2014年05月28日

『聖剣と魔竜の世界4』

サイトウケンジ 先生が贈る聖剣と魔竜のクライマックスバトル。第4巻は“月夜野日和”
と魔竜クロウ・クルーワッハを連れた“ファリー”の登場でかつて無い混乱が訪れます。
(イラスト:黒銀 先生)

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都市をまるごと巻き込んだ“アーリ”と“ファリー”の姉妹喧嘩。「聖剣と魔竜の世界」
に関する見解の相違からここまでやられたらたまったものではありません。それでいて
“アーリ”のブレない姿勢、俗世あるいは“カガリ”への毒されっぷりが半端ないです。

そしていよいよ黒幕たる“日和”の仕掛け、真の姿に気づいた“カガリ”と“灯花”の
心中は穏やかに、けれど残酷に傷つけられることになります。けれどその真意を知っても
なお「バベル」の力をもって運命に抗い、徹底的に許さない態度を示すのが彼ららしい。

そんな二つの姉妹喧嘩を遠めに観察する、いろいろと大らかすぎる人たちの言動がとても
意味深長で、世界が一家族の思惑に翻弄されているだけなのではと勘ぐりたくなる流れ。
“アーリ”と“灯花”の好感度に追いつかないヘタレな“カガリ”の明日はどっちだ!?

posted by 秋野ソラ at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル