2014年02月22日

『OP-TICKET GAME II』

土橋真二郎 先生が贈る夢と希望のゲーム小説、第2巻はおっぱいチケットで受けた心の
傷からひきこもり続けた“相葉”の知らぬ間に激変した周囲の状況が彼を追い込みます。
(イラスト/植田亮 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866354-0/


タイトルの表記を「OP」と置いた理由が少し分かった序盤。“千種”が告げた新しい
ゲームの幕開け、それはワリとオッサンには馴染みのある恋愛シミュレーションゲーム。
おっぱいのことなど忘れてパラメータ上げに執心する男性陣に“相葉”が愕然とします。

“千種”の思惑通りに乗せられてしまう女性陣も相変わらずノリがいいんだか何なんだか。
ファンタジーな設定も混ざってきて「シースルー脱出ゲーム」だの「水着DEバトル」だの
中盤で恥ずかしい姿を晒すことにもなるのに。それを後押しする男性陣もアレですが。

その男性陣とは一線を画しおっぱいのことをおろそかにせず突き進んだ“相葉”が終盤
なぜかいい雰囲気を作り出せてしまうあたりは青春の勢いがほとばしる雰囲気を絶妙に
描き出しているとも言えるかと。・・・ラストの引きが次なるゲームの到来を予感させます。

posted by 秋野ソラ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンVII〈上〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー、7話上巻は小田原征伐を経ていよいよ関東解放
に向けて動き出す各国の思惑が交錯。戦前交渉で武蔵に新たな難題が吹っ掛けられます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866311-3/


関東解放に武蔵を参加させない。真綿で首を絞めるかのようなユルい要求を繋ぎ合わせる
ことで見えた羽柴側の意図が実にえげつない。まさに悪役。しかしその返し手となるのも
また歴史再現。ここで神聖ローマ帝国の艦隊が混在していたことが活きてくるワケで。

羽柴にブチギレる“成実”には目を見張るものがありましたし、羽柴に一泡吹かせるため
の頼りないキーパーソンを諭す“トーリ”もカッコイイところがありました。そんな中で
繰り広げられる“点蔵”と“メアリ”のダダ甘い雰囲気がまたたまりませんな。

そこに“人狼女王”と旦那様まで加わってアツアツぶりを見せつけられるついでに欧州・
ネルトリンゲンの情報を入手。もう一つの歴史再現にも備えつつ、里見勢を中心とした
関東解放が幕を開けます。羽柴の思惑が勝つか、武蔵の気概が勝つか、下巻に注目です。

posted by 秋野ソラ at 17:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル