2014年04月05日

『温泉ドラゴン王国3 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜』

山川進 先生が贈るほのぼの×温泉ファンタジー、第3巻は王家の財政再建を目論む結果
観光ガイドブックに温泉旅館のことを載せてもらおうと東奔西走する様子が描かれます。
(イラスト:児玉酉 先生)

http://over-lap.co.jp/%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E7%8E%8B%E5%9B%BD%EF%BC%93%E3%80%80%EF%BD%9E%E3%83%A6%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E3%80%81%E4%B8%80%E5%BA%A6%E3%81%AF%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A7%EF%BD%9E/product/0/9784906866700/?cat=BNK&swrd=


ということで、スパイとして「ユの国」に乗り込んできた“ニコ”が世間ではすっかり
女たらしと揶揄される“アリマ”たちと触れ合っていくことで情にほだされ進む道を
変えていく過程が話の軸の一つ。現代でもこういう団体の行動指針は困りものですね。

もう一つは“ミササ”の処遇。下界に居続けるのか、それとも「ヌプル山」に戻るべき
なのか。色々と問題を抱える“アリマ”が向き合う問題として悩んだ末、出した結論は
思いも寄らぬ形で“アリマ”たちに返ってくることになります。衝撃の結末でした。

「あとがき」で 児玉 先生も触れられていますが、作中に現れた様々な要素が最後に
纏まっていく話運びはよく出来ていると思った次第。それにしてもここで「第一部完」
として続きは出るのか否か。まだまだ可能性を秘めていると思うので続刊希望です。

posted by 秋野ソラ at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル