2014年07月02日

『S.I.R.E.N.2 ─次世代新生物統合研究特区─』

細音啓 先生が贈るバイオロジカル・ファンタジー。第2巻は“フィア”を守ると決めた
“ミソラ”の前に暴走バイオテスタが現れ、それを取り巻く様々な思惑に直面します。
(イラスト:蒼崎律 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301401000153


“京花”と“エリス”、妹と義姉、第二級と無(ゼロ)級のシミュレータ。二人がいつも
繰り広げる姉妹喧嘩は妹が義姉にふっかけるところから始まり、義姉が妹に圧倒的な力の
差を見せつけることで終結する名物的な風景。今巻はその2人に焦点が当たります。

その裏で“ミソラ”には“ネオリエ”、“レイベルト”には“エルベルト”と「こちら側」
「向こう側」を意識させる人物が接触を図ってきます。“ネオリエ”に関しては暴走する
バイオテスタ“暴君(イド)”の鎮圧で競い合うなどアプローチが積極的で注目です。

“京花”が“フィア”の秘密に触れ、“ミソラ”の想いを垣間見たことで一つの成長を
見せたところが見所。“エリス”が彼女のことをちゃんと考えている姿勢が伝わらない
のが不器用すぎて仕方がありませんが、だからこそ歩み寄りが感じられて微笑ましいです。

posted by 秋野ソラ at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル