2014年11月10日

『エンド・リ・エンド2 今回のイベントは、すべてキミのせい。』

耳目口司 先生が綴る攻略不可能な悪魔の遊戯。第2巻はヒロインの選別もままならぬ中
“ルーニー”から「キャラクターに本気で殴られろ」というミッションを課せられます。
(イラスト:ヤス 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321403000169


“茅野”とは一線を越えるワケにはいかない、ヒロインを探しながら「裏切り者」のこと
も気にかけなければいけない、と防戦一方の“侑”。そこに“美篶”の好感度が急上昇
するイベントと修羅場必至のキャラ設定が発生したことでそれどころじゃない展開に。

SF研でのゲーム制作に貢献していく“八代”、“茅野”との関係を気にかける“犀南”と
気になる人物も居る中で異彩を放つ“県”先輩の言動。感化される所はあって“侑”も
ゲーム攻略に向けてなりふり構わぬ姿勢を示していくのですが事態は斜め上の方向へ。

あー、これは確かにラブコメじゃないわー。超殺伐としたサバイバルやわー(苦笑)。
しかも今時点で“侑”が“ルーニー”に対して全然勝てる気がしないわー。ということで
ヒロインや裏切り者を見つけられるのか注目しつつゲームの行方を見届けたい次第です。

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2014年11月09日

『人生 第9章』

川岸殴魚 先生が贈る人生相談ライトノベル。第9巻は生徒会の「公開部費決定ショー」で
標的となった第二新聞部が、部費ゼロ回避策としてある人物に師事を乞うことになります。
(イラスト/ななせめるち 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515169


“香織”と対峙するにあたって彼女の弱点を周囲の人間から探ろうとする第二新聞部の面々。
ネガティブキング“矢野”をけしかけようとするも争う気はない、の一点張り。その理由が
「あの偉そうな態度は相当な〈態度術〉の使い手だから」と言うので一同ポカーンである。

彼はその初歩しか知らない、とのことで〈態度使い〉を極めし人物“マスター・有馬”を
紹介され、審査され、お眼鏡に適ったのは“勇樹”。・・・なんですけど秘策を伝授するには
女性経験がなければダメ、ということで部員の誰かとキスしてくることを提示されます。

ということで女性陣にあれやこれやのアプローチでキスを迫りまくりひんしゅくを買って
しまう“勇樹”。しかも“梨乃”を後回しにしたことで更に事態はややこしいことになる
のですが、それをどう回避したかは読んでご確認を。“梨乃”も色々と頑張っていました。

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2014年11月08日

『GEφグッドイーター』

『GJ部中等部』を完結させた 新木伸 先生と あるや 先生のコンビが次にお送りするのは
ダンジョンに潜り込んではキャッチ&イートする日々を過ごすパーティの日常を描きます。
(イラスト/あるや 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515152


久々に凄いスターシステムを見た。というか『GJ部』の作中作と言われても違和感がない
レベルですね。というワケで本作はおいしいものを食べるために集まった元勇者、元魔王、
元暗殺者に料理役の一般人がパーティーを組んでダンジョン最下層で食材を探す物語です。

元勇者“リーダー”は名前で呼ばれると恥ずかしがるのが超可愛らしい男勝りの女の子。
元魔王“魔王さま”は理知的でお茶目なところが魅力的。腹が減ると残念美人ですけど。
元暗殺者“アサシンさん”は一般人“カイン”に餌付け(苦笑)された不思議系少女。

ここに酒場の看板娘“エルマリア”が加わり、『GJ部』で培ってきた4コマ小説のノウハウ
をふんだんに使ってファンタジーな世界を描いていくのですからノリが良くないワケがない。
確実に安定して読めるシリーズとしてすでに太鼓判を押しても間違いはないでしょう。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年11月07日

『覇剣の皇姫アルティーナ 小綺譚』

むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジーに短編集が登場。皇姫と読書狂が出会う
前の話、身代わり皇子と騎士の話、そして“エリーゼ”と“バスティアン”の話を収録です。
(イラスト:himesuz 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


「〜前夜〜」。辺境のシエルク砦に赴任してきた“アルティーナ”が倉庫の高級酒が紛失
した事件にお手上げとなり、遠く話を伝え聞いた“レジス”がその謎を解決してしまう、
というお話。というか出会う前にも他の女性との少なからぬ縁があったのですな、彼は。

「銀の皇女オーギュスト」。打倒“ラトレイユ”を胸に姿を隠し奮闘する“フェリシア”
の護衛を務める“エディ”。彼が思わぬところから彼女の事情を知り、信頼と愛情を得る
までを描くお話。色々と戸惑いながらも力を振るう場面は間違えない彼の勇敢さに注目。

最後は「明星の誓い」。“バスティアン”と“エリーゼ”を描いた第4巻が相当人気な
ようで書き下ろしたという小編。治安の悪化するハイブリタニアからベルガリアへ向かう
脱出劇は緊迫度高め。今後も外伝シリーズとして出せるんじゃないかと言ってみたり。

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2014年11月06日

『覇剣の皇姫アルティーナVII』

むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。第7巻は既に出発した敵軍の補給部隊
を止めるべく向かった“アルティーナ”たちの前に傭兵王なる猛者が立ちはだかります。
(イラスト:himesuz 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


鍛冶職人“エンツオ”の仕上げも上々、でも取りに行く余裕は無い。ということで届ける
旅に出た彼が道中で助けたご老人が思わぬ縁を結びます。正しき形を得た宝剣を手に戦う
“アルティーナ”の姿も見られて自身も読み手としても鬱憤が晴れたのではないかと。

“アルティーナ”と“レジス”の他愛も無く穏やかなやりとりが見られたのも良かった。
その中で指導者としての資質を問う彼からの例え話に彼女が答えた内容もそうですけど
それを受け止める彼の責務を踏まえたモノローグもまた2人らしい距離感が出ていて。

ということでまだまだ戦場で踏ん張り続ける2人に対し拠点防衛に務める“ラトレイユ”
は打開策も逆手に取られ九死に一生を得るのが現状。戦線の建て直しを提案するため宮廷
へと赴いた彼が絶望を目の当たりにして遂に行動に出る時が。国の行く末に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル