犬村小六 先生が贈る飛空士たちの恋と空戦の物語。「誓約」第7巻は“ニナ”たちの物語
と「エリアドールの七人」の物語が真の意味で交錯する、第三部の幕開けとなります。
(イラスト:森沢晴行 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515312 】
もう、何と言ったらいいか。ここまで読んだ身からすればご褒美でしかない展開の数々。
最後の見開きとかまさに夢のような展開で、思わず目頭を熱くする場面も。巻末に収録
された「用語集」にある、本編では使われなかった設定なども興味深く拝読しました。
“ゼノン”にあらぬ仕打ちを受ける不遇さが拭えない“ミオ”。彼女に対する嫉妬にも
似た感情が拭えない“イリア”。内外に向く感情を持て余し気味な“清顕”。距離感の
ある三角関係を結論づけるのはまだ時間が掛かりそう。直接対決が来ることに期待です。
新女王エリザベートとなった“セシル”が世界に関与し始め、“かぐら”もまた命を
賭してでもとその道へ足を踏み入れる中、“バルタザール”や“ハチドリ”が後塵を
拝する感には頑張ってほしいとエールを送りたいところ。次巻も目が離せません。