2014年05月04日

『"藤壺" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(10)』

野村美月 先生が贈る大人気学園ロマンス、最終巻は“一朱”とは別の「虞美人」の正体、
“ヒカル”の死の秘密、“是光”の恋の行方、等々すべてに決着がつく結末を迎えます。
(イラスト:竹岡美穂 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


“藤乃”になりすました者から送られてくるメールの常軌の逸し具合におののくと共に
その背景にあるコンプレックスや“ヒカル”への想いに怖さを感じずにはいられません。
本物の“藤乃”と対峙するシーンは衝撃的すぎてハラハラ、ドキドキの連続でした。

当事者が揃う場面で“藤乃”が告げたあの夜の真実。そうまでして彼女が、“ヒカル”が
互いの想いに苦しんでいたのか、悩み続けていたのかと思うと悲壮感が抑えられません。
“藤乃”は救われないのか、そう思わせる雰囲気を払拭してくれたのが“是光”でした。

恋人が出来たことで、“ヒカル”とは違いしっかりと他の女性陣と気持ちの整理をつけた
“是光”が“ヒカル”と別れるシーンは思わずもらい泣きする所でした。危ない危ない。
これだけの名作を生みながらあと2ヶ月連続で刊行を続ける 竹岡 先生には脱帽です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル