鷹野新 先生が贈る本格ダークアクション。第3巻は“アイリス”との戦いに決着をつけた
“陸”たちが次の任務、裏切り者の究明を進めていく中で様々な思惑に触れていきます。
(イラスト/せんむ 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869170-3/ 】
第四世界。救世主信仰が根付き、教祖の力によってレギオンが襲来しないと言われる場所。
カルペディエムにも隠れシンパがいる中で発覚したその世界との秘匿通信。スパイの疑惑
が“トゥルーデ”に掛けられ、動揺と怒りをあらわにする“小笠原”も更迭される始末。
新任の“ベネット”が見せるいけ好かない態度や“三神”監査官が時折見せる怪しい言動
など、何とかして真犯人を探し出そうとやっきになる“陸”たちに、葬花少女の機能停止、
カルペディエム乗っ取り、その意外な犯人の登場と更なる混乱の種が降りかかります。
疑わしきは誰か、という緊張感。無慈悲な戦い。そして待ち受ける悲哀に満ちた結末、と
ボリュームのあるテキストで魅せる展開はなかなかのもの。そしてよくあのラストまで
辿り着けたと思います。“陸”が胸の内に示す決意もまた印象深いものがありました。