2014年04月30日

『GJ部ロスタイム』

新木伸 先生が贈るゆるふわ日常四コマ小説。高等部および中等部の面々の「その後」を
描く物語が満を持しての登場。最後の最後までゆるふわな日々を過ごす様子を堪能です。
(イラスト/あるや 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094514780


“京夜”が“キョロ子”から横暴キャラとして見られている理由が誤解から、とはね。
オレマン第二段階を発動し続ければ結果としては自明の理ですが。その上、女装で更に
乙女心を惑わすあたりは色々な意味で女性の敵。協定の件もようやく知ったようですし。

“ジンジン”も面倒な性分を抱えたまま今を生きてる、という感じである種の安心感が。
“小手指”さんもなんでくっつかなかったかな、というくらい異性の友人関係を維持して
ますし。相手の様子を見る感じでも先はまだまだ長いというところでしょうか。

「オレマン休みの日」。どんだけ毒されたんだ“キョロ子”、とただ苦笑するしかない
エピソードも微笑ましさあふれる一面。そんな彼女にもGJ部魂が絆として繋がっていく
という締め括りは見事でした。次回作も四コマ小説になるか、注目したいと思います。

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2014年04月29日

『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード 4』

榊一郎 先生が贈る新世代ポリフォニカ、最終巻は「コガムラ神曲楽舞団」を不正進級だと
糾弾する声にどう対処したか。そしてその後に訪れるエピソードの数々を収録しています。
(イラスト:カントク 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376548.html


世の人々に“ウリル”のこと、「コガムラ神曲楽舞団」のメンバーのことは認めてほしい
と感情的になる“ラグナス”が熱いところを魅せつけてくれました。「合奏」という形態
の難しさを背景に擁護してくれたトルバス神曲学院も評価に値するものがありました。

「コガムラ神曲楽舞団」にしか出来ない神曲を使った仕事への道筋も立ち、お役目御免と
一歩身を引こうとする“メイゼル”と、一歩身を引く可能性を示唆される“ラグナス”。
二人とも“ウリル”に振り回されているあたりは似たもの同士、という気がしました。

巻末には みかきみかこ 先生による『神曲奏界ポリフォニカ あなざー』を引き続き収録。
やはり、リプレイのメンバーはキャラが立ってるよなぁ、と改めて痛感させされます。
これで「ポリフォニカ」は一通り出尽くした感じですかね。お疲れ様でございました。

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2014年04月28日

『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)4』

空路恵 先生によるコミック連載が始まった、海空りく 先生が贈る学園ソードアクション。
第4巻は「七星剣武祭」準備中に登場した予想外の敵勢力に“一輝”たちが圧倒されます。
(イラスト:をん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797377200.html


力のハイパーインフレ発生、といったところでしょうか。“刀華”と激戦を繰り広げて
いたのが児戯であったかのように。土壇場で“一輝”が一矢報いるところや“ステラ”が
悔しがる他に無い新たな強さに打ち勝つためには修行のターンが必要そうです。

そんな敵の登場する時期が“アリス”の不穏な行動が徐々に積み重なりが充足したとき
でもあるワケで。“アリス”の過去が今の行動に繋がっていることが明白となっただけに
あの返しは意外。とは言え破軍学園での生活に意味があった証として喜ばしく思えます。

更に印象に残った出来事と言えば“珠雫”の伐刀絶技。思いつきで実行に移すにしては
規格外もいいところです。次巻へと物語が続くにあたって気になるのは“一輝”が得体
の知れない恐怖を感じる“天音”の存在。どこまで食い込んでくるのか興味津々です。

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2014年04月27日

『大正空想魔術夜話 墜落乙女ジヱノサヰド』

『失恋探偵ももせ』シリーズを完結させた 岬鷺宮 先生が贈る新作。大正の東京を脅かす
異形・活キ人形を凄惨に屠る墜落乙女と真実を伝える新聞記者、2人が織り成す物語です。
(イラスト/NOCO 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866402-8/


“人形座座長”と名乗る者からの犯行予告と共に始まった「活キ人形」による人々の襲撃。
その自動人形たちを蹂躙していく“墜落乙女”もまた自らを悪人と称し恐れられていく。
謎だらけの現実を前に報道の責務を果たさんとする“乱歩”が彼女の正体に迫ります。

彼女との契約のもと、独占取材を続けることで名を上げていく“乱歩”。“座長”自らの
登場予告に“墜落乙女”といがみ合う仲たる女性警官“桔梗”と共同戦線を張らせること
にも成功し順風満帆な最中、「人形座事件」の首謀者として冤罪をかけられてしまいます。

冤罪を晴らさんとする過程で全ては過去の出来事に人生を決められた人々によって導かれた
結果であることを知った“乱歩”は失意の後、ある決意に突き動かされることになります。
切なくも微笑ましい結末を選んだ彼はどんな地獄に落ちていくのか気になる所であります。

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2014年04月26日

『マーシアン・ウォースクール』

「メディアワークス文庫」作品を上梓する エドワード・スミス 先生が「電撃文庫」にて
贈るのは未来の火星を舞台に未知の生命体との戦いを余儀なくされる少年たちの物語です。
(イラスト/凱 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866381-6/


仲がよろしいワケではない地球の士官学校から火星の軍属学校にやってきた“タキオン”。
彼を迎え入れる際に発生した一悶着が所属するクラスの雰囲気をのっけから最悪な状況へ
落とし込みます。・・・このへんの流れは読んでいて辛かったような気がします。

人手不足な戦況の中、親善大使としての側面をもつ“タキオン”がいることで危険な戦場
へと借り出されることもないと見込んだ級友たちの期待を裏切る彼の宣告。名誉の戦死を
望まれる彼が生き残りを賭けて説得にあたる所から物語は熱を帯び始めてきます。

次々と戦場へ送り出される現実と全員生き残るために足掻く“タキオン”の姿を前にして
少しずつ結束を固めていく級友たち。頼れる“シドウ”の活躍や教育係である“メリー”
の認識のズレを乗り越えて一定の戦果を上げた展開は見どころ満載で実に良かったです。

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2014年04月25日

『アイドル≒ヴァンパイア(2)』

上月司 先生が贈る吸血鬼アイドルラブコメ、第2巻はアイドルを目指す“フェリシア”が
登竜門たるイベントに挑む中で“奏太”の許嫁にして売り出し中のアイドルと対峙します。
(イラスト/アマガイタロー 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866469-1/


“凜々華”や“奏太”からアイドルになる道の険しさを示されてもめげることなく最短の
ルートで成り上がることを目指す“フェリシア”のバイタリティが印象的。それに流される
ことなくビシバシと問題点を指摘していく“奏太”が中々に筋のあるところを魅せます。

開けっ広げな“耶深”から爆弾発言パート1を喰らうも、実利をとって“凜々華”が元居た
事務所への所属を果たし、アイドルの卵たちがスポーツ競技などで争う姿を映すネット番組
で次々とめざましい結果を上げていく展開は“フェリシア”の可能性の高さが窺えます。

途中、“エリィ”の落ち込みをフォローしたりするあたりでこれまた“奏太”のさりげない
格好良さが浮き彫りになる中、“耶深”から爆弾発言パート2で頭を抱えることになる彼の
明日はどっちだ、と言いながらあとがきを見ると続刊が微妙なライン。頑張りに期待です。

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2014年04月24日

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

『さくら荘のペットな彼女』を完結させた 鴨志田一 先生が新たに贈る青春ストーリー。
空と海に囲まれた町で起こる謎の現象と「思春期症候群」との関係に少年少女が迫ります。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866487-5/


「青春ブタ野郎」こと“咲太”少年が「バニーガール先輩」こと“麻衣”先輩と衝撃的な
出会いが気付かせる「彼女だけ」のセカイ。彼の数少ない友人“国見”や“理央”の助力
を得て原因を突き止めた頃には彼の体と彼女の心に限界が訪れようとしていた──。

ということで不安の淵に追いやられる“麻衣”との関係をしたたかに掴み続けた“咲太”
の粘り勝ち。かつて「思春期症候群」に巻き込まれた少年だからこそ、渦中にある少女を
救うことが出来たのかな、とも思ったり。なぜ発生するのかは分からず仕舞いですけど。

ツンケンした態度をとっていた“麻衣”がいつの間にやら“咲太”に惹かれていくその
様子がまさにご褒美。“理央”もキャラ的にはツボです。恋仲となって浮かれまくる彼
を襲う新たな謎の現象が意味するものとは。彼に明日はあるのか、次巻の展開に注目です。

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2014年04月23日

『ブラック・ブレット7 世界変革の銃弾』

TVアニメが好評放映中な 神崎紫電 先生の近未来ヒロイックアクション。第7巻は日本の
主要5エリアによる首脳会談の思わぬ結果を受け“聖天子”が失踪する所から始まります。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866472-1/
http://www.black-bullet.net/


TVアニメ公式サイトにある『天誅ガールズ』への気合の入れようがハンパない。結果次第
ではスピンオフもあるのではなかろうか。“延珠”にとっても喜ばしい話かと、という
ことで学校に再び通い始めた彼女が新しく友だちを作ったり様子が実に微笑ましい。

そんな世界とは程遠い場所で培われた不信感が、かつて「疫病王」と呼ばれたガストレア
“リブラ”を顕現させ、エリア間戦争への流れを加速させていきます。悪いことは重なる
もので、東京では密かにクーデターが勃発。“聖天子”失踪の理由はここにあります。

彼女が転がり込む先は言わずもがな。ほのかに甘い雰囲気も束の間、“リブラ”が現れた
裏で糸を引く者たち。一枚上手の敵を前に後手に回る“蓮太郎”に勝ち目はあるのか。
“延珠”はまた酷い目に遭いそうな雰囲気しかなくて今からハラハラドキドキです。

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2014年04月22日

『魔法科高校の劣等生(13) スティープルチェース編』

TVアニメが好評放映中な 佐島勤 先生の大人気シリーズ。第13巻は2年目の「九校戦」に
設けられた突然のルール改定、その裏に仕掛けられた陰謀へ“達也”が迫っていきます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866507-0/
http://mahouka.jp/


「スティープルチェース・クロスカントリー」など軍事色の強く、競技らしくない種目の
導入をいぶかしむ各校。そこにちらつく「P兵器」こと「パラサイドール」という存在が
魔法師をどう扱おうと認識しているか考える者たちの姿を透かし見せてきます。

“水波”が辟易するほどに兄との距離が近い“深雪”が、先述の邪な思いなども含めて
何でもかんでも1人で対処しようとする“達也”に浅ましい我が侭をぶつけるシーンは
印象に残るものがあります。それを受けて話の流れも少し変わったように感じました。

「九校戦」の結果は推して知るべし、ところですが“ピクシー”や“水波”の陰ながらの
活躍にも注目しておきたいところ。あとは“達也”たちにアプローチしてきた“黒羽”
姉弟や“周”が物語をどう左右してくるのか、興味深く見守りたいと思います。

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2014年04月21日

『ソードアート・オンライン14 アリシゼーション・ユナイティング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」6冊目となる第14巻は最高司祭
“アドミニストレータ”との対峙を前に“ユージオ”が“キリト”に立ちはだかります。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866505-6/


「記憶」。あらゆる剣技を駆使し、“キリト”と刃を交えあう“ユージオ”の偽りの強さ
を裏付けるもの。鬼気迫る鍔迫り合いは最も熱く、また悲哀を呼びます。彼を呼び覚ます
“キリト”の剣の強さが想いの強さと同義であることを再認識させられました。

「愛」。整合騎士がそれたりえる理由。“アドミニストレータ”という存在を語る上で
外せない要素。退場せざるを得なかった“カーディナル”の仕込み、そして“ユージオ”
の使命と希望が“キリト”を不屈の剣士として何度でも立ち上がらせる展開が圧巻です。

「解放」。結晶の檻から消えた“ユージオ”を見送らなくてはならない“キリト”の悲痛
を和らげる間もなく現実世界での異変が彼自身の存在を襲います。“菊岡”の必至の叫び
は“アスナ”と再び出会うための鍵となるか。アリシゼーション編、まだまだ続きます。

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2014年04月20日

『問題児たちが異世界から来るそうですよ? そして、兎は煉獄へ』

竜ノ湖太郎 先生が贈る人気シリーズ、記念すべき第10巻は「ノーネーム」のメンバーと
魔王“アジ=ダカーハ”、魔王“マクスウェル”との激戦の様子を熱く描いていきます。
(イラスト:天之有 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321305000466


“マクスウェル”によって“飛鳥”、そして“黒ウサギ”を何処かに消し去られ、自身も
「生命の目録」が機能不全を起こし無力感に打ちひしがれ倒れる“耀”。決死の覚悟で
“アジ=ダカーハ”に挑んだ“十六夜”も思わぬ選手交代宣言で意識を手放す展開。

すべてが手詰まりな状況を前に“黒ウサギ”が吐露した弱さ。それを自分なりの不器用な
やり方で受け止める“飛鳥”。その気持ちに命を燃やして応えようとする“黒ウサギ”を
全身全霊をもって必至に引きとめようとする“飛鳥”の行為が胸を打ちます。

よくよく見ると“ウィラ”が色々な意味で酷い目に遭っている気がしなくもない。しかも
やられ損(苦笑)。“十六夜”も命をとりとめ「生命の目録」の件にも目途が立ちそうな
「ノーネーム」たちの反撃も間近。第一部・完、に向けてあと2冊。見届けたい所です。

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2014年04月19日

『さくらコンタクト route B 真智ありす』

七月隆文 先生の『route A』に続き 日日日 先生が贈るシェアワールド・学園ラブコメ。
桜の神木を咲かせた“春彦”をかつての「姉」が急襲する“姉萌え”伝奇ストーリーです。
(イラスト/三嶋くろね 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72247401


《佐保姫様》からの幸せあふれる祝福を過剰なまでに受けて熱量を発し続ける“春彦”。
その熱量を求める冷たい異界「ブル・フル」の民に憑かれ熱量を失い続ける“ありす”。
親友にして“ありす”の弟“白兎”の提案により共に在ることで一旦その場を凌ぎます。

幼少の頃に遊んだ彼女をとあるきっかけから傷つけ、忘れてしまった“春彦”の負い目。
「ブル・フル」を監視する巫女として“春彦”を救いきれなかった“ありす”の負い目。
「姉」の気持ちを知り、騒動の解決に一役買う“白兎”の機微と奥の手がポイントです。

二度と同じ過ちを繰り返さないと行動で示した“春彦”とそれを受け入れた“ありす”。
こういうデレはやはり良いものです。ギャルゲー的な文法で書かれているという意味が
拝読して分かった気がします。他の作家さんによる別ルートも見てみたいものです。

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2014年04月18日

『現役プロ美少女ライトノベル作家が教える!ライトノベルを読むのは楽しいけど、書いてみるともっと楽しいかもよ!?』

「ザ・スニーカーWEB」でのWEB連載に70ページの加筆を加えて 林トモアキ 先生が贈る
ゆるふわ系ハートフル青春群像コメディ。物語作りの一例が垣間見える1冊です。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321309000034
http://www.sneakerbunko.jp/series/kyoko-sacrifice/


WEB連載のコンテンツはここから半年ほど残るそうなのでそちらでお読みいただくのも
アリかと思います。とりあえず書いてみるまでを描いた「Season.1」、読んでもらう
ことを意識した作品作りの過程を描く「Season.2」まで肩肘張らず読めることでしょう。

「プロットとか技法とかに悩まされるくらいならまず書け! 話はそれからだ」という
のがぶっちゃけた話の軸になるワケですが、“京子サクリファイス”という人格を通じて
林 先生がメタ視点も織り交ぜながらノウハウをさらけ出すところが興味深い内容です。

書き下ろしの「プロになってから編」もそうですが、「スニーカー文庫」編集部との
くだらなくも壮絶な言い争いもまた開けっ広げで面白いです。これだけ苦言を呈して
いただければ読み手としても溜飲が下がる思いです。春日歩 先生の絵も秀逸でした。

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2014年04月17日

『夜姫と亡国の六姫士【ろくきし】III』

舞阪洸 先生が描く戦いと裏切りのハイ・ファンタジー、第3巻は戦争が激化していく中
“夜姫”の存在に疑念を抱き始めた者たちが夜姫誕生の魔術、その秘密に迫っていきます。
(イラスト:こ〜ちゃ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_08


様変わりした新生エルゲン王国の攻勢、そして“夜姫”の存在に不審を露にする“リーザ”。
それでも戦を止める訳にはいかぬ、と手を読みあう過程が両軍の緊張の高まりと最終決戦を
予感させます。“リーブヌール”がバイデリュンヘン大公国の鍵を握ることになるやも。

一方、自身の下に改めて結束を図りたい“夜姫”、あるいは“スナイルデッラ”の思惑を
覆すかもしれない動きを見せるのが“ドレスドゥド”。エロい発言で煙たがられる彼女が
粘り強く“夜姫”の秘密を探った結果、“アイオリス”の非情な決断が彼女を襲うことに。

“カオルゥ”の呟きが新生エルゲン王国に薄暗い影を落とす中、医士の遺志を奇しくも
引き継ぐことになった「彼女」はどのような幕引きを仕掛けるのか。あとがきを見た感じ
大人の事情によって次巻でまとめて決着がつきそうですので心して待ちたいと思います。

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2014年04月16日

『クロス×レガリア 女王の領域』

三田誠 先生が贈るシリーズ第7巻。「六家総会」に出席した“馳郎”を迎える白鳳六家の
重鎮。各々の思惑と駆け引き、そして〈おに〉と鬼仙の戦いに新たな流れが生まれます。
(イラスト:ゆーげん 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321307000154


鬼仙との対峙を前に“ナタ”の扱いをどうするか問われた“馳郎”。その答えは実に明朗。
二人だけの世界を築けるほどに心の近付きを意識する“ナタ”の様子などを見るに順調な
展開を見せていながらも、その流れは“蓮花”が驚愕する所から綻び始めていきます。

行方不明となっていた“リコ”と“北斗”との突然の再会が奇しくも火蓋を切る合図に。
圧倒的な力を見せつけられた“ナタ”の決死の決断、そして“蓮花”が選んだ自分でも
驚きの選択肢が“馳郎”の心に痛みを残していきます。・・・あぁ、えぇ娘や、ホンマに。

彼に追い討ちをかけるように打ち明けられた“リコ”の真実が遂に“馳郎”の心を折る。
けれど「千円ボディーガード」としての彼の生き方が、そして“ナタ”の想いが彼の背を
再び押すことになります。思わぬ参戦要員と共に巻き返しなるか、次巻も注目です。

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2014年04月15日

『氷結鏡界のエデン13 楽園現奏─エデン・コード─』

細音啓 先生が贈る重層世界ファンタジー。『不完全神性機関イリス』の完結、あるいは
『黄昏色の詠使い』から続いた“シェルティス”と“ユミィ”の物語を結ぶ最終巻です。
(イラスト:カスカベアキラ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301307000067


“シェルティス”と“ユミィ”が手と手をとって歩く姿。叶わぬ願いなど無い、そんな
想いが形になるところが見たくてここまで読み進めてきたのかもしれません。“イリス”
も約束を果たした、というか力ずくで成し遂げようとしているので微笑ましい限り。

本作は2人の物語であったのと同時に“ユミィ”たち、その片割れである“イグニド”
こと“ユミエル”の物語でもあったと言えるかと。彼を想う気持ちは同じなのにそれは
届くことが無い。それでも想いを貫き通した彼女の姿は愛しさと切なさを感じさせます。

“セラ”に対して“シェルティス”が歩み寄ったことで穢歌の庭(エデン)、浮遊大陸を
護る必要の無くなった新しい世界に幸あらんことを。そして『S.I.R.E.N.(サイレン)
─次世代新生物統合研究特区─』でも魅力溢れる物語が紡がれることを期待します。

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2014年04月14日

『新妹魔王の契約者V』

アニメ化企画が進行中、ということで波に乗る 上栖綴人 先生のディザイア・アクション、
第5巻は「魔界」を訪れた“澪”たちが現魔王派と穏健派の思惑を目の当たりにします。
(イラスト:大熊猫介 先生)

http://www.sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321307000197


穏健派に仕えるメイドとなった“ゼスト”にまず焦点が当たります。“刃更”への複雑な
想いを抱えた彼女がまた、こう、とてつもなくエロいワケで。直接言わないだけで色々と
イタしているのが分かるのは彼女の想いの深さの裏返し、と言えるのかも知れません。

その想いの橋渡しをした“シェーラ”。“澪”を呼びつけた“ラムサス”や“ノエル”の
態度に腹を据えかねる“刃更”との一触即発な雰囲気も仲介するあたり、方々に目が利く
ところを見せております。穏健派も考え物だということを裏付けているかのように。

“澪”が魔界にいる、となるとそれを無視できないのが現魔王派。“ネブラ”が何とも
分かりやすい悪役、かつ三下ぶりを見せてくれて清々しました。激戦を退けた“刃更”
たちの前に現れた“滝川”こと“ラース”の真意が気になる引き具合に目が離せません。

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2014年04月13日

『絶深海のソラリス』

「KCG文庫」にて『SatanDay Night』を上梓した らきるち 先生が「MF文庫J」より贈る
新作は絶望率100%の「衝撃の深海クリーチャーパニックアクションノベル」です。
(イラスト:あさぎり 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1157


かつて大海害で被害を受けた世界を復興する助力となった、生きた鉱石「ソラリス」。
その鉱石によって稀に生まれてくる水陸両生の突然変異、「水使い」という新人類。
人工島にある、深海でも生きていける彼らを訓練する「アカデミー」が主な舞台。

かつて問題児と騒がれた“ミナト”が教官として赴任し、跳ね返り者の“ミナト”や
落ちこぼれで幼なじみの“ナツカ”といった問題児を抱えつつも、のらりくらりと
訓練生たちを切磋琢磨させていく。厳しくも楽しい学園生活を描いていきます。

・・・といった前半の朗らかな雰囲気を覆す深海の遠征演習。愛着の沸いた少女たちが
次々と死んでいく様は衝撃的で、しかも始めの選択肢を選んだ時点で悲劇確定という
のだから救いが無い。極めつけがあの引き際で、どう繋げていくのか気になります。



#僭越ながら、まとめました。

#◆いま注目を集める戦慄の本格パニックノベル──『絶深海のソラリス』
#【 http://togetter.com/li/647886


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2014年04月12日

『仏教学校へようこそ』

「HJ文庫」では約2年ぶりとなる わかつきひかる 先生の新作は仏教系の学校を舞台と
した《さとり教育》ライフを描く学園ラブコメ。蝉丸P氏の仏教コラムもあります。
(イラスト/犬江しんすけ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/534.html


仏教用語を仏教をよく知らない人向けに噛み砕いて説明する内容が現代的で分かりやすく
置いてけぼりになることは無かったと思います。仏教系学校のカリキュラムが如何に特殊
であるか、ということが伝わってくるのも読んでいて興味深く感じたところです。

本編は高校受験に失敗し、滑り込みで合格した学校のあまりの違いに落胆の色を隠せない
“大和”が、未来設計を描いている同級生たちと出会い、騒動に首を突っ込んでいく中で
「自利利他、二利円満」の思想を体感し、学校生活を楽しく感じていくまでを描きます。

ツイッターで「#ラノベの仕事したい」ハッシュタグを使い始めた 犬江 先生のイラスト
はカラーもモノクロも実に映える塗りで大変よろしいかと思います。蝉丸P氏のコラムも
実に開けっ広げで好感が持てます。シリーズ作とのことですので注視したいと思います。


#当時のまとめです。

##ラノベの仕事したい まとめ - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/579524


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2014年04月11日

『異世界因果のトラベローグ2』

姫ノ木あく 先生が贈る異世界ファンタジー修学旅行シリーズ。第2巻はトンネル抜けたら
異世界の空の下。今度は“ファル”の世界で“弘武”たちが騒動に巻き込まれていきます。
(イラスト:カグユヅ 先生)

http://over-lap.co.jp/%E7%95%B0%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9B%A0%E6%9E%9C%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0%EF%BC%92/product/0/9784906866632/?cat=BNK&swrd=


“弘武”が有する「ヤドリギの目」。もののついでとしてその能力を詳細に解析した所
色々と副次的な効果も期待できそうで・・・って、えちぃことにも応用させてしまうあたり
姫ノ木 先生いい仕事されてます。流石に挿絵指定はできない場面ではありますけど。

“瑛那”に似た“シャル”と最悪の出会いをしつつも良い信頼関係を築けたり、その姉
である“ファル”との結婚話も応援してもらったりで周囲も、とりわけ“羽澄”の心が
気が気でない様子。私としては“なるあ”を推したいところです。あれは少し切ない。

「アエテルナミア」との意外な接点、“弘武”と“鼎”が遭遇した想定外の出来事、
“リア”がつぶやいた意味深長な発言、そして2つの世界で時間の流れが違うという
要素が“弘武”たちの心境をどう揺り動かすことになるのか注目したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル