2014年02月28日

『王手桂香取り!』

青葉優一 先生の「第20回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。将棋クラブに所属する少年の前に
現れた美少女、将棋の駒の化身たちと憧れの主将のために頑張る将棋青春ストーリーです。
(イラスト/ヤス 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866317-5/
http://asciimw.jp/award/taisyo/20th/works/oute/index.html


最善手。どんな局面においてもその手を打ち続けていれば必ず勝てるというもの。将棋の
強さはまだまだな“あゆむ”が駒娘“香車”“桂馬”“歩”と出会い、鼻持ちならない
上段者を打ち負かす目的でそれを目の当たりにした所から物語は静かに動き始めます。

駒の姿に戻って駒娘から助言を得ながら指すこともできるが、そんなことは卑怯以外の
何物でもない。ということで実直に彼女たちから学んで強くなろうとする姿、将棋クラブ
の主将“桂香”のためにいい所を見せようとする気概が“あゆむ”の好感を呼びます。

脳内に将棋盤が描けるくらい通じていればまた違った楽しみ方ができるとは思いますが
そうでなくとも自己研鑽して強い敵と対峙していく真剣勝負は十分に伝わるものがある
かと思います。真の将棋神に悩まされそうな“あゆむ”に未来があるのか気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月27日

『水木しげ子さんと結ばれました』

真坂マサル 先生の「第20回電撃小説大賞・20回記念特別賞」受賞作。ある事件を契機に
人と人とを結ぶ赤い糸が見えるようになった少年がその意味を辿っていく物語を拝読です。
(イラスト/生煮え 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866313-7/
http://asciimw.jp/award/taisyo/20th/works/shigeko/index.html


恋が生まれる赤い糸であればどんなに良かったか。〈見知らぬ人〉に注がれた血によって
“朝生”少年が見えるようになったそれはいずれ殺し合う運命を示す呪いが如きもの。
しかも自分の小指が繋がる先に居たのは美しくも「死」に囚われた感のある“しげ子”。

家の事情により人の悪意に幾度と無く晒されたことがある“朝生”でも、赤い糸が招く
残酷なまでの殺意には寒気を覚えることは避けられず。しかも“しげ子”が付いてくる。
更には姉“冬羽”が彼女のことをいぶかしむ言動を見せ、不安が募っていきます。

赤い糸とは何なのか、“しげ子”を殺すことになるのか、あるいはその逆か。謎と狂気に
向き合った“朝生”が数々の人の悪意に触れ、どんな結末を選び、あるいは選ばされて
いくのかを怖いもの見たさで読ませていく展開が見どころです。オススメしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月26日

『ゼロから始める魔法の書』

虎走かける 先生の「第20回電撃小説大賞・大賞」受賞作。世界を滅ぼしかねない魔法書
「ゼロの書」を探す魔女と巻き込まれた半獣半人の傭兵が織り成すファンタジー作品です。
(イラスト/しずまよしのり 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866312-0/
http://asciimw.jp/award/taisyo/20th/works/zero/index.html


本作を含め「電撃文庫」の「「第20回電撃小説大賞」受賞5作品を読ませて頂きました。
結果としてこの大賞受賞作が一番推せる内容だと思います。あとがきでも触れられている
王道展開を突っ走る剣と魔法のファンタジー、という展開が素直に頭の中に入ってきます。

人の世に触れることなく隠遁生活を送ってきた魔女“ゼロ”のどこかズレた感覚と、魔女
嫌いなのに何の因果か共に旅をすることになった“傭兵”が保とうとする彼女との間隔が
絶妙な雰囲気を醸し出しています。“ゼロ”の言い回しがまた味があって大変良いです。

盗まれたとされる魔法書を辿る鍵となる“十三番”なる人物がこれまた曲者で、二人とも
彼の手のひらで踊らされる形となりますが、世間を知らないだけで魔法に関しては引けを
とらない“ゼロ”が仕掛けた思わぬ秘策が伏線して効いてくる展開も見所かと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月25日

『マグダラで眠れV』

支倉凍砂 先生のファンタジー小説。 第5巻は起死回生の一手でカザンの町を脱出し、
ニールベルクの港町へと落ち延びた“クースラ”たちが新たな難問を突きつけられます。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866309-0/


鐘を造る。職人ですら長年の経験をもってしても音と強度のバランスを取るのが難しい
とされるその行為。英雄のような期待にも後押しされ、敗残兵の士気を上げるためとは
言え、一歩間違えれば死は免れない厄介な立場へと白羽の矢が立った“クースラ”たち。

同じ錬金術師だから、ということもあるのでしょうけど“ウェランド”が“クースラ”の
ことをよく見ていることが言動の端々から感じられます。だからこそ、変化を察知して
それを告げた決定的なあの言葉が彼の心を揺さぶるのに十分なワケで。

錬金術師として生きてきた“クースラ”を受け止め、立ち直らせたのは“フェネシス”
のマグダラ。欲しいものには手を伸ばすしたたかさを得た彼女とは対象的に胸の奥底
ではすっかり懐柔された感のある彼。北の地を目指す新たな旅が気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月24日

『アクセル・ワールド16 -白雪姫の微睡-』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ第16巻。ISSキット本体との激闘、《災禍の鎧》マークII
との死闘、そして「加速研究会」との対峙。問題山積の状況に一つの区切りが生まれます。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866320-5/


《災禍の鎧》はまだ引っ張りますねー。「加速研究会」の隠れ蓑が満を持しての登場との
ことで敵も増えますし。反則級の相手を前に善戦した“ハルユキ”を見て二代目・赤の王
としての立場を見直す契機を得た“ニコ”がどう成長するのか見ものです。

“ハルユキ”のことを「しもべ」だの「無礼者!!」だの叱責する“メタトロン”が時折り
見せる、彼を心許している雰囲気がたまりません。何この可愛いエネミー。《災禍の鎧》
マークII との戦いを経てからのラストの展開は彼と共に喜びを分かち合いたい程でした。

その“メタトロン”から語られた「ブレイン・バースト」とは異なるフィールドの存在、
「帝城」という存在の特異性とその先にあるもの。“ハルユキ”自身のみならず世界観
にも更なる広がりを見せる物語がどこまで発散していくか期待と不安で胸いっぱいです。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月23日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年下期」エントリー


グラウスタンディア皇国物語1
 【13下期ラノベ投票/9784798606927】

勇者と魔王のバトルはリビングで
 【13下期ラノベ投票/9784798607177】

俺の教室にハルヒはいない
 【13下期ラノベ投票/9784041007198】

失恋探偵ももせ3
 【13下期ラノベ投票/9784048661218】

最弱無敗の神装機竜2
 【13下期ラノベ投票/9784797375510】

人形遣い
 【13下期ラノベ投票/9784094514292】

俺、ツインテールになります。5
 【13下期ラノベ投票/9784094514544】

スカイ・ワールド5
 【13下期ラノベ投票/9784829139240】

きんいろ・カルテット! (1)
 【13下期ラノベ投票/9784906866526】

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4
 【13下期ラノベ投票/9784047291492】



 ※ 感想記事へのショートカット ※


  『グラウスタンディア皇国物語1』
  → http://njmy.sblo.jp/article/80149813.html
  
  『勇者と魔王のバトルはリビングで』
  → http://njmy.sblo.jp/article/82142088.html
  
  『俺の教室にハルヒはいない』
  → http://njmy.sblo.jp/article/74403612.html
  
  『失恋探偵ももせ3』
  → http://njmy.sblo.jp/article/81179850.html
  
  『最弱無敗の神装機竜2』
  → http://njmy.sblo.jp/article/80894890.html
  
  『人形遣い』
  → http://njmy.sblo.jp/article/81766220.html
  
  『俺、ツインテールになります。5』
  → http://njmy.sblo.jp/article/83083374.html
  
  『スカイ・ワールド5』
  → http://njmy.sblo.jp/article/73866048.html
  
  『きんいろ・カルテット! (1)』
  → http://njmy.sblo.jp/article/83399308.html
  
  『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4』
  → http://njmy.sblo.jp/article/76923230.html





■好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年下期
 http://1se.sakura.ne.jp/lightnovel/2013_07-12/


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2014年02月22日

『OP-TICKET GAME II』

土橋真二郎 先生が贈る夢と希望のゲーム小説、第2巻はおっぱいチケットで受けた心の
傷からひきこもり続けた“相葉”の知らぬ間に激変した周囲の状況が彼を追い込みます。
(イラスト/植田亮 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866354-0/


タイトルの表記を「OP」と置いた理由が少し分かった序盤。“千種”が告げた新しい
ゲームの幕開け、それはワリとオッサンには馴染みのある恋愛シミュレーションゲーム。
おっぱいのことなど忘れてパラメータ上げに執心する男性陣に“相葉”が愕然とします。

“千種”の思惑通りに乗せられてしまう女性陣も相変わらずノリがいいんだか何なんだか。
ファンタジーな設定も混ざってきて「シースルー脱出ゲーム」だの「水着DEバトル」だの
中盤で恥ずかしい姿を晒すことにもなるのに。それを後押しする男性陣もアレですが。

その男性陣とは一線を画しおっぱいのことをおろそかにせず突き進んだ“相葉”が終盤
なぜかいい雰囲気を作り出せてしまうあたりは青春の勢いがほとばしる雰囲気を絶妙に
描き出しているとも言えるかと。・・・ラストの引きが次なるゲームの到来を予感させます。

posted by 秋野ソラ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンVII〈上〉』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー、7話上巻は小田原征伐を経ていよいよ関東解放
に向けて動き出す各国の思惑が交錯。戦前交渉で武蔵に新たな難題が吹っ掛けられます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866311-3/


関東解放に武蔵を参加させない。真綿で首を絞めるかのようなユルい要求を繋ぎ合わせる
ことで見えた羽柴側の意図が実にえげつない。まさに悪役。しかしその返し手となるのも
また歴史再現。ここで神聖ローマ帝国の艦隊が混在していたことが活きてくるワケで。

羽柴にブチギレる“成実”には目を見張るものがありましたし、羽柴に一泡吹かせるため
の頼りないキーパーソンを諭す“トーリ”もカッコイイところがありました。そんな中で
繰り広げられる“点蔵”と“メアリ”のダダ甘い雰囲気がまたたまりませんな。

そこに“人狼女王”と旦那様まで加わってアツアツぶりを見せつけられるついでに欧州・
ネルトリンゲンの情報を入手。もう一つの歴史再現にも備えつつ、里見勢を中心とした
関東解放が幕を開けます。羽柴の思惑が勝つか、武蔵の気概が勝つか、下巻に注目です。

posted by 秋野ソラ at 17:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月21日

『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 7』

6.5巻の刊行からおよそ1年。裕時悠示 先生が贈る甘修羅らぶ×らぶコメディ、第7巻は
“真涼”の偽恋人関係がバレてから変化していく「自演乙」内の人間関係を描きます。
(イラスト:るろお 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375558.html


“真涼”が妙な使命感に燃えて“鋭太”と“千和”以外の関係を認めない実力行使に出る
反面、一定の距離を置く“鋭太”から気に掛けられたら身悶えするという感情の矛盾。
その背景として家のことが大きく絡んでくることも含めて厄介な立ち位置にあります。

偽恋人の件を知り“鋭太”へのアタックを改めて開始する“愛衣”。そんな彼女の様子を
見ても落ち着いて振舞う“千和”。“鋭太”のことが好き、という想いが成熟していく
のと共に、将来を見据えて自分を変えていこうとする少女の殻を脱する表れを感じます。

“鋭太”と“真涼”の関係が変化したことを察した“真那”に新たな出会いが・・・って、
“カオル”のことはそこまでぼかしたい、ときましたか。“真那”も“真那”で大変な
状況を自ら作っているようですが、“鋭太”たちとも接点が増えそうで要注視です。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月20日

『深山さんちのベルテイン 3』

逢空万太 先生・怒涛の3ヶ月連続刊行!! 第2弾は2年半以上の時を経て奇跡の続刊を
果たした“ベルテイン”と“琥太郎”のハートフルゆるふわストーリー、第3巻です。
(イラスト:七 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376661.html


3巻の刊行をどれだけ待ち望んだことか。七 先生のイラストを渇望していた分も含めて
ご褒美と言うしかありません。あとがきにもありますが、続刊を決めた「GA文庫編集部」
に御礼を申し上げつつ、このまま次巻も行ってみましょー! と嘆願するところです。

“琥太郎”が前にも増して罪作りな子になってます。執事姿とか反則もいいところです。
『這いよれ!ニャル子さん』に加えて『ヴァルキリーワークス』からもクロスオーバー
してくるあたりも見どころです。創造主的な何かも出てきちゃってますよ(苦笑)。

“近藤”局長にからかわれたり、“宮内”に愚痴というか相談をもちかけたり、と真剣に
“琥太郎”とのことを意識している“理々”が可愛いです。彼より先にまず女の子らしく
なる、という目標が重荷になるあたりは彼女らしいですが、報われることを願ってます。

posted by 秋野ソラ at 01:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月19日

『リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判』

羽田遼亮 先生の「第15回えんため大賞小説部門・優秀賞」受賞作。聖魔戦争の功労者、
勇者の罪を問う前代未聞の裁判に優秀な弁護士と見習い弁護士が挑む物語を拝読です。
(イラスト:三弥カズトモ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


良い魔王と悪い勇者。昨今の風潮を受けたかは知りませんが本作に登場する勇者もまた
度を越したロクデナシ、しかも死なないとあれば女遊びも数知れず。それでも勇者の力
が残ることを恐れた当時の国王によって制定されたとある法律が物語の鍵を握ります。

世界を分かち合う──魔王からの提案を了承した勇者を弾劾する裁判に勝率99%超、
「法廷の魔女」と称される“スミオ”が弁護に回るも彼の奔放ぶりに手を焼く始末。
それでも立て直したと思ったら新たな苦境が去来したりと一進一退の攻防が見所。

超優秀だが守銭奴な“スミオ”に、何の因果か使役される破目に陥った見習い弁護士
“フィオナ”。彼女の頑張りと秘めた想いが織り成す「矛盾」に注目しながら読むと
最後に彼女が犯した罪を咎める気もしなくなるでしょう。興味深いお話でした。

posted by 秋野ソラ at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月18日

『四百二十連敗ガール4』

桐山なると 先生が贈るハートブレイクラブコメディ、第4巻は“ハル”たちが強制参加
させられた園芸部員の合宿にて“毒空木”の過去に触れるクライマックスを迎えます。
(イラスト:七桃りお 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


「デレ空木」「ジェラ空木」と“ハル”に対する想いを加速させる“毒空木”の言動は
ちょっとウザいくらいですがまさにヒロインそのもの(苦笑)。まぁ、騙し討ちで部員
獲得に奔るあたりが正統派ヒロインではない感を印象づけてしまうワケですけど。

なぜ“毒空木”はサッカーが得意なのか。かつての知り合いである“茜”の登場でその
理由が、そして疎遠となった背景が明らかとなります。事情を知ってしまっただけに
何とかしようとする“ハル”ですが、デリケートな問題だけに思いも行動も空回り。

「バカは走れ!」──そう叱咤する“時宗”の姿が印象に残ります。「全告ツアー」に
やきもきしていた現実問題もこれで解消、ということで少し早すぎる終結に残念さを
覚えてしまうのも本作への思い入れあってこそ。まずは無事完結、お祝い申し上げます。

posted by 秋野ソラ at 01:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月17日

『すずみんは肉食系火竜(3)』

西野吾郎 先生が贈る学園ファンタジー、第3巻は“すずみ”と“鋼平”の繋がりに1つの
推察をみる“白刃”の言動から思わぬ真相が明らかになっていく大波乱の展開を見せます。
(イラスト:あなぽん 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_07


自身も知らない秘密を探るため“白刃”と行動を共にする“鋼平”。花火大会で2人きり
になった“蓮華”の抑えきれない気持ちを受け止める“鋼平”。“すずみ”にヤキモチを
焼かせる天才と言っても過言ではないでしょう。うらやまけしからん少年です。

“鋼平”の母からあっさりと聞かされた「秘密」が“すずみ”の抑止力に繋がっている
という設定が説得力のあるもので良かったです。彼女が突然覚醒してしまう件やオロチ
から戻ったあとの状態を示す理由として上手く繋げてきたと思いました。

“蓮華”のことも応援したい気持ちは山々でしたが、ここはやはり幼馴染とイチャイチャ
してもらうのが筋でしょう。ということで綺麗にまとめて頂きましたが、もう少し続いて
ほしいシリーズと思っていただけに残念です。ともあれ完結おめでとうございます。

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2014年02月16日

『パナティーア異譚2 熱砂のレクイエム』

竹岡葉月 先生が贈る異世界英雄リバースファンタジー、第2巻は突如見つかった元の世界
との繋がり、“響子”を探しに砂漠の地を旅する中で“理人”がトラブルに見舞われます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


“イシュアン”と共に帰還を果たした“理人”の胸の内は晴れない。余計なしがらみを
目の当たりにしたり、改めて届くか分からない想いを持て余したり。それどころか異世界
にはあるはずの無いモノが褒美として授けられたことで新たな苦労を背負い込んだり。

元の世界で目にしたノートの書き込みが実現したことを察知した“理人”。確かめるべく
行動に移るも言いがかりはつけられるわ見たこともない場所に落ちるわ。“イシュアン”
とも離れ離れになって踏んだり蹴ったりの状況で何の因果か嫁まで貰う羽目に陥ったり。

“理人”は過去の悲劇に、“イシュアン”は現在の謀略に巻き込まれつつもそれぞれの
信念を武器にそれを跳ね除けるあたりは英雄たる者の強さの賜物か。尋ね人に会う前に
旅の供を加え、賑やかな旅路を脅かす存在の暗躍が気になる次巻の展開に期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月15日

『魔法剣士のエクストラ』

若桜拓海 先生が贈る新作は、訳あって魔導の祭典に挑めない世界最強の魔法剣士がその
頂点を目指す少女たちを育て上げる育成&バトルファンタジー、ということで拝読です。
(イラスト/橘由宇 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/521.html


圧倒的な強さを誇る魔法剣士“零人”。天地大異変によって地上を失った今の世界とそれ
以前の世界とを結ぶ「旧世界の叡智」にその真実を求める権利が得られるのは魔導の祭典
「レガリアマギカ」の頂点に立つ者のみ。けれど“零人”は強すぎて出場権利が無い。

そこで話を持ちかけられたのが“紗奈美”“イルマ”“エリサ”、3人の魔導教官として
赴任し、彼女たちを最強へと育てること。力の差は歴然で、持ち味も一長一短ありますが
それでも3人で、そして4人で強くなろうと頑張る様子が見どころの一つとなります。

加えて“零人”の世界最強たる証をこれでもか、というくらい魅せてくれるのもポイント
になると思います。ラッキースケベな要素もしっかり押さえてきてます。女王“アースラ”
が何を考えているのか謎なのが気になるワケですが、どう続いていくのか気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月14日

『黒き英雄の一撃無双<ワンターンキル!> 2.恥辱の魔女』

望公太 先生のネオ・ヒロイック・バトルエンタメ。第2巻は全てを捨てて人間界に身を
置くことにした“ルーシア”に話の焦点を当てつつ、“悠理”たちの活躍を描きます。
(イラスト/夕薙 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/519.html


片や「素人童貞」、片や「似非ビッチ」と言い争いを繰り広げる“悠理”と“ルーシア”
がイイ雰囲気を作っております。過去のしがらみから窮地に陥る彼女の心の支えとなった
彼の一言が思いのほか胸に響いた模様です。それを見る“雪羽”は面白くなさそうですが。

“悠理”の強さを認めた序列一位の“雪羽”が更なる強さを求めて彼にお願いしたことは
かつての彼女であれば屈辱にも感じたでしょうに。そうした心境の変化が「したたかさ」
として表れていることが良く分かります。ドジを踏んで可愛らしい面はそのままですが。

“悠理”に敗れた“一王”が導き出した自分なりの戦う理由。その姿を嘆いてみせる父
“帝王”が思い描く強さ。その間に位置し、思いに触れる降魔騎士団の団長“緋蜜”の
黒い思惑が「彼女」を脅迫して生じる危機の予感に“悠理”は立ち向かえるのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2014年02月13日

『魔装学園H×H(ハイブリッド・ハート)』

久慈マサムネ 先生の「第18回スニーカー大賞・優秀賞」受賞作。異世界の魔導兵器と戦う
魔導装甲を操る少女たちをパワーアップさせるのはHな行為!? という熱い物語を拝読です。
(イラスト:Hisasi 先生 メカデザイン:黒銀 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=321310000116


改稿して「ただのエロ小説だーっ!」と担当編集に怒られるのも無理がない、あるいは
ジュブナイル・ポルノとの境界を模索するかのようなえちぃシチュエーションの数々。
Hisasi 先生のイラストと相まって思春期の青少年には刺激が強めな内容かと思います。

異世界との衝突により壊滅的な打撃を受け、相手方の歴然たる技術力の差に蹂躙される
世界にて数少ない希望、魔導装甲「HHG(ハート・ハイブリッド・ギア)」のエネルギー
を補うためという名目で胸を揉みしだくわ咥えるわ。“傷無”爆破予告も辞さない構え。

彼と「接続改装(ハート・ハイブリッド)」することによって活路を見いだそうとする
“愛音”の痛々しいまでの想いが良い形に昇華されるまでの描写が見どころでしょう。
こういうキャラはデレると強いです。新たな敵を予感させる引きが気になるところです。

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2014年02月12日

『棺姫のチャイカVIII』

榊一郎 先生が贈る新世代ファンタジー、第8巻はハルトゲン公国にて開催される武闘大会
の賞品「皇帝の遺体」を巡ってそれぞれの「チャイカ」たちが想いを胸に動き始めます。
(イラスト:なまにくATK 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301304000210


“トール”たち乱破師(サバター)が「戦魔衆(アキュラ)」が多芸に通じているのに対し
一芸に秀でた乱破師「六ッ星衆(スバル)」が頭数を揃えて敵となり、更には彼らにとって
先輩格となる“シン”も立ち向かうべき相手として登場するという何とも分が悪い状況。

掠め取ることもままならない中で已む無く武闘大会へ出場し、正々堂々と奪い取ることを
決めた“トール”たちに“紅チャイカ”や“ヴィヴィ”らも追従。共闘も辞さない彼らの
更に上を行く“シン”に歯噛みする“トール”は自身を半人前と認めざるを得ない流れに。

新しく登場した二人のチャイカ、“アリーナ”と“イリーナ”の思惑。その背後にいる
あの人物の狙い。「チャイカ」という存在が何なのか、未だ明らかでないまま個々人の
目は武芸大会の本戦へと向きます。圧倒的不利を覆せるのか、続きが気になります。

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2014年02月11日

『ロムニア帝国興亡記II ─風車(れきし)を回す風─』

舞阪洸 先生が贈る戦記ファンタジー、第2巻は「うつけ皇子」こと“サイファカール”が
分裂の危機を憂い奇策と秘策をもって密かに、着実に立ち上がっていく過程を描きます。
(イラスト:エレクトさわる 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301306000185


適材適所。圧倒的に駒の数が少ない“サイファカール”が値踏みした“ザネッティ”たち
が有する思いがけない能力に戦力の底上げが感じられます。“ステラステラ”の独白は
相変わらず間が抜けてますが、その分を“リリィ”が補ってくれている気がします。

とは言え、まだまだ弱小な“サイファカール”が戦わずに勝つための秘策を打ち、それを
磐石なものとするための奇策に一役買うのが“ソフィ”たち女性陣。図らずも役得を得る
皇子ですけれども、そちらを気に掛けるより優先すべきことが見えているご様子。

皇帝崩御の理由が何ともあっけないのは気になるところですが、歴史を動かす風、それも
突風となったことは言うまでも無く、それに突き動かされたのは“サイファカール”だけ
ではない部分も明らかに。群雄割拠の世を彼らがどう生き抜くのか、注目したい所です。

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2014年02月10日

『落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国V』

舞阪洸 先生が贈る戦乱無双ファンタジー、第5巻は初めての敗北を味わった「八八旅団」
との戦いから学び、勝利への糸口を掴んだ“ナーガ”たちが奇襲に全力を注ぎます。
(イラスト:よう太 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1124


負けても取り戻せる戦と判断して手を尽くす“ナーガ”たち。後が無い、という状況下で
あるにもかかわらず緊迫した様子もないのは彼のスケベ心全開な様子が場の空気を和らげ
ているのと共に、魔女たちが彼を信頼している表れでもあるかと思います。

これまでと勝手の違う魔女たちの奮闘ぶりに戸惑いつつも勢いに乗せられて軍を進める
“ジュエルジュード”の心にあるのは慢心。対する“ナーガ”には虚心坦懐の面持ちで
準備した策が次々と功を奏し、前回の負けを雪ぐ形となりました。実に爽快です。

魔女たちの今後を見据えて、戦国の世によく見られる一騎打ちで決着をつけようと提案し
それを受け入れた“ハリガン”の勇姿にも注目。今回の結果を受けて人の世にも水面下の
動きが見られ、呼ばれた先でも“ナーガ”は乱世に巻き込まれる宿命にあるようです。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル