2015年04月30日

『はてな☆イリュージョン2』

松智洋 先生が贈る夢と希望の大イリュージョン。第2巻はアーティファクトを狙う新たな
人物の登場、“夢未”の不登校といった問題に直面する中で“果菜”がある決意を固めます。
(イラスト:矢吹健太朗 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631038-3


過日の「コミケットスペシャル6」にて『クリエイターズトークライブ』を拝聴した身と
しては無事に刊行できて何よりです、と申し上げるしか。それにしてもトミトミスライム
とはまた随分と攻めてきましたな、コレ。「ダッシュエックス文庫」編集部も本気ですね。

さて本編は頑なに登校を拒否する“夢未”の原因を推測してあれこれと“真”や“果菜”
たちが手を焼くのですが、それでも彼女の姿勢は崩せない。打つ手なしかというところで
思わぬ視点から彼女の悩みを知り、生じた亀裂も修復に向かっていく過程に救われます。

“果菜”の思慮が浅い、というか猪突猛進な部分で招いた失敗を“真”なりの矜持と技術
でフォローしにいくあたりは良いコンビネーションと言えるかと。“夢未”の考えている
ことが色々と分かり“果菜”も油断できないワケですが続きは如何に、ということで一つ。

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2015年04月29日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンVIII〈中〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。8話中巻はP.A.Odaへの嫌がらせをどう継続して
いくか、そして迫る「本能寺の変」を前にどう介入していくかについて武蔵が手を考えます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865071-7/


“ネシンバラ”は相変わらずウザいな(苦笑)。安土と武蔵の構図に関するやりとりに感心
させられました。“正純”もよくぞあの流れを纏め上げたと思います。“大久保”の尻拭い
する人みたいな立ち位置が哀愁を漂わせつつも面白い。関東もひとまずは落ち着きました。

国家は人口が資本、ということで人口増加奨励の現場に居る“浅間”のリアクションが今巻
も照れっ照れで微笑ましい。“ミトツダイラ”も。あとは“メアリ”がもう臨戦態勢状態で
“点蔵”死すべし! みたいな。“ホライゾン”は他力本願もいいところで頑張って下さい。

“クリスティーナ”と“明智・光秀”。切っても切れない関係にある両者。京という場所が
いよいよ重要性を帯びる頃、“クリスティーナ”も驚きの方法でその場へ足を踏み入れる
武蔵。更に爆弾発言を投げつける“正純”。いよいよ大詰めを迎える下巻の天界に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年04月28日

『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 3』

止田卓史 先生によるコミック連載が決まった、明鏡シスイ 先生の「軍オタ」シリーズ。
第3巻は“クリス”の両親を助けようとする“リュート”に思わぬ出会いが待ち構えます。
(イラスト:硯 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321501000047


明鏡 先生のテキストも 硯 先生のイラストもノリノリでミリタリーなネタを織り交ぜる
ものだから圧倒させられます(苦笑)。“メイヤ”の暴走ぶりもそんな感じですけど。
“スノー”にも喧嘩をふっかけちゃうあたりがもうね。そして返り討ちにあうというね。

ということで“スノー”再登場で女性陣の立ち位置が明確化。口絵指定から割とあっさり
決め込みましたな(苦笑)。今回の救出劇における立役者とも言える“クリス”が新しい
力を得て相手を圧倒する姿は惚れ惚れするほど。硯 先生のイラストがイイ仕事してます。

他にも板挟みになっていた“ギギ”の苦悩と選んだ道、その結果といった描写なども見所
の一つと言えるでしょう。思いがけず再び夢を求める機会を得た“リュート”の目前に
現れた人物が新たな騒動の火種となる・・・って、口絵をそこに使うのか。珍しいですなぁ。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年04月27日

『スカイ・ワールド10』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル。第10巻は組織を離れ下層軌道のクエストに“かすみ”
たちと再びパーティを組んで望む“ジュン”が世界を揺るがす不穏な予兆を突き止めます。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321409000028


小者化しつつある“エリ”、依存度が高い“ユーカリア”、優先度を上げている“ヒカル”、
正妻としての立ち位置は堅い“かすみ”。更に“アミリィ”を加え「もとの世界に帰ったら」
と仮定の話を“ジュン”からされた時に示すそれぞれの距離感が絶妙です。たまりませんな。

「あのかた」に『善き夢を届ける』のが目的と告げる“アリス”、その対極にいる“カリム”。
目的のために利用していた“ジュン”を今の状態では「あのかた」と会わせるべきではない
と判断した彼女と“カリム”の思惑に気付いた彼が選んだ選択肢は彼らしさを窺わせます。

冒険者、NPC、スカイワールドという世界あるいはゲーム。いろいろと考えさせられる考察を
経て“サクヤ”からの意味深長な伝言を受け取った“ジュン”の悪あがきに、第一軌道にて
待ち構えてる何かに、そして“リュカ”の窮地の行方に、最終局面と合わせて注目します。

posted by 秋野ソラ at 01:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年04月26日

『竜は神代の導標となるか』

エドワード・スミス 先生の新作はファンタジー世界を舞台とした騎士英雄譚。王都の政変
に巻き込まれ鉄の竜に荒らされる地方都市の危機を郡主がそれを超える竜で迎え撃ちます。
(イラスト/クレタ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865055-7/


大陸の中央に位置するシュエルガ神権王国は「騎族」が主導する国。その田舎町カルムの
郡主を継ぐ予定の“カイ”は腕に覚えは無くとも祖父の研究に付き合える好事家。婚約者
である“エレナ”も呆れる中、近く祭でその成果を見せると彼は息巻いていたのだが──。

神代と呼ばれる遥か昔に動いていたと思われる「骸竜」。それを模した鉄の竜「鉄騎竜」。
安寧に堕落した王家、それを革新する者“ウェイン”。それぞれを象徴するかのような力
に「騎士竜」レイバーンを駆って“カイ”が向き合う形になります。犠牲を伴いながら。

圧倒的な力を持ちつつも「研究」半ば故に不安定なレイバーンに、“ウェイン”からの
差し金とも言える“ルガール”が駆る特別な鉄騎竜が容赦なく対峙する。“エレナ”との
絆を力に一騎打ちに臨む“カイ”の男らしさ、そして騎士竜の謎に注目のシリーズです。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル