2014年06月30日

『艦隊これくしょん ─艦これ─ 鶴翼の絆2』

内田弘樹 先生が贈る、“瑞鶴”視点で「艦これ」の世界を描く本格戦記小説。第2巻は
「鉄底海峡(アイアンボトム・サウンド)」の戦況にて“提督”がある決断を下します。
(原作・監修:「艦これ」運営鎮守府 イラスト:魔太郎 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000614


西方海域を解放して一段落したかと思いきやすぐさま南方海域、サーモン海に新しく建造
されつつある敵泊地を叩く「SA作戦」を発動する“提督”。「金剛型」の艦娘や新しく
着任した「阿賀野型」軽巡も投入して総力戦に臨みますが苦戦に次ぐ苦戦を強いられます。

激しい戦いの中で誰しもが「あの戦争」のことを思い返さずにはいられない中“比叡”が
作戦中の落ち度を機に過去に引きずられて失意の底に。“提督”が切り札として用意した
艦娘“大和”もまた昔年の悔恨を胸に抱き、戦意なく再び沈むことを望んでしまう始末。

頑なな2人を力ずくで説得にかかる“瑞鶴”そして“榛名”が実を結ぶのか最後まで肝を
冷やす展開でしたが、艦娘として新たに生を受けたことを前向きに捉えて新型の深海棲艦
へ果敢に挑んでいく姿には熱く感じるものがありました。今巻も素晴らしい内容でした。

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2014年06月29日

『RPF レッドドラゴン VI 第六夜(下) 果ての果て』

虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟。五人のためのゲーム、六夜限り
の物語(フィクション)。六夜後半を綴る 三田誠 先生の一冊、読ませていただきました。
(イラスト:しまどりる 先生)

http://sai-zen-sen.jp/publications/reddragon06-2.html
http://sai-zen-sen.jp/special/reddragon/


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  スアロー:な、なるほど・・・・・・。
  エィハ:何がなるほどなんですか! 説明してくださいよ!(笑)
  太田克史:どうですか皆さん、これがグッスマさんの本気ですよ(一同爆笑)。
  婁:どうですかじゃなくて、力の入れどころがおかしい!
  FM:では皆さんご着席を。そして、開始前に少しグッスマの田中さんから説明を。
  田中:はい。というわけで、真最終決戦のジオラマですが、実はこちらの方が先に
     進行してました。
  エィハ:え、それはさっきの戦場よりも先に?
  田中:ええ。ほとんど同時ではあったんですが、フィギュアのサイズなんかは
     このジオラマのマス目から割り出されてますね。
  禍グラバ:あ、ホントだ。こっちはマス目が書いてある!
  FM:まあ、これ以上のない、本当に最後の最後のステージでございます。
     まさかここまで全員残っているとは思っていませんでした(一同爆笑)。
  忌ブキ:ひどい!
  禍グラバ:いやまあ、こちらも死は覚悟してましたしね・・・・・・。
 _____________________________________


先日拝見したジオラマの写真では収まらなかったと言うのですか! 確かにこれは一夜限り
とは言え力のかけ方がおかしい(苦笑)。巻末のフィギュア資料とかWebのトップイラスト
一覧を眺めていると何かいろいろなものが心の中に去来してくる今日この頃であります。

http://togetter.com/li/647022


そんな驚愕に満ちあふれる真最終決戦では“禍グラバ”が、“忌ブキ”が、“エィハ”が、
“スアロー”が、そして“婁”が、それぞれの信念を胸に共闘したり、激突したりと全て
において見どころしかない、という激しいせめぎ合いに惹き込まれることしきりでした。

中でも“婁”と“スアロー”のやり取り、まさか「魅了」されてからあの結末に辿り着く
とは・・・。もはや運命的と言うしかない劇的な幕切れでした。本作自身もそうなりますが
RPF新巨大プロジェクトなる企画が進行中とのことで新たな伝説を生む兆しに期待です。

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2014年06月28日

『視ル視ルうちに好きになる』

普通じゃないモノが見える少女が相談にのってくれる、という噂が囁かれる高校を舞台に
扇風気周 先生が贈る、未来が視える少女と生命が視える少年の織り成す物語を拝読です。
(イラスト/フカヒレ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866682-4/


生命が視えるだけでなく、吸い取ることも与えることも出来る。子供の頃から身についた
能力が元で悩み、一つの決断を下してしまった“洋平”。未来が見える“早苗”と出会い
「お前は絶望しないのか・・・・・・?」と見解の相違を問いかける所から物語は動き出す──。

いやぁ、実にイイお話。ちょっと異質で、それでいてピュアな少年少女の青春と恋愛を描く
所ですとか、「未来が見える」ということで疎まれる日々を過ごしてきた“早苗”が挫ける
ことなく視える未来と共に歩んでいこうとしている姿勢ですとか、胸を打つものがあります。

“洋平”も“早苗”と出会う前と出会った後で考え方を変えて前向きに、彼女と共に在る
ことを望んでいく過程も良かったと思います。続きがあっても何ら問題ないと思いますし、
このまま綺麗に纏めたままにするのもまた良いと思います。判断は編集部に委ねます。

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2014年06月27日

『異世界因果のトラベローグ3』

姫ノ木あく 先生が贈る異世界ファンタジー修学旅行シリーズ。第3巻は“弘武”と“鼎”
の帰還に沸く中、戦争に巻き込まれる二年B組の面々が元の世界に戻れるかに注目です。
(イラスト:カグユヅ 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784906866847


ダークエルフからの突然の攻勢にも耐えうる策を講じる“なるあ”何者!? という中で
彼女が示した「アエテルナミア」を含む世界が誰かの創作物ではないか、という疑念。
鍵を握る人物を突き詰めていくにつれ“弘武”の存在が大きな意味合いを持ち始めます。

勧善懲悪な結末であるとか、隠された能力の応酬でシーソーゲームを繰り広げたり、と
少年マンガのようなノリが爽快感を生み出しています。“弘武”が色々とイイ思いをする
場面に出くわすハーレム展開もしっかりとオチに活かしていてよろしいかと思います。

やはり一番のお気に入りは“なるあ”でしょう。途中、“弘武”が彼女の本心に触れる
場面がありますが、あのへんのやりとりは思わずゴロゴロ転がりたくなるくらいです。
いつか来るその時までドタバタラブコメを続けてほしいと思える大団円ぶりでした。

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2014年06月26日

『俺が生きる意味(レゾンデートル)5 都心楼のディザイア』

赤月カケヤ 先生が贈る戦慄のパニックホラー。第5巻は櫛灘学園に編入した“斗和”が
百貨店を舞台にした惨劇の渦中へ。過去最悪のソウルテイカー登場をどう凌ぐか注目です。
(イラスト/しらび 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514902


あ、今回は単巻で話が纏まるんですね。神悠言の巫女たちとの微笑ましい会話の中から
異能力の性質への理解を深めた“斗和”が選んだ選択肢、それに誤りがなかったことは
“楓”のモノローグも証明してくれています。運がいいとしか言いようがないです。

この世界で言う「神」の存在が実に慈悲がない。その声が聞こえる“霜月”に導かれて
神の思惑に“斗和”が乗ってしまうのかが物語のポイント。彼に憧れる幼なじみにして
アイドルの“瞬夏”が見せる異常性もこの世界を知る上での1つの要素にはなりそう。

とんでもない場面で予想外の登場人物とありえない力で共闘する“斗和”。その人物が
示す「欠片(パーシュ)」を集める者の意図と事態の解決策、そして間違った道を行く
“斗和”を諭したい人物の思惑。世界は滅ぶしかないのか、次巻の動向も気になります。


#よろしければ、こちらもどうぞ。

#◆『俺が生きる意味(レゾンデートル)』の赤月カケヤ先生、
#  改めてパニックホラーを語る #ラノベ
#【 http://togetter.com/li/652553


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2014年06月25日

『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ) 2』

森田季節 先生が贈る異能力者の光と闇を描くリアル・アクション。第2巻はトーナメント
優勝を機に少しは境遇が改善された“朱雀”たちに新たな問題が浮上することとなります。
(イラスト/にぃと 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514957


「KC」優勝を境に少なからずメディアに顔を出したりする仕事が増えて生活水準が幾らか
改善された“朱雀”と“小手毬”。忙しさに追われる中、いつしか“小手毬”に人気が
集まり、精神的・肉体的距離感が生まれているような感覚に陥っていく2人──。

ということで、売れないお笑いコンビが一段高いステージにのし上がったときのトラブル
あれこれを描くかのような話運びで、1巻とはまた違った“朱雀”のダメダメっぷりを
目の当たりにすることになります。彼を信じている“小手毬”が不憫でなりません。

“川匂”ほか同業者のやっかみに巻き込まれたりしながら思い知る「異能力制限法」に
隠された黒い思惑。色々とブレましたが、戦うことが本分と存在意義を再定義して立ち
向かっていく“朱雀”は“滝ヶ峰”の思惑に沿う働きを見せられるか、次巻に注目です。


#よろしければ、こちらもどうぞ。

#◆リアルお笑い物語≒異能力バトル!?
#  〜「芸人ディスティネーション」と「不戦無敵の影殺師2」〜
#【 http://togetter.com/li/682680


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2014年06月24日

『人生 第8章』

川岸殴魚 先生の人生相談コメディもアニメ放映開始に向けて準備が進む中、第8巻では
執拗な生徒会の嫌がらせで存続の危機に立たされる「第二新聞部」に新入部員が登場です。
(イラスト/ななせめるち 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514933
http://gagaga-lululu.jp/gagaga/jinsei/
http://www.vap.co.jp/jinsei/


2年生になり、正式に第二新聞部の部員となった「お悩み相談コーナー」回答者の面々。
事あるごとにエロい妄想が頭をよぎる“勇樹”を断罪するかのように生徒会長“香織”と
第一新聞部部長“よしたか”が共闘して第二新聞部に無理難題をふっかけてきます。

そこで新入生の確保が必要になるワケですが未来のメディアミックス王こと“よしたか”
の先制に為す術がない・・・かと思いきや、お遊び系の大学サークルと化した第一新聞部に
隙あり、ということでモルドバからの留学生“アリーナ”の獲得に乗り出します。

強引かつ力押しの“いくみ”、“アリーナ”に世話を焼く姿に嫉妬が絶えない“梨乃”、
九条家ネタで周囲をどん底に落とす“ふみ”、いつも絵心しか介さない“絵美”、彼女ら
の回答力でもって嫌がらせを退けた“勇樹”たちは次回、旅先でやらかすかも知れません。

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2014年06月23日

『俺、ツインテールになります。6』

アニメのキービジュアルも出て勢いづく 水沢夢 先生のツインテール愛あふれるシリーズ。
第6巻はアルティメギルに端を発する“ダークグラスパー”の異変が物語の軸となります。
(イラスト/春日歩 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514919
http://www.tbs.co.jp/anime/ore_twi/


“テイルブルー”対策として同人誌作りのノウハウを学んだエレメリアンたちの努力が実を
結ぶことになるとは。それが元で罰ゲームをやる破目に陥ったり、戦隊モノのお約束である
「仲間同士の戦い」もやらかしたり、と今巻は“愛香”さんイイ所なしでございましたね。

他方、アルティメギル首領から愛想を尽かされた“ダークグラスパー”。組織を追われた
彼女が恥を忍んで舞い込んだ“総二”の家で恋の花を咲かせ、“愛香”たちも気が気でない
状況に突入します。・・・ラブコメ時空にも落ち着いて対応する“総二”との温度差が面白い。

“ダークグラスパー”に追い討ちをかける幹部エレメリアン“プテラギルディ”の属性が
意外なキーワードとなって“総二”たちを苦しめ、そして新しい仲間を得るきっかけとも
なります。“メガ・ネ”とのやりとりを含む熱い話運びにぜひ注目してほしい所です。


#6巻の裏話など、あるそうですよ。

#◆俺、ツインテールになります。6巻発売!
#【 http://yumenotwintale.blog.fc2.com/blog-entry-54.html


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2014年06月22日

『現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと2』

師走トオル 先生が贈るセガ公認のハードなガールズ・ストーリー。第2巻は“夢実”と
“ほたる”が“勇雄”の所属高校へ通学することになり、更に騒がしい日々を送ります。
(イラスト/KEI 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866644-2/


「電撃文庫MAGAZINE」に掲載の短編4つに書き下ろしの短編を1つ、そしてセガ好きで
無くとも聞いたことがあるであろう 中裕司 氏にセガについて語ってもらうインタビュー
も収録という構成。だからこそ読者アンケートの結果も極端に偏るのだろうなと拝察。

学校に通うようになったセガハードの神々がなぜ争わなくてはならないのか・・・自尊心が
強すぎるんでしょうね、多分(苦笑)。そんな不毛な争いを続ける所々で“遊伊”が
しれっと鋭い突っ込みを入れるところや“勇雄”が意外な一面を見せる所が好きです。

電撃文庫が2014年に行うフェアとして「電撃文庫FIGHTINGフェア」を発表したところでも
ありますし、ここは一つ「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」に関する話なども掘り下げつつ、
引き続きセガをネタにお話を続けていってみてはどうかと提案してみる今日この頃です。


#・・・って言ってたら「電撃PlayStation」で短編小説を書かれるようで。

#◆各誌コラボ | 進化宣言!電撃文庫 FIGHTINGフェア
#【 http://dengekibunko.dengeki.com/fighting/collaboration/

#◆師走トオル先生による「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」小講座
#【 http://togetter.com/li/681966


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2014年06月21日

『天使の3P!(スリーピース)×3』

蒼山サグ 先生が贈るロリポップ・コメディ。第3巻は“霧夢”からの果たし状をもらって
戦々恐々の“響”たちに島おこしイベントの出演依頼が舞い込んでくる所から始まります。
(イラスト/てぃんくる 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866646-6/


「あれ? “霧夢”と直接対面も果たしたのに穏やか進行?」なんて思っていたら案の定
色々と思うところはあるようでやることはしっかりやってくれます。意外な人物がその
壁役となって防いでくれますけど。そんなワケで乙女心の複雑さをアピールしてきます。

“響”との関係をこじらせてしまう“霧夢”が複雑なのは心境のみならず、“霧夢”自身
が置かれている立場、島の風習にも関係していることが分かると黙っていられないのが
彼らしいところ。“潤”たちもその想いに応えて力を貸してくれるのも同じようなもので。

誤解を生む言動は“潤”たちとも繰り広げておりますが、“霧夢”とのヤツは一番ヤバい
誤認を伴って“潤”の元に戻ってまいりました。残念ヒロイン“桜花”はどう対抗するの
でしょうか、ということで“潤”のロリポップ人生は比重を増して続いていきそうです。

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2014年06月20日

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。III ―Time to Pray―』

時雨沢恵一 先生が贈る、高校生ラノベ作家と高校生声優の近くて遠い関係を描く物語。
『ヴァイス・ヴァーサ』の大ファンという同級生の登場で2人の関係が揺れ動きます。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866647-3/


ということで“似鳥”を救うための朗読が思わぬ苦労を背負う種となった若きラノベ作家。
“佐竹”の熱い情熱をどうやって回避しようかと“似鳥”と2人で考える様子は絵になる
雰囲気を醸し出します。・・・彼女は別な悩みを同時に抱えているワケですが、あの時から。

先生に対して聞くに聞けない質問を、古株のラノベ読みだという教諭からの鋭い視点を
下敷きに聞いてしまう“似鳥”。先生の口から語られる昔話、作家としての本質を裏付け
するその内容に愕然とする彼女がまた一つ、一人の女性として成長する所が微笑ましい。

“似鳥”の挿絵を含めた可愛らしさが話を進めていくに連れて増していくのが素晴らしい。
最後に“佐竹”のフォロー? も入っているのも演出として上手いなとも思いました。
話は一段落ついた感がありますが、続きも『ヴァイス・ヴァーサ』も読んでみたいです。

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2014年06月19日

『東池袋ストレイキャッツ』

杉井光 先生が贈る新作は、ひきこもりで登校拒否を続ける少年がゴミ捨て場で拾った一本
のギターによって生き様が変わっていく様子を描く、切なくて甘い青春と音楽の物語です。
(イラスト/くろでこ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866624-4/


ギブソンES-335──。そのギターにハードロックバンドのギタリスト“キース”の霊が
宿っていたことからギターを練習させられ、ケツを叩かれるように路上演奏デビューを
果たした少年“ハル”が、辛口な点数をつけるも歌を催促してくる“ミウ”と出会う──。

ということでスター・システムだと分かっているのにどうしてここまでを心揺さぶられる
作品に仕上がるのか不思議で仕方がない。自分が演(や)りたい曲と現実の曲との差異に
迷う少女を結果的に救うことになる少年の小さな勇気。音楽を通じて繋がる描写が秀逸。

大事な人、成り行きとは言えギターを弾いて歌うことで腹の底にある熱量を思い出せる
と示してくれた、そんな人を喪った少年の悲しみがあけすけな少女とのやりとりの中で
癒され、想いに上書かれていく過程もまたほのかに青い春を醸し出していて素敵でした。


#(参考)

#◆東池袋ストレイキャッツ曲目解説
#【 http://d.hatena.ne.jp/hikarus225/20140610/1402368581


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2014年06月18日

『うちの居候が世界を掌握している!8』

七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第8巻は新たな火種を生む登場人物を
迎えるための準備段階として“真哉”の周りで起こった出来事を短編仕立てで描きます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377552.html


“ルファ”にちゃんとした絵がつくとちょっと嬉しくなるというか、親心にも似た心境が。
ということで「ちょっとそのご趣味はどうなの?」というお嬢さんが秘蔵の動画を順々に
眺めていく、という構成で短編を6つほど読ませる構成となっております。

全般的に“莉子”のサディスティックぶりが目立つところ。特に退屈な“桃香”のために
“真哉”が用意したとある「ゲーム」で見せた言動は圧巻。あと、被害を受けた“小雪”
の羞恥心あふれる姿と言動がいたく被虐心をそそる感じで大変よろしいかと思います。

水着回はイラストで眼福な面も含めて安定したテーマでもありましたし、“ルファ”の
入社試験で彼も彼女も凄いことをしでかしたんだと思うと改めて驚かされる話でもあり
ました。ということで、いよいよ次巻は決意を秘めたお嬢さんの登場に期待しましょう。

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2014年06月17日

『ヴァルキリーワークス4』

逢空万太 先生が贈る二人で一人のヴァルキリーアクションコメディ。第4巻は再来した
“ヴァルトラウテ”に“理樹”がリビドー全開で対応し、戦乙女たちが巻き込まれます。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377521.html


もー、本当に“理樹”が色々とやりたい放題というかラッキースケベじゃなくてただの
スケベぶりを“フェルスズ”のみならず、という所で発揮しまくっております。“科乃”
がその良き抑止力ではありますが、彼女も彼のことは満更でもないんですよねぇ・・・。

“フードマン”から新しく力を得た“ヴァルトラウテ”が“理樹”たちに再戦を望む理由
がまた「“理樹”爆発しろ」的なワケで。何が彼をひきつける要因となるのか、戦乙女
たちとは違った謎に包まれる“理樹”の存在理由がどう明かされるかが今後の注目点。

浮気者としてお仕置きされるのはよしとして、暗躍する“フードマン”の考えもいまいち
読みきれない所がありますし、今回“理樹”を手助けしたおねーさんもいわくがありそう
ですし、何より引き際が怪しすぎますし、まだまだ油断ならない展開が待っていそうです。

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2014年06月16日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア2』

大森藤ノ 先生の大人気シリーズ「ダンまち」のスピンオフ作品。第2巻はダンジョンの
宿場街で発生した殺人事件の解決に乗り出した“アイズ”たちが思わぬ局面を迎えます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生 キャラクター原案:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377163.html


「怪物祭(モンスターフィリア)」で発生した食人花騒動が意外にも尾を引くかたちに。
“ロキ”も落とし前をつけさせるためとは首を突っ込んだせいで引くに引けない所まで
巻き込まれる破目に。“ウラノス”も含めて曲者たちでいっぱいですね、神様たちは。

そのお祭で壊した武器の修繕費を賄うべくダンジョン・アタックに向かう“アイズ”たち
も推理に頭を働かせる中、街中にモンスターと“アイズ”の心を揺り動かす赤髪の調教師
が登場。「アリア」という単語にどれだけの重さがあるのかはまだ計り知れません。

“アイズ”にも悲願というものがあり、そこに至るまでには自分がまだ弱いと感じている
ところが印象的。その彼女にとって一つの救いになるかも知れない“ベル”とはなかなか
距離が縮まらないワケですが、頑張ってほしいですね、ということで次は本編ですかね。

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2014年06月15日

『犬とハサミは使いよう9』

更伊俊介 先生が贈る不条理コメディ、第9巻は“菜沙”の仕業かと思わせる“マキシ”への
宣戦布告に中年男性連続失踪事件が重なって新稲葉の街はにわかに騒がしくなります。
(イラスト:鍋島テツヒロ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


「アイドルライブロワイヤル」で自信満々にアイドル対決での勝負を賭けた“ステラ”。
相変わらずなんで輝いてるのか分からない“マキシ”も“ステラ”側の仕込みによって
苦境に立たされますが・・・中年男性連続失踪事件がそういう絡み方をするとは(苦笑)。

アイドル対決が沈静化したその後は“夏野”と“雷火”の勝負が待っていた・・・と思ったら
あっさりと決着がついて“菜沙”の謝罪、そして“夏野”への断罪に話が繋がっていく。
たじろぐ“夏野”の様子から察してしまう“和人”の心中にあるのは絶望か、侮蔑か。

「大罪シリーズ」の最終巻『色欲』を書けないのではなく「書かない」理由が目覚めない
“九郎”の姿と被ったとき、物語は一気に急展開していきます・・・ってこれ、どーすんの!?
救いのない道に希望はあるのか、最終巻となる次巻の刊行を待ちたいと思います。

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2014年06月14日

『パナティーア異譚3 再会のクロスロード』

竹岡葉月 先生が贈る異世界英雄リバースファンタジー、第3巻は同じく異世界へと召喚
された“路葉響子”を探すべく“理人”が砂漠を超え、捜索の手を伸ばしていきます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_09


「SIDE KYOKO」と「SIDE RIHITO」に大きく章を分けて話を進めていく構成をとる今巻。
前半で“理人”を心の拠り所として不安いっぱいの異世界を生き抜いてきた“響子”の
頑張りを見てきただけに「あの間の悪さはないわー」と“理人”へ言いたくなる心境。

もちろん、“理人”も頑張っていなかったワケではありません。“バイヤーン”から提示
された無理難題に対して勇者としての力はそこそこに機転を活かして対処し旅仲間である
“イシュアン”や“ウルスラ”の株も上げたりしています・・・って、そこがアカンのか。

ということで、“バイヤーン”のちょっとした仕返しも重なって最悪の道を選ぶことと
なった“響子”、そして“理人”。彼はもう自業自得なので尻拭いというか報いを粛々と
受けてもらいましょう。その先で彼が誰を選ぶことになるのか、注目しておきます。

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2014年06月13日

『七曲ナナミの斜めな事情 3』

雨木シュウスケ 先生が贈る学園×青春×バトルストーリー、第3巻は“ナナミ”の暴走が
“ハチ”の日常に少なからず影響を及ぼす中、物語としての軸が少しずつ動いていきます。
(イラスト:硯 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/31838#35453


“ナナミ”めんどくせー! と思わず言いたくなる非日常の数々。場を設けてしまう彼女
の母親が愚考するのも、まぁ分かるというもの。その思惑に乗ることもなければ合わせる
そぶりもないのが彼女のらしさ、というか本質なのも首肯できてしまうワケですが。

そんな“ナナミ”の暴走に付き合わされる“ハチ”も一度は心折れかけますが、“陸車”
の説得もあってか再び彼女と向き合う姿は敬意を覚えます。言わなければ伝わらない、の
前に会話が成立しないとか正直もうどうしたら、って言いたくなりますもの。

ということで名前を呼んで、呼ばれてあたふたする2人に対する真意を見せた“陸車”に
一定の回答を示した“ハチ”──“ナナミ”はまだですが──ですけれども、動き始めた
事態がそれを許さなくなりそう。気苦労を背負う彼を引き続き応援したいところです。

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2014年06月12日

『魔装学園H×H2』

フィギュア化企画が進行中で勢いを見せる 久慈マサムネ 先生のハイブリッド・バトル。
第2巻は“愛音”に続き“姫川”を羞恥プレイもとい接続改装でパワーアップさせます。
(イラスト:Hisasi 先生 メカデザイン:黒銀 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321310000117


いやー、もうね、18禁のマーク必要なんじゃないかと思いますね。勢いがつきすぎていて
心配になるくらいで。電車の中で挿絵のあるページを開いて読めないのが弊害か(苦笑)。
それにしても Hisasi 先生のイラスト、エロすぎるねん。GJとしか言いようが無いねん。

ということで今回は“怜悧”が用意したイメクラ・・・もといデートシミュレーターでもって
突如現れた敵、“アルディア”の圧倒的な脅威に対抗する力「絶頂改装(クライマックス・
ハイブリッド)」を得ようとする過程、とりわけ“姫川”の苦悩に身悶える姿に注目です。

“アルディア”に加えての敵新勢力をウエストUSAのハート・ハイブリッド・ギアチーム
「MASTERS」の助力も得つつ何とか退けた“傷無”たち。深まる「エロス」の謎、敵の思惑、
そして“スカーレット”の発言の真意は? 続く展開が気になる引きを見せております。

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2014年06月11日

『黒き英雄の一撃無双<ワンターンキル!> 3.堕ちゆく義妹』

望公太 先生のネオ・ヒロイック・バトルエンタメ。第3巻は“雪羽”優勝を確実視する
聖春学園ランキング戦に番狂わせを起こす“セリア”と“緋蜜”の思惑が交錯します。
(イラスト/夕薙 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/543.html


“悠理”と“雪羽”の微笑ましい光景を見て覚悟を決めた“セリア”の無双ぶりが凶悪。
その圧倒的な強さに加え、彼女の覚悟に気づいた“ルーシア”に対して明かす兄妹の真実
に注目してほしいところです。その覚悟を止めるために主義を曲げた“悠理”についても。

その覚悟に付き合わされてしまうのかと思いきや、知らぬ間に一杯食わせる形となった
“雪羽”。その内に潜むものは何なのか。“悠理”と似たような境遇にある点も気になる
ところです。その彼からの「告白」をどう受け止めるのかは次巻のお楽しみということで。

波乱を呼んだ「聖春学園ランキング戦」の仕掛け人である“緋蜜”が何を知っているのか
分からないところや、世界最強のとばっちりを食ったことで七天騎士たちを唖然とさせた
「黒魔女派」にも何やら伏線があるようで・・・とまだまだ魅せてくれそうな雰囲気です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル