2014年07月07日

『この恋と、その未来。 ― 一年目 春 ―』

「東雲侑子」シリーズのコンビ、 森橋ビンゴ 先生と Nardack 先生で贈る新シリーズ。
傍若無人な姉たちから単身広島へ離れた少年が複雑な心を持つ同居人と織り成す物語です。
(イラスト:Nardack 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


作家とイラストレーターが次回作も同じタッグを組む、という傾向が見られるようになった
ライトノベル業界。一度「当たる」と次も手にとってもらいやすいのではないか、という
編集部サイドの思惑によるものと思いますが、その手にまんまと乗るのがこのワタクシ。

本作は「性同一性障害」と診断された“未来”が、生い立ち故に女性不信気味な“四郎”を
ルームメイトに選んだことから物語が始まります。体は少女、言動は少年という“未来”に
戸惑いながらも着実に良好な友達関係を築いていく様子はまさに男友達のそれと同様です。

過去に色々とあった“未来”がその関係を崩したくないが故に全てを見せると決め、改めて
“四郎”とずっと友達でいることを望み、対する“四郎”は別の感情が育まれていることに
気づいて矛盾を抱えたままその関係に臨む。その未来はどこに辿り着くのか、注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月06日

更新情報


◆ 「二次元テレカ・ミュージアム(にじみゅ〜)」更新 →[展示数 : 6,419 点]


◆ 「しぐなちゃ〜」更新 →【 http://njmy.2-d.jp/img/signature/


posted by 秋野ソラ at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ロムニア帝国興亡記III ─運命を別つ選択─』

舞阪洸 先生が贈る戦記ファンタジー。第3巻は帝国の混乱に乗じて少しずつ勢力を伸ばす
“サイファカール”達が内憂の皇位継承戦と外患の異民族侵攻に対抗する術を模索します。
(イラスト:エレクトさわる 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000545


“ミコノス”兄弟、“チチェリアーナ”、“ビルダバルダス”、“ミラニエゥス”そして
“ロキシーヌ”・・・と“サイファカール”がいつかは相対する者たちに触れる前振りから
始まるワケですが、作中で“リ・イン”が声を荒げるように実に回りくどかったりします。

そこを皆を集めた場面で“サイファカール”が噛み砕いて説明していくことになります。
少ない自軍で出来ることはわずかだから他所に色々と動いてもらうよう画策するその言動に
黒い、えげつないと思われても何のその。“ステラステラ”がまず作戦の矢面に立ちます。

皇子に対して随分と入れ込むようになった“リリィ”の影に日向に活躍する様子が目に付く
ところ。目下、“レムリガス”将軍を引き入れられるかが焦点となるところで思わぬ窮地と
出来事を招き入れることになった皇子がとった行動の吉兆や如何に、で次巻に続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月05日

『天翔虎の軍師5』

上総朋大 先生が贈るファンタジー戦記シリーズ、第5巻は“ユミカ”“アレイア”そして
“シエル”と当代きっての名軍師が国を、そして軍を動かし全力で激突する場面を描きます。
(イラスト:庄名泉石 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000607


“ユミカ”が示した五つの策、その中に「曇り空」で示した“彼女”のことまで入っていた
とすると実にえげつない。人の感情すら策の一つでしかないのかと。絶望に打ちひしがれた
“彼女”は堕ちるしかないのか・・・ということでその悲壮感に今からワクワクしております。

“アレイア”が圧倒的な帝国軍を相手にとる策は、もちろんフレリカ軍との共闘。さらに
援軍を呼び込むあたりは先を見据えています。とはいえパルディナ軍の抱える問題ゆえに
制約つきで参加することになった彼が“シエル”たちを見て何を思ったのか気になる所。

“シエル”は“ニーア”と“フレイ”のように“ミオ”とより強い繋がりで結ばれる形に
なり、この一大決戦を生き残るための覚悟に箔がつく格好となりました。とは言え冒頭で
触れたように“ユミカ”のほうがまだ上手な気がしてならないのでどう転ぶか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月04日

『国家魔導最終兵器少女アーク・ロウ』

ツカサ 先生が「ファンタジア文庫」から世に送り出す新作は、国家を揺るがす最終兵器を
手に入れた少年が世界を殺すために動き出すファンタジックな叛逆革命戦記となります。
(イラスト:ゆーげん 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000553


「フレアリア」、かつて魔女が落ち延びて造り、今や高い魔導技術と軍事力を有する国。
「エルファレス」、高い魔術抵抗力を持つ虚神(ゴーレム)の製造に成功し発展する国。
不可侵条約を結ぶ両国がとある政変によってそのバランスを崩す所から話は始まります。

フレアリアの魔導学園に留学する少年“エルク”が優等生の少女“ミラ”からのやっかみ
などを受けながらも級友たちと穏やかな日々を過ごす中、彼女を襲う賊に出くわした彼が
虚人(ドーレム)と呼ばれる対虚神兵器と契約してしまったことで更にややこしい事態に。

その最終兵器“スピネル”が反応した“エルク”の抱く「世界を殺す」という願い、その
根底にある、かつて幼なじみと交わした約束を思わぬ形で果たす流れに乗った“エルク”。
彼の思いのほか強かな言動がどう運命を左右していくのか、興味深い展開を魅せています。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル