2014年04月06日

『桃音しおんのラノベ日記3 16歳の編集活動』

あさのハジメ 先生が贈るラノベ業界の裏側に迫る(?)青春ラブコメ、第3巻は“歩”が
“しおん”の家出に付き合い、新作の執筆に取り組む過程で彼女の心に触れていきます。
(イラスト:たにはらなつき 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/30733#30784
http://cont.lanove.kodansha.co.jp/9906/25728.html


「未成年者の飲酒はダメっ」と軽くジャブを入れつつラッキースケベな目に遭う“歩”な
ワケですが、“桃香”の指摘が本当だとすると“汐音”のことが少し空恐ろしくも見える
ワケで。「信頼」を超えて「心酔」の域に達しているとも言えなくない雰囲気。

“汐音”が書きたいという新作に「担当編集」という立場で関わることになった“歩”も
この経験を自作に活かそうとするあたりは作家としての性(サガ)か。家出の原因を探る
うちにラノベの主人公よろしく朴念仁なままではいられなくなる心境の変化もポイント。

別荘で2人きり、という異常事態を覆す“ナツメ”の登場に波乱必至な状況を何とか回避
したかと思いきやとんでもないド修羅場な展開に。“ナツメ”の行動は流れとして性急な
印象も受けましたが、これを受けて“汐音”はどうなってしまうのか。先が心配です。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル