2014年11月30日

『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。』

「ファミ通文庫」で数々の作品を世に送り出す 野村美月 先生が「ダッシュエックス文庫」
に初遠征。親友とその彼女、そして自分の気持ちに揺れ動く少年の若き機微を描きます。
(イラスト:河下水希 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631006-2


「ファミ通文庫」の編集さんが処理しきれなくなるほど作品を書き上げる 野村 先生の速筆
ぶりには驚かされることしきり。その上でしっかりと品質の高い作品に仕上げてくるあたり
はもう脱帽と言うしか。しかも 河下 先生の挿絵、実に魅せてくるものばかりで素敵です。

親友の“遥平”が何かとモテる経歴を目の当たりにしてきた“弘凪”。過去に巻き添えを
くって心にしこりを残す“弘凪”に「彼女ができた」と告げる“遥平”。いざ紹介されて
みると何と通学する電車の中で見かける気になるあの子だった! というのだからエグい。

その“古都”と距離を置こうとしても“冴音子”からの横槍もあり余計に距離が近づいて
しまい、ついには・・・という青少年の心の揺れ動くさまをしっかり魅せてくるのは流石です。
落とし所も「いいひと過ぎるだろ、キミたち」と収めてくれたので一安心でございました。

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2014年11月29日

『はてな☆イリュージョン』

『迷い猫オーバーラン!』のコミカライズでタッグを組んだ松智洋 先生、矢吹健太朗 先生
が新創刊「ダッシュエックス文庫」のキービジュアル、看板タイトルを担って新作刊行です。
(イラスト:矢吹健太朗 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631007-9


見開き挿絵は審議がいるのではないですかね。矢吹 先生だからいいんですかね(苦笑)?
それはさておき、奇術師になるべく幼なじみの果菜こと“はてな”と呼ぶ彼女の親“衛”に
師事するため“真”が上京してから始まる物語。彼女の誤解が彼を大いに困惑させます。

有名な奇術師として海外を飛び回る“衛”とその妻“メイヴ”。実はそれには別の理由も
あって、ということで色々と後手に回る“はてな”の困惑ぶりが見ていて楽しい。そんな
状況を余所に彼女の“夢未”との好感度を知らず知らず上げていく“真”が羨ましい。

“真”も自分たちの秘密に関係していると気付いた“はてな”。彼女の決意と決別に一度
は打ちひしがれる彼も全てを知って共にあることを望んでからの大逆転で大団円の展開は
爽快です。話のオチに動揺が隠せない彼と彼女の未来は如何に、で次巻へと続きます。

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2014年11月28日

『天翔虎の軍師6』

上総朋大 先生が贈るファンタジー戦記シリーズ。第6巻はラーカス軍と帝国軍、ひいては
天翔虎と天竜姫という稀代の軍師たちが真正面からぶつかる最終局面を描く完結巻です。
(イラスト:庄名泉石 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000608


“ユミカ”が五重にも巡らせた計略をギリギリの局面で回避する“シエル”ではあります
けれど、それも優秀な部下が居てこそということで。軍師の言うことを聞かないと後々で
大変な目に遭う、という役回りを“ノスティーク”が務めてくれたのも「らしさ」かと。

“シエル”と“ミオ”、2人が結ばれる未来は確定しているにしても“エナ”のことを
“ミオ”に聞いちゃうあたりどんだけ軍略バカなのかと心の中で苦笑してしまいましたが
“エナ”自身にも踏ん切りをつかせる結びになっていたのは救われる思いがしました。

戦いの結果については言わずもがな、ですけど“ユミカ”も宣言するところはしっかりと
布告してくれて良かったです。庄名泉石 先生のイラストが見られるだけでも大満足な作品
でもありました。完結をお祝い申し上げると共に次回作の発表に期待しておきます。

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2014年11月27日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典2』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第2巻は学院が開催する
「魔術競技祭」に向けて邪な気持ちで臨む“グレン”が思わぬお家騒動に巻き込まれます。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321404000006


金欠の回避策として「魔術競技祭」優勝時にもらえる特別賞与を狙い、更には“ハーレイ”
との賭けで上乗せを図る“グレン”。成績優秀者を各種目に使いまわす前者に対し、各種目
適材適所にクラス全員の能力を見極め、割り当てる後者。両陣営の激突がドラマを生みます。

その競技を見に来た女王陛下“アリシア”。陛下の来訪が“ルミア”の過去、“エルミアナ”
とかつて呼ばれた時の記憶を呼び起こし、思わぬ親娘の再会にも冷たく当たってしまう彼女。
悩む彼女を突如襲う陛下の親衛隊から護る“グレン”が嫌々ながらも仕事するあたりが素敵。

接戦の行方と“ルミア”の窮地が絡み合って進行する緊迫の展開が絶妙で手に汗握る感覚を
味わわせてくれます。かつての仲間である“リィエル”らの手助けもあり事なきを得ました
が、それでも捉えられなかった黒幕が“ルミア”を欲する所にどんな思惑があるか注目です。

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2014年11月26日

『着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活』

はまだ語録 先生の「第5回『このライトノベルがすごい!』大賞・最優秀賞」受賞作品。
髪の色と魔力量が関係する世界で魔力を持たない青年が秘密を抱えて隠棲する話です。
(イラスト:しゅがすく 先生)

http://konorano.jp/bunko/new_bunko#new01


“マリア”と“アリス”、両親を失った彼女たちが葬式の場で初めて会う義兄“幸太郎”は
能力が無いとされる黒髪であり、毛嫌いされ家を出奔していた。そこへ祖父から身元引受人
として彼を指名したと告げられ、渋々向かってみれば熊の着ぐるみが出迎えてきて──。

奇妙な同居生活、田舎暮らしに辟易したりする2人ではあるものの少しずつ馴染んでいって
人間的に成長していく様子や“幸太郎”の秘密を垣間見て見方が変わっていく過程が見所の
1つ。着ぐるみ姿で何でもかんでもこなしてく、というのは何とも奇妙な絵面ですけど。

その着ぐるみに中身が無い、という意味を知ってから“幸太郎”と問いただすも彼の決意は
固く、それならということで姉妹で彼の願いを覆してやろうと奮戦する展開がまた良かった
と思います。幸せに生きる道を得た“幸太郎”の門出は素直に祝えないほど羨ましいです。

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2014年11月25日

『クレイジーハットは盗まない2』

神無月セツナ 先生が贈るアクションファンタジー。第2巻は辺境の領主“ウィルソン”、
第三王女“ラウール”と手を組んだ“シャルル”が敵組織ミステティカの施設に臨みます。
(イラスト/nyanya 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515206


“アンティーク”が“シャルル”に対して強く意識する感情が出てきて実に愛らしいのと
それに戸惑いつつもやることはしっかりとやる“シャルル”さん半端ない。“ポシェット”
にもあんなことこんなことしちゃって、それでも言い寄られてと幸せ者すぎますな。

温厚な“ウィルソン”と闊達な“ラウール”に後押しされてミステティカとの戦いに臨む
前にも空賊とひと悶着あったりと簡単にはいかない話運び。そんな最中“シャルル”からの
告白を受けた“アンティーク”の無敵感が実に面白い。愛の力の凄さを見せつけてきます。

とは言うもののミステティカのほうが一枚も二枚も上手で、圧倒的な力の前に粛清を受ける
“シャルル”達。あまりの惨劇に復讐を誓う彼でしたが・・・・・・あとがきを見る限り打ち切り
ですかね・・・。出てくれれば嬉しいですが、お気に入りな作品だけに消沈してしまいます。

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2014年11月24日

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(10)』

「このライトノベルがすごい!2015」にて2年連続で作品部門第1位に輝いた渡航 先生の
残念系ラブコメ。第10巻はこの先の進路を見据えての質問に奉仕部が答えを探っていきます。
(イラスト/ぽんかんG 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515237


「好きラノ」「ラノツイ」といった有志による投票企画でも最上位を攫っていった本作。
キャラクター部門でも圧倒的支持を得る中、TVアニメは2015年春から放映を予定しており、
物語も最終局面が近いことから3年連続1位も十分に狙えるのではないかと思う所です。

それはさておき。本編は理系か文系、“三浦”が気にする“葉山”の進路を聞き出そうと
するもなんやかやとかわされる“八幡”たち。ならば強引にでも、と臨む“八幡”の賭け
とも言える秘策で“葉山”が彼をどう思っているのかが垣間見える場面が実に興味深い。

この経緯の中で“葉山”と“雪乃”の恋人疑惑が持ち上がるワケですが、その騒動の元と
なる「おでかけ」で彼女の母と対面。彼女を取り巻く環境の難しさを改めて知り、そして
進む道も知る“八幡”に“陽乃”が突きつける彼女への評価が何を意図するか、注目です。

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2014年11月23日

『僕らは魔法少女の中2 ―in a magic girl’s garden―』

御影瑛路 先生が贈る魔法少女の檻という絶対的絶望から未来を切り開く少年少女の物語。
第2巻は最強最悪の魔法少女を殺すべく共闘する“岳哉”たちを更なる絶望が襲います。
(イラスト/えいひ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866772-2/


捕らえた“ボムホーニッヒ”に恋をしてしまう“塁”が、“岳哉”に従う端役の人間では
ないと思い上がり、突っ走って彼らを窮地に陥れる。そして「魔法少女を信じないで」
という“ホワイトノワゼット”の言葉を体現することになってしまうのが実に物悲しい。

“レッドザーネ”を倒すべく“ホワイトノワゼット”が“岳哉”にお願いする内容は相も
変わらず抽象的で、間接的で。あげく“岳哉”の未来を間違った方向へ向けさせてしまい
“リリィ”のそれも狂わせ、“斬”もそれを受け止めるため尻拭いを負うことになる。

“ポイズンモンブラン”という番狂わせ、「ファミリー」の面々が日常に抱える狂気。
意外なエピソードも見せてきて興がのってきたかというところで迎える物語の一区切り。
昨今のライトノベル業界も作品を乱発しすぎて弊害が出てきたかと感じるこの頃です。


#よろしければ、こちらもどうぞ。

#◆御影瑛路先生の決意/決断 - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/745319

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2014年11月22日

『王手桂香取り!3』

青葉優一 先生青葉優一 先生が贈るさわやか将棋青春ストーリー。第3巻は“桂香”との
ペアマッチ将棋大会で思いも寄らぬ強敵の登場に“あゆむ”がプロへの意識を高めます。
(イラスト/ヤス 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869049-2/


“女王”たちに力をつけてもらいメキメキと上達していく様子を“桂香”にも感じさせる
“あゆむ”。くだんの将棋大会でトップアマチュア同士のペアや“二階堂”のペアをも
打ち破る驚異にして脅威の小学生“陽太”の強気な発言に“あゆむ”の心も揺れ動きます。

学校は違えども“桂香”との関係を良好に続けていく“あゆむ”の人間的な成長も見所
となる一方、やたらとヒロインらしさを魅せていく“女王”の可愛らしさにも要注目。
“女王”たちが居なくなるのでは、と誤解する彼の情熱溢れる発言への返しもイイですね。

“陽太”に触発される形で“大橋”名人への師事をとりつけるべく弟子入り試験に挑む
“あゆむ”の静かなる激闘も熱い展開を見せてくれました。そんな作品が第一部完という
結びで幕を引かなくてはならないのが何とも切ない。ラノベ読みの無力さを感じます。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年11月21日

『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。 〜Sunrise & Sunset Story〜』

完結を迎えた 藤まる 先生の人格乗っ取られ青春コメディが1年の時を経て帰ってきた。
残念ヒロインが織り成す最後のサプライズなどを綴るあたたかくも切ない小編集です。
(イラスト/H2SO4 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869063-8/


こうして改めて読み返すまでもなく“光”は迷惑極まりない存在であることは自明の理。
その言動が好感度MAX状態の“雪瑚”や“美紗貴”、“かすみ”、“千秋”などに作用して
“秋月”にラッキースケベ的な何かを与えてくれやがるのでまさに「爆発しろ」案件。

そこに従妹の小学生“瑠奈”、思っていることと逆のことを言うこれまたけったいな少女
がやってきて“秋月”も翻弄されることしきり。けれど彼女が人知れず抱える悩みを解決
するために動くのが彼らしい。そこにも「爆発しろ」案件が含まれていたりしますけれど。

“隼人”の昔語りに思いを馳せる“千秋”を驚かせる新たな出会いが“光”の生き返りを
演出していく過程は相変わらずの人騒がせぶりですがやはりハートフルな話運びでもある
ワケで。次回作が絶賛スランプ中の 藤まる 先生に心よりエールを送っておきます。

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2014年11月20日

『エスケヱプ・スピヰド 七』

九岡望 先生が贈る神速アクション。第7巻は鬼虫と甲虫の最終戦、“剣菱”と“烏帽子”、
“竜胆”と“虎杖”、“九曜”と“朧”等々、守るものの為に戦う者達の結びの物語です。
(イラスト/吟 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869040-9/


“阿達夕馬”、“島田宗吾”、“空閑透”。それぞれが抱える本来の過去、それに鬼虫や
甲虫が誕生する経緯が相まってこの激闘の切なさを感じさせます。なぜぶつからなくては
ならなかったのか、歴史というときの流れの物悲しさ、残酷さを垣間見る話運びです。

名立たる黒塚部隊とのバトルも熱いですが、要所で魅せる“菊丸”の頑張り具合に注目を
しておきたいと思います。嵐の前の露払いかも知れませんが獅子奮迅の戦いぶりも見所が
ありましたし、“鴇子”と“鵠子”の和解を未来に繋ぎとめる役割も果たしてくれました。

“九曜”と“朧”、そして“叶葉”。彼女を介してぶつかり合う2人が演出する今そして
未来には心に来るものを感じずにはいられません。“巴”の計らいによって鬼虫としての
歴史にも一区切りつき、“九曜”が見せる自然体の笑顔が印象深く残る作品となりました。

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2014年11月19日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン ガールズトーク 狼と魂』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。三年前の禊祓に何があったのかを問う“正純”
の一言から“ミトツダイラ”をはじめとする面々が中等部時代の頃を語る追憶編です。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-869039-3/


「境ホラ」なのに1日で読める、という感覚がだいぶ毒されている気もしなくはないですが
今いる人といない人との発言を分けて書くノリの良さと突っ込みの入れ具合が楽しい昔語り。
冒頭の解説もほどほどなのにどことなく読みやすく感じるあたり、色々工夫されているかと。

追憶する内容としては当時「武蔵」の前に現れ強襲をかけた幽霊船、そして“ミトツダイラ”
に襲い掛かってきた霊体を何とか跳ね除けた。けれどなぜ襲われたのかを突き詰めていくと
襲われた彼女自身に縁があり、それを契機に「王の騎士」としての意識を強めていく流れ。

隙あらば記憶の捏造を含めいじられていく“ミトツダイラ”や幽霊を怖がる“喜美”、それを
温かく見守りつつ記録しながらも時には誘爆して恥ずかしい面を見せる“浅間”、意外と仕事
している“トーリ”ほか色々とワイワイと騒がしくも楽しい雰囲気が楽しめる1冊でした。

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2014年11月18日

『ゼロから始める魔法の書II ―アクディオスの聖女〈上〉―』

いわさきたかし 先生による漫画化が決定した、虎走かける 先生の「第20回電撃小説大賞」
大賞受賞作。第2巻は魔法拡散を防ぐため、“ゼロ”たちは一路「聖都」を目指します。
(イラスト/しずまよしのり 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866649-7/


今年の新人賞作品として自分の中で一押しでしたので待ってましたよ続刊を。ということで
呪文の詠唱なども無しに「神の奇跡」によって病人や怪我人を治療する聖女の旅に同行する
契機を得た“ゼロ”は彼女がその奇跡を「どこかで習ったもの」と判断し、いぶかしみます。

加えてその聖女“リア”が獣堕ちである“傭兵”に懐くものだから旅の道連れとしても心が
落ち着かない“ゼロ”。まぁ、アピールしてもなびかないのが“傭兵”のスタイルですけど
“十三番”の時とは違う理由で自分の下を離れるのでは、と疑念を募らせるのも無理はなく。

同行の“テオ”や“盲目の神父”と共に聖都アクディオスに辿り着いた“ゼロ”は美しい町
と例えるも金持ちばかりが住むと知り失望。“傭兵”も町に漂う死臭が気になり調べると
「神の奇跡」の秘密を知り失望。共に追われる身となった2人の行方は下巻にて語られます。

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2014年11月17日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか6 小冊子付き限定版』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第6巻は神“アポロン”が“ベル”を奪うべく“ヘスティア”に代理戦争を仕掛けます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797380590.html


“アポロン”の執拗かつ容赦のない計略に乗せられた“ヘスティア”。圧倒的に不利な
状況下に絶望する間もなく「ソーマ・ファミリア」を抜ける直談判に踏み切った“リリ”
が主神の代行者“ザニス”に捕らわれてしまうという危機的な状況でも彼女らは屈しない。

これまでの冒険で培ってきた経験が、そして人脈がその危機を少しずつ覆し、更に“ベル”
の急激な成長を促していく。その結果として“カサンドラ”の予知夢が現実のものとなる
過程が実にスカッと爽快になれる展開です。そしてまたスラスラと読みやすいのも秀逸。

今回嵌められた宴席にて“ヘルメス”から告げられたオラリオ最強のファミリアやその主神
である“ゼウス”、あるいは今も残る三大冒険者依頼(クエスト)の1つと古のモンスター
といった気になるカードも切られて今後どう動いていくか引き続き注目していきたい所です。


限定版の小冊子は以下の3点を収録。

 ・「ダンまち」イラストギャラリー&設定集 Ver.2
  ・ゲストイラストレーション
  ・書き下ろし短編集「Shall we Dance? 2」


ゲストのイラストレーターは以下のとおり。ロリ巨乳、というだけで選んでいる方も
いますが“ヘスティア”率高し。兎塚エイジ 先生のイラストがめちゃめちゃイイです。

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ・NOCO (エイナ&ベル)
  ・飯塚晴子 (ヘスティア)
  ・兎塚エイジ (ヘスティア&リリ)
  ・神無月昇 (ヘスティア)
  ・たかやKi (ベル&ヘスティア&アイズ)
  ・みけおう (ヘスティア)
  ・ヤス (エイナ)
                  ※敬称略(括弧内は描かれたキャラクター)
 _____________________________________


短編集は本編にて“ベル”と社交ダンスをする機会を逃した“ヘスティア”のリトライ。
のっけから参加者にちやほやされる彼女を気遣いつつ彼がその他の女性陣へのフォロー
に回っていくお話。最後には丸く収まってくれて情景が目に浮かぶかのようでした。

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2014年11月16日

『カーリー III.孵化する恋と帝国の終焉』

高殿円 先生の『カーリー』が8年の時を経て、満を持して新刊の登場。第二次世界大戦の
真っ只中、英国の大学へと進学した“シャーロット”は行方不明の“カーリー”に再び会う
ためだけにあらゆる手を模索する日々を過ごし、緊張感が増すインドへと舞い戻ります。

http://kodanshabunko.com/kali3.html


空白の期間を埋めるためのテキスト、とりわけ大戦下の世界そしてインド情勢を伝えるそれ
が膨大かつ精緻で、彼女たちの現実を目の当たりにさせてくれます。“シャーロット”たち
も年を経て国や立場の違いがあることもちょくちょく見せてきます。これは後に響きそう。

アクロバティックな方法でインド入りした“シャーロット”も意図せず政治の重要局面に
関わることになる中、意外なところから“カーリー”と再会を果たします。らしいと言えば
らしい彼の意図と忍び寄る窮地を知った彼女の行動がどう影響するのか見ものと言えます。

椋本夏夜先生の挿絵がついてこないことが唯一の心残りではあります。電子書籍かあるいは
「講談社ラノベ文庫」に回して「イラスト付き完全版」として出してくれたら買いなおす気
マンマンなんですけどね、と言いながら更なる時間経過のその先を追いたいと思います。


#よろしければ、こちらもどうぞ。

#◆カーリー復刊によせて - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/732099

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2014年11月15日

『祓魔科教官の補習授業2 優等生は振り向かない』

すえばしけん 先生が贈る学園育成祓魔バトル。第2巻は“悠志朗”と生徒たちが合宿を
行うために向かった地で因縁の出会いと陰謀に巻き込まれていきます。そして水着回です。
(絵 : NOCO 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804632


落ちこぼれ補習組に仲間入りし、少しずつではあるが着実に成長しつつある彼女たち見て
自分の才能に自身が持てないと感じる“フィオ”。動揺が隠せない彼女の前に遠縁であり
傭兵団「狂い月(マッドムーン)」団長でもある“比良坂”が現れ尚も心が揺れ動きます。

“かがり”宛ての仕事を利用して向かった合宿先は魔禍魂(デモン)の生理学的分析を
専門とする研究者にして治癒系咒禁師の第一人者“猪浦”の活動拠点。“比良坂”たちが
目をつけたのが彼の異端なる研究ということで“フィオ”たちも巻き込まれていきます。

非道の限りを尽くす“比良坂”を前に善戦するも一歩及ばずな所を救うのが“悠志朗”で、
と思いきや思わぬ伏兵が。この意外性は中々良い話運びだと思いました。“フィオ”の誤解
も解けたところで“花耶”が“かがり”に向けた宣戦布告は功を奏するのかが楽しみです。

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2014年11月14日

『魔法剣士のエクストラ3』

若桜拓海 先生が贈る育成&バトルファンタジー。第3巻は「大魔決戦祭」出場に向けて
あと1人の勧誘に努める“零人”が候補生と浅からぬ縁があるらしく、大いに難航します。
(イラスト/橘由宇 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/570.html


“アンネッタ”が雲隠れしていた理由が“零人”にあり、更に長期不在が仇となり“零人”
にラッキースケベな場面を提供してしまったこと。これにより拒否の姿勢を崩すチャンスを
失った彼の前にかつての宗家当主候補“朔耶”が侮蔑の姿勢で登場するから泣きっ面に蜂。

そして、異世獣が通常示す空間侵食現象とは異なる「天使の光輪」とした変異事象発生に
かつて完膚なきまでに消し飛ばしたその存在の再生を示唆され戸惑いが隠せない“零人”。
完全なる再生のためその依代となった意外な人物に敵意全開で襲われ苦戦を強いられます。

・・・“朔耶”の件はだいぶ裏をかかれましたが、“紗奈美”たちの成長に助けられる形と
なった“零人”や、着実に成長を遂げていく彼女たち自身を描く上でポイントとなるお話
であったかと思います。王権制覇者を目指す「明日」に近づいたその先に注目です。

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2014年11月13日

『VRMMOをカネの力で無双する3』

鰤/牙 先生が贈る圧倒的な課金バトルアクション。第3巻は“アイリス”にライバル心を
燃やす“ネム”のやっかみに“一朗”不在の中、“桜子”が彼女を守る盾として奮闘します。
(イラスト/桑島黎音 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/571.html


蝉川夏哉 先生の似顔絵上手いですね、ということで今巻はWeb版には無いほぼオリジナルの
お話。「ナロファン」運営会社の社長“あざみ”と“一朗”の会合で経営面での苦境を示し
新規公開の海フィールドで“ネム”が仲間連れで戦闘を仕掛けてくる逆境が描かれます。

“あめしょー”や“マツナガ”のプレイスタイルがより鮮明に明示されるところも興味深い
ところですが、やはり“キルシュ”としての立場を演じきる“桜子”がとてもカッコイイ。
“アイリス”の反応も面白いですし、何より 桑島 先生の挿絵が強く印象づけてきます。

“ネム”であろうとも“めぐみ”としての姿勢を崩さないあたりに“一朗”が最後通牒を
つきつけようとする瞬間、“アイリス”がしっかりと止めてきたあたりも評価に値する所
があるかと。システムにすら影響を及ぼす“一朗”が次はどんな無双をするか注目です。

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2014年11月12日

『クロックワーク・プラネットIII』

榎宮祐 先生が贈るアクション&ファンタジー。第3巻は区画・秋葉原に現れた巨大兵器が
放つ電磁場により甚大な打撃を受けた“ナオト”たちが歴史に名を残す反撃に打って出ます。
(協著:暇奈椿 先生 イラスト:茨乃 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/37977#38361


“ナオト”のことを「Y」と称し、執拗に追い詰めていく“ゲンナイ”。あまりに不利な
状況を目の当たりにして何度もくじけそうになる“マリー”。そんな彼女を不甲斐なく
感じる“ナオト”の叱咤と自分が何とかすると意気込んでしまう“アンクル”に注目。

度重なる彼の言及にキレた“マリー”が危機を打開すべく「互いの感覚を使いこなす方法」
を編み出すあたりは熱い展開で、かつ犯罪という名の下にやりたい放題を見せてくる彼ら
のある意味、清々しいです。あと“アンクル”が可愛すぎて“リューズ”の影が薄いです。

今回なんでページ数こんなに多いの? と思わざるを得ない訳ですが、あとがきを見るに
色々すったもんだがあったようで。物分りの良すぎる“蓮子”の登場や“ゲンナイ”の
後ろに構えていた黒幕の存在も明らかになって、ますますの波乱は必至なようです。

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2014年11月11日

『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』

枯野瑛 先生が5年の歳月を経て世に送り出す新作は終末の世界を描くファンタジー作品。
恐ろしき獣に人らが滅ぼされた世界で聖剣を手に戦う妖精兵と青年教官の日々を描きます。
(イラスト:ue 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321407000109


地上を追われ、空に浮かぶ島へ逃げた残存種。獣人族の島で「微無し(シルシナシ)」と
嫌われ日銭を稼ぐ“ヴィレム”が街中で出会った少女の「夢のような思い出作り」を手引き
して「わたしのことは忘れて」と言われ、別れていく。再び再会するとも知らずに──。

借金返済のために紹介された「軍名義の兵器」を管理する仕事。けれどそこには先日会った
“クトリ”という少女のほか同年代以下の少女しかいない。では一体なにを管理するのか、
ということで過去を自分と今の少女を見比べつつ存在意義を探す彼の言動が主軸の1つ。

表紙の“クトリ”が印象深い泣き顔を見せるとおり、妖精兵は悲しい結末を背負う者たち。
けれどそれを覆せるのでは、と“ヴィレム”が示すことで“クトリ”たちの心に希望が
見え始めます。戦う彼女たちに救いはあるのか、続く展開に注目したいと思います。


#よろしければ、こちらもどうぞ。

##枯野瑛を愛でる漢たち 〜5年ぶりの新刊に感慨を〜 - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/735547

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル