2013年12月26日

『鮎原夜波はよく濡れる2』

水瀬葉月 先生が贈る濡れ透けアクション、第2巻は“夜波”の友だち作りをフォローする
“陽平”の前に新たな怪物とずぶ濡れになって興奮する少女が現れて困惑必至の展開です。
(イラスト/白井鋭利 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866196-6/


忌水病──特殊な忌水害によって濡れ透けで高揚感をあらわに卑猥な言葉をしゃべらせる
安定の 水瀬 先生ぶりが見てとれる今巻。かの少女に関与していることを知った“夜波”
は一度は逃げ出すものの、何とか持ち直して事態解決への意気込みを見せてくれます。

そんな彼女の生活に思わぬきっかけで紛れることになった“塔子”の、普段見せない
表情や口ぶりが中々に新鮮です。“塔子”が持つ能力を遺憾なく発揮するにはある条件
が必要になってくるあたり、これまた安定の 水瀬 先生ぶりが(以下略。

忌水病のワクチンを作るために力を合わせる“陽平”たちの功績によって部分的成功を
収めることは出来ました。ただ、その結末として“ガラテア”が気付いてしまった事実
が意味する所は何なのか、新しく加わった仲間と共に注目しておきたいところです。

posted by 秋野ソラ at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年12月25日

『俺、ツインテールになります。5』

「アニメ化企画進行中!!」の知らせに大いに沸く 水沢夢 先生のツインテール愛に溢れる
シリーズ第5巻は敵の事情に合わせて強化合宿へ、異世界へと旅立つ話の流れとなります。
(イラスト/春日歩 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514544


畑健二郎 先生の推薦文が現実のものとなるとは・・・。大好きなシリーズだけに喜びもまた
ひとしおです。春日歩 先生の躍動感あるイラストをどう動かしてくるのか、“トゥアール”
と“愛香”のやりとりが一面モザイクで埋まったりしないかと思うと期待が高まります。

さて、本編はポニーテール属性等々のやりとりも見ものですが“フェニックスギルティ”
に注目せざるを得ないでしょう。何度倒れても蘇るだけでも厄介なのに、ラストでは色々
意味深長な物言いも見せてくるあたり“総二”のあれやこれやが大丈夫か気になります。

また、今回の合宿における総力戦の影の功労者と言ってもいい働きを見せたのが“愛香”
かと思います。中々の名推理に“総二”では出来ないであろう非道な選択もこなすその
彼とは異なるツインテールへの愛の強さを再認識した次第です。次巻も期待大であります。

posted by 秋野ソラ at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年12月24日

『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)2』

物草純平 先生が贈るスチームパンク・ファンタジー。第2巻は街に現れる「死神」と、
読めば誰でも魔術が使えるという「魔本」を巡って様々な思惑が交錯する話を描きます。
(イラスト/藤ちょこ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866175-1/


「たたかうことを、生きることをやめない」そう強く決意する“慧太郎”の想いが苦境を
打破する力となって、今回の騒動における当事者、関係者にも大きく影響を与えました。
“ヤニック”にもしっかりと結末を用意していてくれたのも話の流れとして良かったです。

“クロエ”が抱える家の事情。“アンリ”にしてみれば確執を深める一端、“クロエ”に
してみればその確執の意味に気付く契機となる一端でしたが、結果としては“クロエ”の
粘り勝ちということで。開き直った彼女は中々に厄介な感じで今後に期待が持てます。

“マルティナ”が明らかに含むところがある点や“ベノワ”の件を含め教皇庁、バチカン
にも水面下で動きがある雰囲気など、気になる要素が増えてきました。今回は支援役に
回ることの多かった“アンリ”にもスポットが当たることを期待しつつ次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年12月23日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4 小冊子付き限定版』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第4巻はLv.2となった“ベル”の周囲の視線や環境の変化について触れていきます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375152.html


冒険者の二つ名を決めるその様子は人と何も変わらない、親近感を感じる神々だと改めて
思いました。・・・その困った命名センスも。その場において“ヘスティア”も“フレイヤ”
の思惑に気付く契機を得ましたが、太刀打ちできるのかが今後のポイントでしょうか。

レベルアップした“ベル”のパーティに3人目となる鍛冶師“ヴェルフ”が臨時参加。
「クロッゾの魔剣」に纏わる過去に触れても変わらない“ベル”の彼に対する接し方は
“ヴェルフ”にとって救いになったのだと思うと心温まる情景でございました。

“リリ”と二人きりにしてはいけない、という“ヘスティア”の危惧を具現化するような
短編ですとか、Lv.2になったことへの複雑な機微を描く小冊子のエピソードなど、物語の
幅を広げるための「幕間」としての意味合いが強い内容であったかと思います。

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2013年12月22日

『見習い神官レベル1 〜でも最凶の嫁がいる〜』

佐々原史緒 先生が贈る新作は学園バトルファンタジー。元暗殺者、現見習い神官という
青年が強大な力をもつ神魔と婚姻関係にある事を隠しつつ神官を目指す物語を拝読です。
(イラスト:せんむ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


108という位階のある神魔を召喚し、使役ことが神官としての存在意義である中、呼べど
操れぬ落ちこぼれぶりを見せるのが神官見習いの青年“ヨシュア”。その理由が位階4位
の大神魔“スーリィン”にある、という描写が面白い。何より可愛いですし、彼女。

とある事情もあって最速で神官になることを望む“ヨシュア”が昔の経験も活かして
何とか首を一枚つなげて修行の旅程を同じ見習いたちと過ごすのですが“ティエル”の
問題行動に振り回されるなど苦労人としか言いようの無い人と為りを見せます。

更には元暗殺者であった頃の因縁も降りかかってきて、“スーリィン”と契約している
ことがバレたら即破門という最悪の場面にも見舞われた彼を救ったのは意外にも・・・と
いう心温まる展開も見られる本作。神官になる夢は叶うのか、注目したいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル