2014年07月07日

『この恋と、その未来。 ― 一年目 春 ―』

「東雲侑子」シリーズのコンビ、 森橋ビンゴ 先生と Nardack 先生で贈る新シリーズ。
傍若無人な姉たちから単身広島へ離れた少年が複雑な心を持つ同居人と織り成す物語です。
(イラスト:Nardack 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


作家とイラストレーターが次回作も同じタッグを組む、という傾向が見られるようになった
ライトノベル業界。一度「当たる」と次も手にとってもらいやすいのではないか、という
編集部サイドの思惑によるものと思いますが、その手にまんまと乗るのがこのワタクシ。

本作は「性同一性障害」と診断された“未来”が、生い立ち故に女性不信気味な“四郎”を
ルームメイトに選んだことから物語が始まります。体は少女、言動は少年という“未来”に
戸惑いながらも着実に良好な友達関係を築いていく様子はまさに男友達のそれと同様です。

過去に色々とあった“未来”がその関係を崩したくないが故に全てを見せると決め、改めて
“四郎”とずっと友達でいることを望み、対する“四郎”は別の感情が育まれていることに
気づいて矛盾を抱えたままその関係に臨む。その未来はどこに辿り着くのか、注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル