2014年08月31日

『NR4』

前野ひろみち・仁木英之・円居挽・寒河狷介・秋月耕太・箕崎准(敬称略)によるリレー
小説、そして短編を収録した「奈良」愛に溢れる同人誌、その第4弾を拝読であります。
(イラスト:ふみふみこ さん)

http://lilting.ch/dojin/nr/4/


リレー小説はとある健康法「NR療法」を題材にした物語。施術士が注意を促す「NR空間」
の謎がやがて「NR療法」そのものに秘められた壮大な計画へと繋がっていく展開はまさに
「どうしてそうなった」感がハンパなくて素敵。最後はきちんとラブで収めてきますし。

秋月耕太 さんの「ふたりの、密室」が密室百合もので一番楽しめました。すれ違って、
でもまたちょっと戻してという淡くて脆い関係が好きです。そういう点では 箕崎准 さん
の「奈良の女子校生が「ろこどる」やってみた。」も百合だから好きですね。(そこか)

円居挽 さんの「NGNR(ノゲナラ)」が毎度トレンドを押さえてくるタイトルで惚れ惚れ
します。とある学園を担う一族の弱みを握るため暗躍する少年が見せる人情もの、という
ことで内容も良かったです。次回『NR5』で締め括りとなるそうですので期待しています。

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2014年08月30日

『ミライニッキ -CURSE DIARY-』

辰川光彦 先生が贈る新作。3人の少女と出会い、彼女たちと共に破滅する未来を予告
する日記を突如手にした少年が戸惑い、抗う術を模索する術を模索する物語です。
(イラスト/wingheart 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866831-6/


クールな才女だが不思議系のクラスメイト、“三田村恭子”。校則に厳しくも優しい面の
ある生徒会長、“東條葵”。飼育委員の下級生、“灰島エリナ”。縁のない3人と近付き、
3人を受け入れ、3人と共に死ぬ未来を突きつけられた“達哉”がとる行動や如何に──。

最初はいぶかしみつつも気にも留めなかった日記の示す未来の内容が少しずつ現実味を
帯びていくにつれて戸惑いと焦りを生んでいく“達哉”の機微が見せ所。3人の女の子と
仲良くなること自体は嬉しいのに、その先にある絶望がそれを打ち砕く矛盾がたまらない。

日記に書いてある内容が細かかったり荒かったりと“達哉”を翻弄してくる点もポイント。
誰が仕向けたのか? その目的は? 悲劇を回避する鍵を握る人物はどこまで頼れる?
表3にある wingheart 先生のコメントに痛く共感しながら、次巻の内容に期待します。

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2014年08月29日

『スカイ・ワールド8』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル。第8巻は“アリス”救出のためにレイドへ挑む
“ジュン”たちと神秘の座のスパイを探す“サクヤ”たちの努力が成果を結びます。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301401000231


口絵の肌色率が高めで良いですね。さて、本編は“リュカ”のヒロイン度が上がっている
ことに対して“ユーカリア”たち女性陣が危機感を覚えたりと場違いなノリで盛り上がる
中で“ジュン”はしっかりと進めるところは進めていたりします。色々とね、ホントに。

とは言いつつも“サクヤ”と離れてから「2人で1人」という感覚を“ジュン”が改めて
認識しているところがまた面白い。この微妙なバランスを保って繋がっている人間関係が
どう動くのか楽しくて本作を読んでいるのだと、こちらも再認識させてもらいました。

対峙する状況が、そして相手がどんどんチートと化していく中で“ジュン”も“サクヤ”
も果敢に攻めていくのですが・・・やはり限界があります。それがあのラストを迎えること
となるワケで。この先、光明はあるのか。望みを託しつつ、次巻の刊行を待ちます。

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2014年08月28日

『冴えない彼女の育てかたFD』

丸戸史明 先生が贈るメインヒロイン育成コメディ。第7巻の刊行を前に登場するのは
ファンディスクという名の短編集。“英梨々”の母“小百合”が表紙を飾ります。
(イラスト:深崎暮人 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321405000011


“倫也”に対するアプローチとしては“英梨々”が一番前のめりで頑張っている気がする
と思う反面、一番報われていないと感じるのも彼女なのですよね。それにしても挿絵の力
ハンパないですね。29ページのとか 深崎 先生だからって攻めすぎでしょうもっとやれ。

その分、“詩羽”は“倫也”をからかったりと一定の距離感を保ちつつもそれなりの成果
というか役得は享受している感じがします。攻めというか責めのアプローチは担当編集の
“町田”と合わせていいコンビ。青少年向けには少々刺激は強そうに感じますが(苦笑)。

そして“恵”は仲間内から容赦なく不気味だの腹黒いだの言われて衝撃を隠せないワケで
ありますが。・・・フラットな目、ってあんな感じなんだ。とは言え“倫也”との自然な距離
を保持する彼女の優位は変わらないか。そのあたり7巻で確認させて頂くとしましょう。

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2014年08月27日

『とある飛空士への誓約 6』

犬村小六 先生が贈る飛空士たちの恋と空戦の物語。「誓約」第6巻はエリアドールの七人
がそれぞれの立場に分かれて敵に味方に、という最中で遂に運命の空戦が火蓋を切ります。
(イラスト/森沢晴行 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515060


戦闘機の一部品として非情に徹する“清顕”。これ以上、大切なものを増やさないために。
撃墜数を増やし、戦歴に箔をつける彼ですが、敵となった“イリア”への撃墜命令を受け
動揺が隠せなくなるあたりに人間性を捨て切れていない部分が見えてしまいます。

一方“イリア”はある程度の覚悟が出来ているものの、躊躇いと思慕の気持ちが残ります。
お互いに切羽詰るところまで至って遂に一騎打ちを迎えてしまいます。避けられなかった
空の渦中で心通わせ、機体と武器を向き合う様子は熱く、物悲しい雰囲気を醸し出します。

“ミオ”や“ライナ”、“バルタザール”も奮闘しています。“ニナ”も最後の力を振り
絞って運命に立ち向かっていきます。“清顕”と“イリア”の戦いが予想だにせぬ未来と
交差するとき物語は、戦局はどう変わるのか。第3部の幕開けとなる次巻に期待します。

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2014年08月26日

『きんいろカルテット!(3)』

遊歩新夢 先生が贈る青春音楽ストーリー。第3巻は国際アンサンブルコンペ出場に向け
最終調整の進む“菜珠沙”たちを支える“英司”に思わぬ邪魔が入ってしまいます。
(イラスト:DSマイル 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784906866991


“英司”に対する執拗なまでの嫌がらせ。評価方法の違い。プロとアマの認識の差、等々。
そこに根ざす日本の音楽教育、あるいは業界に対する問題の列挙はまるで内部告発のよう。
関係者を含めてこれは読むべきなんじゃないのか、と思わざるを得ないものを感じます。

“英司”の問題解決にある程度の目処がついたと思えば更なる災難がメンバーを襲う展開
を迎えますが、ここで打つ起死回生の一手が大いなる躍進へと繋がっていきます。実に
熱い流れです。“勇樹”が思わぬ繋がりをもう一つ生んでいたこともポイントになります。

大舞台を前に慄く気持ちも、“真里菜”が示す未来への不安も「エンジョイ・ブラス」の
気持ちで乗り切っていく「Kiss Me Hymn」の面々。その楽しむ気持ちも、前向きに進もう
とする期待も「第二部」として繋げていってほしいと編集部に心より願う次第です。

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2014年08月25日

『101番目の百物語異聞』

「MF文庫J」から刊行され、完結した『101番目の百物語』の外伝を サイトウケンジ さん
自らが描く同人誌。装丁を 木緒なち さんが担当し、ペーパーが付くなど豪華仕様です。
(イラスト:涼香 さん)

http://odorigui.blog.jp/archives/1007448524.html


“モンジ”のことを想うあまり“理亜”が「迷いの森(ワンダーフォレスト)」のロアに
苦戦を強いられるのが前段となる異聞外話。彼女の窮地を救うため、“一之江”の凶悪な
までに強い能力が遺憾なく発揮されます。相変わらずラブラブだなぁ、こんちくしょう。

そして本編となる異聞では、目撃情報という噂を介していつの間にか本人と入れ替わる
「存在しない自分(ゼロ・セルフ)」のロアに“モンジ”の主人公特性をコピーされ、
“一之江”の存在をもコピーされるという前代未聞の窮地に“モンジ”が立たされます。

それをどう覆すか、という方法が信頼と親愛に満ちた彼ら、彼女らにふさわしい内容で
「爆発しろ」レベルです。これぞ『101番目の百物語』、十分に楽しめました。頒布も
盛況で再販決定とのことですのでご祝辞を。そして益々のご活躍を祈念しております。

http://odorigui.blog.jp/archives/1008018034.html

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2014年08月24日

『なつ×みさ』

ライトノベル作家が同業者を美少女化した挙句、百合カップルに仕立て上げる事案が発生
ということで 弘前龍 さんのライトノベル作家ペアリング小説を読ませていただきました。
(イラスト:ふゆまる さん 曲・動画:ほのづき さん)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm24167772


女子高生作家となった“天沢ナツキ”が授賞式に出席して、同期の“鷺宮ミサキ”──
美人にしてボクっ娘──と出会う所から物語は始まります。片や社交的で奔放に振舞う
相手に、片や青春真っ只中な相手に興味を持ち始める様子を“ナツキ”視点で描きます。

他にも作者の「脳内美少女フィルター」によって“エメラルド・スミス(エミィ)”や
“折口ヨシノ”、名前は出てきませんが「ギター経験者の先輩作家」も登場します。
『ばけらの!』で作者が出てこないから百合になった、と言うのが雰囲気として近いか。

聞いたことのあるような数々のエピソードに加え、『耳をすませば』を映画館で観て
青春を感じた身としては始終キュンキュンしっ放しの、ソフトで良い百合小説。同人誌
だからこそできる内容でもあり満足の一冊です。・・・これ、続き出ないですかね?(チラッ


#こんな「まとめ」もあります。

#◆なつ×みさ アフター - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/709114

#◆疾走! 電撃ミニ四駆部!!(3) #ラノベ - Togetterまとめ
# 【 http://togetter.com/li/685217

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2014年08月23日

『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)5』

海空りく 先生が贈る学園ソードアクション。 第5巻は「七星剣武祭」開始を前に前年の
覇者“諸星雄大”との交流を経て“一輝”にも新たな覚悟が求められる場面を迎えます。
(イラスト:をん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377545.html


気さくに話しかけてくる“雄大”に夕飯をご馳走になったりと戦いを前にしてのほほんと
した滑り出しを見せる序盤。けれど“雄大”には背負うものがある、という所を少しずつ
見せていくことで油断がならないことを“一輝”に、そして読者に感じさせていきます。

そんな中で“一輝”を襲う突然の体調不良。最強の剣士“エーデルワイス”との戦いにて
「パンチアイ」というトラウマを背負ったのではないかという疑惑も解消されぬまま、
運命の第一回戦、“雄大”と“一輝”の激突が遂に幕を開けてしまうことに。

様々な伏線が二人の対決の合間に拾われていく展開と、対決における壮絶な読み合いが
見どころ。決着は読んでご確認いただくとして、最後の最後にようやく姿をあらわした
“ステラ”が放つ強気な発言は自信の表れと見てよいのか。次巻も気になる話運びです。

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2014年08月22日

『魔王なあの娘と村人A(8) 〜アップダウンスパイラル〜』

ゆうきりん 先生が贈る、常識が通じない《個性者》に気苦労の絶えない《村人》たちの
日常を描くシリーズ。第8巻は進級して騒乱の幅が広がる“佐東”の周囲を描きます。
(イラスト/赤人 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866813-2/


校長から突如告げられた個性者向けの「相談室」設置の知らせ。カウンセラーを務める
のは《村人A》こと“佐東”。なにをすれば、というところに“竜ヶ峰”の知恵袋として
名乗りを上げる《魔導神官》の“真”が登場して“佐東”とは剣呑な雰囲気に。

そして時を同じくして起きる嫌がらせの数々。その根源として“竜ヶ峰”や“翼”に的が
向けられるも互いに「らしくない行為」と庇い立てするくらいには両者気心が知れている
ことが窺えます。“佐東”の取り合いも相変わらず“竜ヶ峰”が一歩遅れをとる感じか。

じゃあ結局のところ犯人は誰なの? という場面で「相談室」の話が役に立つのが今回
の話のポイント。“佐東”だから出来る、通じるアドバイスでもって相手をねじ伏せる
のが話運びとしても綺麗でオチも着実についています。次巻は予告が全てを物語るかと。

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2014年08月21日

『安達としまむら3』

入間人間 先生が贈る「ガール・ミーツ・ガール」ストーリー。第3巻はバレンタインを
前にテンションの上がる“安達”とそれを見る“しまむら”の機微の違いを描きます。
(イラスト/のん 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866777-7/


“安達”の想いの暴走は続きます。“しまむら”と出会った頃を思い返して悶絶したり、
日々“しまむら”のことを考えて過ごしても飽きなかったり、2月14日を前に気持ちが
高まりすぎてあたふたする“安達”が微笑ましい。相手の性格が分かるだけに尚更。

一方、“しまむら”は今の距離感とスタンスを大事にしたいところもあり、“安達”の
感情に何となく気付きながらもマイペースな姿勢を崩さない“しまむら”。とは言い
ながらもちょっとずつ変わっていく今の関係もまんざらでもないご様子。思わずニヤリ。

“しまむら”の話で、彼女にとっても昔があって今がある、という感情が伝わってくる
描写が印象的でした。あと今の“安達”を見る視点とか。あとがきを読むといつ区切り
がついてもおかしくない雰囲気ですがゆるゆると続けてほしいと願うばかりです。

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2014年08月20日

『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)4』

物草純平 先生が贈るスチームパンク・ファンタジー。第4巻は前巻からの流れを受けて
“アンリ”“クロエ”そして“慧太郎”が対する相手、そして未来に全力で向き合います。
(イラスト/藤ちょこ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866781-4/


“アンリ”には“マルティナ”。“マルティナ”の言動、その裏側にある悲惨な過去を
見せながらの説得工作がどう実を結ぶか“アンリ”の親友としての真価が問われます。
“クロエ”は“マクシム”の演技に翻弄されながら、それに打ち勝てるかが焦点です。

“慧太郎”は“ノエ”、そして“クリザリッド”と劣勢な状況を見せつつもそれをどう
切り返すのか。秘中の秘策にご注目。あと“雪蘭”と対峙することになるのですれど、
彼女たちのエピソードがまた切なくて印象に残ります。まさに悲恋なもう一つの物語。

思い描く「楽園」を目指して新たな道、新たな土地を目指す“アンリ”たち。ついに
“慧太郎”の秘密も明らかになったところで“アンリ”と“クロエ”の目指す関係も
次の段階へと進んでいくことになりますがどうなるやら。第二部の幕開けを待ちます。

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2014年08月19日

『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』

鴨志田一 先生が贈る青春ストーリー。第2巻は“麻衣”との交際をスタートさせるはずの
“咲太”が時間の巻き戻りと後輩からのムチャ振りを喰らって思わぬ時を過ごし始めます。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866808-8/


巻き戻りの原因となる“朋絵”。その理由は望まない明日が来るのを拒むため。さらに
背景として、いま所属している仲間たちから仲間はずれにされたくないという強迫観念
にも似た心情が絡んでくるのだから面倒くさい。“咲太”もとんだとばっちりです。

友人の好きな人から告白を受けることを避けるために“咲太”と恋人のふりをするうちに
いつしか気持ちも変化していって・・・という所で再度巻き戻りが起こる。それが決定的な
変化を示すサインとして良い演出に繋がっています。“咲太”の対応にも注目です。

演出と言えばさりげないゲストの登場も見逃せません。何気ない「その後」の日常を
知ることが出来る上に、ちゃんと話を繋げるための一端を担っているのだから油断が
なりません。次はどんな形で思春期症候群に巻き込まれていくのか楽しみです。

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2014年08月18日

『ソードアート・オンライン15 アリシゼーション・インベーディング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」7冊目となる第14巻は死闘の
末に“ユージオ”の死、そして“キリト”の精神喪失を目にする“アリス”が主軸です。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866775-3/


表4のイラスト、余りにインパクトが大きすぎてすべてを持って行かれた感があります。
“アスナ”さんは次、出番ありそうですけどね。ただ、間に『〜プログレッシブ』やら
『アクセル・ワールド』やらを挟むのでいつ刊行されるやら、というところですが。

ということで“茅場晶彦”が作り出した可能性に魅入られてしまった人物がまた1人、
“アリス”を求めて「アンダーワールド」の世界を強襲する形となり“キリト”を元に
戻すこともままならない中で彼女が痛ましいほどに奮闘を続けることとなります。

彼女の精神面での成長著しい様子であるとか、敵の内部にも“アドミニストレータ”
亡き今を思う者がいたりする場面を描くなどドラマティックな演出を溜め込んだ後は
「心意」というキーワードを胸に最強の夫婦が力を魅せつけてくれると信じています。

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2014年08月17日

『桃音しおんのラノベ日記4 パーフェクトホワイト』

あさのハジメ 先生が贈るラノベ業界の裏側に迫る(?)青春ラブコメ、最終の第4巻は
“ナツメ”との交際を勧める“しおん”を前に心揺れる“アユム”の機微を描きます。
(イラスト:たにはらなつき 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/?id=9818/36322#36580


今巻は「作品の完結」をテーマに扱う、ということでまず“桃香”から“アユム”へ
作品の打ち切り、という厳しい現実が突きつけられます。そこから先どうするのか、と
いった生々しい事情説明もあったりして参考になるというか、ためになるというか。

“ナツメ”との交際をスタートさせた“アユム”とは裏腹に執筆活動に全力を傾ける
“しおん”。彼女の気持ち、事情、そして「想い」の強さを改めて投げかけられたとき
“アユム”は驚きと共に存在意義を崩されるほどの絶望を味わうことになります。

そこへ色々と根回ししてくれる“桃香”が実に良い。この人が居なかったら結論に辿り
着かなかったと思います。3人の関係にしっかりと落とし所を設けた結末は評価に値
すると思いつつ、6年後くらいのNTRな展開を番外で見せるのもアリかと思いました。

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2014年08月16日

『ラエティティア覇竜戦記 ―神王のゲーム―』

『ひきこもりの彼女は神なのです。』の すえばしけん 先生が新たに贈るのは智謀系異世界
ファンタジー戦記。天から遣わされる神王が居ない国の一世一代の大勝負を描く物語です。
(イラスト/津雪 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/553.html


5柱の神が新世界に対する優位な権利を得るため代理戦争を行う地、ラエティティア大陸。
《黒》《白》《紫》《蒼》《紅》の名を持つ国に送り込まれる神々の代理、5人の神王。
《紅国》ラウルスの神王が行方不明の中、ある青年がかの国に足を踏み入れます──。

神王の声を拝聴したい、力を賜りたいと詰め寄る者たちをなだめすかし、誤魔化し続ける
祭司長“ラシェル”。そこへ博打好きの“トウヤ”と彼に救われた元奴隷の“ヒカリ”が
訪れ、国を護るため国民を騙す決意を固める秘密の共犯関係を結ぶ所から話は動きます。

オレオレな性格ながらも的確に問題点を指摘する彼に振り回され、いつの間にか頼りに
していきつつある“ラシェル”が苦労人すぎて泣けてきます。“トウヤ”や“ヒカリ”
に隠された意外な事実など、興味深い話の見せ方が続きを期待させる展開を魅せます。

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2014年08月15日

『未来/珈琲 彼女の恋。』

千歳綾 先生の「第6回 GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。突如現れた自称「娘」の少女に
翻弄される少年の非日常を描くハートウォーミング Time-Travel ラブコメディです。
(イラスト:アマガイタロー 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377194.html


「人生に一度だけ過去・未来問わず行ける」という代々の異能を受け継ぐ“遼太郎”。
片道切符の無駄な異能力が引き起こした絶望を目の当たりにした彼は絶対使わないと
心に誓う最中、“雪音”という少女がその力を使って結婚を止めにきたと告げられ──。

ということで、プラチナブロンドの髪も綺麗なイギリス人少女“阿梨亜”に想いを寄せる
“遼太郎”の恋路を邪魔しようとしつつ、重度のファザコンと親子関係という立場もあり
しっちゃかめっちゃかになるノリが読んでいて楽しいです。イラストもカワイイですし。

そこへ“雪音”の双子の妹“鈴音”がやってきてようやく「未来」の現実を示されるワケ
ですが、そこから“遼太郎”と“阿梨亜”の恋愛の真価が試される展開も見どころです。
これはオススメ。何やら続きが気になる引きも見せているので次巻も注目しておきます。

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2014年08月14日

『俺の教室にハルヒはいない 3』

新井輝 先生が贈る青春ストーリー。第3巻は“マナミ”の登校のこと、“カスガ”の仕事
のことなど色々と抱えておりますが、まずは水着回ということで楽しんでおきましょう。
(イラスト:こじこじ 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321401000070


“カスガ”さん無防備すぎィ! ということで“ユウ”は爆発してもいいんじゃないカナ?
“マナミ”の気持ちはまだ淡いにしても“神楽坂”先輩からはあんなコトされちゃったりと
自覚症状がないリア充ぶりに加速が掛かります。“トウコ”はどう絡んでくるんだろう。

そんな“カスガ”ですがオーディションで端役に受かっていたことが判明し、“アスカ”と
共演するとあって舞い上がる・・・だから無防備すぎィ! それを他所に着々と彼女の周囲の
業界人との繋がりを作っていく“ユウ”。彼は一体全体、どこへ向かうことになるのやら。

“ツヅ”は“ユウ”と“カスガ”が一線を越えることを頑なに良しとせず、“ユウ”はその
態度をいぶかしんでおりました。しかし、“カスガ”に訪れた更なるチャンスが示す意味を
知ったとき、自分の考えが足りなかったことに気付きます。そこからどう動くか注目です。

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2014年08月13日

『ナイトウィザード The 3rd Edition リプレイ 壊れた世界の聖約【テスタメント】(1) 月に願いを』

「ナイトウィザード」版上げ初リプレイ集を手掛けるのは 菊池たけし 先生/F.E.A.R. 。
願いが叶うまじないの流行と共に頻発する存在消失事件を追う者たちの物語を描きます。
(イラスト:石田ヒロユキ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_09


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  鈴夜:ご……ごめん……あと1点多かったらよかったのに……(どよーん)。
  綯斗:き、気にしなくていいよ……(笑)。
  鈴夜:っていうか! さっきからずっと1しか出ないんだけど……
     お祓いに行ったほうがいいかもしれない……(どよーん)。
  GM:「私と契約するとダイス目が良くなりますよ?」と悪魔が嘲笑するが(笑)
  鈴夜:絶対やだ! むしろダイス目が悪くなりそう! きくたけさんだし!(笑)
  GM:どういう意味だコラ。
 _____________________________________


“鈴夜”を演じる みかきみかこ 先生がこれでもか、というほどにファンブルなどを連発。
裸族な魔剣使い“綯斗”を演じる 林啓太 先生、魔銃使いにしてヒロイン格の“巴”を
演じる 久保田悠羅 先生、魔術師“アレックス”を演じる 遠藤卓司 先生も苦笑の連続。

「セラフィム・コール」と称する秘された儀式に辿り着き、実行に移した物を次々と消失
させていく事件の裏側に潜む、人の業。“綯斗”たちの活躍もあって何とか解決したかと
思えば手を変え品を変え、規模も拡大していく消失事件の展開は流石だな、と思います。

「艦これ」に出てくる艦娘の名前をNPCに拝借したり、“巴”の執事が“菊池”という
名前だったりと遊び心も満載で、そのやりとりもまた面白くて楽しめること間違いなし。
今巻の衝撃的な引き具合がいつ世界の危機に繋がっていくのか、期待しておきます。

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2014年08月12日

『あじさいの季節に僕らは感応する』

「FB Online」で連載されていた 志茂文彦 先生の小説が文庫化。見ず知らずの女の子の
五感を共有し続ける少年が偶然、その子と出会うことで始まる青春ストーリーを拝読です。
(イラスト:椎名優 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


“まゆこ”──幼少より彼女の五感を一時的に、一方的に感じることのできる“瞬”は
彼女が何かしら大きな悩みを抱えているを知りつつも何もできないことにもどかしさを
感じていた。修学旅行で出会った彼女に何か出来ないかと模索しはじめるのだが──。

友人の“中島”、その知り合いの“原田”、“まゆこ”と同じ学校の“武藤”先輩へと
ツテを繋げ、協力を得て再び巡り合うことに成功しつつもストーカーと間違えられたり
お付き合いしているという“里見”先生からは邪険にされ、と踏んだり蹴ったりな状況。

けれど、あることを契機に彼女の秘密を、互いの気持ちを共有するようになってからの
関係の変化が実に青い春。“まゆこ”が“繭子”に変わるあたりがそれを示していると
分かると心温まるものがあります。設定を活かせば続きは出せそうですがどうですかね。

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