勇者の罪を問う前代未聞の裁判に優秀な弁護士と見習い弁護士が挑む物語を拝読です。
(イラスト:三弥カズトモ 先生)
度を越したロクデナシ、しかも死なないとあれば女遊びも数知れず。それでも勇者の力
が残ることを恐れた当時の国王によって制定されたとある法律が物語の鍵を握ります。
「法廷の魔女」と称される“スミオ”が弁護に回るも彼の奔放ぶりに手を焼く始末。
それでも立て直したと思ったら新たな苦境が去来したりと一進一退の攻防が見所。
“フィオナ”。彼女の頑張りと秘めた想いが織り成す「矛盾」に注目しながら読むと
最後に彼女が犯した罪を咎める気もしなくなるでしょう。興味深いお話でした。