三田誠 先生が贈るシリーズ第8巻。“西王母”の圧倒的な力の差を見せつけられつつも
王権(レガリア)を持つ者の意地として“ナタ”を救うべく“馳郎”が立ち向かいます。
(イラスト:ゆーげん 先生)
【 http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321403000166 】
ロリババア、良いですね! ということで白鳳六家が一角「真朱」の序列第一位“真冬”
が登場したことで俄然勢いづく“馳郎”たち。“真冬”いわく、このことすら先代白翁
は読んでいたのではないか、そんなことを感じさせる“真冬”の言葉が印象に残ります。
その先代白翁の意思を確かめるために打ち出した“馳郎”の突拍子もないアプローチが
これまた凄い。更に言うと“西王母”が今回の事を起こした事情を鑑みて手を打ちつつ
真っ向から立ち向かっていくあたり、白翁であり王なのだと強く感じさせてくれました。
数々の激闘の中で、やはり目を惹くのは“蓮花”と“ナタ”の一戦。気持ちも体も一線を
超えた彼女の情熱的で苛烈な攻めの姿勢が非情に好ましく映りました。終章で見せた彼女
の優位性が未来に上手く繋がればと思います。ということで完結おめでとうございます。