2015年03月31日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典3』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第3巻は“リィエル”が
“ルミア”の護衛として学園に編入することで“グレン”の悩みの種が尽きなくなります。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321412000058


常深アオサ 先生によるコミカライズもスタートする、ということで「ファンタジア文庫」
の屋台骨を支える「次なる玉」になることは間違いないでしょう。今回、水着回を迎える
本作を支える 三嶋 先生のイラストも素晴らしいですし、このまま突き進んでほしいです。

さて、本編は“グレン”一筋の“リィエル”が引き起こす問題行動の数々と、その根底に
ある彼女の記憶に隠された闇に少しずつ触れていくことになります。護衛対象の“ルミア”
そっちのけで(苦笑)。彼も彼で色々とあった過去を垣間見せる形になったりもします。

“システィーナ”や“ルミア”たちの粘り強いコミュニケーションの取り方が功を奏して
“リィエル”の精神面を成長させていくことに成功・・・したかと思いきやまさかの衝撃的な
引き具合。これは続きが気になって仕方が無いパターンじゃん、と待ち遠しさが募ります。

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2015年03月30日

『絶深海のソラリスII』

「──絶望率100%」で読者に賛否両論を巻き起こした らきるち 先生のパニックノベル、
1年ぶりの新刊は「大阪事件」以後、アンダーの脅威に晒される新たな面々を描きます。
(イラスト:あさぎり 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1291


半年以上かけて感想ツイートをまとめ続ける、ということをやらせていただきました。
ホントに「良い」って言う人と「これはダメだ」と言う方、両極端に出たんですよね。
だからこそ続きが出ることすら意見が割れたので正直2巻が出るのを諦めかけてました。

なので2巻はテキストを大事に、大事にと拝読しました。“ミナト”と“シャロン”の
やりとりが肝で「“クロエ”っていい娘だったよな・・・」と共にしみじみ思ってみたり。
“アイシュワリン”もだいぶ事件を引きずっていると分かる描写が多く印象に残ります。

今回もまさかあんな形で絶望の淵に立たされるとは。“ミナト”もつくづく運が悪い。
犠牲者は誰か、といったところはぜひ読んで確認していただくとして、結果として勝ち
とも負けとも言える話をどう繋げていくのか。らきるち 先生の腕の見せ所に期待です。

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2015年03月29日

『異世界食堂 1』

犬塚惇平 先生が「小説家になろう」にて公開していた大人気グルメファンタジーが書籍化。
一週間に一度現れるという「洋食のねこや」の扉の鈴を今日も異世界の人々が揺らします。
(イラスト:エナミカツミ 先生)

http://bukure.shufunotomo.co.jp/hero/?p=1229


「小説家になろう」に限らず、「グルメ」といいますか「食」をテーマにした作品をよく
見かけるようになった昨今、「食ラノベの大本命」と銘打った本作を読んでみようと思い
手に取りました。ナニゲに「ヒーロー文庫」で初めて読む作品ということにもなります。

老若男女どころか種族の違いを超えてまで愛される「ねこや」のメニューの数々。ある者は
伝え聞いて、またある者は偶然にもその店の扉をくぐり、また一人、二人とその味の虜に
なっていく様子が実に幸せそうでいいですね。そして飯テロ具合がハンパじゃない(苦笑)。

店主もそうですが、異世界の客側も世代をまたいで「ねこや」という場に関わっている、
という点も縁というか繋がりの深さを感じられて良い雰囲気を味わわせてもらいました。
「豚の角煮」が一つの通過点を示した後、どんなメニューで魅せてくれるのか楽しみです。

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2015年03月28日

『WORLD END ECONOMiCA(ワールド エンド エコノミカ)II』

支倉凍砂 先生の同人サークル「Spicy Tails」が贈る金融冒険青春活劇の書籍版。第2巻は
多くを失った“ハル”が金融の世界から離れ、世捨て人同然に過ごす所から始まります。
(イラスト/上月一式 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869324-0/


表情筋は固まり、片足は引きずることしか出来ず、黒髪の少女を見れば右手が引きつる──。
見ていて痛々しいほどの“ハル”を更にひどい状態から救ったのが“クリス”だというの
ですから時の流れというものは計り知れません。彼はそれでも立ち止まったままですが。

その彼を突き動かす出会いを導いたのも“クリス”。“エレノア”との因縁、そして彼女が
語る夢物語のような目標に心を揺らし、少しずつ株取引に対する熱量を取り戻していく過程
に安堵感を覚えていく自分がいました。報われてほしい、という願望が胸に募っていきます。

しかし夢を掴むために対する相手が強大すぎて順風満帆とは行かない展開に焦燥感が拭えず
更には4年前の再来を予感させる出来事の到来に、その感情が最高潮を迎えます。過ちを
繰り返さないために動き出した“ハル”。その結果が明らかになる次巻が待ち遠しいです。

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2015年03月27日

『叛逆のドレッドノート(3)』

岩田洋季 先生が贈るボーイ・ミーツ・ドレッドガール。第3巻は“零”の姉が学園島を
訪れ、出した指令が“百華”とのイチャラブデート。共振錯覚は克服できるのか注目です。
(イラスト/白もち桜 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869330-1/


“零”と“百華”の距離感がだいぶ近く、共振錯覚をいつもより多めに発生させている中
“零”の姉“栞那”が弟をからかいに・・・もとい心配して様子を見に来ると知り“百華”の
緊張感が高止まり。何かやらかしてしまうのではないか、という不安感も底なしです。

だからこそ、立場を理解してもらった上で提示された「いちゃいちゃフェスティバル」に
前のめりで臨む“百華”の心意気や良し。もちろん“零”もやられっぱなし、というワケ
にはいかないので反撃します。耳かきのシーンが大変えちぃくてよろしかろうと思います。

そんな2人の前に現れた“業平”そして“イレーネ”に突如襲われるという緊迫した場面
すら「いちゃフェス」が跳ねのけていくのだから“栞那”さんマジお手柄です。更には
完遂にまで至るあたりはもう微笑ましくて爆発しろ! と言うほかにありませんでした。

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2015年03月26日

『ガーリー・エアフォースII』

夏海公司 先生が贈る戦闘機×美少女ストーリー。第2巻は“グリペン”の足手まといに
なっているのではないかと悩む“慧”の前にこれまたクセのある戦闘機美少女が現れます。
(イラスト/遠坂あさぎ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869187-1/


先の小松基地防衛戦を経てアニマ・ドーターを一極集中、維持運用することに利を感じた
上層部の思惑から新たに配属となった“ファントム”。型落ちの機体と侮って臨んだ訓練
にて完敗した“イーグル”たちとの間に協調性が感じられず、“慧”は頭を抱えます。

「人類の救済」を最優先事項とする彼女の行動原理は突飛であり、戸惑いを隠せないのも
事実ではありますが理には適っているし実力もある。対して自分たちは力不足、と感じて
悩みに悩んだ末に起死回生な策を思いつき実行する“慧”に敢闘賞をあげたいと思います。

“イーグル”はあんなにチョロくて大丈夫か、とか“明華”の気持ちの報われないっぷり
が半端じゃない、とか思うところもありつつ“ファントム”がつぶやいた最後の一言が
とても気になる今日この頃。今巻も読みやすいテキストでした。次巻も楽しみです。

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2015年03月25日

『人生 第10章』

川岸殴魚 先生が贈る人生相談ライトノベル。第10巻は“香織”に告白されたり、海外留学
する“梨乃”には誤解されたりと悩める“勇樹”の明日はどっちだ!? 的な話となります。
(イラスト:ななせめるち 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515411


第一新聞部を吸収する形で第二新聞部が正式な「新聞部」となる流れで「お悩み相談」を
締め括るにあたり、回答メンバーが抱える悩みに他のメンバーが答えていくことに。その
過程で彼女らの絆がより深まっていく様子が窺えて実に微笑ましく感じられるところです。

その中で、“勇樹”に引き分けに持ち込まれて落ち込んだ“香織”を元気にさせる相談を
副会長らから受けて対応したらスイッチが入ってしまって告白シーン突入、という斜め上
の展開。しかも断れば新聞部の存続にも影響しかねないのだから彼にも悩ましいところで。

それでも“梨乃”を選ぶ“勇樹”がその場をどう丸く収めるかというのが焦点になります。
あとがきでも言及がありますけれど、最後まで読めたのは ななせめるち 先生のイラスト
に寄るところは大きかったと思います。ということで無事の完結、お祝い申し上げます。

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2015年03月24日

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(10.5)』

国民投票企画「SUGOI JAPAN」ラノベ部門で1位に輝いた、渡航 先生が贈る残念系ラブコメ。
第10.5巻はTVアニメ第二期放送を前に「奉仕部」の面々が過ごす高二の冬の日常を描きます。
(イラスト:ぽんかんG 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515428
http://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/
http://sugoi-japan.jp/result.html


“材木座”にもできる簡単なお仕事は見つかるか、という話。読んでいると彼のウザさが
殊更に印象づけられるワケですけど、そこからなぜか社会人になることへの苦しさの様な
ものを感じるに至るという謎仕様。彼はおとなしく文章を書き続けて頂ければと思います。

“いろは”のお願いを聞いたら生徒会のフリーペーパーを作る手伝いをされる、という話。
社畜精神あふれる、というよりは作家が持つ生みの苦しみを垣間見せられるかのような
“八幡”の心情描写が現役社会人の心をも抉ります。“雪乃”のやさしさが光ります。

“小町”と夜更けにお夜食ラーメンを作って一緒に食べる話。忙しさにかまけて食材の
買い置きをおろそかにするところから「お兄ちゃんは何も変わらない」と優しくdisられる
あたりが微笑ましいです。それでも訪れる変化が本編にて感じられるのだろうと思います。

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2015年03月23日

『妹さえいればいい。』

『僕は友達が少ない』の 平坂読 先生が贈る青春ラブコメ最新作。妹モノ好きなラノベ作家
が周囲に集まる才能あふれる奇人・変人と共に過ごす日常と、知られざる秘密を描きます。
(イラスト:カントク 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515077
http://gagagabunko.jp/gagaga2015/imouto/


カントク 先生のイラストだけでも相当惹かれるものがあるにも関わらず、ラノベ作家を
主人公にした実際にありそうなネタを交ぜつつのラブコメ。これが面白くないワケがない。
確実に「ガガガ文庫」の「次」が狙えるこの作品、今から読んでおかないと大損ですよ。

弟“千尋”はいるけど妹は居ない。だから妹が出てくるラノベしか書かない“伊月”の
自由奔放すぎるライフスタイルを羨ましく思ったり、彼の周りに集う才能あふれる面々の
凄さに驚かされたり、と楽しすぎる。TRPGリプレイの体裁も取り入れていて神懸ってます。

応援コメントを寄せた作家陣、イラストレーター諸氏の文面にもその思いが見て取れます
ので忘れずに読んでおくと良いでしょう。カントク 先生がキャラデザに苦労したという
直球の秘密が明らかになるのはいつか、そのときの反応など考えると期待度が高まります。

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2015年03月22日

『のうりん10』

白鳥士郎 先生が贈る大人気農業高校ラブコメディ。2桁の大台に乗る第10巻は“ベッキー”
まさかの結婚騒動から始まりインターンシップを経て日本農業の厳しい現実を突きつけます。
(イラスト:切符 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797382921.html


インクの無駄遣いだァー!(褒め言葉)、と申し上げつつ“ベッキー”で始めと終わりを
まとめるあたりは流石の一言。ていうか「ボトムズ」とか明らかに狙い撃ちされてるけど
明らかに今の若者むけじゃない(苦笑)。「クッコロ」を盛り込むあたりも抜け目が無い。

さて、“耕作”たちがインターンシップで方々に出向く過程を利用して次々と現代日本の
問題をつまびらかにしていく本編。今回は農業関係者だけではなく進路を意識しはじめる
世代の若者にもぜひ読んでいただきたい内容がぎっしり詰まってます。必読書レベルで。

衝撃的な話の数々に驚かされたり、憤りを感じたりの連続でした。「あと※がき」において
白鳥 先生が触れていた想いの実り具合にもご注目を。農業を特化した“耕作”が今回の件
を受けてどんな進路を選ぶのか。同じく「彼女」は? ということで次巻も楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年03月21日

『中古でも恋がしたい!』

田尾典丈 先生が「太田岳規」名義で「小説家になろう」へ投稿していた作品が書籍化。
校内一の不良少女を助けたことで告白までされる少年の日常の変化を描くラブコメです。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797381320.html


「中古」ってどういうこと? って思ってしまう自分に業界を離れて久しい部分を感じる
今日この頃。まず結論から言うと面白い。ReDrop 先生が描く“古都子”の笑顔がめっちゃ
可愛いし一途さが感じられて半端ない。ということで間違いなく「買い」な新作です。

“清一”がエロゲヒロイン大好きな処女厨となった理由。彼を好きになった“古都子”が
抱えてきた背景。そこに割り込んでくる“優佳”の思惑。全てが最良、かつ最悪な状態で
絡み合って導かれる最終局面はまさに圧巻でした。“清一”が悔しいほどに格好良いです。

先ほどの理由と絡んでくる「GPS」の扱いには特に感心しました。作中におけるノリの良さ
はかつて『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』を書かれていた 田尾 先生ならではといった
ところでしょうか。一途な女の子が頑張る姿をもっと見たいのでぜひ続きをお願い致します。

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2015年03月20日

『いでおろーぐ!』

椎田十三 先生の「第21回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。クリスマス・イヴに恋愛反対と
演説する少女とその活動を手伝うことになる少年の機微を描くアンチラブコメの登場です。
(イラスト/憂姫はぐれ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869270-0/


憂姫はぐれ 先生がライトノベルの仕事をされるのは今回が初めてだというので驚いてます。
格好良い場面も、ラッキースケベなシーンも、SDキャラだって描けるのですから重宝する
こと受けあいでしょう。本作との相性も良かったですし今後のご活躍に期待が掛かります。

さて、本編は「反恋愛主義青年同盟部」を名乗る少女“領家”に感化された“高砂”がその
活動を手助けする一方、「大性欲賛会」なる組織を立ち上げた人物が彼女を危険視する故に
「彼女と恋人関係になってほしい」と唆されて板挟みになる、というのが本筋になります。

付き合っている、というカモフラージュも満更ではない2人。なぜそんな活動をするように
なったのか、という彼女の背景を知った上で彼が選んだ道にぜひご注目を。同志となる面々
も普通の恋愛に対して思うところがあって面白いです。シリーズ化希望、ということで是非。

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2015年03月19日

『マンガの神様』

蘇之一行 先生の「第21回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。実力十分の高校生新人漫画家が
「マンガの神様」に憑かれている少女に出会いトラブルに巻き込まれていく青春物語です。
(イラスト/Tiv 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869258-8/


幼き日からの夢を週刊少年漫画雑誌の新人賞で大賞を獲って叶えた“伊織”。校内で偶然
出会った少女“楪葉”の目の前で次々に起こる、人の生き死にすら左右させるご都合主義
あふれる出来事の数々が「マンガの神様」のせいだと言うのだから疑いたくもなるが──。

創作論といいますか、「何のために自分はマンガを描くのか」ということを“伊織”の立場
立場を踏まえて言及していく点がまず印象に残りました。目的と手段が入れ替わる、という
ことは往々にしてあることですし、そういった面で共感できるところも多々ありました。

「マンガの神様」に憑かれている、ということで生き方を縛られ、“伊織”に辛辣な助言を
することも躊躇わない“楪葉”。それが元でスランプに陥った彼が、それでも彼女と真正面
から向き合い、その幻想を打ち砕くラストも良い熱量がありました。オススメの一作です。

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2015年03月18日

『エロマンガ先生(4) エロマンガ先生VSエロマンガ先生G』

伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。第4巻は「エロマンガ先生」という
恥ずかしいペンネームの継承権を賭けるイラスト勝負を経て、その謎に迫っていきます。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869334-9/


「エロマンガ先生G(グレート)」というネーミングも大概ですが、ここぞとばかりに大声
で「エロマンガ光線(フラッシュ)」「ネイキッドアナライザー」などと技の名前を叫ぶ
あたりは往年のアニメや特撮モノを彷彿とさせます。ムダに熱い、ってのはいいですね。

「G」の正体はすぐに分かります。そして本当の「エロマンガ先生」というのが誰なのか
ということも。・・・それにしても、もう少しまともな名前にはできなかったのか(苦笑)。
そんなワケで「マスク剥ぎデスマッチ」、過程も結果も含めて楽しませてもらいました。

更に、禍福は糾える縄の如しと言える大量重版の知らせから漫画化決定へと繋ぐ大躍進。
感動させる絵を描くために必要なこと、その想いがごねる“紗霧”の心を動かす場面は
必見です。「真エロマンガ光線」が見られるのはいつの日か、楽しみにしたい所です。

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2015年03月17日

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインII ―セカンド・スクワッド・ジャム<上>―』

時雨沢恵一 先生が贈る、川原礫 先生の世界観「GGO」を元にした痛快ガンアクション作品。
第2巻は第2回「SJ」開催を前にある条件を突きつけるため“香蓮”に謎の男が迫ります。
(イラスト/黒星紅白 先生 監修/川原礫 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869095-9/


まずは「リアル割れ」。何かと隙の多い“香蓮”の実世界での生活にリアルな“エム”が
乱入。彼が告げる“ピトフーイ”の異常性もさることながら、彼自身が抱く愛の狂気もまた
読んでいて思わず引くほどです。“香蓮”に助けを求めつつ敵になるあたりなんかもうね。

続いて「SAO」。「SJ2」参加を前に「優勝できなければ死を選ぶ」(“エム”巻き添え)と
宣言した“ピトフーイ”の背景にあのデスゲームに参加できなかったことが関わっている
という衝撃の事実。「SJ2」内で魅せた、活き活きとした鏖殺ぶりも納得というものです。

そして「ALO」。“香蓮”の新たな仲間となった“美優”は帰省先にいる生粋のゲーマー。
かの世界からコンバートしてきた彼女の荒々しく破壊力あふれる攻め方は“レン”にとって
新しい戦い方を生み出す契機となるワケで。それが活かせるか、続く展開に注目であります。

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2015年03月16日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVII』

宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記。 第7巻は軍事クーデターにより三分された帝国の
中で“イクタ”率いる旭日連隊と“ヤトリ”率いるイグゼム派が激突する策に嵌められます。
(イラスト/竜徹 先生 キャラクター原案/さんば挿 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869336-3/


500ページ近い紙幅をもっていわゆる「第一部 完」まで漕ぎ着けた本作。“トリスナイ”に
ここまで面白いようにやられてあの悲劇、更に次巻は半年後を予定しているとあれば相当な
生殺し状態を強いられますね、これは。“シャミーユ”もあんなになって大丈夫ですかね。

この悲劇に至るまでに“イクタ”と“ヤトリ”が過去に出会ってからどんな楽しい日々を
送ってきたか、どんな気持ちを抱いて再会を果たしたのか、といった印象に残る場面を
魅せつけてくるものだからその反動が半端ない。読んで頂ければ分かるかと思いますが。

“トリスナイ”の狂気が生んだとも言える悲劇へのやるせなさ。“イクタ”ですら叶えられ
なかった願いへの失意感。全てはイグセムという家の人間として完璧なまでに育てられた
“ヤトリ”という存在が故。“イクタ”たちの進む道が読めない続きの登場を待ちます。

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2015年03月15日

『レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン』

絶賛引きこもり中である“ヒデオ”のその後の生き様を描く 林トモアキ 先生のシリーズ
完結巻は、“マックル”を止めるべく戦禍が拡大するメガフロントを彼が駆け抜けます。
(イラスト:上田夢人 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321311000093


ラスト激アツですな! 「ザ・スニーカー」連載からここまでようやく辿り着いたという
印象が読み手としても感じるところで。「天界クロニクル」として話を続けていくことで
「林トモアキ」ワールドを広げるも良し、新作に手を出すのも良し、って所ですかね。

本編は“ノアレ”に随分と条件をつけられた“ヒデオ”が“マックル”との対峙を余儀
なくされる展開。その過程で「組織」側の意外な動きが明らかになったり、何とも頑なで
議論の余地もない彼女の気持ちに触れたり、と彼にとっては散々と言うしかありません。

決裂するかに見えた“ヒデオ”が“マックル”のやりとりも、彼が信じる世界の姿、未来
の在り様に揺り動かされた彼女の負け、という事でこの場面も胸に響くものがありました。
本作を経て更に吹っ切れた彼にはどんどん突き抜けていってほしいと願うばかりです。

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2015年03月14日

『俺の教室にハルヒはいない4』

新井輝 先生が贈る青春ストーリー。第4巻は声優として活躍し始める“カスガ”と思いの
すれ違いを起こす“ユウ”の身に降りかかる惨事が彼に決定的な「気付き」を与えます。
(イラスト:こじこじ 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321409000193


同じクラスの学級委員の娘から呼び出しされる、という稀有な場面に遭遇した“ユウ”が
刺されるという衝撃的な展開。そしてその後の反応が逐一 新井 先生の作品らしい異常さ
で、静かに怒りつつ指摘してくれる“神楽坂”がこの時ばかりは至極真っ当に見えました。

入院生活の中で遂に手を伸ばした『涼宮ハルヒの憂鬱』を読み、全てを悟った“ユウ”。
読み手としても「なるほど!」と思わされることしきりでした。「普通じゃない」という
ことがどういうことか、“神楽坂”に言及されてようやく分かったと言える・・・ハズです。

“カスガ”の天然痴女性は最後までその威力を見せてつけてくれましたし、それを目前で
喰らった“マナミ”もまた興味深い関係を築いていてまさに「新井輝節、絶好調!」と
言いたくなるほどです。完結を祝うと共に次回作をぜひ出して頂きたいと願っています。


#4巻読了後に読むことをオススメします。

#◆4巻発売記念短編:「三次元だと難しいね」と幼なじみは言った
#【 http://sneakerbunko.jp/novel_data/671582000104/_SWF_Window.html

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2015年03月13日

『見習い神官レベル1 〜だけど、この手を離さずに〜』

佐々原史緒 先生が贈る元・最強暗殺者の最凶嫁つき学園ライフ。第4巻は“リベカ”の
救出を乞う偽教師、それを追う嫁の対存在の登場に“ヨシュア”の周囲が激変します。
(イラスト:せんむ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


入手すると高位神魔が取り戻しに来るという石。力を得るためにそれを求めた“リベカ”
を探す“ヨシュア”たちが思わぬ形で辿り着いてしまった位階一位の神魔“アガーテ”。
彼女からのサービスタイムで提示された石の秘密、そして世界の仕組みに驚かされます。

“アフェク”がすっかり解説おにいさんと化して微笑ましさを感じる中、抗うために覚悟
を決めた“ヨシュア”のシリアスさと「人と神魔は契ってはならない」という意味を真に
理解してある打開策を提示した“スーリィン”のコメディ感、その対称性が面白いです。

最後も丸く収まったかと思えば「ご苦労さん」と声を掛けたくなるほどにかわいそうな
目に遭う“ヨシュア”たち。“スーリィン”もとばっちりを喰らっており思わず苦笑い。
大人の事情で短編集が電子書籍のみ刊行予定とのことでそちらを気にかけておきます。

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2015年03月12日

『覇剣の皇姫アルティーナVIII』

むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。第8巻は“ラトレイユ”即位を前に
皇帝の死を不審に思う“レジス”が帝都からの出頭命令を口実に単身で乗り込みます。
(イラスト:himesuz 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_05


生き残ったことより犠牲者が出たことを悔やむ。故に悪夢まで見る“レジス”を慰める
“クラリス”の姿がいかに恥ずかしいか、ということを赤面で示す“アルティーナ”が
可愛い。彼が不在の間、その反動が表れるところも微笑ましくてよろしゅうございます。

部隊の皆に盛大に見送られ「誰かを救えたこと」を強く実感する“レジス”の報われて
いると感じられるところもまた良し。部隊を離れ、古き悪しき帝国の風土を改めて目に
する彼が読書家ぶりを久々に発揮して呆れられつつも着実に筋道をつけていきます。

お目付け役の“ファンリィーヌ”に好意というか興味を持たれつつも「まだ何も無い」
のは“アルティーナ”にとって幸いかと思いつつ、“バスティアン”たちにも動きが
見られたので続きに興味津々です。加えて“エリック”が救えるか、という点も。

posted by 秋野ソラ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル