「GA文庫」で物語を上梓し続ける 海空りく 先生が「講談社ラノベ文庫」に参戦。かつて
の英雄がその力ゆえに冤罪を着せられ、理解されない様子を描くファンタジー作品です。
(イラスト:Nardack 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/37436#37751 】
魔王“テュポーン”が全世界に被害をもたらした「ヴァルプルギスの夜」と世ばれる災厄。
それを単身討伐した“焔”は「世界統一政府」によって文明を取り戻した世の中から孤立。
疎まれることも厭わない彼は「約束」を盾にされ、ある魔術師学校へ向かうことに──。
悪魔と戦う者を育てる学校内において「お荷物小隊」と呼ばれる少女たちを鍛える“焔”。
その1人である“ちこり”は指導されるうちに彼の強さへ憧れる一方、チームリーダである
“純華”は「大好きだから大嫌い」と評された彼の本質を知りある決意をあらわにします。
「クトゥルー神話」の要素を織り交ぜつつ「頂点に君臨する強さ」描く本作。思惑ありあり
の“栞”や“ベル”とのやりとりも実に興味深いですし、“焔”をどこまで担ぎ出せるのか
という話運びも注目に値すると思います。続きが楽しみなシリーズがまた1つ増えました。