鴨志田一 先生が贈る青春ストーリー。第2巻は“麻衣”との交際をスタートさせるはずの
“咲太”が時間の巻き戻りと後輩からのムチャ振りを喰らって思わぬ時を過ごし始めます。
(イラスト/溝口ケージ 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866808-8/ 】
巻き戻りの原因となる“朋絵”。その理由は望まない明日が来るのを拒むため。さらに
背景として、いま所属している仲間たちから仲間はずれにされたくないという強迫観念
にも似た心情が絡んでくるのだから面倒くさい。“咲太”もとんだとばっちりです。
友人の好きな人から告白を受けることを避けるために“咲太”と恋人のふりをするうちに
いつしか気持ちも変化していって・・・という所で再度巻き戻りが起こる。それが決定的な
変化を示すサインとして良い演出に繋がっています。“咲太”の対応にも注目です。
演出と言えばさりげないゲストの登場も見逃せません。何気ない「その後」の日常を
知ることが出来る上に、ちゃんと話を繋げるための一端を担っているのだから油断が
なりません。次はどんな形で思春期症候群に巻き込まれていくのか楽しみです。