2014年12月31日

『デート・ア・ライブ アンコール3』

橘公司 先生が贈る、劇場版アニメ制作とゲーム発売が決定した大人気シリーズの短編集。
第3巻は時節柄、クリスマスをテーマにした書き下ろしなど7つの小編を収録しています。
(イラスト:つなこ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321407000087


最近なにかと色モノ扱いされている気がする“美九”。彼女をライバル視するアイドル
“日依”の言動に思うところのある“士道”が橋渡し役となる「美九オンステージ」。
“美九”が報われていると分かる挿話でした。それでも彼女は自由奔放でしたけど。

それにしても“士織”大人気ですな、「士織ペナルティ」でも垣間見えますが。そんな
女装をしなくても精霊たちから注目を集める“士道”の決意を聞き出す「真那リサーチ」。
“真那”と“士織”のお買い物エピソード? 読みたいのでぜひ書いて下さい(苦笑)。

書き下ろしのクリスマス・エピソードは精霊たちの無茶振りにも懸命に応えていく“士道”
の頑張り具合と、その裏で“狂三”が色々と動いていた様子を描く二段構えで楽しませて
くれます。それにしても“狂三”が可愛い。「キャットカフェ」は反則級だと思います。

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2014年12月30日

『スカイ・ワールド9』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル。第9巻は“サクヤ”復活に心血を注ぐ“サクヤ”に
追従不能なメンバーが続出する中、彼を諫める少女の登場とその始まりの物語を綴ります。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321409000029


「ドラゴンマガジン」に掲載されていた短編、“ジュン”がスカイワールドに来て最初に
組んでいた少女“アミリィ”と出会い、とある顛末を経て進む道を分けていくまでを描く
エピソード。それを語る場面に今の女性陣が1人ずつ聞きつけてくるという話運びです。

仲間とはぐれて1人で居た所に“ジュン”と関わりを持ってしまったのが“アミリィ”の
運命を大きく振り回す結果となります。更にはあちこちのクエストを達成していく過程で
心惹かれずにはいられないあれやこれやが実に瑞々しい青い春ぶりを見せつけてきます。

別離の話を聞かされるだけで終わらない、書き下ろしのエピローグ部分でサプライズと
“ジュン”に新たな局面を与える展開が面白い。“リュカ”の暗躍ぶりと“エリ”が少し
報われた様子が目を惹きます。彼らに与えられた不思議なクエストが示す意味に注目です。

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2014年12月29日

『冴えない彼女の育てかた 7』

丸戸史明 先生が贈るメインヒロイン育成コメディ。短編集を挟みつつ刊行となる待望の
第7巻は遂に“恵”が表紙を飾り、物語としても大きな転換期を迎えることとなります。
(イラスト:深崎暮人 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321409000030


初回限定版は表紙がリバーシブル仕様になっておりますが、これはぜひ本編を読み終えて
からめくって見ていただきたい。神回と言っても過言ではない、“恵”無しでは語れない
展開を見せてくれます。隠された絵を見るのはそれを受け止めてからでも遅くないはず。

もちろん“詩羽”と“英梨々”にも大事な局面が訪れることになります。“倫也”自身の
プロデューサーとしての資質が問われた結果として。・・・それにしても 深崎 先生、あの
3連発はインパクトありすぎて、見ているこっちも衝撃を受けることしきりでしたよ・・・。

新しい春が来たことで少なくとも“倫也”の周辺は大きく変わって、いや、変わらざるを
得ない予感を滲ませつつの第一部完。第8巻が早くも待ち遠しい中、次に出るのは雑誌に
掲載した小編と書き下ろしを収録した短編集ということで、また生殺し状態が続きます。

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2014年12月28日

『俺、ツインテールになります。8 イラスト集付き限定特装版』

TVアニメも絶好調な 水沢夢 先生のツインテール愛あふれるシリーズ。第8巻は力不足と
感じる“愛香”が彼女にとってのツインテールとは何かを改めて問われる局面を迎えます。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515282


“慧理那”や“慧夢”の嗜好がダダ漏れすぎて“トゥアール”の痴女ぶりも霞む昨今、
刻一刻と期限が迫る“尊”も実はアナザーテイルブルーとして変身できることが判明。
更に身内から強力な好敵手が登場したことでアイデンティティを揺さぶられる“愛香”。

これまでツインテイルズの面々がパワーアップしたきっかけには「思い入れの強い何か」
が関係していることに気づいた“愛香”。それが何かを掴むための異常事態発生でしたが
まさかアイテムがアレとは(苦笑)。イラストめちゃ格好良いのに蛮族系少女って。

パワーアップした内容も“愛香”のスタイルらしさが出ていて順当さが出ている上に
隙が無い感じでどこまで強くなるんだろうとある種の危惧を抱かずにはいられません。
強くなるツインテイルズに対し“首領”にそう思わせるのはいつになるか楽しみです。


イラスト集の内容をご紹介しておくと、コンテンツとしては以下の4点。

  ・「描き下ろしイラストギャラリー」
  ・「単行本未収録イラスト」
  ・「キャラクターイラスト集」
  ・「アンソロジーイラスト」

描き下ろしイラストは「if」がテーマ。・・・そう言えば本編は百合属性と言いながら特に
そんな場面はありませんでしたな。まぁ、イラストで補充ということで。イラスト集の
キャラクタープロフィールがまたぶっ飛んだ内容で実に面白いと思います、ハイ。

アンソロイラストを手がけたイラストレーターの方々は 畑健二郎 先生、戸部淑 先生、
霜月えいと 先生、ななせめるち 先生、あるや 先生、越島はぐ 先生と豪華な顔触れ。
畑健二郎 先生のコメントは本当に賞賛するしかないと言えます。流石と言えましょう。

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2014年12月27日

『最弱無敗の神装機竜《バハムート》5』

明月千里 先生が贈る学園ファンタジーバトル。第5巻は“ルクス”を主と仰ぐ帝国の凶刃
“夜架”が抱く帝国再興の想いと特殊な能力を有する装甲機竜の登場に動揺が走ります。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377637.html


触れた装甲機竜を一時的に操ることができる「禁呪符号(スペルコード)」、“夜架”の
装甲「夜刀ノ神」。街中で最近起こるとされる装甲機竜の暴走事件。因果関係を疑わざる
を得ない“アイリ”たちが彼女と“ルクス”の接触を危惧するのも無理はありません。

その上「旧帝国残党の「帝都奪還作戦」に対する囮役」そして「全竜戦で6戦中4勝」と
新王国から無理難題を突きつけられる“ルクス”が可哀想で仕方が無いのですが、実は
それが過去の自分と向き合う契機になっているのが注目所。結末にも関わってきますし。

“ルクス”争奪戦の行方として“リーシャ”の展開が目を惹く所。そしてその上を行く
“夜架”との「雨降って地固まる」的な落とし所。強力なライバル出現に姦しさを増す
予感を滲ませつつ“アイリ”が掴んだ謎の欠片がどう繋がっていくのかが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル