声優、ナレーターなどで活躍を続ける 水沢史絵 先生がライトノベル作家としてデビュー。
憧れの女性が営むカフェを救うべくかつての仲間たちと奮闘する少年の物語を拝読です。
(イラスト:しらび 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630790-1 】
不遇の日々を過ごした北海道から幼き日々を過ごした神楽坂に戻る決意を固めた“英介”。
「カフェ・GREEN」を営む“真弥”は容姿端麗だが残念な特徴を抱えており、それが元で
経営不振に。姉の“遥香”からは店を閉めて夜のお仕事に就くよう通告されて大ピンチ。
ということで憧れの女性が魔の手に落ちることを阻止すべく、かつての幼なじみたちと
手を組んで店自体をまず何とかしようとするのが前半。それぞれの特技、特徴を活かして
蘇る仲間感覚を噛み締めながら事に当たる様子が実に青春を謳歌している感じです。
後半は夏に行われる「神楽坂まつり」に向けて外に打って出る展開。“真弥”の特徴が
ここで功を奏する結果に繋がるとは・・・というのが見せ所。拝読してみて最後まで難なく
読めたのは正直驚かされました。次は招かれざる客にどう対応するのか、興味深い所です。