”の発言によって“深雪”が葛藤する様子が印象に
残ります。“達也”も驚いたのは言うまでもありませんが、冷静に追求して発言の真意を
引き出したのは流石。彼女にとって未来への好材料になりそうな雰囲気なのが良かった。

“深雪”が「慶春会」で当主指名されるのを阻止する理由として槍玉にあげられた“達也”。
彼女に焦点を当てつつも彼に対する重めな背景も垣間見ることが出来ましたのでその点に
おいても注目に値する話の内容でございました。相変わらずお兄様、容赦がありませんな。

そしてさりげなく新しい魔法を疲労することも忘れない“達也”。軽々と周囲を圧倒して
いくその姿、久々に穏やかな気持ちで「流石です」と言いたくなりました。次巻予告が
これまた気になる内容で今巻同様、期待感を込めつつ次巻の刊行を待ちたいと思います。

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2015年05月15日

『邪神攻略者の戦技教導IV 宿命激突篇』

空埜一樹 先生が贈る次世代育成型バトルエンタテインメント。第4巻は“紅牙”との直接
対決を前に“司”自身が強くなるため、修行を経て第七の力を得るところから始まります。
(イラスト/村上ゆいち 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/597.html


“ザナフ”遂にお披露目、という所で締まらないのが彼女らしくてイイ。《第七拘束解除》
にあたって胸を借りることになる“龍成”の好々爺ぶりと人外めいた実力も目を惹きます。
最終手段なだけあって“司”が支払う代償も大きく、その回避策は見所の一つと言えます。

“司”に寄り添うのが邪神であれば、“紅牙”のそれは聖神。“セフィリア”から語られる
世界に対する想い、そして“紅牙”が明かす円卓の騎士団を離反した理由を受けて、全力で
止めにかかる“司”のやるせなさは見る者に切なさを与えます。“楓”もその一人です。

“ユリアス”たちの成長著しい点もそうですが、“リュミエル”の積極性が功を奏する場面
には驚かされました。弱きを助ける“司”の姿勢がいつまでもくじけないことを願いつつ、
無事の完結を心よりお祝い申し上げます。次回作にも注目させていただく次第であります。

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2015年05月14日

『ワールドウォーカーズ・クロニクル 異世界渡り英雄記2』

翅田大介 先生が贈る異世界トリップ・ファンタジー。第2巻の舞台は現代日本。今までに
見えかった《塔》が見えるようになった少女と“ヴィル”たちがその謎に迫っていきます。
(イラスト/い〜どぅ〜 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/599.html


のっけからラッキースケベなシチュエーションから始まった“ヴィル”たちの日本生活。
そこに思いっきり巻き込まれた少女“ナナミ”は彼らの服装や言動を見ても大きく動揺
することもなく対応できる適応力の高さを示します。もちろんそれには理由があります。

また“ヴィル”をロクデナシとこき下ろす“エリザ”からの開き直りアプローチが段々と
熱を帯びてきており、彼も気の迷いに流されまいと必死です。ムダな苦労が窺えます。
・・・彼女も痴女扱いされるような目に遭って散々です。健闘を祈るほかにありません。

“ナナミ”の秘密、そして関係性からして“ヴィル”にとってこの世界に来たことは必然
とも言える展開。“ミュート”の謎についてその片鱗も垣間見える所と合わせてご注目。
〈移行者(ウォーカー)〉として移動した世界でも波乱の幕開けを予感させております。

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2015年05月13日

『新米社長のパーフェクトゲーム3 闇を託された聖女』

ツガワトモタカ 先生が贈る痛快ジャイアント・キリング・エンタメ。第3巻はリキッド
輸送のタンカー建造を拒んだ州議会を乗っ取るべく“アレックス”らが攻めまくります。
(イラスト/黒衛もん 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/598.html


“アレックス”の依頼を無下にしたノーナイフ造船、その影にいるリヴァーフラット州知事
はキングダムの手下同然。皆まとめてケンカを売る“アレックス”の無双ぶりが相変わらず
格好良い。それにしても“チェルシー”は優秀ですな。年齢不詳な感もありますけれども。

実動のため乗り込んだ州で事件に巻き込まれそうになっていた“フィオナ”を思わず助けた
“アレックス”。彼女が今回の騒動における鍵を握ることになるワケですが、ハイスペック
にも関わらず騙されてしまう素直さが可愛らしい。彼のハーレム要員の一員にもなりそう。

また、対峙する相手として“ミレーヌ”の仇となる“レスター”が登場。“エステル”の
友人ということで狂人ぶりを見せつけます。“エステル”も負けじとアピールしますけど。
思わぬ強敵や新たな仲間も登場して激動する物語を“アレックス”がどう制するか注目です。

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2015年05月12日

『迷宮都市のアンティークショップ』

大場鳩太郎 先生の「小説家になろう」発表作が書籍化。付与道具(アンティーク)鑑定師
の店長が店に持ち込まれる品を通じて垣間見るダンジョン探索者たちの冒険譚を拝読です。
(イラスト:ぎん太 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


「古き良き魔術師たちの時代(オールドグッド)」の店長“フジワラ”は鑑定フリークと
言われるほどの鑑定好き。全身甲冑の店員に迎えられた客の依頼を受け、ダンジョンにて
見つけたという付与道具(アンティーク)を嬉々として今日もせっせと鑑定する──。

ということで、短編集のように一つ一つのアイテムにまつわるエピソードが読めますので
実に小気味良い。ページ数も250いかないくらいですしサクッと読めます。“アネモネ”の
「中身」について言及していただいたのもアクセントになって良かったと思います。

ぎん太 先生の絵も良いですね。イメージに先入観を持たれてしまう「小説家になろう」の
キャラクターをデザインされるのも苦労されたのではないかと思います。アイテムの絵を
描くのも大変そうですが、もろもろ含めましてシリーズ作品として頑張って頂きたいです。

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