2014年04月25日

『アイドル≒ヴァンパイア(2)』

上月司 先生が贈る吸血鬼アイドルラブコメ、第2巻はアイドルを目指す“フェリシア”が
登竜門たるイベントに挑む中で“奏太”の許嫁にして売り出し中のアイドルと対峙します。
(イラスト/アマガイタロー 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866469-1/


“凜々華”や“奏太”からアイドルになる道の険しさを示されてもめげることなく最短の
ルートで成り上がることを目指す“フェリシア”のバイタリティが印象的。それに流される
ことなくビシバシと問題点を指摘していく“奏太”が中々に筋のあるところを魅せます。

開けっ広げな“耶深”から爆弾発言パート1を喰らうも、実利をとって“凜々華”が元居た
事務所への所属を果たし、アイドルの卵たちがスポーツ競技などで争う姿を映すネット番組
で次々とめざましい結果を上げていく展開は“フェリシア”の可能性の高さが窺えます。

途中、“エリィ”の落ち込みをフォローしたりするあたりでこれまた“奏太”のさりげない
格好良さが浮き彫りになる中、“耶深”から爆弾発言パート2で頭を抱えることになる彼の
明日はどっちだ、と言いながらあとがきを見ると続刊が微妙なライン。頑張りに期待です。

posted by 秋野ソラ at 02:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年04月24日

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

『さくら荘のペットな彼女』を完結させた 鴨志田一 先生が新たに贈る青春ストーリー。
空と海に囲まれた町で起こる謎の現象と「思春期症候群」との関係に少年少女が迫ります。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866487-5/


「青春ブタ野郎」こと“咲太”少年が「バニーガール先輩」こと“麻衣”先輩と衝撃的な
出会いが気付かせる「彼女だけ」のセカイ。彼の数少ない友人“国見”や“理央”の助力
を得て原因を突き止めた頃には彼の体と彼女の心に限界が訪れようとしていた──。

ということで不安の淵に追いやられる“麻衣”との関係をしたたかに掴み続けた“咲太”
の粘り勝ち。かつて「思春期症候群」に巻き込まれた少年だからこそ、渦中にある少女を
救うことが出来たのかな、とも思ったり。なぜ発生するのかは分からず仕舞いですけど。

ツンケンした態度をとっていた“麻衣”がいつの間にやら“咲太”に惹かれていくその
様子がまさにご褒美。“理央”もキャラ的にはツボです。恋仲となって浮かれまくる彼
を襲う新たな謎の現象が意味するものとは。彼に明日はあるのか、次巻の展開に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年04月23日

『ブラック・ブレット7 世界変革の銃弾』

TVアニメが好評放映中な 神崎紫電 先生の近未来ヒロイックアクション。第7巻は日本の
主要5エリアによる首脳会談の思わぬ結果を受け“聖天子”が失踪する所から始まります。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866472-1/
http://www.black-bullet.net/


TVアニメ公式サイトにある『天誅ガールズ』への気合の入れようがハンパない。結果次第
ではスピンオフもあるのではなかろうか。“延珠”にとっても喜ばしい話かと、という
ことで学校に再び通い始めた彼女が新しく友だちを作ったり様子が実に微笑ましい。

そんな世界とは程遠い場所で培われた不信感が、かつて「疫病王」と呼ばれたガストレア
“リブラ”を顕現させ、エリア間戦争への流れを加速させていきます。悪いことは重なる
もので、東京では密かにクーデターが勃発。“聖天子”失踪の理由はここにあります。

彼女が転がり込む先は言わずもがな。ほのかに甘い雰囲気も束の間、“リブラ”が現れた
裏で糸を引く者たち。一枚上手の敵を前に後手に回る“蓮太郎”に勝ち目はあるのか。
“延珠”はまた酷い目に遭いそうな雰囲気しかなくて今からハラハラドキドキです。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年04月22日

『魔法科高校の劣等生(13) スティープルチェース編』

TVアニメが好評放映中な 佐島勤 先生の大人気シリーズ。第13巻は2年目の「九校戦」に
設けられた突然のルール改定、その裏に仕掛けられた陰謀へ“達也”が迫っていきます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866507-0/
http://mahouka.jp/


「スティープルチェース・クロスカントリー」など軍事色の強く、競技らしくない種目の
導入をいぶかしむ各校。そこにちらつく「P兵器」こと「パラサイドール」という存在が
魔法師をどう扱おうと認識しているか考える者たちの姿を透かし見せてきます。

“水波”が辟易するほどに兄との距離が近い“深雪”が、先述の邪な思いなども含めて
何でもかんでも1人で対処しようとする“達也”に浅ましい我が侭をぶつけるシーンは
印象に残るものがあります。それを受けて話の流れも少し変わったように感じました。

「九校戦」の結果は推して知るべし、ところですが“ピクシー”や“水波”の陰ながらの
活躍にも注目しておきたいところ。あとは“達也”たちにアプローチしてきた“黒羽”
姉弟や“周”が物語をどう左右してくるのか、興味深く見守りたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年04月21日

『ソードアート・オンライン14 アリシゼーション・ユナイティング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」6冊目となる第14巻は最高司祭
“アドミニストレータ”との対峙を前に“ユージオ”が“キリト”に立ちはだかります。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866505-6/


「記憶」。あらゆる剣技を駆使し、“キリト”と刃を交えあう“ユージオ”の偽りの強さ
を裏付けるもの。鬼気迫る鍔迫り合いは最も熱く、また悲哀を呼びます。彼を呼び覚ます
“キリト”の剣の強さが想いの強さと同義であることを再認識させられました。

「愛」。整合騎士がそれたりえる理由。“アドミニストレータ”という存在を語る上で
外せない要素。退場せざるを得なかった“カーディナル”の仕込み、そして“ユージオ”
の使命と希望が“キリト”を不屈の剣士として何度でも立ち上がらせる展開が圧巻です。

「解放」。結晶の檻から消えた“ユージオ”を見送らなくてはならない“キリト”の悲痛
を和らげる間もなく現実世界での異変が彼自身の存在を襲います。“菊岡”の必至の叫び
は“アスナ”と再び出会うための鍵となるか。アリシゼーション編、まだまだ続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル