2014年07月16日

『エンド・リ・エンド1 退屈で無価値な現実から、ゲエム世界へようこそ。』

『丘ルトロジック』で注目を集めた 耳目口司 先生が作家として舞い戻ってきて贈る新作。
現実に絶望した少年が悪魔の囁きに乗って理不尽なギャルゲーの世界に放り込まれます。
(イラスト:ヤス 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321403000168


白いベッドの上でギャルゲーをプレイしていた少年が、自分は画面の向こうにいる彼女が
「主人公」に好意を寄せているところを見せられている観客なのだとふと気づいて絶望し
悪魔がGMを務めるギャルゲーの主人公“御代田侑”に転生する場面から話は始まります。

このゲームにおける主人公の勝利条件は「自分と同じように転生してきたヒロインを1年
以内に探し出し、付き合うこと」。出来なければ元の世界に戻される、という恐怖感に
苛まれながらも“侑”は望んでいた「普通の生活」をゆるふわに謳歌していきます。

そうは問屋が卸さない、と悪魔“ルーニー”が仕掛けてくる追加ルールの思惑に嵌められ
「好き」という感情を弄ばれる“侑”。ヒロインではない魅力的なNPCの少女たちを好き
になり続けさせられるであろう絶望的なゲーム世界に未来はあるのか。展開に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月15日

『魔王軍の軍師はじめました2』

長野聖樹 先生が贈る、戦に敗れた魔王軍の再編ファンタジー。第2巻は魔王“ルキフェル”
の前に突如現れた義妹“マラク”への疑念に“頼光”が色々と頭を悩ませることとなります。
(イラスト:れい亜 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/35717#36174


町で突如発生した大量昏睡事件。組の構成員にも影響して資金調達もままならない“ツナ”
が指を詰める覚悟を見せたりする最中、原因は魔王軍再興に必要な“ラミア”特別顧問の
仕業によるものと判明。グータラな彼女を懐柔するため“頼光”が体を張ります。

一方、封印の世界「第一国」から“ルキフェル”の下へやってきた義妹“マラク”は軍師
“頼光”の存在が気に入らない様子。体を借りている彼の幼なじみ“貞光”生徒会長と
結託して彼を魔王軍の軍師、という立場から引きずり下ろそうと手を尽くします。

町で起こる騒動のあれこれに関係する“ラミア”特別顧問の真意ですとか、“マラク”を
弄ぶ代行者の悪意ですとか、それらを一切合切読み取って策を巡らせる“頼光”の手腕が
今巻も光る形となります。彼のラブな要素は引き続き弱めですが・・・次はどうなる事やら。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月14日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」エントリー


勇者と魔王のバトルはリビングで(2)
 【14上期ラノベ投票/9784798608006】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/92233250.html

東池袋ストレイキャッツ
 【14上期ラノベ投票/9784048666244】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/100033217.html

深山さんちのベルテイン(3)
 【14上期ラノベ投票/9784797376661】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/87702978.html

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(5)
 【14上期ラノベ投票/9784797377149】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/96865307.html

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても
 【14上期ラノベ投票/9784906866694】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/92646913.html

きんいろカルテット!(2)
 【14上期ラノベ投票/9784906866816】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/98039561.html

絶深海のソラリス
 【14上期ラノベ投票/9784040663913】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/92958463.html

8番目のカフェテリアガール(2) 東京おもてなしサバイバル
 【14上期ラノベ投票/9784086307628】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/92345729.html

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件(5)
 【14上期ラノベ投票/9784047295230】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/92163761.html

この恋と、その未来。 ―一年目 春―
 【14上期ラノベ投票/9784047297289】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/101363865.html



◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期
 http://1se.sakura.ne.jp/lightnovel/2014_01-06/

posted by 秋野ソラ at 02:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『銃皇無尽のファフニールV ミドガルズ・カーニバル』

ツカサ 先生が贈るアンリミテッド学園バトルアクションが勢いに乗ってアニメ化を決定。
その波に乗る第5巻は学園祭で“リーザ”の恋人役を務める“悠”の話の顛末を描きます。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://cont.lanove.kodansha.co.jp/10004.html?id=9818/35717#36170
http://cont.lanove.kodansha.co.jp/9906/21524.html


“深月”と家族であることすらあやふやになってしまった“悠”。“イリス”からの提案
もあり“リーザ”に相談を持ちかけようとします。その彼女も度重なる学園での騒動から
イメージ回復を図るための「学園祭」で両親が様子を見に来ることに頭を悩ませています。

彼女の悩みの種、婚約話を流すために恋人役を務める“悠”。徐々に心の距離も縮まって
「ユグドラシル」の秘密に迫っていく彼女を危険視するそれが“悠”の体を使い、敵意を
むき出しにするその時、怒りに任せた“イリス”が周囲を驚かす力の発露を見せます。

“悠”が大事な記憶を失っていく仕組みもさることながら、“イリス”に対して学園長が
示した1つの仮説も気になるところ。加えて今回の活躍を目の当たりにした“リーザ”の
両親からありがたい言葉も戴いてどうなっちゃうの? という流れで次巻へと続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年07月13日

『神楽坂G7 崖っぷちカフェ救出作戦会議』

声優、ナレーターなどで活躍を続ける 水沢史絵 先生がライトノベル作家としてデビュー。
憧れの女性が営むカフェを救うべくかつての仲間たちと奮闘する少年の物語を拝読です。
(イラスト:しらび 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630790-1


不遇の日々を過ごした北海道から幼き日々を過ごした神楽坂に戻る決意を固めた“英介”。
「カフェ・GREEN」を営む“真弥”は容姿端麗だが残念な特徴を抱えており、それが元で
経営不振に。姉の“遥香”からは店を閉めて夜のお仕事に就くよう通告されて大ピンチ。

ということで憧れの女性が魔の手に落ちることを阻止すべく、かつての幼なじみたちと
手を組んで店自体をまず何とかしようとするのが前半。それぞれの特技、特徴を活かして
蘇る仲間感覚を噛み締めながら事に当たる様子が実に青春を謳歌している感じです。

後半は夏に行われる「神楽坂まつり」に向けて外に打って出る展開。“真弥”の特徴が
ここで功を奏する結果に繋がるとは・・・というのが見せ所。拝読してみて最後まで難なく
読めたのは正直驚かされました。次は招かれざる客にどう対応するのか、興味深い所です。

posted by 秋野ソラ at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル