2013年12月31日

『スカイ・ワールド6』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル、第6巻は第三軌道への道を探る“サクヤ”たちと
戦力の底上げを図るためクエストに挑みまくる“ジュン”たちの行動をそれぞれ追います。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301304002875


“ジュン”と“サクヤ”の気心知れたやりとりを見て羨ましがる“かすみ”、そんな彼女
も“ジュン”と名前で呼び合う関係へと進展し“ユーカリア”たちから嫉妬される按配。
そんな雰囲気に混ざりきれない“エリ”の様子がまだ本調子とはいかないようで。

“エリ”の様子を踏まえ、あらためて“ジュン”の人となりに言及するメンバー各位との
やりとりが彼が抱くパーティへの懊悩を浮き上がらせていきます。結論に至るにはまだ
少し時間が必要なようですけど。それにしても“ヒカル”はすっかり弄られキャラですな。

第四軌道にて数々のクエストをこなしていく内に浮かんできた疑問点、この世界における
「冒険者」とはどういう存在なのか、壁画に描かれた絵が示す「3人目」とは誰なのか。
“アリス”への突破口を切り開くため、“ジュン”は次巻も厄介事に首を突っ込みます。

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2013年12月30日

『きんいろカルテット!(1)』

「オーバーラップキックオフ賞・金賞」を受賞した 遊歩新夢 先生のデビュー作。日本で
馴染みのない「ブリティッシュ・カルテット」に挑む少女たちの青春音楽ストーリーです。
(イラスト:DSマイル 先生)

http://over-lap.co.jp/%E3%81%8D%E3%82%93%E3%81%84%E3%82%8D%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%81%E2%91%A0/product/0/9784906866526/?cat=BNK&swrd=


学校の音楽とDTMくらいしか楽器に馴染みのない身ですが、実に楽しそうに演奏している
4人の少女たちの情景が浮かんでくる。金管楽器の一つ「ユーフォニアム」のプロ奏者
でもある 遊歩 先生だからこそ築ける世界観に惹き込まれて最後まで読みきった感じです。

マイナーな楽器ということで肩身の狭い思いをしている“菜珠沙”たち。そこに高校時代
国際コンクール2位となった“勇樹”も不遇な立場にあるという点が重なり、更に思いも
寄らぬ共通の過去がその結びつきを強くしていく。この話の流れも綺麗で良かったです。

アンサンブル・コンテストでの実力勝負で発生した吹奏楽部との確執も意外な形で払拭
された点も気持ちがスカッとしました。ああいう憎まれ役は現実に居そうで怖いですが。
このページ数でササッと読めるのは相当良く書けてるからだと思います。オススメです。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年12月29日

『現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと』

『僕と彼女のゲーム戦争』を執筆する 師走トオル 先生が贈る、もう一つの「ゲーム」を
テーマにしたライトノベル。セガ公認のハードなガールズ・ストーリーを拝読しました。
(イラスト/KEI 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866159-1/


日本には八百万の神々がおわします。だからゲームハードの神々が居ても何ら不思議では
ないのです。納得。セガの歴代ハードに由来する神々ということで打たれ弱いというか、
何かと祟り神になり易すぎる傾向があるのは思わず苦笑いしてしまうところです。

KEI 先生の擬人化、というか擬神化デザインがこれまた得心のいくものばかりで編集側の
起用選択を称えたいと思います。“遊伊”のセリフを通じて語られる薀蓄の数々がまた
テーマの掘り下げに妥協を許さない雰囲気を感じさせて感心せざるを得ません。

・・・それにしても“夢実”たちの日常生活って思いっきり引きこもりニートなんだよなぁ。
“勇雄”たちの前に顕現した理由はあるにしても。物語としてどういう風に緩急をつけて
いくのか、引き続き「ニコニコ連載小説」「電撃文庫MAGAZINE」で要確認、ですかね。

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2013年12月28日

『なれる!SE11 絶対?管理職宣言』

夏海公司 先生が贈る「萌えるSE残酷物語」、第11巻は企業買収を決めたスルガシステムの
グループ会社に新人の“工兵”が部長代理として赴任する顛末を描く管理職編となります。
(イラスト/Ixy 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866290-1/


7巻の時ほどではありませんが、今巻もグサグサと胸に突き刺さる事案ですね。とは言え
本作の良い所としては必ず何らかの形でハッピーエンドに持っていてくれるのが救いです。
せめて物語の中では良い夢を見させて、という願望は満たしてくれるワケですから。

それにしても“カモメ”さんはどれだけの経歴を抱えて今の立場に居るのか相変わらず謎
です。“工兵”の相談に乗る場面だけでもそれが深まるばかりで。安易に進展させない
あたりも油断がなりません。“梢”は妄想が突き抜けていてある種の安定感があります。

今回のキー・パーソンとして登場した“リシー”には同情の余地がありまくりで、啖呵を
切った“工兵”には拍手を送る他にありません。・・・それにしても1年間で激動のSE経験を
積んだものだと思います。そんな彼を慰労する“立華”の前に現れた人物が気になります。

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2013年12月27日

『とある飛空士への誓約4』

2014年1月より『恋歌』のTVアニメがスタートする 犬村小六 先生の「飛空士」シリーズ。
『誓約』第4巻は“ミオ”との長き別れを経て新たな決戦に挑む“清顕”たちを描きます。
(イラスト/森沢晴行 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514599


ラスト、とんでもないところに繋がりました。森沢晴行 先生の見開きイラストも鮮烈な
印象を残して引いてきます。第二部、のっけからやってくれました。今巻の流れの中で
“ニナ”が潜めていた思いの欠片が“清顕”に少しでも伝わったことが喜ばしい所です。

酒に呑まれてついつい本音を垣間見せてしまう微笑ましい“イリア”ですが、編隊行動を
組むようになり、増えていく知己が激しい空戦の中で次々と命を落としていく様子を見て
心折れそうになる、年頃の少女としての振る舞いを見せます。頼れるのは“清顕”だけ。

その“清顕”にしてみれば彼女に身を寄せられることであの時のことがフラッシュバック
するという、これまた違った意味合いで自責の念に駆られる始末。「カーナシオン」への
憎しみと“ニナ”に会うという希望を抱えてどこまで飛べるのか、続きに注目です。

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2013年12月26日

『鮎原夜波はよく濡れる2』

水瀬葉月 先生が贈る濡れ透けアクション、第2巻は“夜波”の友だち作りをフォローする
“陽平”の前に新たな怪物とずぶ濡れになって興奮する少女が現れて困惑必至の展開です。
(イラスト/白井鋭利 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866196-6/


忌水病──特殊な忌水害によって濡れ透けで高揚感をあらわに卑猥な言葉をしゃべらせる
安定の 水瀬 先生ぶりが見てとれる今巻。かの少女に関与していることを知った“夜波”
は一度は逃げ出すものの、何とか持ち直して事態解決への意気込みを見せてくれます。

そんな彼女の生活に思わぬきっかけで紛れることになった“塔子”の、普段見せない
表情や口ぶりが中々に新鮮です。“塔子”が持つ能力を遺憾なく発揮するにはある条件
が必要になってくるあたり、これまた安定の 水瀬 先生ぶりが(以下略。

忌水病のワクチンを作るために力を合わせる“陽平”たちの功績によって部分的成功を
収めることは出来ました。ただ、その結末として“ガラテア”が気付いてしまった事実
が意味する所は何なのか、新しく加わった仲間と共に注目しておきたいところです。

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2013年12月25日

『俺、ツインテールになります。5』

「アニメ化企画進行中!!」の知らせに大いに沸く 水沢夢 先生のツインテール愛に溢れる
シリーズ第5巻は敵の事情に合わせて強化合宿へ、異世界へと旅立つ話の流れとなります。
(イラスト/春日歩 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514544


畑健二郎 先生の推薦文が現実のものとなるとは・・・。大好きなシリーズだけに喜びもまた
ひとしおです。春日歩 先生の躍動感あるイラストをどう動かしてくるのか、“トゥアール”
と“愛香”のやりとりが一面モザイクで埋まったりしないかと思うと期待が高まります。

さて、本編はポニーテール属性等々のやりとりも見ものですが“フェニックスギルティ”
に注目せざるを得ないでしょう。何度倒れても蘇るだけでも厄介なのに、ラストでは色々
意味深長な物言いも見せてくるあたり“総二”のあれやこれやが大丈夫か気になります。

また、今回の合宿における総力戦の影の功労者と言ってもいい働きを見せたのが“愛香”
かと思います。中々の名推理に“総二”では出来ないであろう非道な選択もこなすその
彼とは異なるツインテールへの愛の強さを再認識した次第です。次巻も期待大であります。

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2013年12月24日

『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)2』

物草純平 先生が贈るスチームパンク・ファンタジー。第2巻は街に現れる「死神」と、
読めば誰でも魔術が使えるという「魔本」を巡って様々な思惑が交錯する話を描きます。
(イラスト/藤ちょこ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866175-1/


「たたかうことを、生きることをやめない」そう強く決意する“慧太郎”の想いが苦境を
打破する力となって、今回の騒動における当事者、関係者にも大きく影響を与えました。
“ヤニック”にもしっかりと結末を用意していてくれたのも話の流れとして良かったです。

“クロエ”が抱える家の事情。“アンリ”にしてみれば確執を深める一端、“クロエ”に
してみればその確執の意味に気付く契機となる一端でしたが、結果としては“クロエ”の
粘り勝ちということで。開き直った彼女は中々に厄介な感じで今後に期待が持てます。

“マルティナ”が明らかに含むところがある点や“ベノワ”の件を含め教皇庁、バチカン
にも水面下で動きがある雰囲気など、気になる要素が増えてきました。今回は支援役に
回ることの多かった“アンリ”にもスポットが当たることを期待しつつ次巻を待ちます。

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2013年12月23日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4 小冊子付き限定版』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第4巻はLv.2となった“ベル”の周囲の視線や環境の変化について触れていきます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375152.html


冒険者の二つ名を決めるその様子は人と何も変わらない、親近感を感じる神々だと改めて
思いました。・・・その困った命名センスも。その場において“ヘスティア”も“フレイヤ”
の思惑に気付く契機を得ましたが、太刀打ちできるのかが今後のポイントでしょうか。

レベルアップした“ベル”のパーティに3人目となる鍛冶師“ヴェルフ”が臨時参加。
「クロッゾの魔剣」に纏わる過去に触れても変わらない“ベル”の彼に対する接し方は
“ヴェルフ”にとって救いになったのだと思うと心温まる情景でございました。

“リリ”と二人きりにしてはいけない、という“ヘスティア”の危惧を具現化するような
短編ですとか、Lv.2になったことへの複雑な機微を描く小冊子のエピソードなど、物語の
幅を広げるための「幕間」としての意味合いが強い内容であったかと思います。

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2013年12月22日

『見習い神官レベル1 〜でも最凶の嫁がいる〜』

佐々原史緒 先生が贈る新作は学園バトルファンタジー。元暗殺者、現見習い神官という
青年が強大な力をもつ神魔と婚姻関係にある事を隠しつつ神官を目指す物語を拝読です。
(イラスト:せんむ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


108という位階のある神魔を召喚し、使役ことが神官としての存在意義である中、呼べど
操れぬ落ちこぼれぶりを見せるのが神官見習いの青年“ヨシュア”。その理由が位階4位
の大神魔“スーリィン”にある、という描写が面白い。何より可愛いですし、彼女。

とある事情もあって最速で神官になることを望む“ヨシュア”が昔の経験も活かして
何とか首を一枚つなげて修行の旅程を同じ見習いたちと過ごすのですが“ティエル”の
問題行動に振り回されるなど苦労人としか言いようの無い人と為りを見せます。

更には元暗殺者であった頃の因縁も降りかかってきて、“スーリィン”と契約している
ことがバレたら即破門という最悪の場面にも見舞われた彼を救ったのは意外にも・・・と
いう心温まる展開も見られる本作。神官になる夢は叶うのか、注目したいところです。

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2013年12月21日

『エロマンガ先生 妹と開かずの間』

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の 伏見つかさ 先生、かんざきひろ 先生が再び
コンビを組んで贈る新作もこれまた異色の兄妹ラブコメ、ということで拝読しました。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866081-5/


「エロマンガ先生が誰か?」というのは読む前からいきなりバレているワケですが、
焦点となるのはそこではなく、ライトノベル作家とイラストレーターが魂を削って
創作しあうこでラブコメとしての物語が生まれるところにあります。

なんでペンネームを「エロマンガ」にしちゃったかな、この子は、と言わざるを得ない
彼女の気質は難儀なものがあります。そんな彼女ととことん向き合って、とある契機
から一つの結論を生み出してしまった“マサムネ”も色々と問題ある感は拭えませんが。

彼の結論に対する答え、彼が彼女に提示した夢の行方が実に気になる所。同業にして
売れっ子作家の“エルフ”やお世話になっている本屋の書店員“智恵”といった人々も
“マサムネ”たちの関係にどう影響してくるのか、次巻の展開が見ものです。

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2013年12月20日

『リーディング・ブラッドIII 鬼神の因果』

田尾典丈 先生が贈る血統アクションコメディ、第3巻は鬼神を倒す術を見いだして期待
が高まりつつある中、武士と鬼の間にある驚愕の過去が“凪紗”たちに襲いかかります。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_04


“魅花”や“奈巳”、“凛々”たちとの同居生活に“紗優”が前向きな対応をするもの
だから“凪紗”としては役得・・・というよりは困惑するばかり。・・・この幸せ者めが!
「抜け駆けをしたら同じことをする」とか言われて悩むあたりは爆発が必要なレベル。

そんな幸せな雰囲気の対極とも言えるのが兄“八嶋”から伝えられた真実。まぁ、彼には
何かしら裏があるよな、と思っていたら本当に来ちゃいました的な流れ。〈一子相伝〉の
オンパレードで最大の敵に挑む“凪紗”にも大きな秘密があることが判明しました。

力ある未来の子たちだけでも敵わぬ相手に、子どもたちと共に激戦を乗り切った“凪紗”
が呪いのくびきから外れ、“魅花”も自責の念から解き放たれて丸く収まったところで
売上げの話は違った意味でシビアな局面が窺えます。売れて続きが見たいものです。

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『はたらく魔王さま!10』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー、第10巻は「エンテ・イスラ編」
の最後を締め括る物語。悪魔と勇者、人と天使の戦いにどう決着がつくのか注目です。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866161-4/


悪魔と勇者の緊迫した関係下で“芦屋”が“恵美”に届けた言づては何とも緊張感が
ありませんでしたが弱っていた“恵美”には効果的なことこの上なく。猿芝居を演じる
様子も吹っ切れた感があって微笑ましかった。色々と救われて本当に良かったです。

最後まで後手に回った“真奥”ですが、ここぞという時にキメてくれるのは魔王たる
証か。人と天使の戦いに予想外の勢力が介入してきて、これはこれで波紋を呼ぶ展開
を見せてきました。何より統一蒼帝の思惑が怪しくて要注視な雰囲気を醸し出します。

エンテ・イスラの事情と関わってしまった“千穂”の洞察力が引き出した真実、或いは
“アシエス”がポロッとこぼした事実なども新たな局面への呼び水になりそうな予感
にあふれています。“梨香”もいい役回りを演じてくれましたし次巻にも期待です。

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2013年12月18日

『艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!』

築地俊彦 先生が贈る待望の公式ノベライズ。横須賀鎮守府に着任した艦娘“陽炎”を
軸に据え、“曙”を始めとする問題児だらけの「第十四駆逐隊」が頑張る姿を描きます。
(イラスト:NOCO 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


熱狂ぶりを遠めに見ながら「艦隊これくしょん」は未プレイな私ですが、それでも素直に
個性豊かな少女たちが、協調性を望むべくもない「第十四駆逐隊」という枠組みの中で
衝突しながらも仲間意識を醸成して団結していく成長モノとして楽しく拝読しました。

ノベライズ、特に「艦隊」がモチーフであることから専門用語が端々に見られますが
そういうものだ、と割り切って読んでしまえば苦になることもありません。艦娘が海上
を移動するイメージはマンガを読んでようやく掴んだ感はありますけれども。

ダメな感じを演出する提督の言動、戦艦“金剛”たちや今回見せ場の多かった重巡洋艦
“愛宕”の活躍、恐怖と脅威の権化とも言える深海棲艦との対峙、といった駆逐艦娘
以外にも目を惹く要素があってオススメするに足る公式ノベライズだと感じました。

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2013年12月17日

『ソードアート・オンライン プログレッシブ2』

アインクラッドを第一層から攻略する過程を描く、川原礫 先生のもう一つの「SAO」。
森がテーマの第3層に一番乗りした“キリト”と“アスナ”が出合う物語を描きます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866163-8/


「プログレッシブ」を読んでいると、アインクラッドで切磋琢磨している“キリト”たち
の様子を見ているのが楽しい、というかしっくりくる感があります。もちろん本編も十分
面白いことは否定しません。自分の中で上手く割り切れていることが認識できました。

ベータ版で知った特殊なキャンペーンクエストに今回も挑む“キリト”。そこでベータ版
とは違った挙動を示すシステム、そしてNPC“キズメル”。更にはギルド同士の衝突を
けしかけ、デュエルを仕掛けるPCの登場と心揺れる彼の様子が見られるのが新鮮です。

ビーターとして憎まれ役に徹する“キリト”と共にいて彼の知識や力を身につけていく
“アスナ”が彼と上手く相互作用していく過程も見どころです。一触即発のギルド同士を
繋ぎ止めた場面など言うまでもありません。“キズメル”との再会を祈念する次第です。

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2013年12月16日

『バカとテストと召喚獣12』

井上堅二 先生が贈るバカたちの饗宴、ついに終幕! “雄二”指揮の下で巻き返しを図る
2年生たち、そして“明久”の前に“城”が立ちはだかる堂々のクライマックスです。
(イラスト:葉賀ユイ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


愛すべきバカたち──。そう表現するのがしっくりくるFクラスの面々が最後まで魅せて
くれました。特に“明久”は男を上げるカッコよさで、“リンネ”にしてしまった失態や
“城”からの心理戦をもはねのけて告白するまでの気概を見せてくれました。

“美波”もようやく最後の一歩を踏み出して、けれどそれは“翔子”を羨む“瑞希”への
アシストともなるような告白に踏み切りました。“雄二”の言葉を借りるのであれば正に
「いい女だよ。“明久”には勿体ないくらい」。“雄二”もフォローが上手いです。

ついに“瑞希”と想いが繋がった“明久”。“翔子”と“雄二”とのダブル・カップルで
違った意味でのアツい展開が望める・・・ワケがないのが文月学園。見事な落とし所です。
本編完結のお祝いを申し上げると共に、最後の短編集に期待を寄せていただく次第です。

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2013年12月15日

『アリアンロッド×アルシャード コラボ・リプレイ アルディオン・ナイトメア』

鈴吹太郎 先生・菊池たけし 先生/F.E.A.R. の連名で贈る、レーベルを超えた特別企画
「F.E.A.R.創立20周年記念リプレイ」。アリアンロッド版のコラボ・リプレイとなります。
(イラスト:佐々木あかね 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=301308000633


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  一同:おおーっ!
  シェルリィ:かっこいい! スラッシュだと思ったらマイケルだったわぁ〜!
        きゅんと来たぁ〜! すごいかっこいいわぁ〜! ポォ───ウッ!
        (一同爆笑)
  柊:お前、誰だよ! もうシェルリィでもなんでもないじゃねぇか!(笑)
  シェルリィ:だって、しょうがないじゃないか! カーロスがかっこよすぎるん
        だから!
  カーロス:お、おう・・・・・・(笑)
  レヴィ:しかし、攻撃を防げたのはよかったけど、大事な帽子が氷漬けになって
      しまったでありますな。
  カーロス:「ああ、気にするな。ストックならいくらでもある」そう言って、
       懐から新しい帽子を取り出して被る(一同笑)。
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“シェルリィ”を演じる 田中天 先生が興奮するのも分かるくらい“カーロス”が超絶
カッコイイんですよ、これが。流石は 田中信二 先生、GMからのメンバー紹介の内容を
裏切らないです。“柊”も“レヴィアたん”も面白さに華を添えてくれています。

本作は数値的な演出が控えめで、お祭り企画として登場するあれやこれやのPC、NPC同士
の掛け合いに比重を置いて書き起こされています。その中で原作では触れきれていない
エピソードなども出てきて驚かされたりもします。メタな会話も多いですけど(苦笑)。

ラスボスはGM、PL双方納得の「あの方」ということで遊び心も満載です。読み手としても
納得の配置です。イラストとして見てもノリノリだな、という雰囲気が伝わってきて実に
楽しませてもらいました。またこういったお祭り企画に出会えることを期待しています。

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2013年12月14日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ(10) 伸るか反るかの大バクチ!!』

田中信二 先生/F.E.A.R. が綴ってきた「デスマーチ」シリーズも遂にクライマックス。
バルムンク、救世主“アベル”、仮面の魔女。“アキナ”たちの前に難敵がいっぱいです。
(イラスト:猫猫猫 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_search.php?pcd=201302000025


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM:さて、ドランはアガルタ公国軍へと向かうわけですね。
  ドラン:そうナリ! ロッシュを暗殺しようとしている連中をとっちめるナリよ!
      これでもしワタシが「失敗した」なんてことになったら、大変なことに
      なるナリ!(笑)
  ギィ:菊池さんのせいでロッシュが死んだら・・・・・・小暮さん、もといナーシアが
     黙っちゃいないな!(笑)
  ドラン:それはマズすぎるっ!? なんという卑劣なワナなりかぁー!!(一同爆笑)
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アルディオン大陸を世界に繋ぎとめる戦いに赴くため4カ国の軍がエストネルへと駒を
進め、敵は対抗策として各国の王を暗殺する計画を企てる。その中にロッシュも当然
含まれるワケですが・・・どれだけ恐れられているんでしょうか、英麻さまは(苦笑)。

最終巻にふさわしく、敵もNPCもオンパレードといったところ。お気に入りの“マム”
が良い演出を見せてくれたので満足です。“ギィ”とのやりとりは最高の一言ですね。
最後の激戦も力と技の応酬で熱いです。“アキナ”もよくぞここまで強くなりました。

猫猫猫 先生が描き起こしたカットインの挿絵の数々、そして迫力ある見開きイラスト
を見て段々とうまく魅せてくるようになった進化が感じられるのも本作の注目所です。
グランドフィナーレとなる「無印」最終巻での“アキナ”の活躍に期待しておきます。

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2013年12月13日

『ソード・ワールド2.0リプレイ アシュラウトの無限工房』

『バウムガルトの迷宮城』が好評を博した 大井雄紀 先生/グループSNE のサプリメント
一体型リプレイ集第2弾は「合成術」でアイテムを生成する冒険者たちの活躍を描きます。
(監修:北沢慶 先生 イラスト:今野隼史 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301308000632


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ディー:(ころころ)な、なんと! 僕、適性ありますよ!
  タスク:すげぇ、6ゾロやん。
  GM/ルチア:え・・・・・・?
  ミザリィ:あれ? じゃあ、お兄ちゃんのご飯がまた食べられそうだね。
  ディー:お任せください。今後はすべて僕が合成しましょう!
  ミザリィ:ちゃ、ちゃうけん! 才能があっても、知識がないと使えないけん!
       わたし、いらない子じゃないけん!(泣)
  一同:(笑)
  ディー:なぜ讃岐弁(笑)。
  GM:それは永遠の謎です・・・・・・(遠い目)。
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それはGMが香川県出身だからですが(苦笑)。「合成師」として頑張る少女“ルチア”
の健気さを演出する一方でDMO(デス・マスター・オオイ)として殺意の高い進行が
見られるのが面白い。素材を集めて合成するまでの流れも楽しさいっぱいです。

合成するための素材集めで使用される「深度判定」が実に良い仕掛けで。探索の機会を
確保するか、強敵に出遭うリスクを重視するか、GMとの駆け引きが見どころ。簡易戦闘
で戦闘を簡略化して探索に時間を掛ける比重を上げているのもポイントが高いです。

普段なら街にある各種施設すら合成する、というのも興味深いルールです。“アリッサ”
と“タスク”のお約束とか、PCの掛け合いも良い味を出していますし、色々と可能性を
秘めたリプレイ集じゃないかな、ということで続編を希望しておきたいと思います。

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2013年12月12日

『桃音しおんのラノベ日記2 恋と夏休みと修羅場進行』

あさのハジメ 先生が贈るラノベ業界の裏側に迫る(?)青春ラブコメ、第2巻は新作の
挿絵担当に驚かされ、〆切は前倒しされ、で修羅場を迎える“アユム”たちを描きます。
(イラスト:たにはらなつき 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/27368#27615


「モモ先生のラノベQ&A」の本音トークぶりがステキです。本編でもスケジュール進行
とか、受賞に至るまでのあれこれ、取分け運・不運が関係してくるどうしようもない事情
など様々な「あるある」エピソードが絡んできて赤裸々な雰囲気が前巻同様出ております。

赤裸々なのは“アユム”周辺の女性陣に発生するシチュエーション的、イラスト的にも
同じことが言えます。そこがまた あさの 先生らしいとも言えますし、たにはら 先生
だからこそ、とも言えるかと。まぁ、ラッキースケベはお約束ということで。

思わぬ形で二人三脚を組み、作品を世に送り出すというプロセスを共有することになった
“アユム”たちが時に意思を汲み取りあい、時に意思をぶつけ合うことで成長していく
様子が窺えるのが見所。それを見届けた「彼女」の選択、決意がどう影響するか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル