2014年05月31日

『新約 とある魔術の禁書目録(10)』

鎌池和馬 先生が贈る大人気シリーズ。第10巻は「北欧の魔神」編の締め括り。全世界を
敵に回した“当麻”がたった一人で“オティヌス”を守り抜く彼なりの生き様を描きます。
(イラスト/はいむらきよたか 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866532-2/


かつて対峙してきた相手や共に戦ってきた仲間もお構いなしに魔神“オティヌス”を殺し、
彼女に付き添う“当麻”も殺害することで世界が救えると信じ、二人に襲い掛かる様子を
短編集の如く話を繋いで描いていく小気味の良さがバトル全開で熱いものを感じさせます。

弱りきった“オティヌス”をかばう“当麻”が、一歩間違えば即死亡という激戦の連続を
右の拳だけでなく言葉での殴り合いなどあの手この手で凌いでいき、最後には世界の意思
をも覆していく展開は見所と言えましょう。あの演説までもっていくのは奇跡でしたね。

そして最後の敵が抱く勘違いにキレた“当麻”が魅せてくれたキメ台詞。溜めに溜めての
宣言だっただけに思わず心の中でガッツポーズを出しました。彼女に課せられた最大の罰
も中々の演出でしたが、その裏で暗躍する雲上人が如き存在たちの動向が気になります。

posted by 秋野ソラ at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月30日

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉9』

今巻からイラストの担当を 片桐雛太 先生へバトンタッチして贈る 川口士 先生の大人気
美少女戦記ファンタジー。第9巻は“ウルス”を巡っての駆け引きが熱を帯びていきます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1177


ということで挿絵は変わりましたが特に違和感も無く読ませていただいております、ハイ。
それにしても“ウルス”の件は思いのほか引っ張りますね。“エレン”たちもようやく彼の
存在に気がついたと思えばそれを覆す決定打も無く。何とももどかしい展開が続きます。

その間、“エリザヴェータ”の心を掴んでいく“ウルス”が彼女の抱える闇の部分に触れ
元凶となる老婆と対峙し、遂に決定的な「弓」の力を発揮します。・・・黒い弓が無くても
いいのか、みたいなことを思いつつ“ウルス”は更なる運命の奔流へと流される破目に。

もどかしさを断ち切る契機となり得る“ティッタ”の身に訪れる謎の意思、胸の内にある
野望の片鱗が見えてきた“ヴァレンティナ”の思惑、“ティグル”を知るという青年から
その為人を聞き出そうとした所で向けられた殺意。それぞれが絡みつつ次巻へ続きます。

posted by 秋野ソラ at 01:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月29日

『クライシス・ギア4 運命の歯車(ギアズ・オブ・フェイト)』

三上康明 先生が贈るバトルアクション。第4巻は真相に辿り着くため一縷の望みを賭ける
“慎”が迦嶋田家への接触を経て雨牙家の令嬢と出会い、更なる陰謀へと巻き込まれます。
(イラスト:白井鋭利 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630783-3


何の因果か気の強い“オーレリア”と組んで迦嶋田家、そして“迦嶋田誠弥”へ挑む“慎”
ですが、やはり敵は大きくて陰湿で一歩も二歩も及ばない。けれど底意地の悪さを魅せて
最後まで足掻き、“オーレリア”を過去からも救うその姿は爽快感を味わわせてくれます。

“慎”の苦境に手を差し伸べた第三世代クライシス・ギアの開発者“白州みやこ”。彼に
クソメガネと呼ばれる“尋務”と何やら画策している所が気になります。“誠弥”との
因縁を断ち切りたい“璃菜”の活躍も見所。少女に大剣、イイですね。実に映えますね。

その“璃菜”が戦いの場で思いがけず出会った人物が告げた1つの不審、そして“柚”が
所在を突き止めた“蒼狼”が掴んだ確証。全てが繋がったとき、国の危機が幕を上げる。
“慎”の秘密に“紗々良”が気付き始める兆候も含め、運命の転がる先に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月28日

『聖剣と魔竜の世界4』

サイトウケンジ 先生が贈る聖剣と魔竜のクライマックスバトル。第4巻は“月夜野日和”
と魔竜クロウ・クルーワッハを連れた“ファリー”の登場でかつて無い混乱が訪れます。
(イラスト:黒銀 先生)

http://over-lap.co.jp/%E8%81%96%E5%89%A3%E3%81%A8%E9%AD%94%E7%AB%9C%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%EF%BC%94/product/0/9784906866823/?cat=BNK&swrd=


都市をまるごと巻き込んだ“アーリ”と“ファリー”の姉妹喧嘩。「聖剣と魔竜の世界」
に関する見解の相違からここまでやられたらたまったものではありません。それでいて
“アーリ”のブレない姿勢、俗世あるいは“カガリ”への毒されっぷりが半端ないです。

そしていよいよ黒幕たる“日和”の仕掛け、真の姿に気づいた“カガリ”と“灯花”の
心中は穏やかに、けれど残酷に傷つけられることになります。けれどその真意を知っても
なお「バベル」の力をもって運命に抗い、徹底的に許さない態度を示すのが彼ららしい。

そんな二つの姉妹喧嘩を遠めに観察する、いろいろと大らかすぎる人たちの言動がとても
意味深長で、世界が一家族の思惑に翻弄されているだけなのではと勘ぐりたくなる流れ。
“アーリ”と“灯花”の好感度に追いつかないヘタレな“カガリ”の明日はどっちだ!?

posted by 秋野ソラ at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月27日

『大英雄が無職で何が悪い 01 Soul Collector』

十文字青 先生が贈るもう一つの「グリムガル」。まるでゲームのような世界を生き抜く
ために、決められたレールの上を歩かず我が道を行く無職の少年の物語を拝読しました。
(イラスト:エレクトさわる 先生)

http://over-lap.co.jp/%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E9%9B%84%E3%81%8C%E7%84%A1%E8%81%B7%E3%81%A7%E4%BD%95%E3%81%8C%E6%82%AA%E3%81%84+01+Soul+Collector/product/0/9784906866809/?cat=BNK&swrd=


“ランタ”とはまた一味違うお調子者、というか自信家である“キサラギ”。同じときに
目覚めた“イチカ”や“モモヒナ”を巻き込んで我が道を行く彼が運良く魔剣を手にして
一足飛びに成長し無職の大英雄と称して好き勝手な冒険に臨む物語、という所でしょうか。

そんな旅先、「影森」という大樹海に辿り着いた一行が・・・口絵からして出落ち感の半端
ないエルフ“ミリリュ”が抱える悩み、彼女自身の問題というか選民思想の強い種族ゆえの
懸念事項を解決しちゃうあたりはハッタリだけじゃない実力もあることを示しています。

それにしても“ミリリュ”の爆乳に顔を埋め、“イチカ”に抱かれながら寝る不届き者は
実にうらやまけしからんな! と思いつつ、魔剣「ソウルコレクター」に課せられた宿命
が現実のものとなったその先をどう切り抜こうとするのか。続きが気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月26日

『きんいろカルテット!(2)』

遊歩新夢 先生が贈る青春音楽ストーリー。第2巻は国際アンサンブルコンペへの招待状が
送られてきた“菜珠沙”たちの参加資格を満たすため、新たなメンバー確保に動きます。
(イラスト:DSマイル 先生)

http://over-lap.co.jp/%E3%81%8D%E3%82%93%E3%81%84%E3%82%8D%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%81%E2%91%A1/product/0/9784906866816/?cat=BNK&swrd=


人も集まれば十人十色、楽器も揃えば千差万別。「Kiss Me Hymn」のメンバーに“由真”
や“真里菜”、問題を抱える“ミシェル”を加えてのアンサンブルをどう成功させるか。
“貴ノ恵”の執念と「接着剤」というキーワードが印象に残る展開で魅せてくれます。

そして「歌う」という表現。音楽バカであることを自称する“英司”の指導を受けて
その豊かさを増していく“菜珠沙”たちの活き活きとした表情が字面から伝わってくる
かのよう。このあたりの妙は前巻から変わらぬ素晴らしい点の1つでもあります。

さらに“ミシェル”の件や“英司”のことについて鍵を握る“リチャード”の言動。
特に後者については一旦退けたものの売上げ次第ではワンチャンあるかもしれません。
そこは是非はねのけて3巻、4巻・・・そしてドラマCD化へと繋げてほしいと期待します。


#僭越ながら、まとめさせていただきました。

#『きんいろカルテット!A』音源紹介 - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/671051


posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月25日

『続・城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』

五十嵐雄策 先生が贈る、ライトノベル作家を目指す少女の物語、その続編。拾い上げ組
として作家デビューが決まった“奈央”は“渉”との二人三脚で新たな局面を迎えます。
(イラスト/翠燕 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866509-4/


授賞式の見学に始まり、同じ高校生作家にして受賞組の“久遠時三月”にライバル視され
“渉”はラッキースケベな目に遭いつつ“奈央”を作家としてデビューさせるために尽力
する。その結果として彼女は作家としてのスタート地点にようやく立つまでに至る──。

作中で残りのメソッド、「原稿修正の基本方針」「取材のやり方」「文庫ができるまで」
「あとがきについて」「作家としての心構え」に言及するにあたり今回も実在の作品や
作家さん、それらに関係するエピソードがわんさか出てくるので引き続き楽しめます。

作家としてデビューすることはゴールではない、という点に触れているあたりは流石に
重みのあるところであったかと思います。“奈央”と“渉”の恋の行方についても着実
にまとめてくれていて単純に読み物としても楽しめたと思います。面白かったです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月24日

『エロマンガ先生(2) 妹と世界で一番面白い小説』

「電撃大王」にて rin 先生によるコミカライズを早くも決めた 伏見つかさ 先生の注目作。
第2巻は兄妹の夢を叶えるため「妹小説(仮)」出版に向けて“マサムネ”たちが動きます。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866531-5/


訴えられても文句が言えないほどの無法ぶりを見せる“紗霧”の愚行を経て、兄妹の作品
を出版できるようになったと思ったら刊行予定日は1年後。小説家として身を立てる必要
のあった“マサムネ”たちは起死回生の策として「ラノベ天下一武闘会」にうって出る。

いわゆる「龍皇杯」のような企画に横槍を入れてきたのが“マサムネ”の宿敵とも言える
“千寿ムラマサ”。圧倒的な売上部数を誇る大先生から告げられた真実、そしてお願いに
屈することなく挑んでいく“マサムネ”が男らしさを魅せつけてくれます。

何のために小説を書くのか、ということを極限まで突き詰めた解の1つが“ムラマサ”で
あるとも言えるワケで実に興味深いキャラです。居たら居たで面倒ではあると思いますが。
夢の途中にある2人にはどんな運命が待ち受けているやら。続きを楽しみにしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月23日

『はたらく魔王さま!11』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー、第11巻は地球へと戻ってきた
“恵美”に借金の請求を突きつける“真奥”が現れ、安息する間もない日々が続きます。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866554-4/


まぁ、“真奥”対して恩義は感じている“恵美”のほうが一枚上手だったワケですが。
中々に新鮮な制服姿でありますね。戻ってきてからの二人の関係に気を揉む“千恵”も
新しい一歩を踏み出した“恵美”と張り合う“真奥”の姿を見て一安心、でしょうか。

“エメラダ”から告げられた“オルバ”の思惑、“ノルド”からのろけられつつ打ち明け
られた“ライラ”の所業、“志波”から語られた「世界組成」の真意。色々な事が様々な
面から判明する重要な話でもありました。・・・“恵美”のキレっぷりは支持する派です。

思わぬところから「エンテ・イスラ」の人類に危機が降りかかる恐れを知った“真奥”
たちは「天界」と「セフィラ」を良好な関係で結びつける必要がありますが、さてどう
動くか。“川田”の指摘にもある人間関係の動きと共に続きを注視したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月22日

『サクラカグラ 1』

名作『ONE〜輝く季節へ〜』『Kanon』の制作に携わった 久弥直樹 先生の長編小説処女作。
とある依頼から学園の謎に迫る少女の日常が歪みを帯びていく学園ミステリーを拝読です。
(Illustration/岸田メル 先生)

http://www.seikaisha.co.jp/information/2014/04/23-post-213.html


「僕が誰に殺されたのか知りたい」。誰の目にも映らない、記憶も定かでないという少年
を視ることのできる少女“此花”。彼女がなし崩しに受けたその依頼をこなす中で変化
していく「日常」を意識させると共に、彼がついた「嘘」がその日常を揺り動かします。

「──正義の味方は、人知れず戦うものだから」。場面は変わって「リンネカグラ」では
“ぼく”と“凜音”という二人の邂逅を描きます。“此花”たちの話は? と思って油断
していると終盤のどんでん返しでこの学園の異常性がいよいよ浮き彫りとなってきます。

「──この言葉は、キミにも消せない」。そして「コノハナカグラ──断章」でこれまで
提示されてきた要素が繋がり始めて「どうするの? ねぇ、どうするの?」と続きを早く
せっつきたくなる引きを見せます。新しく始まる日常がどう変化するのか、楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月21日

『聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 7』

アニメ化が決定し、七桃りお 先生によるコミック連載も始まった あわむら赤光 先生の
絶対最強の学園ソード&ソーサリィ。第7巻は“諸葉”にあらぬ嫌疑が掛けられます。
(イラスト:refeia 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377415.html


refeia 先生が「ネリーさんと暮らしたいマン2号」と仰られておりますのも実に納得。
その彼女も言及する“ヂーシン”がこれまた狡猾でどこまでも悪役めいているのが何とも
小憎たらしい。だからこそラストの“諸葉”のキレっぷりに共感できるワケですが。

あと、“シャルル”がすげぇ面倒臭い性格で“静乃”のファインプレーが無かったら
あの結末は訪れていなかったのかと思うと・・・いや、何かしら理由をつけて出向いてきて
いたかも知れませんね。まぁ、きっちりと〆るところは〆てくれたので良しとします。

小気味良いと感じたのは“賢典”の場面もですかね。“諸葉”の株が全力で買われている
ところが感じられて読んでいてスカッとするところでした。今回のMVPは“静乃”と判断
している今日この頃、次巻は短編集ということでラブコメ展開が期待できそうです。

posted by 秋野ソラ at 01:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月20日

『ハンドレッド5 −デュアルアクト−』

箕崎准 先生が贈るメカバトルアクション、第二部の幕を開ける第5巻は“エミリア”の
婚約解消に向けて彼女の故郷を訪れた“ハヤト”が国を賭けた陰謀に巻き込まれます。
(イラスト:大熊猫介 先生(ニトロプラス))

http://www.sbcr.jp/products/4797377156.html


“ダグラス”とその共連れがこれでもか、と言わんばかりに卑劣な悪役を努めてくれる
こともあって否応なしに窮地に立たされる“ハヤト”がそれを引っ繰り返す展開は実に
爽快です。「ハンドレッドが想いに応えてくれる」と信じることが力になるのも熱い。

今回、影の功労者となった“カレン”も気がつけば“エミリア”の願いは成就していて
“ハヤト”と引っ付きたい放題な状況。彼を手助けしてくれた教皇“セリヴィア”とも
色々あって気が気でない所。こちらからすれば爆発しろレベルな“ハヤト”君です。

舞台裏では人工生命体(ホムンクルス)“ジョーカー”の「武芸者(スレイヤー)狩り」
に巻き込まれた“カレン”が謎の声に導かれ、想いを託されるシーンもあり見どころの
一つです。何とか陰謀を食い止めたと思ったら今度は惑星レベルの危機が迫るようです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月19日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5』

「第三回ラノベ好き書店員大賞」で第1位に輝いた 大森藤ノ 先生が贈る人気シリーズ。
第5巻は罠に嵌められた“ベル”たちが深きダンジョンの決死行に臨む顛末を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377149.html
http://syotenin.ranobe.net/


400ページ近い厚さがあるのに圧倒的に読みやすい。そしてまた展開がアツい。人の妬み、
「ダンジョン」の憎しみに晒された“ベル”が「英雄」としての己の資質や“ヴェルフ”
たちの助力や数々の冒険者たちの力を集めてそれを打ち負かしていく姿が実に格好良い。

物語に彩りを添える ヤスダスズヒト 先生の見開き絵やデザイン面での趣向を凝らした
演出が目を惹く部分も評価したい所。ラッキースケベなシチュエーションにも恵まれて
益々注目を集める“ベル”ですが彼を見守る目の思惑も枝葉が伸びてきた様に感じます。

その内の1つが今回思わせぶりな言動を見せた“ヘルメス”。その真意は神という存在の
エゴイズム、あるいは享楽な思想を改めて示し、浮き彫りにする形となりました。更には
エピローグで不穏な哄笑をあげる人物も登場して油断がならない状況が続きそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月18日

『RPF レッドドラゴン VI 第六夜(上) 夢幻回廊』

虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟。五人のためのゲーム、六夜限り
の物語(フィクション)。六夜前半を綴る 三田誠 先生の一冊、読ませていただきました。
(イラスト:しまどりる 先生)

http://sai-zen-sen.jp/publications/reddragon06-1.html
http://sai-zen-sen.jp/special/reddragon/


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  スアロー:うおっ。そらすごい。
  エィハ:え? え? でもちょっとこれは・・・・・・第一夜ぶりに恨みますよFM(笑)。
      ・・・・・・ちょっと禍グラバさん聞いてよ! って言ったら禍グラバさん、超
      わたしの味方してくれるって状況じゃないかな?
  禍グラバ:おっふ。こちらにまで影響が!
  スアロー:予想外のエィハ=禍グラバ国誕生?(笑)。
  エィハ:うーん・・・・・・。
  スアロー:やばい! やばい、俺全員敵に回す!(おろおろ周囲を見回しだす)。
       ちょっとFM、何やってくれてるの!
  FM:みんなに要るものを与えているだけだよ。必要でしょ?(笑)。
  婁:(静かにうなずきながら)大変ありがたいですね。
 _____________________________________


ということで遂に戦争。大規模戦闘には各PLにサポート要員が入ったりグッスマさんに
ご協力いただいてフィギュアとかジオラマ作っちゃったりするし、星海社何やってんの
と言わせていただくと共に、この企画の凄さを再認識いたしました。すげぇよ、これ。

##レッドドラゴン 「ジオラマ写真」お蔵だしにグッドスマイルカンパニーの本気を見る
#【 http://togetter.com/li/647022


〈赤の竜〉と対峙する前にPC一人一人に改めて覚悟を決めてもらう場面がありまして
ここでも深く静かに殺意の波動に目覚めている“エィハ”が今巻もMVP級の演技を連発。
FMを唸らせた“婁”を含め揺るぎない信念をもって各人あの場に居たことが伝わります。

しまどりる先生のイラストがまた実に印象的で。見開きどんだけ描かせてるんですかと。
〈竜〉の思念からいろいろ分かったり誘いを受けたりしつつ、全てを賭ける大一番へ。
六夜の最後にしてどんな伝説が生まれたのか、最後までしかと見届けたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月17日

『終物語(上)(中)(下)』

西尾維新 先生が贈る大人気シリーズも終幕に向けていよいよ大詰め。“阿良々木暦”の
これまでの行い、そして青春の日々の過ごし方が問われる物語の数々を纏めて拝読です。
(絵:VOFAN 先生)

http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2838575
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2838613
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2838680
http://bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/nishio/


“阿良々木暦”に訪れる怪異がもたらす現象は彼自身も忘れていた「自分らしさ」の元に
なる昔話を呼び起こす。そこに何度となく現れる“忍野扇”なる少女は彼が「知っている」
ということを示唆し続ける。彼女は一体何者? 特殊な能力を有しているのだろうか──。

「私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです」そのセリフに込められた意味を
知るまでにここまで紙幅を費やしたワケですが、分かればなるほど納得の落としどころ。
揺さぶられても生き方のブレない“阿良々木暦”という少年の真骨頂を魅せてくれました。

人間強度が下がった自分を悪いとは思わなくなった彼を支える「友情出演」にも注目。
“羽川翼”のファインプレーによってあの人の再来を迎えるとは。思わず歓喜しました。
ここから10年の集大成、『続・終物語』へと続くということで最後まで見届けます。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月16日

『しずるさんと気弱な物怪たち』

「富士見ミステリー文庫」で人気を博した 上遠野浩平 先生の「しずるさん」シリーズ。
この度「星海社文庫」よりその完全新作が刊行されるということで読ませて頂きました。
(Illustration/国道12号 先生)

http://www.seikaisha.co.jp/information/2014/03/25-post-209.html


『しずるさんと無言の姫君たち』が2006年12月、その後に『騎士は恋情の血を流す』が
2009年8月に刊行されているので実に7年超、5年弱の月日が流れたワケですけれども
“しずるさん”と“よーちゃん”の世界観が自分の中にすぐ戻ってくるのだから不思議。

でも奥付を見てみると「ドラゴンマガジン」に掲載して未収録のものが3つもあるという
のだからある意味驚かされると言いますか。宙に浮いている分を拾い上げていただいた
「星海社文庫」には心より御礼申し上げる次第。更に続きを出してもらえればこれ幸い。

・・・惜しむらくはイラストが 椋本夏夜 先生じゃないことですが、まぁ瑣末なことです。
“しずるさん”も“よーちゃん”も互いを凄いと認めているし、尊敬しているという
雰囲気が良いのですよね。もちろん軽妙な謎解きで魅せてくれるところも素敵です。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月15日

『引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている2』

棺悠介 先生の引きこもり学園ラブコメ、シリーズ第2巻は「ひきこもり対策部」の一員
“ハリエット・ミューカス”こと“田中和美”の中二病発症の所以に迫っていきます。
(絵:のん 先生)

http://www2.ichijinsha.co.jp/novel/category/%E8%91%97%E8%80%85/%E6%A3%BA-%E6%82%A0%E4%BB%8B/


試験が終わって打ち上げ・・・って、素直に打ち上げできないところも“紫羽”たちらしい
といえばらしい。「ホラードンジャラ(脱衣)」で盛り上がれるあたりもどこかズレが
あると言わざるを得ません。着せ替え人形にされる“紫羽”は可愛かったですけど。

“和美”の今が在るのは、その内に秘める心の強さと妹を守りたいという想い。あるいは
その妹から宣告された「資格の無さ」ゆえ。切なさを誘う場面であっても“紫羽”は実に
ブレない。容赦ないように見えるけど“和美”のことを考えているのが伝わってきます。

とかやってる裏で新たな部員、真紅の魔女こと“深玖”を獲得して、ただでさえ肉食系な
“紫羽”の嫉妬の炎に油を注ぐような真似をしつつ、クラスの皆にも目をかけてもらって
少しずつ丸くなった彼女たちは夏、そして水着回を迎えることになりそうで楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月14日

『千の魔剣(サウザンド)と盾の乙女(イージス)13』

川口士 先生が贈る魔剣ファンタジー、第13巻は“エリシア”を救うために動く“ロック”
たちの焦り、すれ違いが発生する中で“ケンコス”も場を固めるべく活動を開始します。
(絵:アシオ 先生)

http://www2.ichijinsha.co.jp/novel/category/%E8%91%97%E8%80%85/%E5%B7%9D%E5%8F%A3%E5%A3%AB/


先生、13巻完結予定が15巻までズレ込むとか話が膨らんでますね。アシオ 先生が提示
してきた新“フィル”のデザインが物語中における時の流れを改めて感じさせてくれる所
でもあります。それだけ“エリシア”解放に向けて進展が無いことの表れでもあります。

“エリシア”を助けたい、という気持ちが空回りして思いっきり荒んでしまった“ロック”
の鬼畜ぶりが痛々しいです。それを見て仲違いしてしまう“フィル”の様子も同様に。
“グラーニャ”や“ナギ”、“ホルプ”の支援で少なからず改善できたところは救いです。

邪魔な目を潰しに来た“ケンコス”との突然の対峙では為す術もない“ロック”たちの
一縷の望みとなる「ルーの虹」。その前に現れた彼は新手のツンデレキャラとも言える
振る舞いでございました。物語の大詰めに向けて“ロック”たちの活躍に期待します。

posted by 秋野ソラ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月13日

『東京レイヴンズ11 change:unchange』

あざの耕平 先生が贈る陰×陽ファンタジー、第11巻は“春虎”を追う“夏目”の様子や
「陰陽塾」の面々がその後どういう日々を過ごしてきたかを描く繋ぎの物語となります。
(イラスト:すみ兵 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1163


あとがきでも触れてますが“春虎”と“夏目”の出番が全然ない(苦笑)。とは言いつつ
あの手紙が“天馬”に殊勲賞モノの仕掛けをやらかしてくれることに繋がるワケですから
何もしていなかったということでもない。・・・いやー、“天馬”の株が急上昇ですわ。

ほか、“冬児”にしろ“京子”にしろ“鈴鹿”にしろ「また会うために」という目的の
ために今は互いの道を行く、ということが分かって是非この努力が報われてほしいなと
思う次第で。・・・ただ、“鈴鹿”は挫けそうな事実を突きつけられていてちょっと心配。

若人たち以外にも、例えば“陣”とか、大人たちがどんな道を辿っていったかという点
に触れていることも注目。カッコイイ男性陣を書かせたら一日の長があると感じさせて
くれるのが あざの 先生だな、と。この流れを受けての12巻に期待が高まります。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年05月12日

『Only Sense Online ─オンリーセンス・オンライン─』

「小説家になろう」にて6,000万PVを誇る、アロハ座長 先生の大人気MMORPGストーリー。
廃人ゲーマーたちの誘いで始めたゲームで、とある少年が1つの可能性を見いだします。
(イラスト:ゆきさん 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301401000154


「センス」という才能を組み合わせて装備することで独自のプレイスタイルが追求できる
VRMMORPG、それが「Only Sense Online」。始めてみたら女性キャラ“ユン”で登録
され、取得したセンスを友人や妹にぼろくそに言われたりする“峻”を中心に話が進みます。

大量に出てくるセンスの表記に戸惑うものの“タク”や“ミュウ”、“マギ”の解説から
少しずつ“ユン”が隙間の道を進んでいる理由が分かってきます。生産職として道を定めた
“ユン”がある可能性を秘めて不人気なセンスを育てきている、ということも同様に。

センスを磨き上げた結果、少しずつ結果を成功へと導いていく“ユン”の頑張りの報われ
具合が良いです。ゲーマーとしてスレた所もなく良心的な心を持っているところも好感が
持てます。一つの成功を手にした“ユン”が次は何をやってくれるのか注目したい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル