2014年06月15日

『犬とハサミは使いよう9』

更伊俊介 先生が贈る不条理コメディ、第9巻は“菜沙”の仕業かと思わせる“マキシ”への
宣戦布告に中年男性連続失踪事件が重なって新稲葉の街はにわかに騒がしくなります。
(イラスト:鍋島テツヒロ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


「アイドルライブロワイヤル」で自信満々にアイドル対決での勝負を賭けた“ステラ”。
相変わらずなんで輝いてるのか分からない“マキシ”も“ステラ”側の仕込みによって
苦境に立たされますが・・・中年男性連続失踪事件がそういう絡み方をするとは(苦笑)。

アイドル対決が沈静化したその後は“夏野”と“雷火”の勝負が待っていた・・・と思ったら
あっさりと決着がついて“菜沙”の謝罪、そして“夏野”への断罪に話が繋がっていく。
たじろぐ“夏野”の様子から察してしまう“和人”の心中にあるのは絶望か、侮蔑か。

「大罪シリーズ」の最終巻『色欲』を書けないのではなく「書かない」理由が目覚めない
“九郎”の姿と被ったとき、物語は一気に急展開していきます・・・ってこれ、どーすんの!?
救いのない道に希望はあるのか、最終巻となる次巻の刊行を待ちたいと思います。

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2014年06月14日

『パナティーア異譚3 再会のクロスロード』

竹岡葉月 先生が贈る異世界英雄リバースファンタジー、第3巻は同じく異世界へと召喚
された“路葉響子”を探すべく“理人”が砂漠を超え、捜索の手を伸ばしていきます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_09


「SIDE KYOKO」と「SIDE RIHITO」に大きく章を分けて話を進めていく構成をとる今巻。
前半で“理人”を心の拠り所として不安いっぱいの異世界を生き抜いてきた“響子”の
頑張りを見てきただけに「あの間の悪さはないわー」と“理人”へ言いたくなる心境。

もちろん、“理人”も頑張っていなかったワケではありません。“バイヤーン”から提示
された無理難題に対して勇者としての力はそこそこに機転を活かして対処し旅仲間である
“イシュアン”や“ウルスラ”の株も上げたりしています・・・って、そこがアカンのか。

ということで、“バイヤーン”のちょっとした仕返しも重なって最悪の道を選ぶことと
なった“響子”、そして“理人”。彼はもう自業自得なので尻拭いというか報いを粛々と
受けてもらいましょう。その先で彼が誰を選ぶことになるのか、注目しておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年06月13日

『七曲ナナミの斜めな事情 3』

雨木シュウスケ 先生が贈る学園×青春×バトルストーリー、第3巻は“ナナミ”の暴走が
“ハチ”の日常に少なからず影響を及ぼす中、物語としての軸が少しずつ動いていきます。
(イラスト:硯 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/31838#35453


“ナナミ”めんどくせー! と思わず言いたくなる非日常の数々。場を設けてしまう彼女
の母親が愚考するのも、まぁ分かるというもの。その思惑に乗ることもなければ合わせる
そぶりもないのが彼女のらしさ、というか本質なのも首肯できてしまうワケですが。

そんな“ナナミ”の暴走に付き合わされる“ハチ”も一度は心折れかけますが、“陸車”
の説得もあってか再び彼女と向き合う姿は敬意を覚えます。言わなければ伝わらない、の
前に会話が成立しないとか正直もうどうしたら、って言いたくなりますもの。

ということで名前を呼んで、呼ばれてあたふたする2人に対する真意を見せた“陸車”に
一定の回答を示した“ハチ”──“ナナミ”はまだですが──ですけれども、動き始めた
事態がそれを許さなくなりそう。気苦労を背負う彼を引き続き応援したいところです。

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2014年06月12日

『魔装学園H×H2』

フィギュア化企画が進行中で勢いを見せる 久慈マサムネ 先生のハイブリッド・バトル。
第2巻は“愛音”に続き“姫川”を羞恥プレイもとい接続改装でパワーアップさせます。
(イラスト:Hisasi 先生 メカデザイン:黒銀 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321310000117


いやー、もうね、18禁のマーク必要なんじゃないかと思いますね。勢いがつきすぎていて
心配になるくらいで。電車の中で挿絵のあるページを開いて読めないのが弊害か(苦笑)。
それにしても Hisasi 先生のイラスト、エロすぎるねん。GJとしか言いようが無いねん。

ということで今回は“怜悧”が用意したイメクラ・・・もといデートシミュレーターでもって
突如現れた敵、“アルディア”の圧倒的な脅威に対抗する力「絶頂改装(クライマックス・
ハイブリッド)」を得ようとする過程、とりわけ“姫川”の苦悩に身悶える姿に注目です。

“アルディア”に加えての敵新勢力をウエストUSAのハート・ハイブリッド・ギアチーム
「MASTERS」の助力も得つつ何とか退けた“傷無”たち。深まる「エロス」の謎、敵の思惑、
そして“スカーレット”の発言の真意は? 続く展開が気になる引きを見せております。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年06月11日

『黒き英雄の一撃無双<ワンターンキル!> 3.堕ちゆく義妹』

望公太 先生のネオ・ヒロイック・バトルエンタメ。第3巻は“雪羽”優勝を確実視する
聖春学園ランキング戦に番狂わせを起こす“セリア”と“緋蜜”の思惑が交錯します。
(イラスト/夕薙 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/543.html


“悠理”と“雪羽”の微笑ましい光景を見て覚悟を決めた“セリア”の無双ぶりが凶悪。
その圧倒的な強さに加え、彼女の覚悟に気づいた“ルーシア”に対して明かす兄妹の真実
に注目してほしいところです。その覚悟を止めるために主義を曲げた“悠理”についても。

その覚悟に付き合わされてしまうのかと思いきや、知らぬ間に一杯食わせる形となった
“雪羽”。その内に潜むものは何なのか。“悠理”と似たような境遇にある点も気になる
ところです。その彼からの「告白」をどう受け止めるのかは次巻のお楽しみということで。

波乱を呼んだ「聖春学園ランキング戦」の仕掛け人である“緋蜜”が何を知っているのか
分からないところや、世界最強のとばっちりを食ったことで七天騎士たちを唖然とさせた
「黒魔女派」にも何やら伏線があるようで・・・とまだまだ魅せてくれそうな雰囲気です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル