2014年02月04日

『終わりのセラフ3 一瀬グレン、16歳の破滅(カタストロフィ)』

鏡貴也 先生が贈る学園呪術ファンタジー、第3巻は“暮人”の部下になって周囲の反応が
ガラリと変わった“グレン”の前に《百夜教》が、そして世界の終わりが近づいてきます。
(イラスト:山本ヤマト 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/10004.html?id=9818/28248#29984


鬼そのものを武器に封じる呪法「鬼呪」。未知なる呪術の仕込まれた鬼の血。毒された
“グレン”自身を足掛かりに解明に挑む一瀬の呪詛研究者“美月”の成果が先か、彼が
鬼と成り果てるのが先か、先が見えないままいたずらに時間だけが過ぎていきます。

その鬼の血によってすでに人でなくなってしまった“真昼”の報われない10年という時の
流れに1つの区切りがつきました。これがまた切ない。繋がっているのに結ばれない2人
の姿が示す物悲しさ、やるせなさといったらもうね。終末を予感させるだけに尚更です。

ただ、“グレン”にとっても悩ましい選択肢は続きます。“真昼”と“グレン”の違い、
そして「世界の終わり」を明示してきた“真昼”の姦計によって“時雨”や“小百合”を
含む周囲の状況が激変。“グレン”が選んだ「破滅」の吉兆や如何に、で次巻へ続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル