2014年05月02日

『いずも荘はいつも十月 そのにっ!』

三門鉄狼 先生が贈る、人間と神様が一つ屋根の下系同居コメディ。第2巻は“猫子”に
加えて新たな神“イワナガヒメ”の悩み解決のためアイドルになることを目指します!?
(イラスト:アカバネ 先生)

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なまじ人と同じ姿をしているから誤解してしまっている「神様」の存在意義。“明人”が
思わず怒りをあらわにしたのも、“イワナガヒメ”が気持ちを伝えなければならなかった
のも、すべてはそこに起因するという事実。彼ら彼女らのやるせない思いが胸に沁みます。

神位の上昇が認められるも、その制御がおぼつかない“猫子”。その隙を狙ってこれまで
散々思わせぶりだった相手の思惑どおり荒御魂に乗っ取られた彼女を静める“明人”の
想いもまた人の思い込み、あるいはエゴイズムなのだから良し悪しつけづらいところで。

・・・それにしても“ナツメ”は驚いた。挿絵指定ありだから余計に。アカバネ 先生の絵は
実に際どい部分も攻めてくるので眼福の極みと言っても過言ではないでしょう。物語に
幕を引かれたことは残念に思いますが、三門 先生の「好き」が溢れる良作でした。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル