2014年03月31日

『軋む楽園(エデン)の葬花少女(グリムリーパー)』

『シュガーシスター1/2』の 鷹野新 先生が贈る新作はヒロイック・ダークアクション。
謎の生命体レギオンから世界を守る少女たちと守られる少年が紡ぐ恋物語を拝読です。
(イラスト/せんむ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866413-4/


巨大なドームによって外界、レギオンから身を守る街。それでも侵入してくる者たちには
葬花少女(グリムリーパー)と呼ばれる最終兵器、住人から賞賛される少女たちが対処
する街。そこで育った少年“葛見”がある違和感に気付いたとき、状況が変転します。

“葛見”が、葬花少女隊のリーダー“アイリス”から好意を寄せられていることの意味、
そして幼なじみの少女“春野”が示す言動の意味を理解したとき、本当の救いを求めて
街を覆う繭を破るべく最終兵器と呼ばれる少女たちと手を組んで敵と立ち向かいます。

一度は返り討ちに遭った“葛見”が再び抗う姿、共に戦う“スノウホワイト”が秘めた
想いを胸に戦う姿は悲哀を呼びます。そんなつらい現在を過去が吹き飛ばしてくれる
怒涛のラストは読み応えがあります。彼と彼女らに待ち受ける未来が気になる所です。

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2014年03月30日

『デート・ア・ライブ10 鳶一エンジェル』

犬威赤彦 先生によるコミック第1巻も発売となり、TVアニメ第2期も4月より放映開始
となる 橘公司 先生の大人気シリーズ。第10巻は“折紙”に焦点が当たる衝撃の展開です。
(イラスト:つなこ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=201302000005


悲劇の「今」を決定づけるために「未来」の姿を渇望し、突き進んできた“折紙”という
少女の絶望が計り知れない。“十香”たちと馴れ合う自分が許せなくて、手に入れた力の
嫌悪感も拭えなくて、それでも覚悟を決めた直後に突きつけられただけに重い真実でした。

改めて相まみえることになった“折紙”によって傷を負う“十香”たち。その“折紙”を
抱えるDEMインダストリーからの「足止め」によって〈ラタトスク〉も損傷著しい状態に。
全ては“ウェストコット”の思惑通りとなるのか、壮絶な引きと共に気になる展開です。

あとはトリックスターである“狂三”が「するべきこと」の影響も目が離せないところ。
今巻の殺伐とした雰囲気の中で“七罪”と仲良くなろうとする“四糸乃”のいじらしさ
や愛情表現あふれる“美九”の明るさに救われた感もあります。“四糸乃”可愛いすぎ。

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2014年03月29日

『ヘヴィーオブジェクト 七〇%の支配者』

鎌池和馬 先生が描く近未来アクション。第8巻は「資本企業」の『島国』、オブジェクト
始まりの地で海を舞台にかつてない強敵と大激戦を繰り広げることになります。
(イラスト/凪良 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866379-3/


ページ数が多くていろいろ盛りだくさんな上に、機転の利いた“ヘイヴィア”の発想も
幾度となくひっくり返されて土壇場まで決着がもつれ込むとか、そりゃあ読むのも時間が
掛かるってもので。毎回思いますが、よく生き残ってますね“ヘイヴィア”共々。

それにしても“マリアージュ”が仕様もなく空気読めてなくて自分勝手で、ここまで
好感度ダダ下がりな女性キャラクターを久しぶりに見ました。逆に魅せてくれたのが
“カレン”。今生の暇乞いとも取れる通信の場面とか挿絵も含めて印象に残ります。

その“カレン”が仕える身として“ヘイヴィア”の「貴族」らしさが浮き彫りになるなど
彼に焦点があたる展開にも注目。今回は地球規模の問題にまで発展する話でしたが
今後は彼の家の事情が絡むような物語も読んでみたいな、と思ったりする次第です。

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2014年03月28日

『魔王軍の軍師はじめました』

長野聖樹 先生が「講談社ラノベ文庫」より贈るのはファンタジー小説。ワケありな事情
でトラブル解決に忙しい少年が突如現れた異世界少女の厄介事まで背負う顛末を描きます。
(イラスト:れい亜 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/30171#30614
http://lanove.kodansha.co.jp/9906/30110.html


ヤクザな家業の関係者、というだけで学校では誤解され浮きまくりな“頼光”。歩み寄る
姿勢も報われない彼の心を奇しくも救うことになるのが軍師を務めることになった魔王軍
の長“ルキフェル”。それに報いるべく弱体化した軍の再建に軍師として精を出します。

一方、魔王軍を率いる“ルキフェル”自身にもとある過去が契機となりリーダーとしての
資質に致命的な欠点があることが判明。変わりたい、けど変われない。そんな焦燥感を
抱くか弱き少女を叱咤激励する“頼光”によって彼女もまた救われる形となります。

“レジーナ”に代弁される“ルキフェル”の想いなど見ているとほんわかしたラブコメ
風味。次巻は学校に舞台を移してラブコメ時空を展開しそうな予感。義理の従妹“ツナ”
との恋愛要素がまるでなさそうなのが潔い。読みやすい作品だと思います。

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2014年03月27日

『僕と彼女のゲーム戦争 ゲーマーたちの日常』

有名ゲームが実名登場する 師走トオル 先生の人気シリーズ。「電撃文庫MAGAZINE」に
掲載された「現代遊戯部」の日常を描く小編と書き下ろし、計5本を収録した短編集です。
(イラスト/八宝備仁 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866436-3/


『シヴィライゼーション4』『風来のシレン5』の2作では「現代遊戯部」内の駆け引き
と共に、プレイ経験の少ない“岸嶺”が部員たちからの執拗なアタックを前に勝負強さと
運の良さを見せてくれます。勝負では殺伐としていても和気藹々になれる雰囲気がイイ。

『ARMORED CORE VERDICT DAY』『機動戦士ガンダムオンライン』ではライバルとも言える
駿河坂高校「電子遊戯研究部」の面々が表に裏にと登場。「現代遊戯部」の面々と団体戦
を繰り広げる中で各々の因縁と部員同士の絆、何よりもゲームの楽しさを伝えてくれます。

書き下ろしの『グラディエータービギンズ』は育成ゲームということで時間を掛け育てた
思い入れのあるキャラクターによる代理戦争の白熱ぶりが見所。負けず嫌いな“白滝”の
様子にゲーマーらしさを垣間見つつ、“岸嶺”との浅からぬ縁を築くことを期待します。

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2014年03月26日

『さくらコンタクト route A 小河桃子』

日日日 先生とシェアワールド作品を書く企画を元に 七月隆文 先生が贈る学園ラブコメ。
桜の伝説がもたらす少年のフラグ体質と幼馴染の予知能力は何を意味するのか注目です。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72232201


咲かない桜《佐保姫様》に触れ、咲かせることができた生徒には必ず素敵な恋人ができる、
そんなおまじないを叶えてしまった幸せ者の“春彦”。その直後に“桃子”が視た未来は
事故に遭いそうになる彼をかばう形で死を迎える、という衝撃的なもの。

回避を試みる2人の前に幾たびも訪れる“桃子”の、そして“春彦”の悲劇的な予兆。
不安な気持ちと死への怯えを抱え込み続けることになり、身も心もすり減らしていく中
あるパターンを見いだした“春彦”が最後の決着をつけに行くことを決意します。

・・・って書くと少し暗い雰囲気になりますがオチのつけどころは実にあっけらかんとした
ものでほのぼのとさせられます。《佐保姫様》の強制力凄すぎ、ってことで。特別対談
の記事を拝読して企画の趣旨としても成功している感のある読みやすい単巻作品です。

http://tkj.jp/campaign/konorano/bunko/special/sakuracontact/index.html

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2014年03月25日

『さくら荘のペットな彼女10.5』

鴨志田一 先生が贈る青春学園ラブコメ、完結を迎えて最後を飾るのは“栞奈”を中心に
据えた物語、大学生となった“空太”たち、そしてその後を描く小編4本となります。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866412-7/


“栞奈”めんどくさい、非常にめんどくさい。“伊織”の想いを偶然知ってしまうことに
なってもなお素直になれない自分に戸惑いと嫌悪感が拭えない所がまためんどくさい。
恋人同士になったらなったで新たな面倒を抱えるあたり、一筋縄ではいかないようで

そんな彼女を後押しする女性陣の恋愛感にも注目。とりわけ“リタ”と“龍之介”の間は
分かり合えているだけにきっと繋がらないだろう、と思われるあたり。切なくなります。
交差しない“ましろ”と“空太”の生きる道については結末がそれを払拭してくれます。

共に大いなる夢を見つけ、追いかけることを決めた二人だからこそ一大イベントすら
なし崩し的に行われるほどに忙しなく、そして充実した日々を送っていることが窺えて
良かったです。それぞれの未来を夢想しつつ、次回作にも注目しておこうと思います。

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2014年03月24日

『這いよれ!ニャル子さん 12』

逢空万太 先生・怒涛の3ヶ月連続刊行!! 最後を飾るのは宇宙邪神混沌(ラヴ)コメディ
の最終巻。「ドラマCD付き限定特装版」との同時刊行で思いがけない事態を描きます。
(イラスト:狐印 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797374247.html


“珠緒”渾身の告白、そして一歩引いて“ニャル子”との仲を後押しする姿勢にいよいよ
意識せざるを得ない“真尋”。デートっぽいことをしてしまうくらいには気持ちの高まり
を感じつつある彼の気持ちに肩透かしを食らわせる事態が“ニャル子”に降りかかります。

“クトゥグア”や“ハスター”、“シャンタッ君”までもがそんな事態に便乗して楽しむ
あたりは緊張感の欠片もありませんが、その隙を突かれた“真尋”は自分の罪を数える
破目に陥ります。吹っ切れた“真尋”の容赦の無さ、実にカッコイイものがありました。

奇しくも「押してダメなら引いてみろ」という形になった“ニャル子”の勝ち、というか
“真尋”は最後までヒロインでしたな。隙あらば伏線を張って思わぬところで拾っていく
姿勢を最後まで貫いた点も評価に値すると思います。名残惜しいですが無事完結です。

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2014年03月23日

『ロウきゅーぶ!(14)』

蒼山サグ 先生が贈るさわやかローリング・スポコメディ、第14巻は「電撃文庫MAGAZINE」
に収録された短編4編に書き下ろしを加えた400ページに迫るボリュームの1冊です。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866415-8/


今巻はシチュエーション的に、というか挿絵としてヤバいものが多くて電車の中で読む
にはより一層の気遣いが必要となる内容でした。あ、でもラストで見せてくれたような
ものはワリと好きだったりしますのでドンドンお願いしたいところです。

優勝に向けての頑張りと連携ぶりが微笑ましい体育祭とはうって変わって勢いとノリで
押しきった学園祭がなかなかのインパクト。「これは、ゲームであっても遊びではない」
とか言わせたかっただけじゃないのかー! と思わず含み笑いをしてしまうほどに。

文化祭でもそうですが、「温泉決戦大決戦」では更に輪を掛けて自身の人生を揺り動かす
騒動に巻き込まれる“昴”ですが、その解決手段にスポーツを、そしてバスケを選ぶと
いうのが実に彼らしくてよろしいかと。次は完全新作の挿話となりそうで楽しみです。

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2014年03月22日

『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード 3』

榊一郎 先生が贈る新世代ポリフォニカ、第3巻は「コガムラ神曲楽舞団」の強み探しに、
そして“ウリル”のことを認めてもらうために頑張る“ラグナス”たちの苦悩を描きます。
(イラスト:カントク 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376531.html


“ウリル”も披露しているヤワラベ=シンカゲ流の使い勝手の良さが相変わらず。巻末に
収録されている みかきみかこ 先生の4コママンガ『神曲奏界ポリフォニカ あなざー』を
読みながらそんなことも思い出し、三田誠 先生の功績を改めて讃えたい今日この頃です。

そんな彼女から被害を受けたりする“ラグナス”が活動を認めてもらうために受け入れた
神曲公社からの監査役“リーラ”。厳しい彼女と何とか折り合いをつけながら実績として
認めてもらえるか否かの瀬戸際を行ったり来たりする顛末にやきもきさせられます。

そして彼らの実績を「裏技」と見る「行動力のある馬鹿」の登場によって団員の雰囲気が
盛り下がると共に、とんだ言いがかりをつけられる兆しが水面下で芽吹いていきます。
かつてない苦境を跳ねのけられるか、4巻にして最終巻の展開が気になるところです。

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2014年03月21日

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。II ―Time to Play―〈下〉』

時雨沢恵一 先生が贈る、高校生ラノベ作家と高校生声優の近くて遠い関係を描く物語。
なぜ声優の女の子に首を絞められているのか、その真実がいよいよ明らかとなります。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866384-7/


「Time to Play」という言葉に込められた意味を知り、そして表紙絵を見直したときの
なるほど感。ライトノベル作家としての薀蓄や物語を世に送り出した作家としての想い
すらも、全て“似鳥”の物語に繋げるための要素だったのには驚かされました。

「電撃文庫」の作家として語られる実状のあれこれは、文筆業という馴染みのない世界
を垣間見るようで興味深く読ませていただきました。ある意味、私小説という分類にも
当てはまるかと思われる赤裸々ぶり、存分に堪能致しました。続けませんか、コレ。

「WARNING!」だったりなかったりする「ネタバレあとがき」を見るに、劇中劇である
『ヴァイス・ヴァーサ』もそれなりに作りこまれているみたいですので、ぜひどこかで
形にしてほしいな、と思います。普通のあとがきも「らしく」てステキです。

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2014年03月20日

『うちの居候が世界を掌握している!7』

希望つばめ 先生の初画集発売と共に 七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ、
第7巻は飯山家の帰省に同行する“真哉”が“優希”の難しい「宿題」を手助けします。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376616.html


衛星が万能すぎる(苦笑)。帰省先で旅館を営む“桃香”たちの祖父に一目置かれたり
抜け目がありません。あと、熊もとんだ迷惑をこうむっておりますな。「家族」を守る
ためとはいえ容赦が無い“真哉”さんマジ最強です。

家族の絵を描くという学校の宿題。幼い頃に亡くなった母の面影が思い出せず悩み続ける
“優希”。何度も思い出そうとして失敗し、時には姉にあたる彼女の姿に自分の境遇を
投影する“真哉”。そんな彼だからこそ見せられる最高の瞬間がまさに圧巻の一言。

更にその土地に残る伝承が奇跡を呼び、“優希”だけでなく“桃香”や“莉子”の胸にも
刻まれる結末となりました。様々な要素が一つになって心温まる物語へと紡がれていく
話運びが素敵でした。次は「妹」がキーワードになるとのことで一波乱ありそうです。

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2014年03月19日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンV』

川上泰樹 先生によるコミカライズが決定した、宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記。
第5巻は敵海軍の爆砲艦への対抗策を“イクタ”が海賊軍へ示し、反撃の鬨を作ります。
(イラスト/さんば挿 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866437-0/


海戦では“マシュー”に頑張ってもらおうと画策する“イクタ”。秘策等々のお膳立て
に加え自身の機知でその期待に応えた“マシュー”は戦果と共に“ポルミ”との強い絆
を得るまでにしました。海戦での腹の読みあい、操船技術の比べあいが熱い展開です。

戦いの果てに透けて見えるキオカ国の思惑に憤りを感じる“イクタ”。そんな彼を見て
改めて一蓮托生の身であることを再確認する“ヤトリ”。絆の強さを見せつけられた
“シャミーユ”の動揺ぶりにも注目。今後に向け最悪、修羅場な展開も予想されます。

海を越え、鉱山攻略に臨む“イクタ”を待ち受ける形となる“ジャン”。2人の犬猿の仲と
手の読みあいで静かに熱い展開を見せるのかと思いきや、思いも寄らぬ事態が発生。
“イクタ”が広げた大風呂敷に驚かされつつ、次巻の激動ぶりに目が離せません。

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2014年03月18日

『最弱無敗の神装機竜《バハムート》3』

春日歩 先生の初画集発売と共に 明月千里 先生が贈る学園ファンタジーバトル、第3巻は
学園最強にして大の男嫌いな“セリスティア”の帰還で学園を二分する騒動が勃発します。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376135.html


“リーシャ”と“クルルシファー”の間に挟まれるだけでは飽き足らない状況に置かれる
兄“ルクス”を見て気苦労の絶えない“アイリ”ですが、それ以外にも目を向けるべき
学園内の問題解決にもあたらなければならないという苦労ぶりに見舞われております。

唯一の男を排除せんと動く“セリスティア”の思惑に加え、その背後に潜む暗い陰謀も
絡んできて新たな窮地に陥る“ルクス”。とあるお手伝いの結果と負けられない想いの
強さが意外な事実と結末を呼び込む形となりました。役得が多いな、“ルクス”少年。

“フギル”だけではない明確な敵の登場、更には“フィルフィ”に秘められた謎の片鱗
が見え隠れして気になる展開に。「ガンガンGA」にて 沙垣長子 先生のコミック連載も
始まるとのことで「GA文庫」の次代を担う作品としても注目したいところであります。

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2014年03月17日

『ストライク・ザ・ブラッド10 冥き神王の花嫁』

三雲岳斗 先生が贈る大人気学園アクションファンタジー、第11巻は第三真祖の支配する
「混沌界域」から“古城”へと送られたヴァトラーの国際宅配便が騒動の種となります。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866428-8/
http://www.strike-the-blood.com/


“結瞳”から将来の約束を迫られる“古城”の「幅の広さ」もアレですが、そんな彼の
言動に嫉妬したり、落胆したりして振り回される“雪菜”の様子が相変わらず可愛い。
それでいて協調できる所がまた絆の深まり具合を感じさせてくれて微笑ましいです。

今回の騒動において鍵を握る女性“セレスタ”。記憶のない彼女に課せられた運命の
重さはまさに絶望的とも言えるもの。その苦境、その裏に潜む不条理に怒りをあらわに
する“古城”が新しい血と力を得て腹を据えるまでの展開もまた相変わらず熱いです。

彼女を追い、対峙することとなった“アンジェリカ”が“那月”を手負いにするなど
思いがけない強さに苦戦を強いられる“古城”たち。そこで見せた“ジャガン”の素直
じゃない態度がなかなかポイント高かったです。〆の平和ぶりもいい雰囲気でした。

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2014年03月16日

『ベン・トー12 デザートバイキングプライスレス』

アサウラ 先生が贈る庶民派シリアスギャグ・アクション、本編完結後に登場の第12巻は
エピローグ集。それも恋の話に花が咲く甘い挿話の数々。いざ完食と参りましょう。
(イラスト:柴乃櫂人 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630773-4


のっけから「何言ってんだ、仙!?」という入りでしたが、よくよく考えてみればここまで
辿り着くのに11巻も要しているのだからスローな恋の展開も2人らしいと言えばらしい。
というか最初は「マッスル刑事」からでしたな。白梅父も巻き込む最後まで熱いノリで。

“佐藤”と交友関係のある女性陣との妄想もあふれる挿話の数々。“白梅”のデレそうで
デレない距離感とか“茉莉花”との犯罪スレスレの逢瀬などお気に入りですが、やはり
1番は“著莪”。彼女が傍にいない“佐藤”の姿は想像するのが難しいところです。

「このライトノベルがすごい」でトップ10入りした頃から読み始めた後発組ですけれども
ここまでテキストの密度が高い作品を最後まで読めたのも作品が持つ熱量を感じたから
こそと思います。6年間、長きに渡る執筆お疲れ様でした。次回作に期待しております。

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2014年03月15日

『パパのいうことを聞きなさい!15』

松智洋 先生が贈るドタバタアットホームラブコメ、第15巻は両親の死を認識した“ひな”、
“サーシャ”との同居を検討する“祐太”たち、共にデリケートな心の機微を描きます。
(イラスト:なかじまゆか 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630771-0


ついにこの時が来たか、という展開。“ひな”の健気さ、彼女を慰める“サーシャ”、
それを見守り無力感に囚われる“祐太”たち。特に“祐太”は現状を見据えて自分の
立ち位置を見直そうと検討を始める次第。全ては“ひな”たちの未来を考えての行動。

“祐太”が出した1つの考えに対し、同じように悩んでいた“美羽”と“空”は大きく
心揺らすこととなります。その動揺を押さえ込む契機となるのが“祐理”と“信吾”が
掛けた「保険」。ここまでの流れで目じりと胸に熱くこみ上げるものがありました。

“サーシャ”との同居について「そういう落とし所」を迎えたことは意外さを感じると
共に“空”たちも成長しているんだ、ということが見てとれて素晴らしい話運びだった
と思います。「ロ研」メンバーも含めた心の支えも心温まるものがありました。

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2014年03月14日

『コンプリート・ノービス2 憂鬱なソーサラー』

田尾典丈 先生が贈るMMORPGストーリー、第2巻は妹の人格データを求めて冒険を続ける
“イチノ”たちの前に5,000万のHPを持つ超巨大な敵が現れ、その対応に迫られます。
(イラスト:籠目 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301309000332


目的達成のためレベル1であり続けなければいけない事情を抱え、かつて所属していた
〈グリム・リーパー〉抜けた“イチノ”がその一員である“ユリ”と出会ったとき、
“サクラ”と共に嫉妬の思いにあてられます。そんな場合じゃないのですけどね。

全長350メートルもある、という亀型の敵“ケローネー”が色々な意味で規格外な設定
てんこ盛りで“イチノ”たちを苦しめます。読み手としても「勝てるのコレ?」と言い
たくもなるほどに。その上、プレイヤー同士のいざこざも絡んでくるからたまらない。

レベル1ということをすっかり忘れさせてくれる“イチノ”の英雄的活躍によって何とか
危機を脱することは出来ましたが、ネットワークの中と外、それぞれに読めない思惑が
“イチノ”を翻弄していくことになるようです。長い道のりの途中という感は続きます。

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2014年03月13日

『天翔虎の軍師4』

上総朋大 先生が贈るファンタジー戦記シリーズ、第4巻は“ユミカ”の策略に圧倒された
フレリカ軍がいま一度“シエル”たちの秘策をもって反撃に打って出る展開を描きます。
(イラスト:庄名泉石 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301307000151


“ミオ”の言葉を借りるまでもありませんが「フレリカ」の軍師たちはケガしすぎです。
とはいえ勢力も分断されて“ミオ”も“シエル”も崖っぷちのところで善戦まで持ち込む
ためには致し方ない結果ではありましたが。怪我の功名でしたかね、いろいろと。

ということで失敗について特に気を取られていた“ニーア”がウジウジしたりしながらも
“フレイ”のセクハラを受けたりしつつ立ち直っていく姿に触れていくところがポイント。
・・・「巨乳村」関係者である 庄名 先生なら、このテの挿絵は余裕でキメてきますね。

天翼狼の軍師“アレイア”も接触を図ってきて事態の好転に一役買う形となったことから
“ユミカ”もフレリカ軍攻略は一筋縄ではいかない様相を呈してきたところで今度は彼女
の周囲を脅かす危急の事態が発生。三すくみへの下地が整いそうな予感がします。

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2014年03月12日

『クレイとフィンと願いの手紙』

友野詳 先生が贈る郵便配達浪漫譚、第2巻もつぎはぎの世界の絆を〈引き裂き屋〉たち
から守るため、〈郵便屋〉の“フィン”と“クレイ”が伝わらぬはずの手紙を届けます。
(イラスト:スオウ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1132


『六ゾロふられた』『一ゾロふった』とかモロに判定ですね。【筋力】あたりかしら。
肉体労働担当と称して“クレイ”に作業を振っていく“フィン”も少なからず彼のことを
気に掛けていることが窺える昔話、呼び名について言及されているところに注目です。

仕事を振られていろんな目に遭ったりする“クレイ”の苦労人ぶりは相変わらず。そんな
彼の意外な一面、素顔が覗けるエピソードが多かったように思います。“フィン”のこと
を疎ましく思いつつもパートナーとして認めているそぶりが微笑ましく映ります。

今巻では素直に手紙を受け取ってくれない人たちが多かったワケですが、“ンガーニヤ”
がその中では印象深かったです。エピローグに見られる「繋がっている」感も同様に。
〈郵便屋〉側に絶望した人がいることも分かってなかなか興味を引く展開であります。

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