羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第3巻は“リィエル”が
“ルミア”の護衛として学園に編入することで“グレン”の悩みの種が尽きなくなります。
(イラスト:三嶋くろね 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321412000058 】
常深アオサ 先生によるコミカライズもスタートする、ということで「ファンタジア文庫」
の屋台骨を支える「次なる玉」になることは間違いないでしょう。今回、水着回を迎える
本作を支える 三嶋 先生のイラストも素晴らしいですし、このまま突き進んでほしいです。
さて、本編は“グレン”一筋の“リィエル”が引き起こす問題行動の数々と、その根底に
ある彼女の記憶に隠された闇に少しずつ触れていくことになります。護衛対象の“ルミア”
そっちのけで(苦笑)。彼も彼で色々とあった過去を垣間見せる形になったりもします。
“システィーナ”や“ルミア”たちの粘り強いコミュニケーションの取り方が功を奏して
“リィエル”の精神面を成長させていくことに成功・・・したかと思いきやまさかの衝撃的な
引き具合。これは続きが気になって仕方が無いパターンじゃん、と待ち遠しさが募ります。
2015年03月31日
2015年03月30日
『絶深海のソラリスII』
「──絶望率100%」で読者に賛否両論を巻き起こした らきるち 先生のパニックノベル、
1年ぶりの新刊は「大阪事件」以後、アンダーの脅威に晒される新たな面々を描きます。
(イラスト:あさぎり 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1291 】
半年以上かけて感想ツイートをまとめ続ける、ということをやらせていただきました。
ホントに「良い」って言う人と「これはダメだ」と言う方、両極端に出たんですよね。
だからこそ続きが出ることすら意見が割れたので正直2巻が出るのを諦めかけてました。
なので2巻はテキストを大事に、大事にと拝読しました。“ミナト”と“シャロン”の
やりとりが肝で「“クロエ”っていい娘だったよな・・・」と共にしみじみ思ってみたり。
“アイシュワリン”もだいぶ事件を引きずっていると分かる描写が多く印象に残ります。
今回もまさかあんな形で絶望の淵に立たされるとは。“ミナト”もつくづく運が悪い。
犠牲者は誰か、といったところはぜひ読んで確認していただくとして、結果として勝ち
とも負けとも言える話をどう繋げていくのか。らきるち 先生の腕の見せ所に期待です。
1年ぶりの新刊は「大阪事件」以後、アンダーの脅威に晒される新たな面々を描きます。
(イラスト:あさぎり 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1291 】
半年以上かけて感想ツイートをまとめ続ける、ということをやらせていただきました。
ホントに「良い」って言う人と「これはダメだ」と言う方、両極端に出たんですよね。
だからこそ続きが出ることすら意見が割れたので正直2巻が出るのを諦めかけてました。
なので2巻はテキストを大事に、大事にと拝読しました。“ミナト”と“シャロン”の
やりとりが肝で「“クロエ”っていい娘だったよな・・・」と共にしみじみ思ってみたり。
“アイシュワリン”もだいぶ事件を引きずっていると分かる描写が多く印象に残ります。
今回もまさかあんな形で絶望の淵に立たされるとは。“ミナト”もつくづく運が悪い。
犠牲者は誰か、といったところはぜひ読んで確認していただくとして、結果として勝ち
とも負けとも言える話をどう繋げていくのか。らきるち 先生の腕の見せ所に期待です。
2015年03月29日
『異世界食堂 1』
犬塚惇平 先生が「小説家になろう」にて公開していた大人気グルメファンタジーが書籍化。
一週間に一度現れるという「洋食のねこや」の扉の鈴を今日も異世界の人々が揺らします。
(イラスト:エナミカツミ 先生)
【 http://bukure.shufunotomo.co.jp/hero/?p=1229 】
「小説家になろう」に限らず、「グルメ」といいますか「食」をテーマにした作品をよく
見かけるようになった昨今、「食ラノベの大本命」と銘打った本作を読んでみようと思い
手に取りました。ナニゲに「ヒーロー文庫」で初めて読む作品ということにもなります。
老若男女どころか種族の違いを超えてまで愛される「ねこや」のメニューの数々。ある者は
伝え聞いて、またある者は偶然にもその店の扉をくぐり、また一人、二人とその味の虜に
なっていく様子が実に幸せそうでいいですね。そして飯テロ具合がハンパじゃない(苦笑)。
店主もそうですが、異世界の客側も世代をまたいで「ねこや」という場に関わっている、
という点も縁というか繋がりの深さを感じられて良い雰囲気を味わわせてもらいました。
「豚の角煮」が一つの通過点を示した後、どんなメニューで魅せてくれるのか楽しみです。
一週間に一度現れるという「洋食のねこや」の扉の鈴を今日も異世界の人々が揺らします。
(イラスト:エナミカツミ 先生)
【 http://bukure.shufunotomo.co.jp/hero/?p=1229 】
「小説家になろう」に限らず、「グルメ」といいますか「食」をテーマにした作品をよく
見かけるようになった昨今、「食ラノベの大本命」と銘打った本作を読んでみようと思い
手に取りました。ナニゲに「ヒーロー文庫」で初めて読む作品ということにもなります。
老若男女どころか種族の違いを超えてまで愛される「ねこや」のメニューの数々。ある者は
伝え聞いて、またある者は偶然にもその店の扉をくぐり、また一人、二人とその味の虜に
なっていく様子が実に幸せそうでいいですね。そして飯テロ具合がハンパじゃない(苦笑)。
店主もそうですが、異世界の客側も世代をまたいで「ねこや」という場に関わっている、
という点も縁というか繋がりの深さを感じられて良い雰囲気を味わわせてもらいました。
「豚の角煮」が一つの通過点を示した後、どんなメニューで魅せてくれるのか楽しみです。
2015年03月28日
『WORLD END ECONOMiCA(ワールド エンド エコノミカ)II』
支倉凍砂 先生の同人サークル「Spicy Tails」が贈る金融冒険青春活劇の書籍版。第2巻は
多くを失った“ハル”が金融の世界から離れ、世捨て人同然に過ごす所から始まります。
(イラスト/上月一式 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869324-0/ 】
表情筋は固まり、片足は引きずることしか出来ず、黒髪の少女を見れば右手が引きつる──。
見ていて痛々しいほどの“ハル”を更にひどい状態から救ったのが“クリス”だというの
ですから時の流れというものは計り知れません。彼はそれでも立ち止まったままですが。
その彼を突き動かす出会いを導いたのも“クリス”。“エレノア”との因縁、そして彼女が
語る夢物語のような目標に心を揺らし、少しずつ株取引に対する熱量を取り戻していく過程
に安堵感を覚えていく自分がいました。報われてほしい、という願望が胸に募っていきます。
しかし夢を掴むために対する相手が強大すぎて順風満帆とは行かない展開に焦燥感が拭えず
更には4年前の再来を予感させる出来事の到来に、その感情が最高潮を迎えます。過ちを
繰り返さないために動き出した“ハル”。その結果が明らかになる次巻が待ち遠しいです。
多くを失った“ハル”が金融の世界から離れ、世捨て人同然に過ごす所から始まります。
(イラスト/上月一式 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869324-0/ 】
表情筋は固まり、片足は引きずることしか出来ず、黒髪の少女を見れば右手が引きつる──。
見ていて痛々しいほどの“ハル”を更にひどい状態から救ったのが“クリス”だというの
ですから時の流れというものは計り知れません。彼はそれでも立ち止まったままですが。
その彼を突き動かす出会いを導いたのも“クリス”。“エレノア”との因縁、そして彼女が
語る夢物語のような目標に心を揺らし、少しずつ株取引に対する熱量を取り戻していく過程
に安堵感を覚えていく自分がいました。報われてほしい、という願望が胸に募っていきます。
しかし夢を掴むために対する相手が強大すぎて順風満帆とは行かない展開に焦燥感が拭えず
更には4年前の再来を予感させる出来事の到来に、その感情が最高潮を迎えます。過ちを
繰り返さないために動き出した“ハル”。その結果が明らかになる次巻が待ち遠しいです。
2015年03月27日
『叛逆のドレッドノート(3)』
岩田洋季 先生が贈るボーイ・ミーツ・ドレッドガール。第3巻は“零”の姉が学園島を
訪れ、出した指令が“百華”とのイチャラブデート。共振錯覚は克服できるのか注目です。
(イラスト/白もち桜 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869330-1/ 】
“零”と“百華”の距離感がだいぶ近く、共振錯覚をいつもより多めに発生させている中
“零”の姉“栞那”が弟をからかいに・・・もとい心配して様子を見に来ると知り“百華”の
緊張感が高止まり。何かやらかしてしまうのではないか、という不安感も底なしです。
だからこそ、立場を理解してもらった上で提示された「いちゃいちゃフェスティバル」に
前のめりで臨む“百華”の心意気や良し。もちろん“零”もやられっぱなし、というワケ
にはいかないので反撃します。耳かきのシーンが大変えちぃくてよろしかろうと思います。
そんな2人の前に現れた“業平”そして“イレーネ”に突如襲われるという緊迫した場面
すら「いちゃフェス」が跳ねのけていくのだから“栞那”さんマジお手柄です。更には
完遂にまで至るあたりはもう微笑ましくて爆発しろ! と言うほかにありませんでした。
訪れ、出した指令が“百華”とのイチャラブデート。共振錯覚は克服できるのか注目です。
(イラスト/白もち桜 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869330-1/ 】
“零”と“百華”の距離感がだいぶ近く、共振錯覚をいつもより多めに発生させている中
“零”の姉“栞那”が弟をからかいに・・・もとい心配して様子を見に来ると知り“百華”の
緊張感が高止まり。何かやらかしてしまうのではないか、という不安感も底なしです。
だからこそ、立場を理解してもらった上で提示された「いちゃいちゃフェスティバル」に
前のめりで臨む“百華”の心意気や良し。もちろん“零”もやられっぱなし、というワケ
にはいかないので反撃します。耳かきのシーンが大変えちぃくてよろしかろうと思います。
そんな2人の前に現れた“業平”そして“イレーネ”に突如襲われるという緊迫した場面
すら「いちゃフェス」が跳ねのけていくのだから“栞那”さんマジお手柄です。更には
完遂にまで至るあたりはもう微笑ましくて爆発しろ! と言うほかにありませんでした。