2013年12月20日

『リーディング・ブラッドIII 鬼神の因果』

田尾典丈 先生が贈る血統アクションコメディ、第3巻は鬼神を倒す術を見いだして期待
が高まりつつある中、武士と鬼の間にある驚愕の過去が“凪紗”たちに襲いかかります。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


“魅花”や“奈巳”、“凛々”たちとの同居生活に“紗優”が前向きな対応をするもの
だから“凪紗”としては役得・・・というよりは困惑するばかり。・・・この幸せ者めが!
「抜け駆けをしたら同じことをする」とか言われて悩むあたりは爆発が必要なレベル。

そんな幸せな雰囲気の対極とも言えるのが兄“八嶋”から伝えられた真実。まぁ、彼には
何かしら裏があるよな、と思っていたら本当に来ちゃいました的な流れ。〈一子相伝〉の
オンパレードで最大の敵に挑む“凪紗”にも大きな秘密があることが判明しました。

力ある未来の子たちだけでも敵わぬ相手に、子どもたちと共に激戦を乗り切った“凪紗”
が呪いのくびきから外れ、“魅花”も自責の念から解き放たれて丸く収まったところで
売上げの話は違った意味でシビアな局面が窺えます。売れて続きが見たいものです。

posted by 秋野ソラ at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

『はたらく魔王さま!10』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー、第10巻は「エンテ・イスラ編」
の最後を締め括る物語。悪魔と勇者、人と天使の戦いにどう決着がつくのか注目です。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866161-4/


悪魔と勇者の緊迫した関係下で“芦屋”が“恵美”に届けた言づては何とも緊張感が
ありませんでしたが弱っていた“恵美”には効果的なことこの上なく。猿芝居を演じる
様子も吹っ切れた感があって微笑ましかった。色々と救われて本当に良かったです。

最後まで後手に回った“真奥”ですが、ここぞという時にキメてくれるのは魔王たる
証か。人と天使の戦いに予想外の勢力が介入してきて、これはこれで波紋を呼ぶ展開
を見せてきました。何より統一蒼帝の思惑が怪しくて要注視な雰囲気を醸し出します。

エンテ・イスラの事情と関わってしまった“千穂”の洞察力が引き出した真実、或いは
“アシエス”がポロッとこぼした事実なども新たな局面への呼び水になりそうな予感
にあふれています。“梨香”もいい役回りを演じてくれましたし次巻にも期待です。

posted by 秋野ソラ at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル