2014年02月08日

『クライシス・ギア3 修羅の分岐点(ブラッディ・クロスロード)』

三上康明 先生が贈るバトルアクション、第3巻は遂に「終末の探偵」へ心中事件の調査を
依頼した“慎”が手掛かりとなる黒の使徒を追い、真実へと近づいていく過程を描きます。
(イラスト:白井鋭利 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-630768-0


機会あって1巻からまとめての拝読です。“紗々良”の過去を隠しながら接し、彼女の
過去を知るために非才の身をもってがむしゃらにぶつかっていく“慎”の熱さに惹かれ、
思いの届かない、報われない“霞耶”を応援しながら知らぬ間に読み終えていた感じです。

“蒼狼”が一目置くほど強さに磨きをかけつつある“慎”。そんな彼と組むことになった
“尋務”がまた謎ありな立ち位置で、“慎”をアシストするという思惑にも今後気に掛けて
おきたい所。“柚”が少し卑屈になっている様子が普段と違って可愛いものでした。

「終末の探偵」から思いもかけず突きつけられた選択肢に導かれ辿りついたまさかの結末。
五里霧中となった“慎”に手を差し伸べたのはやはりこの人。緋扇財閥総帥としての才を
見せる“紗々良”を守れるか、一縷の望みを鍵となる人物に畳み掛ける展開に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル