2014年01月31日

『千の魔剣と盾の乙女12』

川口士 先生が贈る魔剣ファンタジー、第12巻は“バルトゥータス”と“ロック”の師弟
対決、そして魔王“バロール”との最後の戦いに挑む大詰めの展開が描かれていきます。
(絵:アシオ 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804519


これまで“リャナンシー”が見せてきた言動の裏にあるもの、迂遠かつ壮大な計画、移り
ゆく性質と変わらない本性との葛藤。それらが全て明らかになったことで彼女に対する
好感度が一気に上がった感があります。だからこそあの結果は切なくも感じるワケで。

魔王“バロール”の圧倒的な力を前に勇猛果敢なチームプレイを見せる“バルトゥータス”
たちもジリ貧になっていく中で鍵を握るのは“サーシャ”と光の剣(クラウソラス)。
“ロック”と“ホルプ”もなかなかの大健闘でしたが、やはり決め技はコレでした。

勇者として称えられることとなった“バルトゥータス”らが「魔王の跡を継ぐ魔物」への
警戒を各地へ促し、当事者となる“ロック”には焦りの色が隠せない状況。“ニーウ”と
“サーシャ”の関係も油断ならない、ということで物語は第三部へと舞台を移します。

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2014年01月30日

『GJ部 中等部(8)』

新木伸 先生が贈るゆるふわ日常四コマ小説。第8巻は“小手指”が入部し益々賑やかな
2度目の冬を迎える「GJ部 中等部」の面々に見られる緩やかな変化を描いていきます。
(イラスト/あるや 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514612


恋とは何か、愛とはなにか、究極の命題に挑む「GJ部 中等部」。そんな中、“小手指”
から後押しされて“霞”と“ケンケン”が、お試しとは言えいよいよ付き合うことに。
その行為の意味すら掴めぬ2人が出した結論は・・・本編にて是非ご確認を。

それにしても“京夜”の懐の深さというか、平和的敗北主義者らしさを久々に見た気が
します。「小冊子」ネタはこれまで積み重ねてきたそれぞれの個性が出ていて良かった
ですし、“小森”の思いがけない変化が見られる端々のエピソードもイイ味出てました。

気分を新たに卒業までの残り少ない中学生時代を過ごそう、と意気込む“霞”らしい
お言葉をいただいたところで「中等部」も遂に幕引き。存外あっさりとしたものです。
出来ればオールスター揃えてもう1冊くらいあっても、と淡い期待を寄せてみたり。

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2014年01月29日

『俺が生きる意味(レゾンデートル)4 水迷宮のヘリテージ』

赤月カケヤ 先生が贈る戦慄のパニックホラー。第4巻は1枚も2枚も上な殺人鬼“山田”
に抗う“斗和”が選んだ手段と、その過程で知るこの世界の秘密に迫っていきます。
(イラスト/しらび 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514605


言葉巧みに他人の言動すら誘導してしまう“山田”を前に為す術もない“銀河”。狂気の
状況に追い込まれる人々を前にする彼女の心の支えとなるのが“斗和”ですが、彼もまた
“山田”の力を目の当たりにして起死回生の策にも限界が見え始めてきます。

現状において“山田”に勝つ術はあるのか──。そこで“斗和”は本来の目的に気付く
のです。生き延びること、自分の役目、ここにいる意味。“真湖”の意思をも継いだ
“斗和”が導き出した一つの道筋が上手くいくかどうか、手に汗握る展開が見所です。

“真湖”と“銀河”の意外な繋がりと想いの衝突も是非注目して見てほしい場面です。
“山田”のきまぐれぶりに翻弄されつつも昏睡状態の人々が増えていく異常事態への
打開に一縷の望みが見えてきた中で“斗和”に訪れたある再会が次の物語を紡ぎます。

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2014年01月28日

『オトメ3原則! 6』

松智洋 先生が贈るSF風学園ラブコメ、第6巻はロボットを支配することができてしまう
「0(ラブ)システム」の秘密を突き止めるべく“本気”たちが全力で挑む最終巻です。
(イラスト/ななろば華 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_otome3/#b06


制御が利かない機械、それもロボットの数々を目の当たりにする、というのは腹立たしい
以上に恐ろしいことだと“本気”たちが置かれた状況を見るに思わざるを得ないところで。
そして不便極まりない、ということも。その環境下において反撃の糸口を探っていきます。

再び“カムイ”と共同生活を送る“ラブ”の様子が実に嬉しそうで、緊張感のある現状を
吹き飛ばしてくれるかのよう。そして影で警戒を怠ることなく尽力する“カムイ”の姿が
何ともいじらしいです。そして決戦の時は「ロボコン」会場にあり、という展開へ。

“久遠”博士、そして“本気”の父親が願った将来と“本気”が望む未来がぶつかった時
“カムイ”、そして“ラブ”はどう反応するのか。「3原則」に迫り魅せてくれる結末で
あったと思います。エピローグも大団円で言うことなしです。完結おめでとうございます。

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2014年01月27日

『いずも荘はいつも十月 そのいちっ!』

三門鉄狼 先生が贈る、人間と神様が一つ屋根の下系同居コメディ。霊感が強くて神様嫌い
の少年が、神様が住む「いずも荘」に入居して騒動の渦中に巻き込まれる様子を描きます。
(イラスト:アカバネ 先生)

http://over-lap.co.jp/%E3%81%84%E3%81%9A%E3%82%82%E8%8D%98%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E5%8D%81%E6%9C%88%E3%80%80%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%A1%E3%81%A3%EF%BC%81/product/0/9784906866618/?cat=BNK&swrd=


アカバネ先生のイラストが肌色成分多めかつ可愛くてたまりません。“猫子”可愛すぎ。
世界の神様や物の怪を美少女擬人化させてイチャラブさせる、という 三門 先生の好き
な要素がふんだんに盛り込まれているからこそ読んでいてその面白さが伝わってきます。

幼少の折に霊障が元で神様が見えるようになってしまい、トラウマを引きずる“明人”。
何の因果か「いずも荘」立て直しのために入居者確保を賭けて自身の争奪戦を繰り広げ
美少女たちからうらやまけしからん行動を一身に受ける“明人”が爆発しろ! レベル。

“猫子”の他にも猛烈なアピールのワリには・・・な“ウズメ”、ロリ要素全開で家族構成的
に大変な中に居る“ロータ”、典型的な仕草を見せる“ナツメ”らと接する内にいつしか
心ほだされていく展開も良かったです。先が期待できるコメディではないかと思います。

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2014年01月26日

『D9―聖櫃の悪魔操者―』

上野遊 先生が贈る新作は悪魔を召喚し、故郷を滅ぼした実の兄を探すたびに出る少年と
彼に憑く契約を結んだ美しい少女悪魔のデーモニックアクション。読ませて頂きました。
(イラスト/ここのか 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866160-7/


好きで悪魔憑きになったワケではないにしろ、何かと恋仲の如きちょっかいの多い悪魔
“メルヴィーユ”共に行動する“ソーマ”少年の旅は賑やかであり、騒がしくもあり。
けれど端々の挿される過去が、彼に背負わされた命運の重さを物語っています。

少しでも兄の手掛かりを、ということで世界で有名な悪魔学者“アーチボルド”博士を
頼ることになる“ソーマ”が得た「分かってもらうこと」という安心感。けれど、街で
噂されている連続殺人犯が思わぬ形で関与してきて・・・と安らかなひとときを奪います。

“ソーマ”と“メルヴィーユ”のやりとりと伏線が魅せる心地よい突発的な展開が実に
面白いと思います。良いシリーズになりそうな予感がします。彼らの旅をなし崩し的に
支援することになった“ファム”の立ち位置も今後気になるところかと思います。

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2014年01月25日

『魔王なあの娘と村人A(7) 〜スラップスティックエブリディ〜』

ゆうきりん 先生が贈る、常識が通じない《個性者》に気苦労の絶えない《村人》たちの
日常を描くシリーズ。第7巻は年末年始にかけてのイベントに合わせて騒動が起こります。
(イラスト/赤人 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866274-1/


魔王としての役割を忘れず、日々「人類殲滅計画」のネタとなる情報の収集に余念がない
“竜ヶ峯”がクリスマス・パーティに、初詣とおせちに、そしてバレンタインにあれこれ
仕掛けてきては勇者“翼”に見破られ、なぜか周囲から感謝される展開が続きます。

そんな計画を発動する契機を与えてしまう村人Aこと“佐東”に対する信頼度と好感度が
鰻上りの“竜ヶ峯”が彼の言動に一喜一憂する姿を見ているのが安心して楽しめるように
なってきたのが本作の良いところではないかと思ったりするワケで。

“矢刳馬”や“塚耶”とも仲良しになって《個性者》としてだけでなく、1人の少女と
しても変化が見られるようになった“竜ヶ峯”。いつしか一般人たちとも騒がしい日々
を過ごすようになった彼女らの関係が2年生になってどう変わるのか楽しみです。

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2014年01月24日

『白銀のソードブレイカー -聖剣破壊の少女-』

『氷の国のアマリリス』などで知られる 松山剛 先生が贈る、一夜にして世界の敵となった
少女と、復讐に生きる傭兵が織り成す、剣(つるぎ)の絆の物語。読ませていただきました。
(イラスト/ファルまろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866287-1/


聖剣、それは世界を脅かし人類を滅亡寸前まで追いやる正体不明の魔物を殲滅する武器。
剣聖、聖剣をもって魔物を討ち、あるいは圧政を敷く為政者を力で諌める在野の剣士。
巨大な剣7本とその使い手7人によって調和が保たれ、平和な日々を送るこの世界。

常勝不敗を誇る剣聖。それを打破し、聖剣を奪う少女“エリザ”の姿を目の当たりにした
傭兵“レベンス”が彼女の持つ異様な剣に復讐の手掛かりを垣間見てから追う・追われる
の関係に、そして奇妙な2人旅へとなし崩し的に繋がっていく。大まかにはそんな話。

剣を握る姿と平時の間が抜けた様子のギャップがコミカルに描かれる“エリザ”が知る
聖剣、そして剣聖の秘密。世界の敵と謗りを受けてでも7人すべてを殺さなければ彼女の
目的は成し得ないという状況が悲壮感を漂わせます。2人の行く末が気になるところです。

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2014年01月23日

『非公認魔法少女戦線 ほのかクリティカル』

奇水 先生が描く、己の使命を全うしてもなお戦い続ける「非公認魔法少女」たちの物語。
現役の公認魔法少女も含めて悪堕ちが進む異常事態を前に伝説の魔法少女が再起します。
(イラスト/bun150 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866277-2/


「マジカル」便利だな! と思いつつも魔法で出来ること、それでも出来ないことがある。
取れる選択肢を見極めて戦い続け、現役を退いても最強と謳われる非公認魔法少女、
それが“ほのか”。口絵の表情の違いが選び続けた道の厳しさを物語っています。

彼女が魔法少女であることを知らずに付き合い始めた“琢磨”。彼もまた魔法少女たちを
取り巻く環境の激変に巻き込まれていき、彼女の「覚悟」を目の当たりにしていく。その
中で彼女のかつてのパートナー“ミケル”との過去に触れ、動揺し、付け入られます。

最大最悪の敵を前に切り札も使いきってもう駄目か・・・と思ったその時、自身の想いすら
打算に入れた賭けに勝ち、勝利にこぎつける。悲しいほどに損得勘定で動いてきた彼女
ですけれども、許されて、ぜひ幸せになってほしいと思いました。オススメの新作です。

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2014年01月22日

『ロストウィッチ・ブライドマジカル2』

藤原祐 先生が贈る魔法と罪と奇跡の幻想夜話、第2巻は学校内で密かに広まるおまじない、
「硝子玉の魔女」に関する噂について調べる“水奈”たちの前に新たな災禍が訪れます。
(原案協力・イラスト/椋本夏夜 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866223-9/


呪いたい相手がいる。その願望を代行するとある魔女の「願い」が2つの魔女の組織
「バーバ・ヤーガの小屋(十二月会)」そして「夜の垣根の集い(ウィッカ)」の戦端を
開くことになり、組織によって考え方がこうも違うのかと如実に示すことになる展開。

“御崎”という考えなしの魔女が“耶麻音”たちの思惑をことごとくかき回してくれた
影響で、収めようとしていた戦いが広がってしまう、という“水奈”たちも望まない
流れの中で知ったとある魔女の「悪意」。それが彼女たちを本気にさせてしまいます。

“栞”そして“水奈”の力が敵対する魔女に競り勝つというその目前で、思いも寄らぬ
人物の登場に番狂わせと失意を味わう“水奈”と“蓮”。一縷の望みに身を任せ、今は
眠りにつく、椋本 先生のあとがき絵が示す2人は「取り戻せる」のか。3巻も注目です。

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2014年01月21日

『城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド』

五十嵐雄策 先生が贈る、ライトノベル作家を目指す少女の物語。「電撃文庫」の作家に
なるために必要と思われることを、その女の子と一緒に学んでいくことができます。
(イラスト/翠燕 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866292-5/


ライトノベル作家になりたい──そう夢見る“奈央”が過去に遭遇したとある出来事を
救ったのがライトノベルであり、「隣の家のお姉さん」ということで人生どう転ぶか
分からないものだと感じることができます。もちろん、物語ですけれども。

どう転ぶか分からないと言うならば、その“奈央”がライトノベル作家を目指している
ことを知った同級生の“渉”も同じ。傍から見れば高嶺の花とも言える彼女とお近づき
になるばかりか、とある人間関係から「あんなこと」まで経験できてしまうのですから。

五十嵐 先生自身が作家として培ってきたノウハウ、同業作家の方に聞いて参考にした話、
電撃文庫編集部の方々からいただいた話などなど、実名・実作品名も登場してニヤリと
できる恋愛青春小説にもなっているかと思います。シリーズ化も十分アリな作品かと。

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2014年01月20日

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。I  ―Time to Play―〈上〉』

時雨沢恵一 先生が贈る、高校生ラノベ作家と高校生声優の近くて遠い関係を描く物語。
二人のやり取りを通じてライトノベル作家の仕事、心構えなども知ることができます。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866273-4/


「電撃文庫」の作家として学生デビューすることで目まぐるしい日々を送ることとなり、
1年休学して教室内で浮いてしまう主人公。アニメ化した自作のアフレコ現場へと毎週
通う特急電車の中で声を掛けてきた少女が同じクラスの“似鳥”、自作に出演する声優。

表題にある情景を各章の序段に触れてから、互いの秘密もあって校内では顔も合わさない
ような2人が、電車の中で作家業について質疑応答して感心したり笑ったりと楽しい時間
を重ねていく情景を時系列に沿って描写していく特殊な青春模様がポイントになります。

ラノベ作家を主人公にしたラノベが増える。時雨沢 先生の予感を見て昔「私小説」という
ものが登場した時代背景と似たような状況に今あるのか、と思ったりもしつつ。走馬灯の
ように描かれる日々の中に「今の危機を脱出できるヒント」はあるのか。下巻に注目です。

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2014年01月18日

『その設定をやめなさい!』

『艦隊これくしょん』にてデビューした やどかり 先生をイラストレーターに迎えつつ
『空に欠けた旋律<メロディ>』の 葉月双 先生が贈る中二病改善系コメディを拝読です。
(イラスト:やどかり 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376128.html


やどかり 先生を据えてくるあたりがトレンドを押さえていて実にあざとい、と思いつつ
モノクロだとこんな感じの絵になるんですねー、と思ったりした今日この頃。話としては
中二病全開だった“海斗”少年が現在進行形な人たちをゆるく何とかしていく物語。

「中二病改善委員会」の“海斗”と“美海”が対象となる“アイ”の友人“朱里”から
依頼を受けてあれこれしている間にもう1人のメンバー“楓香”が対象者と仲良くなって
ドタバタするあたりがポイントかと。まず“朱里”を何とかすべきなのはさておき。

この“楓香”の自由奔放っぷり、そしてドSっぷりがイイです。同じくSな“海斗”と
一緒に“美海”へ仕掛けてくるやりとりは見ていて楽しく、とりわけ百合っぽい絡みは
ご馳走さまと言うべき所。最後も中二病を活かした纏め方で程よく〆てくれています。

posted by 秋野ソラ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 小冊子付き限定版』

大森藤ノ 先生が贈る人気作「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に
登場する剣姫“アイズ・ヴァレンシュタイン”を主役としたスピンオフ作品を拝読です。
(イラスト:はいむらきよたか 先生 キャラクター原案:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375541.html


“ベル”が悩んだり、それでもひたむきに前向きな頑張りを見せていた頃に“アイズ”も
「ロキ・ファミリア」内での立場とか、頭打ちになっている能力に内心、頭を抱えていた
ということがまず分かってそれだけでも収穫に値する、と感じました。

そんな彼女を慕う、レベル的には劣る“レフィーヤ”の成長を描く物語ですとか“ロイ”
の知己な神々、“フレイヤ”や“ディオニュソス”の悪巧みに触れるエピソードですとか
本編とは違った側面が見られるのもそれを知るからこそのご褒美的なものがあるかと。

小冊子は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4』のものと並べると
一枚絵になる 深崎暮人 先生の表紙に はいむら 先生の設定資料、外伝内のアフター話を
描く短編「ユニコーンを追って」を収録と中々に手間暇かけた一品だと思いました。

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2014年01月17日

『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3』

海空りく 先生が贈る学園ソードアクション、第3巻は学園最強の生徒会長“刀華”の実力
そして人となりを見せつけられた“一輝”がどう構えるか。「校内編」大詰めの展開です。
(イラスト:をん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376418.html


今巻における“一輝”の不遇っぷりが半端じゃないです。不条理に押しつぶされそうに
なりながらも前を向き続け、向け続けられる悪意に挫けそうになった彼を救った言葉。
悩んでいた彼女が彼の想いの強さに動かされて告げた言葉の端々に温かさを感じました。

一人じゃない、仲間がいる。そのことに気付かされ、後押しする気持ちを感じることが
できた“一輝”。彼が学園最後の戦いで魅せた強さ、その後の顛末がまた良い爽快感を
生む話運びで「結果として報われて良かったなぁ」とつくづく思った次第です。

思いのほかエッチなことを自覚した“ステラ”との距離もこれまでに無いほど近づいた
“一輝”に立ちはだかるのはあの人で、世界から注目を浴びるようになった“一輝”と
敵対するのは思いも寄らぬ人で。これまた「全国編」の展開が楽しみな所であります。

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2014年01月16日

『ヴァルキリーワークス 3』

逢空万太 先生が贈る二人で一人のヴァルキリーアクションコメディ、第3巻は馬子さん
こと“ロスヴァイセ”の様変わりに戸惑う“フェルスズ”に更なる動揺が走ります。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375138.html


“理樹”の我が道を行く考え方で“ロスヴァイセ”の熱烈アピールも受容する姿に黙って
いられないのが“フェルスズ”。嫉妬心を燃やして“理樹”に詰め寄ったり、そんな彼に
甘い言葉をかけられて困惑したりと百面相ぶりが忙しないです。

そんな“フェルスズ”を狙う新たな戦乙女“オルトリンデ”が登場。彼女の特異性に触れ
つつ問答無用で襲い掛かる彼女の正体を見破った“理樹”の根拠がまた常軌を逸していて
ステキだと思います。しかも懐柔しちゃいますし、とんでもない御仁ですな。

そこに母親が参戦してくるとか、至ってないにしても全方位適用しすぎですね(苦笑)。
“フェルスズ”を執拗に始末したいと考える“フードマン”なる存在、ひいては未だ連絡
のつかない神界の思惑が謎で、“理樹”はそれに打ち勝てるのか。続きに期待です。

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2014年01月15日

『のうりん 8』

2014年1月よりTVアニメの放送が開始となった 白鳥士郎 先生の農業高校ラブコメディ。
第8巻は修学旅行を終え、「緑園祭」を迎えるまでに発生した挿話の数々を綴ります。
(イラスト:切符 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797376579.html
http://www.no-rin.tv/


いつの間に“金上”のフラグは構築されていたのか、と“耕作”を張り倒したい所ですが
高齢化が進む、特に地方の現実を描く「砂漠の嵐」は実に考えさせられる内容でした。
読者も含めて一緒に考えさせる所に持っていくあたりが問題の困難さを示しています。

「カイヅカイブキ」の件はひとまず岐阜県民の皆さんに読んでもらうべきかなと。本当に
白鳥 先生の取材に基づく、読み応えのある物語の構成能力には感服するばかりです。
外来種によって日本の環境が左右されるのは動物に限らないことを疑似体験しました。

他にも“林檎”の好感度MAX感や秘められた能力の開示など目を惹くところはありますが
それらの水面下で脈々と描かれていく現在の四天農の「今」。その結果を受けて芽吹く
「あとがき」後の決断。嵐の予感が漂う次巻の展開も目が離せないものとなっております。

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2014年01月14日

『恋愛負け組の僕に、Hなメイドが届きました。』

フランス書院ナポレオン大賞受賞者である わかつきひかる 先生が「このラノ文庫」から
贈る、近未来のちょっとえっちな学園ラブストーリーを読ませていただきました。
(イラスト:雛咲 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72216801


少子化に歯止めを掛けるための政策として、子作りを決めた2人に「キッズライセンス」
を発行し生活の優遇を図る政府。男性は複数持てるそれを女性は同時に1枚しか持てない。
それが元で「女性が男性を選ぶ」時代に突入した恋愛格差の近未来、というのが背景。

同じく少子化によって失われた労働力を確保するために作られたロボット。“春生”少年
に送られてきたそれが見目麗しいセクシャルドール、それも破棄の可能性があるという
ことで情が移ったものだから幼馴染の“鹿子”は黙っていられない、というのが話の筋。

ディストピア──望ましくない世界という未来の1つを描く描写には考えさせられる所
もありますし、その中においても「恋せよ少年少女」と後押しするハッピーエンドへと
持っていく展開は わかつき 先生らしさを久々に拝読して感じさせてもらいました。

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2014年01月13日

『アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ミッドガルド 旋風少女と熱砂の罠』

遠藤卓司 先生/F.E.A.R. が贈る「AL2」リプレイ。「サプリメント 真帝国ガイドブック」の
発売を受けての新クラス導入や 中島鯛 先生、みかきみかこ 先生のPL参加に注目です。
(イラスト:中島鯛 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_09


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM:あ、ああ、なるほど!(笑)
  ウルエラ:解説されればされるほどに、いたたまれなさが!(笑)
  ファーナ:やめてぇ〜!! ひ、拾わないでぇ〜っ!?(一同爆笑)
  ミカド:素晴らしい! 最高のギャグだっ!!(爆笑)
  ファーナ:寒いからぁ〜!!(笑)
  テム:みかきさんの真っ赤な顔を、ぜひ読者のみなさんにも見せたい(笑)。
  ファーナ:リプレイに書かれたら恥ずかしい〜!!
  GM:こんなにおいしい発言をカットするなんて、そんなこと僕にはできない!!(笑)
  ファーナ:さっきから墓穴ばっかり掘ってるんだけど〜!?(笑)
 _____________________________________


隙間を縫っての発言でしたからインパクトが(笑)。失言の内容はお読みいただいて確認
ということで、本作はスズリ砂漠を巡る真帝国銀十字軍と砂漠の民「ジャーヘッド」との
争いに 中島鯛 先生演じる“ウルエラ”をはじめとしたクエスター達が巻き込まれるお話。

真帝国の巨大兵器「砂漠戦艦」の謎とその背景に、菊池たけし 先生演じる“ミカド”の
旧友や“ウルエラ”の「家族」が関係してきて、それぞれの信条や大切に思うものを問う
因縁めいた展開を 鈴吹太郎先生 演じる“テオ”を含めて好演されておられました。

「AL2」は初めて、という 中島鯛 先生や“ファーナ”を演じる みかきみかこ 先生を
フォローする意味合いもあってかセッションの進め方についても丁寧に触れていく構成で
読みやすい部類に入るリプレイ集かと。「モーニングムーン」に続いてオススメです。

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2014年01月12日

『魔王殺しと偽りの勇者2』

田代裕彦 先生が贈るミステリアス・ファンタジー、第2巻は残る勇者候補2名、傭兵と
大魔導師について嘘か真かを見極め、意外な真相へと辿り着く「解答編」となります。
(イラスト:ぎん太 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


“ユーサー”に助けられてばかりの“エレイン”が最後の最後になって一矢報いた形で
締め括られているのが良かったです。「勇者を探す」ということの意味について知っても
なお最後まで粘って、無学なまでも足掻き続けた、誇れる結果というのもポイントかと。

“エレイン”が真相に気づくまでの過程として必要な因子が傭兵“ダリオン”や大魔導師
“カダフ”の中にしっかりと織り込まれているのでミステリーらしさが出せているな、と
感心した次第。当時の状況を時系列に並べてもらってようやく分かったりしましたが。

勇者探しも決着がついて物語として区切りのいい所で終わっておりますが、わだかまりも
解けていい雰囲気作りのきっかけとも見てとれるのでここは一つ、あとがきにもある通り
番外編的なエピソードを詰め込んだ第3巻の登場に期待したいものであります。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル