2014年10月29日

『クライシス・ギア5 真相、そして(エンド・オブ・トラジディー)』

三上康明 先生が贈るバトルアクション。第5巻は特防壊滅から失われし財閥「虹ノ原」と
“セブン”の暗躍による緋扇財閥への凶行に挑む“慎”が全ての真相を目の当たりにします。
(イラスト:白井鋭利 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630801-4


“オーレリア”に積極的なアピールを受けたり、“霞耶”には軽くヤキモチを焼かれたり
と幸せそうな日常の裏で“蒼狼”や“尋務”も凶刃に倒れて追い詰められていく緋扇財閥。
戦いに赴く“慎”に掛ける言葉も限られる“紗々良”の気持ちが推し量られます。

そこまでして緋扇という存在を追い詰めなければいけない「虹ノ原」とは一体何なのか。
それを知った“慎”と“柚”の困惑、そして憤怒。刀と感情のぶつかり合いが何とも言い
ようのない物悲しさを呼び起こします。読み手としても中々つらい展開でもあります。

そして“セブン”との死闘。「化楽」の秘密、そして九重という家の辿った運命を知った
“慎”がクライシス・ウェポンの力を発揮して臨むその姿は圧巻とも言えます。傷を負い
ながらも幸せな結末に辿り着けた彼らに祝福を。そして無事の完結を心から祝します。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル