枯野瑛 先生が贈る、終末の世界を描くファンタジー作品。第2巻は決戦に臨んだ“クトリ”
が半月を経て戻らぬ事態に焦りが隠せない“ヴィレム”に興味深い出会いが待ち構えます。
(イラスト:ue 先生)
【 http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321407000110 】
15番浮遊島での戦闘結果に激しい浮沈を見せた“ヴィレム”。恥も外聞もない彼の行動に
戸惑いが隠せない周囲の反応、そして恥ずかしがる“クトリ”のリアクションが素敵です。
・・・彼女に重大な異常が差し迫っている、という負の要素さえ無ければ、という話ですが。
次代を担う“ティアット”に妖精兵になれる兆しあり、ということで調整のための外出に
付き合う“ヴィレム”。そこで出会ったのがかつての戦友であり、妖精兵たちを生み出す
根源であると知った彼の行動がいま時分の彼らしさを魅せてくれて熱い何かを感じます。
浮遊島の戦いから元通り、かと思いきや「約束」が果たせず再び影を落とす“ヴィレム”
たちに対する結末の意味、そして〈十七種の獣〉の秘密や地上で何が起きているのかなど
気になる点が山盛り・・・なので2巻打ち切りの壁を越えて内容を明らかにしてほしいです。