フリーホラーゲーム『料理』と『奥様は惨殺少女』の原作者である 神波裕太 先生が自ら
ノベル化。とあるサラリーマンと中学生の愛妻が繰り広げる衝撃の連続を拝読しました。
(イラスト:wogura 先生)
【 http://www.amazon.co.jp/dp/4040669843/ref=cm_sw_r_tw_dp_jc0cub1H4HC7N 】
【 http://t-o-k.sakura.ne.jp/ 】
「お風呂にする? ご飯にする? むしろ私? それとも・・・・・・みゆきに、する・・・・・・?」
中学生の“さゆり”を妻とする“大志”が“みゆき”を選ぶと即 BAD END でやり直し?
不自然な状況下で平然と日々を過ごす彼と彼女の間に何が起こっているというのか──。
殺されては復活して、とまるでゲームみたいな展開を見せながら「どうもそうじゃないぞ」
という「今」が明らかになっていく流れ。“さゆり”の苦しみが、狂気が最高潮に達する
頃には“大志”も“みゆき”もおかしくなっていることに気付かされ、慄くほかなく。
全ては“みゆき”の家庭事情が、そして彼女自身の気質が引き起こした悪夢としか言い様
のない現実。巻き込まれた“さゆり”が、そして“大志”が不憫で仕方がない。願わくば
二人にいま一度、幸せなときを。そんなことを思わずにはいられない物語でありました。