2013年12月02日

『灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。』

十文字青 先生が綴る見知らぬ世界の冒険譚。第2巻は“マナト”の仇を討った“ハルヒロ”
たちの少しだけ成長した、けれど終わらない「グリムガル」での新しい冒険を描きます。
(イラスト:白井鋭利 先生)

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“ランタ”の空気読まない感、と言いますかぶっちゃけ協調感の無さがこれでもかという
ほどに強調された演出の数々。正直、“ハルヒロ”もよくパーティ組んでいられますね、
と思わずにいられない。・・・もちろん“ハルヒロ”も彼には頭を悩ませております。

“マナト”が居なくなった今、暫定リーダーとして「器じゃない」と言葉を吐き捨てる
“ハルヒロ”の懊悩ぶりが実に生々しい。已む無く自己犠牲の選択肢を選ぶあたりも
共感が持てます。パーティに馴染んできた“メリイ”の思いやりがあたたかいです。

とはいえ、“ランタ”にもパーティの中で担ってくれていた役割というものがあると
気付いて思いを新たにすることはできましたし、色々と成長している様子が感じられる
展開が良かったです。新人に顔向けできるほどになった彼らが次に挑む冒険に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル