なのに最優秀賞受賞、と編集部が沸いた作品がどう磨き上げられたのか確認しました。
(イラスト:天野英 先生)
【 http://blog.mediafactory.co.jp/mfbunkoj/?p=19376 】
社会情勢の中で軋轢から互いを守るべく活動する調停局の新人実働官“ライル”の元に
社会加入を求める竜族からの使者、それも姫様の護衛をする仕事が舞い込んでくる──。
ところが見え隠れし、やがて一介の実働官である“ライル”が国家的陰謀に直面します。
それも護衛対象である“クーベルネ”を巻き込む形で。心無い選択肢も突きつけられて。
映画の刑事モノを見るかのよう。陰謀の影にある人間と魔物の軋轢の根深さ、取分け
ドラゴンの誇りに触れる部分が印象的でした。さすがの受賞作といったところです。