依頼した“慎”が手掛かりとなる黒の使徒を追い、真実へと近づいていく過程を描きます。
(イラスト:白井鋭利 先生)
過去を知るために非才の身をもってがむしゃらにぶつかっていく“慎”の熱さに惹かれ、
思いの届かない、報われない“霞耶”を応援しながら知らぬ間に読み終えていた感じです。
“尋務”がまた謎ありな立ち位置で、“慎”をアシストするという思惑にも今後気に掛けて
おきたい所。“柚”が少し卑屈になっている様子が普段と違って可愛いものでした。
五里霧中となった“慎”に手を差し伸べたのはやはりこの人。緋扇財閥総帥としての才を
見せる“紗々良”を守れるか、一縷の望みを鍵となる人物に畳み掛ける展開に注目です。