神無月セツナ 先生の「第8回小学館ライトノベル大賞・優秀賞」受賞作。「ヴィスク」と
呼ばれる特別な人形を盗む怪盗が出した事の無い予告状の真相を求める物語を拝読です。
(イラスト/nyanya 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514964 】
狂人が如き振る舞いからも注目を集める「人喰い帽子」こと“シャルル”が相棒となる
ヴィスク“アンティーク”と共に、幼なじみにして宿敵の騎士警察“ポシェット”に追い
立てられつつ向かうは偽の予告状が出された不老の魔女が治める島。罠かそれとも──。
“シャルル”が色々とやりたい放題(主に女性関係)ということもあってラブコメ的な
明るさを見せつつ、“アンティーク”という存在の稀有さと彼女が“シャルル”と共に
居なくてはならないという制約でもってその陰にあるシリアスさを演出しています。
口絵にもある「触れ合う」場面で真意を確かめ合うところとか、押さえる所は押さえて
きてる感があって好きです。最後タジタジになっちゃう所とかも。魔女の陰謀を暴く事が
“シャルル”の過去にも繋がる、という流れは続きがあると期待していいんですよね?