2014年10月31日

『コンプリート・ノービス4 覚醒せし妖精』

田尾典丈 先生が贈るMMORPGストーリー。第4巻は〈八咫烏〉を知る少女が“イチノ”の
現実世界でアプローチを掛けてくることから“サクラ”と共に困惑する日々が始まります。
(イラスト:籠目 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/product/301403000552


最近絶好調な“サクラ”に挫折と試練を味わってもらう回、という話運び。元ギルド仲間
と“イチノ”との相性の良さを見せつけられたり、転校生の“紅葉”には突っ掛かけられ
と情緒不安定にならざるを得ない場面が続いてちょっと切なくなることうけあい。

そんな弱った彼女を間違った方向に突き進まないようしっかりとフォローする“イチノ”
が実にカッコイイ。その“イチノ”も〈八咫烏〉への接触を果たし、彼らの暗躍を察知。
来日した“プリシラ”の協力も得て彼らの企みに関して1つの手がかりを得ます。

「メモリーフラグメント」との交換条件として臨んだ闘技大会における関係者入り乱れての
戦いの数々は見どころの1つ。更に“イチノ”が対峙した最強の相手、獅子王“エリゼ”に
告げた真実が物語を大きく揺り動かしていく予感を見せてますます続きが気になります。

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2014年10月30日

『Only Sense Online3 ─オンリーセンス・オンライン─』

「小説家になろう」にて6,000万PVを誇る、アロハ座長 先生の大人気MMORPGストーリー。
第3巻は生産職ギルドの立ち上げに協力するべく“ユン”が高難度クエストに挑みます。
(イラスト:ゆきさん 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321407000088


“クロード”が個人運営するダンジョンでの上手な稼ぎ方に始まり、文字が読めるように
なるために通う図書館でまさかの突発クエストに巻き込まれ、得た知識で作った合成MOBを
ペットにしたりドッキリに使ったりと流れるように生産職の楽しさを謳歌する“ユン”。

そんな彼が“クロード”たちから持ちかけられた相談事、「適正価格での販売」と「生産職
プレイヤーの技術増進」を図る生産職ギルド構想を実現させるためのアイテム「ギルド証」
を求めて情報収集するも高額転売されてなかなか手も足も出ず、苦汁をなめます。

そこで“ユン”が選択した“セイ”にお願いするという話から“ミュウ”も食いついてきて
姉妹揃っての協力プレイでその圧倒的な戦闘スキルの力量の差を見せて、魅せつけてきます。
MMORPGのゆるく進行していく雰囲気が好きなので引き続き楽しみにしていきたい作品です。

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2014年10月29日

『クライシス・ギア5 真相、そして(エンド・オブ・トラジディー)』

三上康明 先生が贈るバトルアクション。第5巻は特防壊滅から失われし財閥「虹ノ原」と
“セブン”の暗躍による緋扇財閥への凶行に挑む“慎”が全ての真相を目の当たりにします。
(イラスト:白井鋭利 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630801-4


“オーレリア”に積極的なアピールを受けたり、“霞耶”には軽くヤキモチを焼かれたり
と幸せそうな日常の裏で“蒼狼”や“尋務”も凶刃に倒れて追い詰められていく緋扇財閥。
戦いに赴く“慎”に掛ける言葉も限られる“紗々良”の気持ちが推し量られます。

そこまでして緋扇という存在を追い詰めなければいけない「虹ノ原」とは一体何なのか。
それを知った“慎”と“柚”の困惑、そして憤怒。刀と感情のぶつかり合いが何とも言い
ようのない物悲しさを呼び起こします。読み手としても中々つらい展開でもあります。

そして“セブン”との死闘。「化楽」の秘密、そして九重という家の辿った運命を知った
“慎”がクライシス・ウェポンの力を発揮して臨むその姿は圧巻とも言えます。傷を負い
ながらも幸せな結末に辿り着けた彼らに祝福を。そして無事の完結を心から祝します。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年10月28日

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉10』

川口士 先生が贈る大人気美少女ファンタジー戦記。TVアニメが放映開始となる中で刊行
となる第10巻は“ウルス”と“エリザヴェータ”の物語に1つの区切りをつけていきます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1227
http://www.madan-anime.jp/


・・・長かった。“ティグル”が記憶を失ってからずっと、この瞬間の訪れまでが。その間に
“ティグル”という青年が如何に気を掛けられ、心を寄せられていたかがよく分かったと
思いますけど、それにしても長かった。ということで第二部完結おめでとうございます。

“エリザヴェータ”と“バーバ=ヤガー”との決戦の中で「竜具」にかける思いを示唆する
場面が今後への大いなる伏線に繋がっていくのだろうな、と思いつつ。記憶喪失になっても
ラッキースケベな目に遭う“ティグル”さん、マジ半端ないと思いました、ハイ。

また、“エリザヴェータ”と“ガヌロン”というジスタートとブリューヌという国と国との
諍いにも糸が引かれているようで。“エレン”の介入で事なきを得ましたが、こちらも暗躍
する謎の影が気になるところ。“エレン”と“ティグル”、2人並ぶ姿にまずは一安心です。

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2014年10月27日

『世界の終わりの世界録<アンコール>2 極光の竜帝』

細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第2巻は世界録の情報と“キリシェ”の力の復活を
目的に彼女の故郷へ向かう“レン”が共に旅をする決意を新たにする出来事に遭遇します。
(イラスト:ふゆの春秋 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1226
http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/sekai/


姉の帰郷を知り、留守を預かる“カルラ”が準備を進める中、古代墳墓を抜けて最短距離を
行く“レン”たちは新たな精霊の住処を察知。精霊に好かれる姿を改めて見た“キリシェ”
が彼を評価し、好感度を上げていく様子が実に微笑ましく、そして可愛らしいのが魅力です。

その彼女に竜姫としての威厳を取り戻してほしいと望む“カルラ”が、新たに旅を始めた
要因である“レン”を叩き潰さんと対峙。旅を続けるために、何より自分自身のために必要
な戦いだと覚悟を決めて臨む“レン”の気概が実にカッコイイところを魅せつけてきます。

再来の騎士と呼ばれる彼らが聖地カナンより遣われしカナン巡礼聖教船の目にとまったこと、
そして“聖エリエス”の耳に及んだことで話は大きく動き始め、剣聖“シオン”が示唆した
1つの恐れが現実のものになろうとする渦中で「世界録」は何を示すのか、注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル