2013年12月08日

『さまよう神姫の剣使徒(デュエリスト) 2』

すえばしけん 先生が贈る迷宮ファンタジー。第2巻は“ティナ”のことを6番目の神姫
だと認識した他の5柱の神姫が思惑をもって動き出し、緊迫の度合いが高まっていきます。
(イラスト:H2SO4 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201302000010


“ユウキ”がかつて「剣使徒」として召喚された理由。「剣使徒」になるための条件。
彼が“ティナ”に教えようとしたこと、もしくは彼女が彼に聞こうとしていたことが
神姫と剣使徒の特異な関係を示すことに繋がっていくのは中々に意外でした。

神姫が5柱に限られていること。その中で6番目の神姫が存在することを危険視する
理由が“ユウキ”の消せない過去に結びついていく流れも見どころ。ひいてはそれが
“ティナ”と共に在る理由の1つでもあるのですから。苦労人とも言えますね、彼は。

当事者であり続けた“ユウキ”が辿りついた、この世界に対する一つの見解。それは
神姫たちをも動揺させるに足る考え方でした。「天帝神」に、あるいはその中に何か
思惑はあるのか。もう何も失いたくない彼の戦いが一段階進んだその先に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル