2014年06月05日

『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)』

森田季節 先生が贈る真の最強異能力者決定アクション。異能力制限法によりその力を制限
された異能力者たちの居る世界で暗殺異能に特化した者の悲喜交々を描く物語を拝読です。
(イラスト/にぃと 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/lineup/201403.html#07


発売後、森田 先生がしきりに薦めておられているのを見て遅ればせながら読んだワケ
ですけれども、確かにこれはこれまで読んできた 森田 先生の作品の中でも1、2を
争う読みやすさ、というか自分に馴染むテキスト、テイストだとまず感じました。

暗殺者の家系に生まれた末裔にして煌霊遣い、死した者に命を吹き込み使役する術を持つ
“朱雀”がその力の使い道を失った今の世を恨みながら極貧生活を送る姿は涙無しには
語れません。本来の暗殺家業もこなせない、という点も残念さに拍車を掛けてきます。

一度は捨てると決めた異能力者としての道にしがみつき、“朱雀”が“朱雀”であること
をやめないと決意してからの展開が熱いです。彼を何だかんだ言いながらも支えてくれる
“小手毬”のいじらしさがまたイイ。次巻もすぐ出そうですので楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル