2015年01月19日

『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』

鴨志田一 先生が贈る青春ストーリー。第3巻は初恋相手で今は大学生のはずの“翔子”が
中学生の姿で現れたり、“理央”が2人になったりと“咲太”の周囲は夏休みも大混乱です。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869173-4/


“佑真”が好きな“理央”。彼がお付き合いしている“沙希”から「ヤバいことやってる」
と見せられた“理央”の自傷行為にも似た行動が、彼女の抱える心の闇を裏打ちして切なく、
痛ましい。更に2人に分かれてしまった彼女を見かねた“咲太”のお節介が始まる訳です。

コンプレックスを抱えながらも恋する少女としての可愛らしさを見せていく“理央”。同じ
ように“咲太”へ横柄な態度を取りながらも時に見ていて身悶えするような恥ずかしい様子
を見せてくる“麻衣”にも魅力を感じます。恋愛関係に水を差す展開にはなりますけど。

結局のところ、として“理央”が抱えていた心の問題に彼女らしい決着のつけかたをした
と感じさせる展開も良かったです。“翔子”とはまた何かあるのかしら、と勘ぐりつつ
遅々たる恋の進行具合を揺るがすかもしれない“咲太”の更なる受難に注目しておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル